真ん中?
「ちょっと、買いもの。」 と…路肩に車を停めた伊原さん。無人販売所…?…。
「…最後の1パックだったよ。」 「…?…」
…イチゴだった。
「…イチゴは、食べられるんですか?」 「うん…。」
イチゴを買って、ガラス屋と…向かう。と…
「…このイチゴ…香りが…。」 「凄いべ?」
たった1パックのイチゴ…香りが凄いする。…と…
橋のたもと…。信号待ち…。我慢出来ず
「…つきさん。」 「ん?」
「…あの…イチゴ…食べていいですか?」
「いいよ。」
パックから、1つ取り出し…口に運ぶ。
「…!…柔らかい…しかも甘い!」
「…このイチゴは、柔らかいから、ちょっとぶつかっただけで傷む。しかも甘さが強いんだ。」
「と…止まらなくなる。」 「うちにもいっ…あ、変わった…。」
車を出す伊原さん。と…。
「うちにも何個か取ってて…。」 「はい…」
全部食べる所だった(汗)…15分くらい、走った車。街の中…なのか…消雪がある道路を走り、しばらくすると、見通しのいい道路に出た。田んぼが広がる道路。また道なり…標識が見えた。あが、つきおか…と…ある…。
「見えてきたよ。あそこだ。」 「…え…?あの…え?」
フロントガラス越しに見えた、田んぼの真ん中?に…??…温泉…。あれが?デカい建物。ウインカーを右にあげ、曲がる…。ここが、月丘温泉…?…ゆっくりと徐行しながら走る伊原さん。狭い道…。昔からある、温泉地なのか、古い建物や旅館、ホテルがあった。と…和菓子屋が、まんじゅうを蒸しているのか、蒸籠から湯気が…。
「もうすぐ着く。」 「はい。」…?カリオンパーク?ガラス屋じゃ…広い駐車場に、車をバックで停めた伊原さん。と…
「イチゴ…。」 「はい。」 パックを渡そうとした時。
「…ちょっと手が汚れてるから、ヘタの部分持って。」 「?…こうですか?」 イチゴのヘタの部分を下にし、イチゴを縦にした。と!!
「ありがと…甘いな。やっぱ。」
い…い…つきさん…?!…俺が縦に持ったイチゴをパクッと!!…俺の指につきさんのクチビルが軽く触れた。イチゴを飲み込むと…
「行くか…。」 「…は…はい…。」 ゴミ箱にヘタを捨て…車から降りた。い…つ、つきさん…こ…こんな…大胆な…事を…。
急な坂を上り、ガラス屋の階段を上る…。
店内に入ると、オルゴールミュージックが流れていた。沢山のガラス細工…。と…
「いらっしゃいませ。」 店員が声をかけてくれた。
「2階見せてください。」 「どうぞ~」
「行こう。」 「はい。」
急な階段を上り、2階へ…。
「…刺子…また、増えたかな?ランプも…いい♪」
刺子は、赤、青、黒、白と…ぐい呑みからタンブラー…ペアの刺子もあった。
「いいな。今回は、これにするか。」
赤の1口ビールグラスの切子…。
「ランプは、見るだけ。」 「買わないんですか?」
「…うん…。値段が…(汗)」
俺は、ランプの値段を見てみた…。…?!5万?!
「高いんだよ。壊したら泣く(汗)」 「た…確かに…。」
しばらく、ランプを見ていたつきさん。
2階を見て、今度は、1階へ…。…小さなガラス細工。
「そっちより…こっちかな?」 「??何ですか?コレ。」 「ステンドガラスのフォトフレーム…河本夫妻にお祝い。」
つきさん…優しいんだな…。中をあらかた見て、会計へ…1万超えてる(汗) 買い物を終えて、車へと戻った。と…。車のドアをあげ、乗った。
「…このカリオンパーク…加藤…いや、朔夜さんと来たかったから、良かった。」
ニコと笑みがら…俺を見るつきさん。
俺と…。
後で、調べたら…ここは…。




