枝垂れ桜と廃校
雷斗さんの車のフロントガラス越しに見えた、伊原さんは、男性に見えて仕方なかった…(汗) 伊原さん…女性なのに… なんて思っていると…。
「加藤主任、河本主任、青野主任、おはようございます。」
声は女性…(汗)て言うか…凄くいい香り…。
「…千本桜?…」 桜の名所が多いこの地域…。何処にしようかと…話してい私達。千本桜…今日は、人手も過ごそう…。観光バスも沢山来ていそう…。あの細い道が渋滞するのは…目に見えて分かっていた。すると…伊原さん。
「…枝垂れ桜見に行くが?」 「?枝垂れ桜?」
「熊野大社の近くのバラ公園。」
あ…あそこの…? 熊野大社の隣にある、バラ公園…。あそこの枝垂れ桜の事…かな?
「じゃぁ…そこに行ってみようか…。」
伊原さんの道案内で向かう…。車で15分。…石の鳥居を抜けて…あ、上まで行ける…。…。公園内の駐車場…。車から降りて…。枝垂れ桜を見る…。
「今年は…いいな♪」 「凄い…。」 「…綺麗…。」
古木の…大きな枝垂れ桜…。老木なのか…それでも…沢山の花を咲かせて…風に揺られていた。
「…もう少ししたら…バラ園も始まる。あ、あそこも咲いてるかな?…もう…少しか。」
「?…何処です?…。」
「旧金小。今は、公民館になってる…。」
「…行ってみたいです…。」 「…咲いてないかもよ?」
「…それでも…」 加藤主任…この辺じゃないから…かな…?…。「河本主任、青野主任は?…」
「行ってみようか?」 「はい♪」 「…行ってみるか…。」
雷斗さんの車に戻り、そこへ向かう。公園から、地元の人しか、知らない道を通って、県道に出る。この道を北へ向かう…。しばらくすると…
「…もう…咲いてる…。今年…変だ(汗)」 と伊原さん…。看板が出ていた。金小公民館…。廃校を公民館に再利用していた。校庭の桜。…5部咲きなのか…まだ…それでも…
「静かで…凄く良いです…。癒されます…。」
「…満開なら良かったな…。毎年…見に来ている…。ただ、今年は早いな。毎年…千本桜が終わり頃に見頃を迎える…。…今…何時だ?13時近いのか…。」
「…加藤主任?…」雷斗さんが声をかけた…。はっとする加藤主任…。 「…また…来たいです…」
桜より…伊原さんを見ていた…加藤主任…。




