ご挨拶…。
2回目の乾杯の後に、中居さんから、お料理の説明があった。「”本日は、当旅館、”海の華”に、お越しくださいまして、ありがとうございます。中居の笹野と申します”。」 正座をし深々と挨拶をする。総身から、受け取れる、美しい挨拶をする姿に、魅了される私。顔を上げる、笹野さん。「”では、早速ですが、お料理のご説明をさせて頂きます”。 お料理は、こちらの3品に、お椀物、お造り、焼き物、強い肴、蒸し物、お食事、水菓子となります。随時お持ち致します。本日は、夏の限定プランになりますので、もうおひと品、こちらの2種類からお選び頂けます。」手元にある、2種類のメニュー。1つは、夏牡蠣。もう1つは、アワビの姿焼き…。超豪華な2種類…。既に、お膳にあるお料理は、前菜を始め、天ぷらの盛り合わせとお出汁の入った鍋に、ブランド豚のしゃぶしゃぶ…。説明を聴きながら、お品書きを見ている私…。ふと、河本主任を見ると…あまりの豪華な食事内容に、驚きながらも、目を輝かせている…。「”では、お時間の許す限りごゆっくりどうぞ”…。」
そう話して、一度、笹野さんは、席を離れた。…。「「…す…すっごい豪華!!」」 「ヤベェ…こ…こんなスゲェ贅沢…。」 まきちゃん達も豊川君も、びっくりしている。「”い、いいのか?…こんな…贅沢”?!」 と河本主任。「”俺も…”。」 と英くん。衣織ちゃんも大人の御膳に、びっくりしてた。私が決めたプランは、夏限定プランで、お料理は全部で11品。これで、子供割引が利いて税込”1万8千円”…安すぎる…!!「”うみちゃん!凄いね!よく見つけたね?!お部屋も素敵だし!お風呂も最高”!」 とまきちゃん。「”でも…高いんじゃ…?”」と、豊川君。私は、「”衣織ちゃんのおかげ”♪」と皆に話した。「”今、海水浴シーズンで通常のプランだと、高いんだけど、ここの宿が出している、3つのプランの1つで、夏限定のプラン、”お友達と夏休み”プラン♪そして、衣織ちゃんの割引が利いたからね♪1人税込2万5千円を、限定プランにして、税込2万円。衣織ちゃんの割引で、1人税込1万8千円…でも…た…」「「「マジで?!安すすぎる?!」」」 私は、ほんと、と答える前に、「”失礼致します…こちら、お椀物とお造りでございます…お客様、本当にラッキーでしたね”。」 と中居の笹野さん。「”このプランをだした当日に、一番乗りで、ご予約頂いたんですよ”。」 と笹野さん。フロントに用があり、顔を出した際に、フロント係の方が、電話対応中に…「”青野 海様”ですね…と。”印象的なお名前でしたので…」と、笹野さん。
《ご挨拶…。》
中居さんの、挨拶と料理の説明を聴いた俺は、そのあまりの贅沢な、食事に驚きを隠せない。普段、レトルトや惣菜なんかを買ってきては、メシを食べている…。「”部屋も良いし、風呂も良かった…料理も良い…。これ、値段高いンじゃ”…。」 俺の心配をよそに彼女、「”衣織ちゃんのおかげ”♪」 と嬉しそうに話す。「”衣織の”?」 彼女曰く、3つのプランがあり、その中の1つ、”お友達と夏休みプラン”とな…。そのプランと衣織の子供割がついて1万8千円…。しかも税込み…。安過ぎないか!?…
”…他にも…3つって話したな…他のプランがあるのか”? 彼女を見てみると、早速、前菜を食べている…。相変わらず、所作が綺麗な彼女。浴衣姿も相まって、更に上品になる…。俺も早速、料理を食べる事に…。美味い…!…と、メニューと共に添えられた、もう1つの、メニュー。「”こちらからお選びください”…。」 夏牡蠣とアワビ…。海鮮好きな彼女が、喜びそうなメニューだな…。次の料理が届く…。その時に、各々が、もう1つの料理を注文する。俺と彼女は、夏牡蠣を注文。衣織には、中居さんが直接聞いている。「”貝のお刺身と焼いた貝。どちらがいいかな”?」
大人の料理と味…。




