表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
6/11

登校初日!学生証を貰ったら!

読んでもらってありがとうございます!

頑張っていきます!

『夢は、頂点に立つこと。北の山、竜の田処たどごろからやってきた。住処ではお父様の次に強かったと自負している。金を稼ぐのは好き。よろしくね。』


凄い!凄いぞ!

俺でさえ、教室内の空気を冷やしただけだったというのに時間が止まった様に静寂に包まれている。

それはそうだ、アイボリーの口調からは冗談をいっている感じはしないしなによりその佇まい、服装から溢れる気品は一朝一夜で身に着けられたものではないと誰が見ても肌で感じるものがある。

冒険者上がりの教官でさえ目を丸くして言葉が出ない程だ。


それに、あと1つ。一番気になることは。

アイボリーの目が俺を捉えて離さない事。

うん、ほんとに。嫌な予感はしてたよ?自己紹介を促すために手のひらを上に振ったら、握手してこようとしてたし。他の人見渡す気配もなかったし。そんなにちゃんと喋れるんなら最初からそうしてよ!

旅先で見つけた美味しいものとそうじゃないもの話してる時と話し方違うない!?

ってか、教官!自己紹介終わったよね!とりあえず、この気まずい状態から抜け出させてよ!

なんで、ボーっとしてるん!?

いや、学生証発行する為に最低限の情報は知ってる筈じゃないか!ないのか?


永遠の様に感じた静寂を破ったのはグレイド教官だった。

「しらない奴もいるかもしれんからな。私からも紹介しておこう。アイボリー座っていいぞ!」

そうアイボリーに着席を促すともう一度教室内を見渡し

「小さいころに聞いた事があるかも知れんが、はるか北の山にある伝説の竜の住処。それは実在する。王都や主要な街の政治家連中は交流があるとも聞いた事があるが殆どの人間とは関わり合いがないからおとぎ話と思われているがな。」


「まぁ、俺も校長から竜族から来訪する方がいるから失礼のないようにとしか言われてないが。まぁ、喧嘩はしないようにな。恐らく俺でも負ける。」と豪快に笑いながらグレイドは、アイボリーにも竜族だからといっても教えるなら特別扱いはせんぞと軽くいい放ったが目は鋭くアイボリーを見つめている。

アイボリーはというと、承知の上らしくコクっとその言葉にうなずいている。

その姿をみてグレイドも安心したのかニィっと笑い


「さて!みないい自己紹介だった!それじゃあ、待望の学生証と施設案内と行こうか!アイボリーの学生証はまた後でな、まさかこっちのクラスを選ぶと思ってなかったから用意してなかった。さぁ!名前を呼ばれた奴からとりにこーい!」


グレイドの口から出た学生証という言葉に教室内の空気が一気に熱くなる。自己紹介をした順に呼ぶらしくどんどん前の方から学生証を受け取り始めた。受け取る際に一言ずつなにか言われてるらしく、皆大きくうなずいたりハイっと気合の入った返事をしている。

みんなやはり心の奥は一緒なのだ、夢を。夢を求めてここへ来たのだから!


そうこうしているうちに名前を呼ばれたので取りに行く。

小さいころから街で祭りや休日に出店をしている学生の首から下がっている学生証に羨望の眼差しを向けていたものだ。夢に見たギルドの利用も出来ると考えると胸の鼓動がすこしはやくなっているのを感じる。


「ツキト!南の酒場宿、森のきりかぶ亭の長男だろ!?親父さん達とはよく一緒に森へ遠征に行ったもんだ。元気にしてるか?これから頑張れよ!」と学生証を押し付けながら肩を叩かれる。

大きくうなずくと小さな声で「隣の竜族の少女は知り合いか?竜族はあまり人間と馴れ合いを好まないと聞いていたが折角の交流だからな、気を遣うかも知れんが仲良くしてやってくれよ。」

あと、変な事したら俺もお前も物理的に首が飛ぶから勘弁してくれよと続け笑い再度肩を叩かれた。

そりゃそうだと思いながら、俺も笑いながら学生証を受け取った。


待望の学生証は、見かけより少し重い。手のひらにギリギリ収まる大きさで、木製の作りながらも1つずつに気持ち程度の防損のおまじないがかけられておりギルドや守衛で使われている水晶にかざせば経歴等も証明できる優れもののマジックアイテムの1つでもある。

ホクホク顔で席に着くと施設紹介がはじまった。


「まず1つ重要な事を伝えておく!この学園で使用できる設備は基本この学生証を使って申請してから使うように!これは、もちろん利用した者を記録し設備の破損等の問題が起きた場合に対処する為でもあるがここはあくまで学校だ。自習した分成績に加味しているので自分の為にも必ず使うように。」まぁ、基本学生証を使わないと使用できない設備ばっかりだから忘れるってことはないがなと付け加えながら笑い


「そして使える設備は3つだ。1つ目は、訓練場。2つ目は売店。3つ目は図書館。訓練場は各学年が分かれて使用できるように3つに分かれている。1年目は一番手前の訓練場だ、入り口に看板が立っているから行けば間違うことはない。」


「2つ目は売店。ここでは学生証を使用して武器や道具、薬草にはては馬まで借りることが出来るぞ!ま、馬は予約がいる上に騎乗訓練で合格している者だけに貸し出しているがな。」


「3つ目は図書館だ。ここでは、各分野の専門書や図鑑を見ることが出来る。一部の本は貸し出しも受け付けているが、基本必要な内容を紙に書き写す場所だと思っておくといい。読むだけだとなかな身に付かんし外に持ち歩くと本が傷む原因になるからな。あと、ここに併設されている講義室で座学を行っているから覚えておくように。」


以上だ!何か質問があるものはいるかと教室内を見渡し質問がいないことを確認するとグレイドは頷き


「それでは、今日はこれで説明は終了だ。ところで!お前らこの後はなにをするんだ?」

5話も書いているのに学校から出れてないという。

入学式で説明が終わったなら!そうレクリエーションですよね!

次はようやく外にでれるー!

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ