これからの事
うみのアパートに荷物を運び、手洗いうがいを済ませた。時間は夕方5時…。その間に荷物を整理するうみ。買ってき食材は、冷蔵庫に…。明日持っていく、土産はパソコンの置いてある、テーブルにと…。仕分けしていく。…部屋着にも着替えた。ピンクの部屋着。と…「雷斗さん…これからの事ですが…。」 俺は、炬燵にあたりながら、うみの話を聞く。
「…これからの事ですが…入籍とか、引越しとか…いつ頃になりますか?」
「4月末に考えているよ。今はまだ…年度末だし、明日異動発表になるし。引越しは、6月あたり…。…うみ…結婚式…どうする?」
「…結婚…式…。」
「…うみが挙げたいなら…挙げる…。」
「雷斗さんは?」
「…式だけでなくて…写真だけでも…いい…。…うみの花嫁姿見たい…。」
「分かりました…。結婚式…挙げたい…です。」
「…両家の顔合わせ…」 と話した時…。
「…雷斗さん…。私には…両親はいません。」
…え…? 今…なんて…?? 驚いて固まる俺…。すると…うみは、炬燵から出て…寝室に向かった。寝室から戻ってきたうみ。手には…フォトフレーム…。
…炬燵に入ると…そっと俺に見せ…
「私の両親です。」
そう言ったきり…黙ってしまう…うみ…。そして…。
「私が小さい頃に亡くなりました。私は…母方の伯母夫妻に育てられました…。その伯母も亡くなって、伯父は、施設にいます。…認知症です…。」
「…は…初めて…うみの家族の話しを聞いたよ。…話してくれて、ありがとう…。」
そう礼を言って…うみの両親の写真を見た…。
「…うみは…お母さんに…似てるんだね…。」
「…はい…。」
そう言って…うみは、「…そろそろ、夕飯作ります。」 「何か手伝う?」 「テーブルを拭いて…く…」
「…?…うみ…?」 泣いてる? …静かに泣くうみ。
焦る俺…。すると…。
「…本当に…嬉しくて…。こんなに…幸せで…いいのかなって…。」
嬉し泣きだった。
「…その…泣き顔は…好き。」
そう…伝えて…うみを抱きしめた。
「…雪が…溶けたら…一緒に会いに…行って欲しい所が…あります。」
「…何処に…?」 「…私の…両親の…」 「分かった。ご挨拶に行くよ…。」
そう…うみに伝えた。…微笑むうみ…。ティッシュを手にし、涙を拭いた。
「夕飯作りますね。」
フォトフレームを寝室に…
「…うみ…。写真、置いておこう。…一緒に…」
「…そう…ですね…。」
炬燵のテーブルに、うみの両親の写真を置いた。
…絶対…海さんを…護り…幸せにします。そう、うみの写真の両親に想い伝えた。




