探して…
あの事件があった次の日…。俺は、舞のスマホに電話した。…参ったな…番号が、変わってる…。明日も休みだから、いいが…。月曜日に出勤し、また青野さんや河本に手を出したりしたら…。今度こそ…取り返しがつかない事になりそうだし…。あの日、青野さんのアパートから、帰った後、俺のアパートの部屋に置いてある、舞から貰ったぬいぐるみの中を見てみた。…あった…(汗)…。この、ぬいぐるみには、アダブターを入れて置ける様に、腹と背中にファスナーがあった。俺の趣味じゃねーけど…貰ったし、飾っといた。で…昨日、青野さんが、舞に渡してと…くれた、ぬいぐるみの中にも…あった盗聴器…。道理で知ってるワケか…と…。だけど、俺の盗聴器は、舞が遊びに来た時に、仕掛けたのは分かる…が…どうやって、舞は、青野さんの部屋に入れたかが、分からない…。この盗聴器…まだ…。…。もし仮に…俺を盗聴してるんだったら…。と…。俺は、ワザと、盗聴器に向かって、話しかけた。
「もしもし?久しぶり!…明日ヒマ?…じゃ、久々に会わね?…場所は、藤公園の駐車場で。何時?10時な。あぁ…。じゃ、明日…。あ、そうだ。お前、彼女いたよな?…これ要らね?…くまのぬいぐるみ。なんか腹と背中にファスナーついてんの。いる?…じゃ明日持ってくよ。それじゃ。」
そして、ぬいぐるみごと、車へと持って行き、また部屋と戻ってきた。
「…多分…後は大丈夫だよな?…こんなんで、舞が来るかな?」
部屋に戻ると、俺は、スマホを手にし、”ある事”を調べ始めた。それは、舞の異常とも言える、あの癖…。だけど……む…難し過ぎてわかんねー(汗)
それでも…。と…スマホがなった…。おっと…ダレ…?!…知らない番号…(汗) 一体…。電話に出てみた。すると…。
「加藤朔夜さんの携帯ですか…?…。」
この声は…舞?…。
「…舞?…今、ドコ?」 「…朔夜のアパートの駐車場…。」
「…ちょっと話しがある…。今出るから、待ってて。」
スマホを切り…。丸腰じゃなと…河…いや…。止めておこう。俺は、コートを着て、アパートの駐車場へと向かった。車から、降りた舞が、立っている…。昨日と同じ…。アパートに帰って無かったのか…。この冬に…。「…舞…?」 声をかけた時、舞は、微かに、笑った。「朔…夜?」 声が震えている…。すると…「……ぬいぐるみ…返して…。」 やっぱり…また…。「…俺の車に乗って?…寒いから…。」
風があり、体温を奪われそうになっていた。舞を俺の車に乗せ、そのまま、舞と話しをした。
まずは、何故、こんな事をヤったのか。




