登校初日!いざ、たけのこ狩り!
読んでくださる皆様ありがとうございます!
ただ書きたいって思って書き始めましたが、やっぱり人に読んでもらってると思うと嬉しいですね!
自己ベスト更新のPV数で嬉しいです!
「これは!」
売店の奥へと進む中、俺は運命の出会いをしてしまった。
【掘り出し物のセール品!現品限り!】とでかでかと掲げられた看板の下のカゴの中にそれはあった。
艶のある光沢、触れずともわかる手触りのよさ、使いごたえのありそうな太い三つ撚り!
そうロープである。ただ、現品限りといわれるだけあってただのロープではない。れっきとしたマジックアイテムのようだ。セールになっているのは長さが若干足りないかららしい。まだ成人してない俺のひとひろ、両手分の長さにいかないぐらいということは80㎝弱というところだろう。
魔力を込めると自由自在に動かせるので物を縛るときに重宝する一品なのは間違いない。
問題は値段、こんな重宝できる奴は高いのではないかと値札をみるとなんと800ソルト。
たけのこ狩りセットと合わすと1500ソルトになるが学生証をつかえば超えた分は次の月まで待ってくれるし、返却する際にたけのこを1本500~600ソルトで買い取ってくれるとのことなので明日たけのこを持っていけば問題は無さそうだ。
意を決してロープを手に持ち売店へと並ぶみんなと合流した。
東の森にいくメンバーは意外に少なく、孤児院の3人組、南の森から来たエルフ似の少女、そして俺達4人である。
孤児院の三人はたけのこ狩りセットは1人、もう一人は竹籠のみ、そして魔物が出た場合前衛になるためであろうメイス使いの少女は手ぶらだ。いい編成である。エルフ似の少女も今日は一緒に行動するようで一緒に話しながら手に短剣と麻袋をもって並んでいる。
アイボリーはスコップだけ借りて不思議そうに眺めている。うん、後で使い方を教えてあげよう。
先に借りていたラッキーとキノアに合流してし外に出るとすぐにグレイドも出てきた。
売店の奥で話していたのは時間潰しで俺達の準備が終わるまで待っていただけのようだ。
「それじゃあ、行くとするか!ちなみにたけのこはギルドで売るよりここで売った方が安く叩かれることもないからいいぞ!ただ綺麗なものは町で売った方が高いかもしれんから自分でよく考えて売るようにな!」と教師なのかただの冒険者の先輩なのかよく分からないようなことをいいつつ引き連れてくれる。
学校を出る前に守衛にアイボリーがチラッと見られていたが自分のことではないので考えないようにしておく。まぁ、外交みたいなもんだろうからな。俺達のクラスにいるのも一時の気分みたいなもんだろう。上流階級のクラスがいいとおもったら勝手にクラス変わっていくだろうし。
行きは時間が掛ったが、学校から東の森は近いので到着しても太陽はそこまで落ちていなかった。恐らく小一時間程度だろう。帰りの支度を合わせると太陽がオレンジ色に変わるまでは狩りに没頭できると思うと心が踊る。
そんな空気の緩みを感じたのかこわばった声でグレイドが注意を飛ばす
「いいか!比較的人が立ち入っている場所と言えどここはもう魔物や獣のテリトリーということを忘れるな!危ないと思ったらすぐに助けを呼ぶように!命があってこその人生だからな!」
「たけのこ狩りをしたことないやつも多いだろうからとりあえずこっちにこい!丁度いいところにあるから説明しよう!」と足元を軽く踏みながら手招きしている姿はやはり面倒見の良いお兄さんである。
大人同伴じゃないと森へ出る許可はでないのでたけのこ狩りをしたことない者も多いようだ。
したことはあるので前を陣取りはしないが手招かれるのでついつい集合してしまった。
「よし!いいか!たけのこは地上に出ている奴を掘ってもだめだ!育ちすぎてるからな!そこで美味しいたけのこをどう探すのかというと。こうだ!」と足を前へとすり出しながら落ち葉を掻きわけるた後にゆっくりしゃがみ見るように促す
「この地面に少し埋まっているぐらいのが美味しいやつだ。掘るときは傷つけないように手前を掘り進めて根本がみえたらこう!」と根元を掴んでねじ切った。いや、怪力じゃないか。スコップ使わんのかい!
本当に簡単に折れるんだろうな!とそんな表情が伝わったのか
「おっ!たけのこは群れて生える習性があるからな。もう一個あるぞ!次は手じゃなくてスコップを使う方法も教えておこう!」と話しをそらしつつスコップを当てて掘り起こした。パキッという心地よい音があたりに響き渡る。
「たけのこ掘りはこんな感じだな。あと注意するべき魔物や獣についてだが。そうだな。」と手で顎をさすると俺達へ問いかける。
「折角一緒に来たからな。授業っぽくいくか!わかるやついるか!?」
ウサギ!イノシシ!ビッグイーグル!と声が飛ぶ!
「ウサギ……は危ないやつはいるがこの辺りは普通のしかいないな。ビッグイーグルも空から音もなく襲ってくるから恐れらているが生息しているのは森の奥深くだ。そう!イノシシだ!やつらもたけのこを食べるからな。寄ってくる可能性もある。だがそれより一番怖いのは。」
「ハイドスパイダー、姿なき森の暗殺者、クモだ。」
ようやく!
ようやく森に到着しました!
たけのこ狩り楽しんでお金稼いで!
クモに出会うか出会わないのか!?頑張って書いていきます!