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困憊

さすがに、伊原さんは、疲れたのか

「…早退します…。」

そう言って退勤した。

「…無理ないよ。ずっと、心マしてたんだもん…。代わりながらやらなきゃ体力続かないのに…」

と…根岸さん。

「…かなり体力使うんですね。俺たち…パニックになって、何にも出来なかったですよ。」

「そう。後…河本主任、加藤主任、田山さんたちが、連携していなければ、あの方は…。だから、よかったです。ありがとうございました。星野主任も…。腕、大丈夫ですか??」

「大丈夫。…子供を抱いている時間が長いからな?…筋力付いてたし。」

「つきちゃん、筋力落ちたって…この前の引越しの時、話してました…。…じゃ、私はこれで…。」

「ありがとうございました。」

けいさんが、介護福祉士科へと戻った後、星野主任も退勤した。俺と加藤主任で報告書をまとめ、17時に退勤した。更衣室前で、う 青野主任と会う。青野主任は、優しい口調で、俺に

「お疲れ様でした。河本主任…。」 と…労いの言葉をかけてくれた。……ここでは、夫婦では無く、職員の関係…。家帰れば…外に出れば…夫婦に戻る…。先に俺が家に帰ってきた。うみは、スーパーで買い出し…その30分後に帰ってきた。


「ただいま。」

「おかえり。」


この…何気ない挨拶が凄く安心感というか…尊さを感じている。平凡だけど…幸せを感じられずには、いられなかった。


「夕飯、お肉とお魚…どっちがいいですか?」

「…肉かな…。」 「…分かりました。」


…この…何気ない会話…。それが、凄く尊い…。今日のあの…。もし…雷斗さんや私にも同じ事が起こってしまったら…。この無いげない会話でさえ出来なくってしまったら…。耐えられなかった…。思わず…泣いてしまった。雷斗さんが心配すると悪いから、玉ねぎを切った事にした…。


「今日の夕飯は、生姜焼きと小松菜と油揚げの煮物…後…トマトときゅうりの和え物」

「いいね。手伝うよ。」 「ありがとうございます♪」


夕飯が出来て、2人で食べる。

「いただきます♪」

この時間も…とても…尊くて…幸せ…。


流石に疲れたのか…俺もうみも、ぐっすりだった。先にうみが眠った…。相変わらず…寝る前のうみの体温は、高い…。そして、その寝顔を見ていると…癒され、更に愛しくて尊くて仕方なかった…。深夜…突然、うみが


「…しば丸ぅ…おかわり…」


……また…寝言……(笑)…

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