邪魔
俺は、彼女が、土産屋を出ていくのを目で追っていた。「”大ホールに行ってるね…”」…。い…今なら…こ…告白しても…「”パパ?どうしたの”?」 と衣織…。”…無理か…”。「”ん?何でもないよ”?…。」と誤魔化す俺…。今なら、またと無いチャンス…なんだが…と。まきさん。
「河本さん、衣織ちゃん、私たちが見ているので、”トイレ”どうぞ”。」
と声をかけてくれた。俺は、まきさんの言葉に甘える事に…と、けいさんが、こっそり手招きしてる。?…な俺。けいさんは、そっと指を刺す。指の指した方に視線を向けると、そこには、クラゲの形をしたストラップ…。「”うみちゃんの誕生日、7月”。」そう話して、衣織たちの所へ行ってしまった。…7月…。俺は、ストラップを手にし会計へ…。そっと店をでた…。人混みを掻き分けて、大ホールへと向かう…。…昼時の人が疎らな大ホール…。彼女は…!…いた!ベンチに座っている!心臓がバクバクいや…口から出そうだ…。お…落ち着け!俺! 1度深呼吸をして…。彼女の元に、向かう。「”海さん”。」 彼女に声をかけた。俺の声に反応して、振り向く彼女。「俺も…少し…休みたいので…」静かに俺の顔を見ていた彼女。微笑みながら、「”どうぞ”」と話す彼女の隣に座った…。
「ヤ…ヤバい…緊張して…いえねぇ…」…しばらく沈黙が続いた…。と「”運転ありがとうございます。かなり、距離あるから、大変でしたよね”?帰りは、私が運転しましょうか”?」 彼女…。この気心も…じゃない!「…”あ、あの”!」 と彼女に声をかけた。そして……
「”海さん!オレとつきあって”…」
「”あれ?河本主任?海さん?”」
豊川君と英……。
「”あ、英くんたちも…き…来てたんだ。あ、ご…ごめんなさい…な…何ですか?河本…いえ、ら…雷斗さん?」
ぼう然とする俺…。と「”パパ~”!」…衣織の声…。




