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立冬

あの騒ぎから3ヵ月がたった、11月。寒さが厳しくなってきたこの日、私は、かわ…雷斗さんのアパートに居た。雷斗さんが、「…”一緒に鍋を食べたい”…。」 と話したから、お鍋の材料を買って、雷斗さんのアパートに向かう。まだ、私のアパートには、雷斗さんは来た事がない…。何故か?…それは、私の、アパートの駐車場…。私のアパートの駐車場は、最近、満車で、空きが無い。そして、今年は、初雪が早かった…。駐車場の一部を除雪した雪を置いてるため、雷斗さんの車を停める場所が無い…。何度か、迎えに行くと言ったけど、帰り、私が送るのは、大変だから…と…。「”泊まって行けば”…」 とも思ったけど…まだ言えない…。今日も、雷斗さんのアパートの部屋に入って、荷物を置いてから、そっと、私を抱き締めてくれた……。「”温まってきた”?」…そう尋ねる雷斗さん…。「”うん…ありがとうございます”…。」 雷斗さんの、優しい温もりに、とても安心し、愛しさを感じていた…。洗面所を借りて、手を洗う…。寒い洗面所だけど、何故か…温かかった…。台所に戻って、早速、料理開始。電話で、雷斗さんの好き・嫌いな食べ物を尋ねた…。雷斗さんの、好きな食べ物は、お肉は全て好き。魚も好き。だけど野菜は、春菊と山菜の独活が嫌い。梅は、”この前のおにぎり”で、好きになったとか…。今回の鍋は、「”春菊は使わないから大丈夫です”」。と話すと、嬉しそうにしていた。今回のお鍋は、鶏だんご鍋…。雷斗さんのアパートの台所で、2人で作る…。お出汁と味付けは、私。雷斗さんは、野菜を切ってくれた。「”う…上手く切れるかな”…?」と雷斗さん…。

あまり料理をしない雷斗さん。包丁を持つ、手付きを、ハラハラしながら見ていた私…。「”あぶ…あぶ…あぶ”…」 声には出さないけど…その手付き…と…。

「やっぱり怖いんで…うみちゃんが切ってください…(汗)」 結局、私が全部作った。お鍋が出来上がって2人で食べる。雷斗さんの食べっぷりに驚く私…。思わず、食べるのを止めて、見てると…


「…うみちゃんの鍋…最高!」 と嬉しそうな顔と声で、私を見た…。子供見たいな感じな雷斗さん…。

私も食べた。ポカポカと身体が温まって…そう思っていた時…雷斗さんが、唐突に、


「う…うみちゃん…あ…明日…休みだし…今日…泊まって行か…ない?…」


と…緊張しながら、雷斗さんが私に尋ねた。……。


「…は…はい…。」


…雷斗さんのアパートにお泊まり…。

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