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恐怖?それとも…

旅行から帰った次の日。私はベットの中にいた。…涙が、枕に小さな丸いシミを作っている。昨日の夜、食べたきり、朝ご飯も取らず、ただ、ベットに横になっていた。夏なのに、冷えきった身体…。そのせいなのかな…?…震えが止まらない…。貴重品だけ入れた、カバンだけ、拾い上げて、慌ててアパートの部屋に戻った私。震える手で、鍵を開け、玄関へと飛び込み、鍵をかけた…。震えが止まらない身体…。しばらく玄関で泣いた。”どうして”…。動けずにいると、カバンから、スマホの着信音が聞こえた。”根岸 蛍”…。出れなかった…。その音で、少し落ち着いて、立ち上がり、ふらふらしながら、寝室へと向かう。そのまま、ベットへと潜り込んだ。

「……なんで…。」

そのまま、眠ってしまった。翌朝、目が覚めたけど…動けなかった。また、スマホがなる…。また、けいちゃん…。”今でたら…”…電話に出る気にもなれず、無視して、夏掛けを頭から被った。……。しばらく鳴り響いてた、スマホ。ようやく、音が止んだ。誰とも…会いたくない…。そのまま、1時間くらい眠った。「…♪~♪~…」 玄関のチャイムの音が聞こえた…。知らない振りをした。…「~♪~♪…」 また…。そのうち、静かに…「~♪♪~」 今度は、スマホ…。画面を見た。”根岸 蛍”…。…流石に、電話に出た。「”…はい……”。」 「”もしもし…?うみちゃん?!やっと出たァ!…大丈夫?!どうしたの?!”」 元気なけいちゃんの声…。「”…ごめん…ちょっと…調子わ…”」 「”具合悪い?!今、うみちゃんのアパートのドアの前にいるの!!…鍵、開けられる”?!」 ……。私は、ベットから、起き上がり、立ち上がると、またふらふらと、玄関へと向かった。…カチャ… と鍵を開けた。ドアを開けると、けいちゃんが、立っていた。「”!?うみちゃん?!電話しても、出ないから心配って…ちょ…どうし!?!”」…。私は、何も言わず、けいちゃんに倒れ込むように、抱きついた。けいちゃんの肩に、昨日のファンデと、涙が、ついた。「”…うみちゃ…!…身体冷たい!…もしかして、何も食べてないの?!…ちょ…ごめん。部屋に行こう。支えるから!”」 けいちゃんに支えて貰いながら、居間へと向かう。「”座って…。一体…何があったの”?」…とけいちゃんは、私に尋ねた…。けいちゃんに話した。

「河本主任から、イキナリ、抱き締められた…。」

と…。それを聞いたけいちゃん…。”あぁ…”。という顔をした…。それでも…優しい微笑みを見せながら、私に、こう尋ねた。

「うみちゃん…びっくりしたんだね…。でも…恐かった?…うみちゃん…それは、きっと、河本主任のこと、を”好きだから”泣いてるんだよ。切なくて…。」








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