…上司…
つきの彼氏?…猫のぬいぐるみを抱きしめたまま、固まる伊原さん(汗)一緒になって固まる加藤主任…(汗)…気まずい空気…。すると、つきさん。
「…上司…。」
ポツリと呟いた。その声で、我に返った加藤主任。
「…あの…ですね…。お兄さん…(汗)…私はつきさんの上司…でして…その…彼氏では無い…です(汗)」
…そうだけど…(汗)…。
と…つきさん
「兄さん、ジュース飲みたいから買ってきて。お金…。」
「後ででいいよ。」 そう言って、病室を出ていった、ひなたさん。出ていったのを見届けると、つきさん。
「すみません…。兄が…。勘違いの多い兄でして…(汗)…。」
「…いえ…あの…大丈夫です(汗)」
「前にもそうで、仁科君の事、彼氏かって(汗)幼なじみだって言っても聞かない。で…本当の彼を紹介したら、「妹に手だしたな」…って始まる…。だから、距離を置いてたんだけど…」 !?…
イキナリ扉が開いて、ひなたさんが飛び込んできた!
「つき!お待たせ!あ、みなさんもどうぞ。」
…私たちにお茶と…つきさんには、りんごジュース…
「母さん、今日仕事?」 とつきさん
「夜勤明け。」
「じゃ寝てるね。」
「後で母さん来るって。つき、俺も仕事だから、帰るよ。何かあったら、連絡して…。」
「うん…。」 「すみません。失礼します。」
そう、私たちに頭を下げ、ひなたさんは、帰って行った。
「…お兄さん、優しいですね…。」
「…うん?…うん…。」
複雑な顔をしてる伊原さん。
「…あ…点滴終わった。」
ナースコールを押して、点滴が終わった事を伝える。5分後…
「失礼します。あ、終わった?」 「うん。」
「もう1本あっから」 「…マジで?」 「…これで…」
「飲めないし、食えないんだべ?…すんなねごで。」
「…はい(汗)」
…(汗)…。知り合い…なのかな??
看護師さんのネーム…見えない(汗)…。
「そろそろ帰ります…。また連絡します。」
「あ、ありがとうございました。」
病室から出る時…看護師さんに
「なにやぁ、彼氏がぁ…。いいなぁ♪」
「…彼氏じゃない。上司。」
「…上司が…」 「(汗)」
看護師さんにまで言われている伊原さん…。
ふと…加藤主任を見た私。ここにずっと居たそうな目で…見ていた。




