お弁当
月曜日の朝、私は、雷斗さんにお弁当を渡した。更衣室の前で待っている。手渡すお弁当は、何時も捨てられる様にと、パックに詰めて、おにぎりを握って渡している…。今日の雷斗さんのメニューは、ピーマン肉詰め、ウズラの煮玉子、筑前煮、ブロッコリーのツナマヨ和え…。私は、肉詰めの代わりに、小さめの鶏肉の照り焼き…。と…。
「青野さん!おはようございます。待たせてすみません。」
慌てて、こちらへと向かってくる、河本主任…。私も今着いたと話して、お弁当を渡した…。と…
「土日、楽しみにしてます♪またね♪」 と河本主任
「あ…はい…それでは…。」 朝から…赤くなる私…。
お昼休憩中…中川さんと、”彼”と料理してみた事を話した…。すると…
「良かったですね♡…もちろん夜は…♡」
…それ以上は、勘弁して(汗)な私…。
《お弁当》
休憩中、今日も加藤君と休憩…。ジッと俺の顔を見ている…?…何だ?…この…怖い目は(汗)…と
「……青野さん、河本主任のアパートに泊まったんですか…?で、メシまで作って貰ったと…。」
”な、ん、で、しっ、て、い、る”……(汗)…
と思っていると…。
「…すれ違っても…青野さん気が付かないし…。」
「え?…いっ?!いつ?…」
「…土曜日の朝です。…。」
急に黙り込む、加藤君…。この静寂…めちゃくちゃヤベェし、怖ぇぇ。
「…何作って貰ったんです?」
「と…鶏団子の鍋…後…プリン…デス…(汗)」
プリン?…と加藤君…。青野さんの好物?と聞かれ…。いえ、俺の大好物…。と話した瞬間…。
「…マジでズルい…!俺だって、青野さんのメシ、喰いてぇのに…(怒)…しかもデザート付き…。」
そこに、おじやに次の日の昼も夜も、しかも作り置きや弁当まで、なんて話したら…発狂するんだろうな…(汗)……。と加藤君。
「まさかとは、思いますが……ヤッてませんよね?」
”……ヤりました。寝込み襲って、ヤッて、気絶させました…。なんて言ったら……こ…コロサレル(汗汗) ”
目が鋭く、今にも殺りそうな目の、加藤君。
ヤ…ヤベェ…どうする…どうする…?! 冷や汗ダラダラの俺(汗汗汗)
と…スマホがなった。メールだった。う…うみさんから。
「今度、またプリン作りますが、食べますか?」
女神!この状況で!マジ女神!
「お願いします!あ、加藤君の分もお願い出来ませんか?…この前のお礼が…後で事情を話しますので。」 と…送って、2分後…。
「分かりました。作って、PC科…いえ、雷斗さんのお弁当と一緒に、届けますね。」
「加藤君、う…いや、うみさんから、メールで、プリン食べませんか?…って。来ました。ど…どうします?」
何故…敬語になってんだ…(汗)……。
「!マジっすか?!…喜んで頂きます!!」
めちゃくちゃ嬉しそうな、加藤君…。こんな笑顔の加藤君…は…初めて見た…。




