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雷斗さんが寝ているスキに…露天風呂に入る私…。昨日の傷は、少し良くなっていた…。このニットワンピースは、少し薄手だから、インナーを着ていたけど…。湯から上がり…浴衣を着て、お部屋へと戻る…と、雷斗さんが起きていた。「…うみ…おはよう…。見てたよ…。お風呂入ってる所…。誘ってくれれば良かったのに…。」 「おはようございます。雷斗さん。…気持ち良さそうに眠ってましたから…。」 「…うみ…やっぱり、後ろから♪昨日のうみも…。」 「…あの…恥ずかしいので…(汗)」 「…ごめん(笑)…時間は、7時か…。」 朝から雷斗さん…(汗) と…。玄関のドアをノックする音が聞こえた。「…俺が出る…。」 雷斗さんは、浴衣姿のまま、玄関へとむかった。「おはようございます…。…はい…。分かりました…。」

誰かな…? 女将さんと…?…。他の女性が?…。


「奥様…おはようございます…。よくお休みになられましたか?…こちら…お召し物をお持ち致しました。同じものは、手に入らず、お見立て申し訳ございませんが…御用立て頂ければ幸いです…。」


と…女将さんは、黒のニットワンピースを渡してくれた。…素敵な黒のニットワンピース…。


「お気遣い…ありがとうございます…」 と…。


「…奥様を見ていると…私の娘を思い出します。お顔付きが…少し似ていて…。」


「…娘さん…?」 「…えぇ…。今は他県に…たまにしか帰ってきませんが…。」 「…娘さんの…お名前は…。」 「…しほです…。平仮名でしほ…。」 あれ…何処かで聞いた事がある様な…?そう思っていると…。


「…うみ…。被害届を出したから…。」 と雷斗さん。

「…え?!」 と驚く私。女将さんと一緒に来てくれた方って…警察の…女性警察官の方? すると…


「…青野 海さんですね…?私、近くの警察署に勤務しています、柳と申します。河本さんから、事情を聞きました。大変でしたね。怪我の具合を確認させて頂いても…?…傷の写真もいいですか?」 「…はい…。」 「失礼します…。まだ…痛みます…?」「…ほんの少し…」 「…分かりました。」 「…河本さん、被害届は、受理しました。暴行罪と傷害罪で立件出来るか、本部に確認し、後日、連絡致します。」 「分かりました…。よろしくお願いします…。」 「…涼子ちゃん、大変だったね…。なるべく、早めに連絡するから。」そう…伝えて、部屋を出て行く柳さん…。立件て…逮捕されちゃうのかな…(汗)…。そんな不安を感じた私…。すると…。「大丈夫ですよ。柳さん…御世ちゃんなら、安心して任せられますから。」 「…お知り合い…なんですか?」 と雷斗さん。すると…「えぇ…。彼女は、よく此処を使って下さる方です。」 と話す女将さん。

「…朝食の御用意を致しますので、御用意が整いましたら、お声がけさせて頂きます。失礼致します…。」


…ほんとに…こんな事あるんだ…。…初めての経験に驚く事しか出来なかった…。



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