謹慎中
謹慎して4日目の朝…。私は、けいちゃんからの電話で起きた。…「”はい?”…。」 寝起きでカサカサの声…。と…! 「”おはよう~!!…え?…うみちゃん寝てた”?」 元気な声…。あれ?今日、平日?…けいちゃん仕事じゃ?…。「…うん。…寝てたの…。けいちゃん、今日、休み?」 と聞くと、「希望休み。午後から、出掛けるからさ…その前にと思って…。うみちゃん大変だったね。大丈夫?」 あ、そうだ。
「けいちゃん、ありがとう。近衛部長に事情を、話してくれて…。でも、けいちゃん、大丈夫?…後で、あの人達に、仕返し、されない?」 とけいちゃんにお礼を言った私。すると…けいちゃん。
「私は、大丈夫。うみちゃんがあの人達に、絡まれる前の日に、私、部長に別件で用があったの。それで、部長室に行ったら、部長から、聞かれたの。青野さんと仲良いよね?何か知らないって?もしかしたら?…2階で、”大変な事が起きる”かも、知れないからって…。だから、私、話したの。介護福祉士科でも、あの人達、私が居ない所で、話してたけど、浅田さんと佐藤さんが、教えてくれて…とっても心配してた。だから、浅田さんと佐藤さんには、私から事情を説明したら…怒り狂って、止めるの大変だったよ~。特に、佐藤さん…。「あの2人、潰す!!」…って。」
あ、あの佐藤さんが?…。浅田さんならともかく、佐藤さんが?本当に?…。浅田さんは、私やあの人達に、しょっちゅう、注意したり、してたけど…佐藤さんは、たまに、私を心配して、言っただけで、ほぼ、我関せずの感じの佐藤さんが…。
「相当、頭にキテたんだよ。佐藤さん、しょっちゅう、平澤に言われてたし、それに、一緒になって、渡賀が加勢して言うから…。佐藤さん、我関せずだけど、強いよ?あ、そうそう。河本主任に連絡した?」
私は、まだと答えた。
「河本主任と加藤さんも、謹慎してるんだね…。昨日、部長が介護福祉士科に来て、私にだけ、教えてくれたよ。平澤と渡賀は、減給と無期限の謹慎。それから、本部に異動させるって。あ、後、あの2人に変わって、新しい方を支部自体で雇うだって。今までは、異動職員を使ってたけど、本部要請は、ムリだったみたい。」
うん…。あの…けいちゃん、あのね?…。
私は、けいちゃんに、つたえた。
「…河本主任を…信じる。ていうか…もう信じてる…。あの時、大切に想っている女性って、平澤達に、話してた。河本主任と話しをして、河本主任を…ちゃんと信じる…。」
「…良かった…。頑張って!応援してるよ!じゃ、またね!」
そう話して、けいちゃんとの電話は、終わった。
……。もう信じてる…。雷斗さんに…あいたい…。




