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爪痕

「…分かりました…。」 い…今…なんて…?…雷斗さんが外に出ていく…「あ、ま…待っ」

「お着付け…致しますね。…その前に…アンタ本当に、雷斗の奥さん?」…え…??。

「さっき…雷斗の話し聞いてたけど…アンタ奥さんじゃないよね?…。じゃなきゃ、彼女?」 「…はい…。」

「…やっぱりね。…こんな女なんだね?…弱そうな女(笑)…弱いフリして…雷斗を騙してるの?」 「…騙してなんて…そんな…」

「…雷斗と別れて、私に返して!私の雷斗…返してよ!!」

突然、中村さんが発狂して、私の右肩を強く掴んだ!爪が…くい込ん…怖い…たすけ…

「やめろ!!」雷斗さんが、中村さんを引き離し、私を抱きしめて…いた。

「…うみ…大丈夫か…?」 「…はい…。」 「うみ…離すよ…。」 「…雷斗は、騙さ…。」


「…いい加減にしろよ?!…お前、これで何回目だ??…同級生達の…家庭や関係壊すの??…」


「…え…?!…な…何言って」 「…俺が…知らないとでも…思ってんの?…同級会で話しになってんだよ!!…」 「…同級会…?」

「年に1度のあるんだ。お前抜きでな…。…お前…田村の彼氏も、佐野の主人も…寝取ったって聞いた。だから、みんな、俺も、連絡しなかった。」…カタカタと…震えている中居…中村さん。


「…うみは、俺の妻だ…。…お前とは、二度と会いたくない。今から、フロントに電話して、変えてもらう。」

「…だって…雷斗は…私のファーストキスの…」


「…アレは、ぶつかった勢いで、頬に触れただけだろ?…俺のファーストキスは、違う女性(ひと)…お前じゃない…。あの頃は意味知らなかったから…。考えて見れば、違う。俺の妻を傷つけた。二度と連絡しないし、会わない。」 そう話して…フロントへと電話する雷斗さん。


「もしもし…すみません。中居さんが、妻に暴力を振るい…妻が怪我を……はい…よろしくお願いします。」…そう言って…電話を切った雷斗さん。…しばらくして、支配人と別の中居さんが来てくれた…。

「大変申し訳ございません!!…今から、警察を」 「え?!…け…警察?」…中村さんも私も驚いている…。と…雷斗さん。

「…警察沙汰にしたくありません。今回は、見逃しますが…」 「いえ!それでは…」 「分かりました。今日では無く…明日にして頂けませんか?…せっかくの…”記念日”が台無しになる。」

「…き…記念日…?」 と…支配人さんと中居さん。


「…俺の誕生日と…結婚記念日です…。」


「…か…畏まりました…。」

「…うみ…傷の手当てをしてもらって。…貴方が…ここの支配人さん?中村さんと2人に話があります。」

「すみません、妻の傷の手当てをお願いします。…ちょっと外に出るよ。」

もう1人の中居さんに私の傷の手当てを頼み…支配人さんと中村さんと、外に出ていく雷斗さん。


「…女将の涼子と申します…。この度は、とんでもない…ご無礼を…大変申し訳ございませんでした。傷の手当てを…かなり強く…。痛かったでしょう…。お召し物も…。こちらは、弁償させて頂きいます…。後…お着付けもさせて頂きます。」


そう…話して…傷の手当てと…浴衣の着付けをしてくれた…。


…こんな目にあったのに…プロポーズも結婚…も…まだなのに…。…でも…

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