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髪の毛

俺は、青野さんに、”なるべく、1人にならない”様、話した。けど…青野さんは、「…”大丈夫です”…。」と、俺に言った。舞が何をヤらかすか…。それが全く読めなかった…。舞は、PC科にいる時は、普通に講習をやっている。けど、休憩になると、弁当を食って、何処かへ行く…。…。俺は、コッソリと舞の後を追った…。舞が向かったのは、女子更衣室…。と…突然、青野さんが、慌てて、更衣室から出てきた…。顔色が悪い?…!…まさか…!と思い、バッタリあった振りをして、青野さんに声をかけた…。不安そうに怯えて…今にも泣き出しそうだった…。「”…あ…か…加藤…さ…”。」 震えている声…。何があった?…すると…


「…村山さんに…。髪を…な…ナメ…」


…え?…


見ると、青野さんの、長い髪の毛先の1部が、濡れて固まってる…(汗) いつも、髪をアップにしている、青野さんが、今日は、1本に結わえていた…。


「……。」


もう…話せないくらい怯えていた…。俺は、スマホを取り出し、すぐに河本に連絡した。すぐに、女子更衣室前に来い!…と…。と…更衣室のドアが開いた…ヤバい!慌てて、青野さんと男子更衣室に隠れる…。ここなら…と…「”ピッ…”」 電子音…。カギを開ける音…。!誰か来た?!慌てて、青野さんをシャワー室へと隠れてもらう…。中に入ってきたのは、河本だった…だが…俺は、河本の後ろにピッタリとくっ付いている…舞が…目に飛び込んできた!!…思わず…!!


「河本!!後ろ!!」 と叫んだ!…すると、河本は、舞の気配を感じて無かったのか、相当ビビったらしく、舞に音を立てた。


「な…何やってだ?!…ここ、男子更衣室だぞ?!!出てけ!!」


舞を追い出した…。俺は、河本に、


「…青野さんがここのシャワー室に居ます。相当ヤバい状態です。」


そう伝えた。河本が俺を退かす様にシャワー室のドアを開ける…。座り込んで、震えている…青野さん。泣いていた。


「…うみ!…どうした?!」


そっと青野さんを抱きしめている…。


「…あ…ら…らい…雷斗さん…。」


名前で…。…。いや、それより…。俺は、今までの事を河本に話した…。絶句する河本…。さらに怯える青野さん。


「こ…恐い…。」


その後、PC科に戻ると、舞は普通に勤務していた。仁科室長の近くから離れずに居る…。けど、河本は、舞を会議室に連れていき…注意をした。すると、舞は、河本に謝罪した…。ところが、河本の去り際に…


「…今度は…」


などと呟いたらしい…。



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