マジなんだな
あれから、また2ヶ月後…。2階で妙な噂が聞こえてきた。
「青野さんと河本主任がデキてる…。」
俺は、静かに、聞き耳を立てていた…。…。今日も聞こえて来る…。”ここ2、3日前”から…。藤原さんの苗字が変わったのは、新しい名簿で知ったが…そもそも、彼女、なんで苗字が変わったんだ?…独身だったハズじゃ?…今日は、たまたま介護福祉士科に用があって来ていた時だ…。ババア共が、実習用のベットのシーツ交換をしながら、何やら話している。
「でも、マズイよね~。河本主任って、結婚してるんでしょ?…青野さんは、いいけど…。離婚したから…。」
「青野さんから、らしいよ?…手出したのは。…この前、河本主任とその知り合いが、連絡取るとかで話して…。」
「え~?(笑)…凄い、二股?…ていうか、気持ち悪い~…。2人の男性と、とっかえひっかえ?」
青野さんが?…彼女が、そんなハズ…。…!…河本って、確か…。一人暮らししてたよな?…嫁の目が、届かないから……河本が彼女に言いよって…彼女が渋々、付き合ってる?…いや、流石に、ソレは無い…か…?…目の前立っている…ソックリなババア2人組
「あ、加藤君♡…どぉうしたの?…。そんな所に立って?…あ、解った…。私達に会いに来てくれた?…ダメだよ?…私達を好きになっちゃ♡…イケナイコトになるかね♪」
…散々、彼女の悪口、言ってて、俺には…。この変わり身の早さ…。しかも、なんか…イってるし…。
要件、終わしてPC科に戻ろう…。全身トリハダになりながら、「すみません。これ、回覧です。読み終わったら、2階ステーションの木原さんに戻してください…。失礼しますします。」逃げるように、その場から離れた。介護福祉士科から逃げる様に、PC科に戻り、その日、河本主任に電話した。あの、ババア2人組の事を、愚痴る様に、相談した。普通に電話で、話している河本。と…。「”河本主任と青野さんがデキてるとか話してましたよ”?」…そう伝えた見たが、あまり変わらず、話しを聞いている…。河本は、「そのうち、青野さんを口撃…」 と話しても、俺の年齢を聞いてくる始末。…コイツ…。俺は、
「青野さんの事、心配で…”気になっている女性”(ひと)…」
と電話で伝えて見た…。「え!?」 ここで初めて、反応した…。…。その後もしつこく迫った。じゃなきゃ、青野さんが…彼女が心配だから。
「もし…河本が…彼女を無理やり…関係を持ったら…。この場で…。」
とうとう観念したのか…ようやく、話してくれた河本…。
「離婚したのは、確かだよ。不倫で別れたんじゃない…。俺と妻も、互いに好きな人が、出来た…。俺は、青野さん…。」
…良かった…。そんなんじゃなくて…。彼女を傷つけ?ていないなら…。と…。
「…俺だって容赦しない…。彼女を傷つけ者は…。」
…。静かに話す河本…。だけど…。目が、声も…違う…。あのフランクな感じも…。
…マジ…なんだな…。
その次の日、あの騒ぎが起こった。…。彼女が、ババアに絡まれていた。…しばらく様子を見ていた。…こ…コイツら…マジでえげつねぇ。このババアに、特に、平澤…。憎悪にも似た、妬みと嫉み…。最後に、平澤が彼女に言い放った言葉…。
「アンタの友達も最低なんじゃない…?…。」
…コイツ…マジ…?…




