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つき

舞は、「…薄っらとしか…覚えていない…。ただ…欲しいとだけは…わかる。」 …そう話して、また黙った。…。そして…。「…明後日…休むから…。仕事辞める…。それと…」

それと?…。「…戻る…。」 …?…。舞はまた、黙ったまま…話さなくなった。「…欲しいのは…俺だけ?…。」 そう聞いてみた…。「…うん…。」 と舞…。


「…舞…?…俺さえ居れば…何もしない?…誰にも、こういう事…やらない?」

「…うん…。多分…。」

「……分かった…。俺の部屋に来て…?」

「…行かない…。」

そう言って、舞は、俺の車から出て、帰って行った。俺は、舞の車を追った…。…戻るって…?

舞が向かった場所…。そこは…。

「…ここは…。」

俺には、見覚えのある建物。

「…舞…。抜け出したのか…?…”治療”していたのか…?」

…。舞が戻った場所…。それは、言えない。…。時々…”面会”できるのか…?そう思って、アパートに戻った。アパートの駐車場に車を停め、後ろのシートに目をやる。…コレ…こうやって切るんだな。…。それを手にし、部屋へ戻った。スマホを片手に調べた…。…。調べれば調べるほど…。舞と該当する事がある。俺すらも…当てはまりそうな事も…。…。時々…会いに行くか…。舞の支えに…なるか…。そう思っていた…。月曜日…舞は、仕事を休んだ。そして、火曜日に、舞は、近衛部長に退職する事を伝えた。…舞が辞めて、すぐに、俺は、近衛部長に呼び出された。部長室に行くと、”誰か”が来ていた。そして…”その人”が、今、青野さんと舞ぐらいと…同じぐらい…気になる人になっている…。


「加藤さん。貴方の部下になります。指導をお願いします。」

「…はぁ…。」

俺は、”河本じゃねーの?アイツ主任だし”…。

そんな風に思っていた…ら…。


「紹介します。今度、PC科に入職されます、伊原つきさん。」

「伊原です…。よろしくお願いします。」

「こちら、PC科の方で、加藤朔夜”主任”です…。」

……は……?…。今なんて?…。

「加藤”主任”は、PC科の主任で、伊原さんの指導者になります。伊原さん、解らない事があったら、加藤主任か河本主任に聞いてくださいね。来週の月曜日から、出勤をお願いします。時間は8時には、部長室に来てください。」


…俺…が…主任?


「では、伊原さん。月曜日に。加藤主任。お話しがあります。」


そう言って、伊原さんは、部長室から、退室し、帰って行った。理解が追いつかず、ぼう然と立っている俺…。すると…。


「加藤さん。おめでとう。先週の金曜日にね、決まったの。声をかけたけど、なんか急いでいたから。それと、山村さん、体調が悪くていたの、知ってた?…加藤さんの事だから、何か気が付いた事無かった?」

…。「いえ…特には…。」

「そう…。任命式は、来週の月曜日の朝。8時に施設長室に行ってください。」

そう言われて、部長室を出た俺…。

マジかよ…。としか言えなかった。



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