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手のなか

車のへと戻った俺たちは、無断駐車場されたと思われたのか…店主が出てきて俺の車に貼り紙をしようとしていた。慌てて謝り、事情を話すと…

「…。うちで食ってくなら、いいよ…。」 言ってくれた。「うみ…いい?」 「はい♪」 …。ラーメン屋に入ると、昼過ぎなのか人は疎らに…。テーブル席に着いて、味噌ラーメンと醤油ラーメンを頼む。その間…うみは大事そうに…指輪とペンダントが入ったケースを手放さなかった。余程…。と…

「お待ち…。アソコの骨董屋の?」 「そうです。」

「…かなり古いモンだね?…アンティーク?とか言うんかい?」 「…母の形見です…。」 「?」 「…実は…」

うみがこの指輪とペンダントを知り合いが勝手に売った…。事を店主に話した…すると…?…

「…ソイツ…俺だったらヤッてたな…。アンタ良く我慢したよ…。」 と…言って…「その人は、もう居ません…。」 「なら大丈夫か。…」 そう話して、厨房へと戻って行った。味噌ラーメンを食べた。…意外とあっさり目の味噌ラーメン。醤油ラーメンもあっさり系…。珍しいタイプのラーメンだった。ラーメンを食べ終え、会計を済ませ、車に戻った。…また…来てもいいな…。


《手のなか》

嬉しかった…。もう、絶対に見つけられないと…諦めていたから…。今だけ…着けてても…。雷斗さん尋ねた…。「指輪…今だけ…着けてても…いいですか?」 「いいよ…。ペンダントも着けたら?…俺が着けてあげる。」 「ありがとうございます♪」…。指輪…少し大きいみたい(汗)…ペンダントは…大丈夫。どちらも、ルビー?かな?赤い宝石…。縦爪の指輪。この当時…縦爪の指輪が主だったのかな??…「…俺が…買ってたら…エンゲージリングだったのかな?…うみに良く似合ってるよ(笑)」…エンゲージリング…。…あ、もしかして…?あの頃…私達が生まれる前って…指輪は、大体が縦爪…。甲丸リングが出てきたのは…つい最近だと…聞いた事があった…。…もしかしたら…。お母さん…雷斗さんが指輪を買えないのを知って…?…まさかね(汗)…。そう思いつつ…指輪を見つめて…心の中そう思っていた。

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