ふうふ?
朝飯の会場に着いた俺達は、”朝食バイキング”だと知って驚いた。俺は、てっきり、会場が変わって、”和食”の朝食だと思っていたからだ。目の前には、豪華な和食、洋食、中華が並んである…。「”朝から…こんな”…」…俺の朝飯は、卵かけご飯など、適当な朝飯だから、目の前の豪華な料理に目移りしてしまう…。まずは、衣織のを朝…朝ごはんを選ぶ。「”衣織、何食べたい”?」 「”ウインナーと卵焼き。後、フレンチトースト”!」 …どこかで…?と思いながら、俺は、ウインナーと卵焼きを取る。”…さすがに”…フレンチトーストは無かった。「”衣織、フレンチトーストは、無いみたいだから、他のにしようか”?」 すると衣織は、”じゃぁ…炊き込みご飯!”…?…あるの…あった…。ご飯類も充実している。白飯に、お粥、五穀粥、炊き込みご飯…。「…”すげぇ…。米だけで”…」 衣織の朝ご飯を、取り終え席へと運ぶ。「”今度は、パパのご飯を取りに行くよ。先に食べてて”。」と衣織を先に戻っていた、英達に見ててくれる様、頼んだ。四角いお盆、片手に、「”ナニ食おう…こんだけあると迷う…。…ん”?」 彼女が目に付いた。彼女のお盆には、卵焼きと…炊き込みご飯と味噌汁。後は…煮物か?…煮魚だ…。オレンジ。後は、お茶…。席に戻る彼女…。”しっかり食べるんだな…。だから、元気なんだな”…俺も、煮魚と卵焼き食おう…。ご飯も、炊き込みご飯にして。お!海苔もある。後、味噌汁。彼女の真似をして、煮魚をと卵焼き、炊き込みご飯を食べる事にした…。”…なんか…”夫婦”…みたいだな” ”付き合って無い”クセに、そんな事を感じている俺…。…”いつか…彼女の作ったメ…いや、ご飯が食べたい”…。最後にグラスに水を入れ、席へと戻った。
《ふうふ?》
食事を手にし、席に戻る私。ふと、衣織ちゃんを見てみると、卵焼きを頬張っていた。「”おいしい?いおりちゃん”?…」 私は、モグモグしている、衣織ちゃんに尋ねた。「”…うん!おいしい”♪!」 満面の笑み…。と河本主任も戻ってきた。河本主任も、私と同じ、卵焼きと煮魚、炊き込みご飯…。。思わず…”同じ…?”と、呟く私。私の呟く声に、気が付いたのか、河本主任…「”い…衣織の…炊き込みご飯を見て、つ、つられました…後、煮魚も…最近、く…いや、食べて無かったから”。」となんか、ぎこちない?話し方…?…確かに、他の人が美味しそうに、食べてると、自分も、食べたくなるもんね♪私は早速、食べ始めた。お味噌汁を1口…アオサとお豆腐のお味噌汁。「”なんか…ホッとする”…」 お味噌汁1つで安心している私。と衣織ちゃんを見た。ほっぺにご飯粒…。「”いおりちゃん、ほっぺにごはんつぶ、ついてるよ”。」私は、 そっと指で自分の頬をツンツンと指した。「”とれた?”」 と、私と河本主任に聞いた衣織ちゃん。”取れたよ”と優しいパパの笑みを見せる河本主任。と、豊川君…「”……なんか…河本主任と海さん見てると、”夫婦”に見えますね”。」
「「え?!」 」…私と河本主任、同時に声を出して、豊川君の方に振り向いた。




