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令和、今里再来紀

作者: 水魚青二

私、水魚青二みうおせいじは、今から約20年前、平成時代だった2000年代初頭に大阪府大阪市の地下鉄や近鉄などの駅がある今里に住んでいた。



そこを離れたのが約15年前。15年前当時、俺はアパートの最上階で大阪平野の背後にある生駒山地を目に焼き付けていた。


「実家へ帰るのか、もっとこの生活は続くと思ってたのに」


まあ、いろんなことがあってかくかくしかじか・・・・・。


それから、約15年間は今里を訪れることはなかった。


「もう40歳近い、年を考えたらいきなり死ぬ可能性だって出てくる年齢だ」


そう思い立って、私が約15年ぶりに令和になって今里に来訪した記録を書いていこうと思う。


その時は2023年3月、青春18きっぷを使って旅をしていた。兵庫県神戸市三ノ宮駅付近の探訪をした後に、三ノ宮駅を新快速で出発、新大阪駅でおおさか東線に乗り換え、JR長瀬駅で降りる。


「俺が大阪を去ってから出来たおおさか東線。乗って見たかったんだよな。」

さすがに乗っていてその車窓から大阪環状線のような超都会感を感じることはない。


そしてJR長瀬駅へ降りた。


「ここが、長瀬駅か、さすがに新しくてきれいな洗練された駅だ。あれ、でも駅員がいない。閉ざされた改札を通ることができないぞ、こりゃ」


実は、JR長瀬駅の改札はカメラを使ってリモートで青春18きっぷの有効性を確認する仕組みだった。それに時代を感じた。


呼び出しボタンを押して、「青春18きっぷで改札通りたいんですけど」と尋ねた。


声で対応してくれた女性の駅員さんが「青春18きっぷですね。では確認しました。お通りください」と改札をリモートで開けてくれた。


それからスマートフォンのGoogleマップを頼りに大阪メトロ千日前線の北巽駅まで歩いて行った。


学生時代に自転車でよく北巽駅まで行っており、古本市場があるのでよく立ち読みや安いコミックを買ったものだ。


約15年前、「今日はドカベンプロ野球編を読もう。これがテレビでやってた吾妻ひでおって人の失踪日記か、今日は思い切って350円の藍より青し1巻を買うか」


今は古本は買わない。スマホ、パソコンでいつでも読める時代になったからだ。今は購入する漫画は売って失うリスクのない電子書籍がメインとなった。今では立ち読みをしてまでマンガを読もうとは思わない。話が知りたければいつでもアニメのサブスクで見れる時代だし、電子書籍も期間限定無料の本もある。


今回はその古本市場には外観だけを見て寄らなかったが健在であった。


まず行ったのが、かっぱ寿司生野店。そこでアトムという会社の株主優待券を使って回転寿司を堪能。回転寿司屋でははじめてレモンチューハイを注文。


「レモンチューハイお持ちしました。」


レモンチューハイは皿で回って来ず店員の人が直に持ってきてくれた。

タッチパネルでいつも実家の近くのかっぱ寿司で頼む安価なマグロ・ハマチのネタを中心に数皿食う。最後にはデザートを食べた。


「○○○○円になります」


「株主優待カードと現金で」


優待券というか優待カードの全額を使い切り50円余分に出して会計。


旅をして半年以上たって気づいたことがある。それはあのかっぱ寿司生野店で優待券を使って寿司を食うことがずっと昔からやってみたかったことだった。それがかっぱ寿司の株主優待ではないものの同じコロワイドグループのアトムの株主優待で食べれて叶っていたのだ。


以前から地元のかっぱ寿司で優待券を使っていたので気づかなかった。叶ったのに気づかずに感動もなくスルー。もっとできたことを噛みしめる性格になりたいものだ。


次にゲオの優待券を使いに近くに開店してたセカンドストリートに寄る。なかなかコストパフォーマンスがいい商品が見つからずしばらくいたが、ジャージや折りたたみ傘を購入。いったんレジに持っていくと優待券がきっちり満額使えなくて、「あっ、すいません」と迷惑を承知でレジ前の乾電池を1個、追加購入。それでもきっちり使えず、「本当にすいません」さらに迷惑をかけて電池をさらに購入して会計してくれと、一旦嫌な顔で接客されてもしょうがない状況でも店員はフランクに接客してくれた。さらに店員によっては適当で確認しない場合もあるポイントカードの有無まで聞いてくれた。大阪の人情を久しぶりに感じれた時だった。


そして北巽駅から近鉄今里駅方面を目指して歩く。自転車でも結構、距離があったので歩いても相当距離があった。そして、ついに近鉄の線路の高架下までたどり着いた。


次に行くところは、自分が住んでいたアパートだ。しばらく歩き近くの公園まで来た。

そこでベンチに座りながら缶コーヒーを飲む。「ずいぶん歩いたな」と一服。ちょうど主婦が子供たちを遊ばせていたが、知らないものが来たからか、それとも夕方だからか去っていった。


そして、例の俺が若かりし頃に住んでいたアパートへ、外観は変わっていない。玄関を見ると郵便受けが変わっている。そして5階の住んでいた部屋の前へ行ってみる。だれか住んでいるみたいだ。


そして、約15年ぶりにアパートから生駒山地を眺める。


「ここから去ったのは暑い夏の日だっけなあ。望むものを手に入れたのに、すぐ手放してしまって、つらくて大家さんの前で泣いたっけ」


そういえばネットで調べたけど、近鉄今里駅の近くの万代はもうないんだっけ、ツタヤもなくなって快活クラブになった。俺がいた時とは違う今里になってしまった。


しばらく、アパートにいた後、近鉄今里駅へ歩いて行った。

食鮮館今里Withというスーパーマーケットやローソンストア100を見に行くためだ。

そして今里駅へ着いた。「あれ駅前のスーパーが開いてねえなあ」店舗に近づくと閉店の知らせの紙が、「えっ、店が閉まっている」(こんな駅前の利便性のいいスーパーが潰れたの?)と思った。


「せっかくだから写真を撮っておこう」


数枚、スマホで適当にそのスーパーの写真を撮った。


そして今里駅の中にある旧ショップ99、今のローソンストア100へ。ショップ99は今里でも千日前通にあった店に行っていた。近隣の今里駅に店ができたので潰れてしまったが、みかん、ビスケット、さんま、冷凍野菜などを買っていた。今回は特に何も買わず外へ出た。さすがに全品100円ではなくなっていた。

でも、ど田舎に住んでいると、気が向いたら自分の部屋から歩いて低価格帯の食品や日用品が24時間買えるなんて、まさしく夢である。学生時代が夢だったと感じている一面でもあった。


駅前商店街を歩いてみる。「あの床屋行ったな。やっぱり自分の目で見たけど万代はねえなあ。」


次にまた別の100円均一ショップへ寄る。「1人暮らしを始めた時に、お茶碗や湯呑、おたまなんかを買ったな。」お店を入ると当時とさほど変わらず、「これください」と思い出としてカップを購入。素焼きで口当たりが悪いので今は使っていないが、その時は使えると思い購入。他にも日用品としてタオルを購入。


そういえば、はじめて大阪の今里に来た日、この辺で「キムチはいらないか?」と言われたっけ。

この土地に在日韓国・朝鮮人が多い地区だというのは、この頃に初めて体験したブロードバンドのインターネットで夢中で熱中してやったネットサーフィンですぐ知ることになった。


そして、店を出ると見た目が外国人とわかる人が自転車から降りていた。それもネットで調べていたが現在はベトナム人が多いということ。あの人も多分ベトナムの人なのだろう。


最後に例のアパートの外観を再び見る。俺が過去にいた部屋の灯りを見て、「もしかしたらあの部屋に住み続けている世界線もあったかも」としみじみ感慨にふける。


それから、過去に近畿大阪銀行で今は関西みらい銀行の近くに行った。「よくあそこで家賃を振り込んでたっけ。あの頃は小銭は手数料かからず入金できていたな。近くにローソンがあった。あのころはローソンが高くて買えなかった。今もだけど。」


それから千日前通りを歩き、ツタヤがなくなり、快活クラブになったことを確認する。「あの快活クラブはまた利用してもいいかもしれんな。」


また東京三菱UFJ銀行、以前はUFJ銀行だったんだよな。と思ったりもした。今調べると三菱UFJ銀行という名前になっていた。名前が変わりすぎだろと思う。


そして、今里交差点の近くのガストを見て、「また来るならここにも」このガストに寄りたいなと思った。


それから地下鉄千日前線今里駅で地下鉄に乗って今里を去り、その夜の宿へ向かった。

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