お礼と…
衣織ちゃんの名前の由来…。河本主任曰く、「”衣織が生まれた、次の日が七夕で、織姫の羽衣の、衣と、妻の織を貰って付けた”。」 と河本主任。「”皆の名前の由来は”?」突如にして、始まった名前の由来…。そうしないと、気まずくて、耐えられない…。みんなの名前の由来を聞いてるうちに、陽高市内へと入った。「”お腹空いたから、どっかファミレスでご飯する?”」 と、けいちゃん。「”あ、いいね!そうしようっか”!」 と、まきちゃん。まきちゃんのホテルの近くにある、ファミレスに入る。みんなが好き好きに頼んで、食事をとる。衣織ちゃんと私は、カレーライス、河本主任は、和風ハンバーグを頼んだ。「”あ〜あ…旅が終わっちゃう”…」 とまきちゃん 。 「”本当、楽しかったです!また、みんなで行きたいです”!」 と豊川君。「”また絶対行こう!?…ね”!」 けいちゃん。またみんなで旅行、行きたなぁ…。と、話しがら、ファミレスを出た。ホテルに着くと、まきちゃんとけいちゃん、豊川君の荷物を、河本主任の車から、降ろした。けいちゃんと豊川君、まきちゃんはここで、お別れ。「”またね!まきちゃん、けいちゃん、豊川君”」 と私は、別れを告げると、河本主任は、私たちを送り始めた。「”すみません、先に衣織を送っても”?」と、河本主任は、英くんと私に聞いた。ファミレスを出て、すぐ位…衣織ちゃんは、目を擦っていた…。多分、眠いのかな?…車に乗ってすぐ、衣織ちゃんは、眠ってしまった…。「”いいよ”。」 と、英くん。私も「”いいですよ”」。と答えた。衣織ちゃんを1番に送って、次に英くんを送った。河本主任は、「”時間が時間なので、アパート近くまで送ります”。」 もう、夜の10時近かった…。アパートがバレたく無い私は、アパート近くのコンビニまでと、何度もお願いしたけど、「”危ないし、心配なので”…」の一点張り…。…根負けした私…。渋々、アパートの駐車場まで、送って貰った。…「…”部屋さえ、バレなきゃいい…かな”…」 アパートが見えてきた。「”あ、ここです”…。」 河本主任が、アパートの駐車場に車を止めた…。
「海さん、本当にありがとうございました。凄い楽しかったです。そして、衣織に、とてもステキな思い出を作って貰って……感謝しかありません。海さん…。もし、今度、時間がある時、私の話しを、聞いて貰えませんか?」
真剣な顔をして、私の目をしっかり見て話す、河本主任。
「…分かりました…。明日は、ゆっくりしたいので、近いうちに…土曜日か日曜日でしたら、休みなので…。」
「分かりました…。よろしく、お願いします。」
河本主任の車から、降りて、車の後ろへと向かう。河本主任も、車から降りて、トランクへと来てくれた。トランクに、手をかけようと、手を伸ばした…その瞬間!!…… キャッ…!?!!
「……ごめん……。」
「……?…!」
一瞬、何が起こったか解らなかった…。驚いて、目を閉じていた…。でも…私の…背中越しに感じた、河本主任の腕の感触…。全身で感じた、河本主任の温もり…。




