階段
俺たちは、夜桜を見に行くため…うみと伊原さんのアパートへ迎えに行った。車の中で…「…千本桜の夜桜♪…何年ぶりだ?…見に行くの?」 と…伊原さん…。
あの…眠そうな目は…相変わらずだったが…(汗) やっぱり…何処と無く…ウキウキしてるのは、分かった。やっぱり…夜型なのか?…と…。
「夜…たまに出歩く…くらいだから。後は、家族と行ったかな?」
な…なんか…楽しみで仕方ない様子だった。昼と夜で全く違う伊原さん…。ふと、うみを見た。うみは、伊原さんをじっと見ていた…。…?…の俺…。
「うみ?どうしたの?」 はっとするうみ…。すると… 「伊原さん…タバコ吸わなかったのかなって??匂いがしないから…。」
伊原さん…タバコ吸うんだった…。
「…タバコはやめたよ。…高くなるからな(怒)」
「!伊原さん、タバコ吸ってたんですか?」
「そうだよ?…でも…やめたよ。吸いたいけど…みんな吸わねべ?…このご時世…タバコ吸ってる人は悪!…見たいな…(汗)…別に悪い事してる訳じゃないんだが(汗)…冷たい目で見られるから…。けど…禁煙キツイ(泣)」
タバコ吸わない俺らには分からない事だが…と…加藤主任。
「伊原さん…俺…別に気にしませんから…。吸いたいなら…吸って下さい。」
「…車では吸わない。…アパートで吸う…」
「…(汗)…分かりました…。」
今回は、俺とうみが後ろに乗り、伊原さんが助手席に乗っている…。道案内を頼んだのは、加藤主任。そして
「俺が運転します!」
と言われた。だから…今日は、加藤主任の車で夜桜を見に行く。
「いい車だな♪…河本主任の車も良かったけど…こっちもいい♪」
「マジっすか?!ありがとうございます♪」
…マジなんだな…。そうこう話しているうちに…千本桜の会場に着いた…。駐車場料金、500円。
すると…
「うちが出すよ。スマホ決済出来るからいいな♪」
「いや…俺が払います。」
「…タダだよ?…ポイント使うから。」
「ポイント?」
「…ポイント。あんま使わないから、貯まってる。」
「…お願いします…。」
スマホ決済で支払った伊原さん。今…どこ行っても、このスマホ決済が出来るからありがたい…。
入場料を払い…。夜桜見物へ…。平日の夜なのに、かなりの人手があった。駐車場から、続く登りにくい階段…。うみの手を支えながら登った…。温かなうみの手…。…この手…いや…指に合う指輪…そろそろ、買いに行きたい。…と…加藤主任が
「伊原さん…大丈夫ですか?…支えますから…て…手を…(汗)」
そう伊原さんに伝えた…。すると…
「あ…あり…ありがとうございます…(汗)…ここの階段…キツい(汗)」
息を切らしていた伊原さん…(汗)




