表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
277/809

これからの事

うみのアパートに荷物を運び、手洗いうがいを済ませた。時間は夕方5時…。その間に荷物を整理するうみ。買ってき食材は、冷蔵庫に…。明日持っていく、土産はパソコンの置いてある、テーブルにと…。仕分けしていく。…部屋着にも着替えた。ピンクの部屋着。と…「雷斗さん…これからの事ですが…。」 俺は、炬燵にあたりながら、うみの話を聞く。


「…これからの事ですが…入籍とか、引越しとか…いつ頃になりますか?」


「4月末に考えているよ。今はまだ…年度末だし、明日異動発表になるし。引越しは、6月あたり…。…うみ…結婚式…どうする?」


「…結婚…式…。」


「…うみが挙げたいなら…挙げる…。」


「雷斗さんは?」


「…式だけでなくて…写真だけでも…いい…。…うみの花嫁姿見たい…。」


「分かりました…。結婚式…挙げたい…です。」


「…両家の顔合わせ…」 と話した時…。


「…雷斗さん…。私には…両親はいません。」


…え…? 今…なんて…?? 驚いて固まる俺…。すると…うみは、炬燵から出て…寝室に向かった。寝室から戻ってきたうみ。手には…フォトフレーム…。

…炬燵に入ると…そっと俺に見せ…


「私の両親です。」


そう言ったきり…黙ってしまう…うみ…。そして…。


「私が小さい頃に亡くなりました。私は…母方の伯母夫妻に育てられました…。その伯母も亡くなって、伯父は、施設にいます。…認知症です…。」


「…は…初めて…うみの家族の話しを聞いたよ。…話してくれて、ありがとう…。」


そう礼を言って…うみの両親の写真を見た…。


「…うみは…お母さんに…似てるんだね…。」

「…はい…。」


そう言って…うみは、「…そろそろ、夕飯作ります。」 「何か手伝う?」 「テーブルを拭いて…く…」


「…?…うみ…?」 泣いてる? …静かに泣くうみ。

焦る俺…。すると…。


「…本当に…嬉しくて…。こんなに…幸せで…いいのかなって…。」


嬉し泣きだった。


「…その…泣き顔は…好き。」


そう…伝えて…うみを抱きしめた。


「…雪が…溶けたら…一緒に会いに…行って欲しい所が…あります。」


「…何処に…?」 「…私の…両親の…」 「分かった。ご挨拶に行くよ…。」


そう…うみに伝えた。…微笑むうみ…。ティッシュを手にし、涙を拭いた。


「夕飯作りますね。」


フォトフレームを寝室に…


「…うみ…。写真、置いておこう。…一緒に…」

「…そう…ですね…。」


炬燵のテーブルに、うみの両親の写真を置いた。


…絶対…海さんを…護り…幸せにします。そう、うみの写真の両親に想い伝えた。










評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ