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謹慎明け

「緊張する…。」 「大丈夫だよ。俺もいるから。」

謹慎明けに、雷斗さんと私は、施設長室前にいた…。2人で、施設長に謝罪をしに行った…。あの日、施設長は、本部会議で、支部(ここ)を留守にしていた…。冷や汗が止まらない私と、何処と無く、緊張している、ら…河本主任…。あの後、夕飯を届けて、職場では、”河本主任”と呼びます。だから、雷斗さんも青野さんか海さんと呼んでください。とお願いしたら…「”海ちゃんでダメ”?」 …場所を弁えてください(怒)…。冗談です(笑)…。そう話して、しばらく、食事を届けては、話して帰る。お弁当箱は、何時も空…。きれいに洗って返してくれる。時々、掃除もしているのか、キレイになった、河本主任の部屋…。「何時でも、泊まっていって大丈夫だからね…。」 それは、さすがに…。と…。”そろそろ、行くよ”…。河本主任が、施設長室のドアをノックした…。「”はい?…どうぞ”?」 中から聞こえた、低い声…。「”失礼します”」…河本主任が先に入り、「”失礼します”」 私が、後に続いて入った…。河本主任が、私の左側に並んで立った…。

施設長の池澤陽一施設長…。白髪が混ざった、短い髪…。黒縁メガネをかけている…。何処にでも居る、普通の”お父さん”に見える…。

「どうしました?…河本主任、君は…青野さん…?」

あまり面識が無いからか、私を見ても、名前が出て来なかったらしい…。河本主任は、最初に、時間を開けて頂いことの、お礼を述べて、今回の件の報告をし、頭を下げ謝罪した。私も同じ様に謝罪し、頭を下げる…と…。


「あ~…近衛部長から聞いたし、”ある女性(ひと)”からも、電話で、連絡貰って聞いたよ…。全く…どうしようもない連中だね…。まっ、コトが事だからね…。その女性(ひと)から、電話で…「”大変な事になってんだぞ!?…本部で会議なんて、してねで、さっさっと戻って、こんなねゴでッ!?でねきゃ、オレが、あの2人、”潰す”」…って言われてね…。まぁその前に、近衛部長が、処分してくれたし、近衛部長が、居てくれて助かった…。もし、そうなってたらね…更に問題が、大きくなってたよ。…その様子では、”豪雨”が落ち着いて、”晴れた”のかな?…2人とも?」


「「え?!」」 河本主任と私は、同時に声出した。「で…電話を頂いて…いたんですか?」 と私…。


「?…そうだよ?…。あの女性(ひと)が、本気になったら、私も、近衛部長も、手が付けられないからなぁ…。本当に…ヤ…”潰す”…からね。さて、そろそろ業務に、あ、そうだ…。君たち2人が、”挙げる”時は、呼んでくれ。楽しみにしているよ。」


池澤施設長は、私たちに笑って、業務に戻るようにと、言ってくれた。拍子抜けした、河本主任と私…。…”池澤施設長の…ていうか…その、方言バリバリのヤバい、方ってダレ”?…。と河本主任…。…私は、う~ん…?…と、なっていた。でも…心当たりがあった…。まさかとは、思うけど…。


その後、木原室長と福山課長に、謝罪した私…。2人共、ニコニコしながら

「その件は、もうお終い。…いつかなぁ…。”米の雨”が降るのは…?…今のこの御時世では、無いし有り得ないけど…。”楽しみ”にしてるよ…。」


……。”米の雨”?…の私…。その楽しみは、まだまだ先のお話し…。


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