経験
「実際に…起こりうる事…。急性期病棟で経験していたから。」
けいさんが俺たちに話してくれた。元看護師のけいさんと、看護補助者?…看護助手の経験があった伊原さん…。星野主任は、以前、病院で見た事がある光景だから、分かったと…。
「その時は、コードブルーってアナウンスが流れてた。後、ここでの、避難訓練…。」
実際…こんな事…あんのかな?なんて思った。だけど…マジなんだ!…って…。知らされた。命に対する…人を救う時の…けいさんや伊原さんの姿は、
その当時の2人の信頼関係を顕にしていた。
「いっちゃん、腕、大丈夫??」
「…うん。」
長く心臓マッサージをした伊原さんは、腕がなんとなく震えていた。
「…焦ったけど…病院に搬送されたから、安心感からかな?腕が震える…。」
「…筋肉が痙攣起こしてるんだね…。」
「そのうち治まるよ。」
けいさんは、心配そうに伊原さんを見ていた。
「星野主任…受講生の講義どうします?」
「河本主任、今日はもうやめて、明日にしても?」
「今日は、閉校します。」
近衛部長が戻ってきた。そして
「根岸さん、星野主任、伊原さん。ありがとうございました。…河本主任、受講生を帰して下さい。後、加藤主任は、今日の事を報告書にまとめて、後日、私か仁科室長に提出をお願いします。」
そう伝えて近衛部長は、根岸さん達と何か話していた…。その頃…1階では…。
「2階で受講生が倒れた!」
梶原室長が、慌ててステーションに駆け込んできた!
「救急車が来ます。裏から通すから、1階の受講生は、その場に待機させます。青野主任!救急車が見えたら、誘導して下さい!」
しばらくして、救急車が到着し、私は、救急隊の方を裏へと誘導。業務用のエレベーターに案内し、2階へと、誘導した。…PC科に人集りが出来ていた。ザワザワ…してる…。ら…河本主任…居ない…。中…かな?…。 救急隊員の方がストレッチャーを引きながら、中に…。固唾を飲んで見守ってると…。中から、ストレッチャーに寝かせれた男性と近衛部長が、出てきた。男性は、酸素マスクを装着されていた。…隊員さんと近衛部長は、エレベーターへと向かって行った。……しばらくして、救急車のサイレンの音が聞こえた。
…病院に行ったんだ…。近衛部長が戻って、PC科へと入って行く…。そして…河本主任が、受講生達に 「今日は、閉校します。改めて明日、再校します。」
と伝えていた。




