早めのお昼
少し早めの、昼飯。まきさん達と俺は、クラゲの入った醤油ラーメン。英と豊川君は、クラゲの入った味噌ラーメンを注文した。衣織は、腹が空いてないらしく、アイスを注文。まきさんと英が、何かを話している…。俺も、待つ間、彼女に聞いてみたい事があったが、その前に、彼女が豊川君と何かを話している。「…”ココ”に務めてたんだんね…。すっかり忘れてたよ”…。」実は彼女、豊川君の新しい勤め先を、本人からのメールで知らされていた。「”クラゲ水族館に入職する事になりました…。皆には内緒です”!」 と豊川君のメール…。だけど、「でも河本主任と英君には、夜話したんですよ”。」「”そうなんだ”…。」 朝の”あの件”が、彼女の”記憶”から”豊川君の新しい職場” だと言うことを、忘れさせていた。俺と同じ状態だった彼女…。「”だから、昨日の夜、アートミュージアムの後からでも、いいかと”…」 豊川君に尋ねていた彼女。「”お待たせしました”。」 お!キタキタ!久々のラーメン。インスタトはよく食べるが、”ちゃんとした”ラーメン”は、久しぶりだった。レンゲでスープを1口…。美味い!ふうっと麺に息をかけ…ズズズズ!……やっぱり美味い!久しぶりのラーメンを堪能している。ふと、彼女を見ると、豪快に麺を啜ってる…。スープから麺をすくって、ふうふうと息をかけ、ズルズル…。「”美味しい♪ラーメンひさびさ”♪」 所作がキレイなだけに、新鮮に見える…。「”パパァ”」 急に衣織が声をかけた。 ん?どうした?「”私も、食べたい”…」 周りが美味そうに食ってるのを見て、急に食べたくなったらしい。子供用クラゲラーメンを注文した。アシカショー時間がまだあるし、少しゆっくり出来るか。
《早めのお昼》
豊川君の”新しい勤め先”だった事をすっかり忘れていた私。でも、昨日の夜、河本主任達には、話したらしい…。「”お待たせしました”。」 ラーメンが届く。夏の暑い時のラーメン…。早速、頂いた。スープを1口…美味しい!麺をズルズル!豪快に!…程よいコシ…この熱さも、美味しい。夢中になる。クラゲを食べてみる。コリコリと楽しい食感♪皆で食べるご飯。やっぱり美味しいし、楽しい。そう思っていると、衣織ちゃんが河本主任に、”自分も食べたい”。とオネダリしている。みんなが、美味しそうに食べてるから、衣織ちゃんも、食べたくなったかな?次のアシカショーは、13時30分から。時間は、たっぷりあるし、ゆっくり食べよう。




