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輪廻のFate Line  作者: 怪人アホ面男
九章だけど海会をダラダラしすぎてめっちゃダルい
99/133

この話書いてるときは何考えてるのか自分でも分かりません

コミケ1日目


うぉー


超頑張りました。


これ以上何を描けと? 奏士くん人見知りだから面識のある作家さんでも話しかけられないぞ! 同業者なのに。


まぁ俺イラストでも漫画でも顔出ししてないしサイン会してないしそもそもサイン会の話来ないしドラマCDとかの話あれから一切無いし。


なにそれって思った読者は「○○割と近くにいる」とかなんかそんな感じのサブタイの話を読め。 ○○なのはド忘れしたから。 遡って調べるのダルいっす。 あと眠いし。


てな訳で、初日は只管戦った。 戦利品ガッポリでウハウハだ。 UHUHAだ。 多分UOOとかシゲキックスとか作ってる。 だからあれはコロロだっての。 コロロ最近見ないけど。


それは俺の生息地もとい出没地が出回らないほど田舎なのか、それとも通販限定になったのか。 普通に行きつけのスーパーが並べる品変えただけなのか。 俺が見落としてる可能性が1番高い。


てことは何一つ絞り込めてねーじゃねぇかボケ。 そんなこと言ったってしょうがないじゃないか。 最近えなりかずき多いな。 えなりの過剰摂取とえなり連続使用でえなりかなり異なり。 優れている場所どこ? えなりの汎用性?


確かにえなりは便利だ。 ちょっと変えるだけで別の用途にも対応可能だし元々が汎用性の塊みたいなもんだし。 並び替えて「かなりえずき」にも出来る。


もしこれで「ネタの連続使用は読者が飽きる」って言われら「そんなこと言ったって支障がないじゃないか」って返す。 ド直球にはテクニカルなかずきで対抗する。 抵抗するで? ヒ°ン子の拳で。 別の話に変わっちまったし誰が分かんだこのネタ。


ねぇ知ってる? 今の時点で文字数大体600強だけどほっとんどえなりの話しかしてないんだって。そして豆しばって昔ゲームが出てたんだよ。 で? 今回はお得意の視点切り替え一人芝居多いですね。 自分のことだろ。


まぁそれ以前に俺には隠された人格という過去設定があるからな。 つまりこれも俺本体ではなく脳内俺と別人格が喋ってる可能性がある。 それ結局俺じゃねぇか。


「………」


「帰ったか。 戦果は」


「…………(ドヤ)」


結論 めっちゃ頑張りました。 小学生の作文かよ。 いや小学生にしてはだいぶキマってる文だけど。 さすがの作者も小一まではまだマトモだった。 小二からが気になるな……


でもぶっちゃけ小中高と真面目〜なのは入学してから3日までよね。 4日目くらいからはっちゃけ初めてそのうち先生が

「お前ら最近気が抜けてたるんでるぞ」

とかお説教垂れ流す。 もうテンプレすぎて1種の行事だよね。 俺は真面目で優秀、生活態度も成績も良好な全学生の見本的人間だからそんなことは無い。


気をつけろよこれ読んでるお前。 小学生の時明るくてクラスの人気者だった奴は大きくなってもそのタイプだが、ただの目立つ系は中学で落ち着いて高校で一気に根暗な陰キャになるぞ。 そして小学生の時の自分が黒歴史になる。 ソースは秘密。 これ以上は作者のプライバシーに関わ────あ、言っちった。 まいっか。


「夕飯どうする」


「……ラーメンの気分」


「じゃ、帰りに行くか」


「……(ぐっ)」


合図を交わし、お互い戦利品を確認して会場を後にする。 初日から疲れた。 でもこれは心地よい疲れだ。 多分アドレナリンドバドバだから後々来るタイプの疲れ。 俺っちの身体は今年もコレに耐えられるか分からないにゃん。 途中から猫の地縛霊妖怪入ってきたな。


8/13 疲れた身体にラーメンが染み渡りました。


夏休みの一言日記かな? 最近の小学校では出てないらしいね。 あれ地味に忘れがちだから面倒だし俺みたいに休みの日は対して変わらない人間だと同じこと書くしかないから色々と言われそうだしでほんと面倒。 消えて正解。


そして────


「……今夜も遊ぶ」


「寝ろ」


─────────────────────────


2日目 世界の果て風に言うと2日目 文字だと何も変わらねぇじゃねぇかこのハゲーッ! 作者の引き出し古ない? 古物過ぎない? 顔は汚物。 捧げろ供仏。 履こうか迷うぜオムツ。


いやほんと、俺の最後の終末のフィニッシュファイナルラストエンドのプライドさえ捨てきれたらオムツ履くかもしれない。 でも確実に排泄後は不快感マックスよね。 やっぱ止めとこ。


以下略


だって2日目も大差無いし。 めっさ頑張ったでワイら。


コミケは日が変わると昨日までとは違う顔を見せますからね。 やっぱり毎年新しいですよ。 えぇ。 まるで女の態度みたいにガラッと変わる。 ジジ様が言ってた。


そして日が変わるどころか数秒で態度変える事に定評があって低評価のあるとなりの紅葉さんは


「……コスプレが見たい」


等と申しており。


「行ってくれば? まだ閉館まで時間あるし、目的のものは買い終えたし」


「……カメラが無い」


「持ってきてないのか?」


「……そもそも持ってない」


「なんだこいつ」


せめて買ってから言えよ。 今のスマホは並のカメラより綺麗な写真を撮れるらしいが、なんというか一眼レフとかで撮るのがマナーらしいよ。 少なくとも俺が読んだ記事にはそう書いてあった。 だからこのモノローグに他意は無いし作者・登場人物一切関係無い。


どっちにしろ俺はカメラ持ってきて無いけどなぁ! 一応毎回コスプレコーナーも見に行くんですけどね。 ほら、時々推しキャラのコス見れるし。


「……まぁ明日サークルでコスプレするからいい」


「え、お前すんの?」


「……奏士の気のせい」


いやだからもう無理だっての。 なんでこれで押し通せると思ってんだよこいつ頭ん中ワンドリかよ。


そうか……こいつ明日コスすんのか……そうか〜


……………………でもなぁ



─────────────────────────


最終日 3日目


「どうも、サークル『百鬼夜行』代表の狂霊きょうれい童子です。 今日はよろしくお願いします」


「……サークル『大酒山おおざけやま』代表の酒呑童子です」


紅葉こいつと配置隣なんだよなぁ…………


「……どうかしました?」


「あ、いえ……夏コミで長袖着てて暑くないのかな、と」


今日の紅葉は長い銀髪をツインテールにしていつものリボンで纏め、ピンク主体で黒補色ないかにもな地雷系ファッション。 昨日部屋で見たやつだ! 進○ゼミみたいに言うな。


「……生地を加工してて、見た目以上に通気性良くて涼しいので……」


「あ、そうなんですね……」


こいつ裁縫とか出来たのか? 部屋にミシンも裁縫道具も見当たらなかったし得意そうには見えんが。 特注か?


「……私からも1つ良いですか?」


「……な、なんですか?」


「…………どうして必死に顔を隠しているんですか?」


酒呑童子先生もとい紅葉の質問にとってもギクッとする。 ついでに腰も。


そう、俺は今顔を全力で隠している。 被るタイプの箱で。 すんごい不審者。


本当なら挨拶時に顔を出さなきゃなんだろうけど、俺は顔以外も隠してる完全な覆面超えた月迅竜作家。 確かに完全に隠れるけども。 いや、性別は隠してないから例えにするなら微妙に見えてる霞龍か? あれ剣士だとガード武器じゃないと地味に面倒よね。


それはそうと、隣が紅葉のサークルとなれば絶対に顔を見せる訳にはいかない。 この1日、なんとしてでも守りきってみせる。


そしてこの顔隠すための被り物は更衣室行って別のヤツに変えるから今だけ許して運営スタッフ! ちゃんとコス申請もしてあるから! 着替えるまでだから!


「代表! 配置完了しました!」


「……ありがとうございます」


向こうのサークルスタッフは有能そうでいいなぁ……




……対して俺のサークル関係者と来たらまだ来てないもの。 遅れるって連絡あったけどさ。


もう既に準備は俺一人で終わらせてある。 後は開始前に更衣室で着替えるくらいか。


『おいまだか』


1分後、返信が返ってくる。


『もう着く』


待つこと5分。 そんなカップうどんじゃないんだから。


「ごめんごめ〜ん」


「すまない、待たせたな」


当サークルの手伝い、悠&瑠姫ペアが小走りでやって来た。 会場内は走らない。


あれ、そういや瑠姫さん通称るっきーの私服って久しぶりに見たかも。 基本スーツだし住処が違うしね。 住処って獣か。 いやあれは瑠姫猿っていう品種だから間違いではない。


「遅いわ。 何してた」


「も助が寝坊してな」


「あの子ったら、『前日は飲むな』って言っておいたのに結局飲んで寝坊しちゃったのよ」


「そうか。 で、犯人は何処?」


「二日酔いなのに走ったから今グロッキーで外よ。 間に合わないことを察して『ここは任せろ! 俺を置いて先に行け!』って言い残して。 アンタが念の為に送ってくれた一般参加チケットで合流ね」


そうか……後であの酒カスは絞めるとして、最低限必要な2人は開場に間に合ったからまだ良しとしよう。


「ん? なんだ、花伝も居るのか」


「あら、参加するとは聞いていたけどお隣だったのね。 挨拶してこようかしら」


「挨拶しなくていいから汗拭いてこれ飲め。 暑さで死ぬぞ」


「おお、サンキュ」


「わ〜い」


2人に汗ふきシートと飲み物、それと〜〜アレ。 なんかあの首に巻いて体温下げるやつ。 いや縄とかじゃなくて。 それ体温下がるけどその前に体温上がるし意識レベルも下がるだろ。


「あ〜涼しい」


「ここまで暑かったわ〜」


スペースの椅子を2つも占拠して涼む大人2人。 それでも首に巻いて涼しくするやつの名前は思い出せません。


「奏士、何かやることはあるか?」


「もう全部終わってるから開場までそこで涼んでろ。 それと、ここでは俺を狂霊童子もしくは代表と呼べ」


「そうよ。 こういう場で本名呼びはダメよ悠ちゃん」


「ああ、スマンな」


ったく……




いや待て。 瑠姫さんアンタ今本名って言ったな? 言わなきゃHNで済ませられたのに……


「……! ……!」


辺りを見回す。 勿論紅葉の方も。 特に聞いてた人は居ないみたいだが安心はできない。 何故なら確実に言うであろうも助とかいう寝坊犯が控えているから。


……こいつらに売り子やらせんの失敗だったかな……


でも1人参加は流石に体力タスクその他諸々キツイし……結局はこいつら雇った方が楽なんかね。


ちなみに何話か忘れたがモノローグで「まだ悠ちゃん達には言ってないからバレてない」みたいなこと言った気がするけど俺のモノローグは8割が超適当、誤用の意味での超テキトーなのでどれが嘘でどれが事実なのか、信じるか信じないかはあなた次第だゾ。 キャピっ☆


そしていい加減に考え無しのフィーリングで書く癖辞めるか辞めないかは無能さくしゃ次第。 ギュピィ……


あれ、もう熱中症か? 水分摂取しなきゃ。


「2人とも最終確認だ。 2人は売り子。 俺はファンの対応をしながら在庫と金管理。 も助が来たらあいつに在庫管理と箱潰しをさせる。 いいな?」


「安心しなさい。 何年やってると思ってるの」


「ああ。 もう私を子どもと間違える輩は居なくなったからな」


1人だけ悲しすぎませんか。 分かるけども。


『まもなくシャッター開きまーす!』


「っと。 始まるぞ」


「ああ……やるぞ」


「えぇ……私たちには負けられない理由があるものね」


「「今夜の焼肉のために!」」


……焼肉奢るだけで使い放題な人材って楽でいいなぁ……バイト換算なら時給高めだけど。


─────────────────────────


「すいませーん。 新刊2部くださーい」


「はーい♡」


「ロ理事長氏は今年も黒コートでござるなフヒーッ! 暑くないのでござるか?」


「次私をロ理事長と呼んだらお前を消すぞ。 それと、このコートは夏仕様だ」


「ヒーっ! 理事長氏に罵って貰えたでござるー!」


……客が濃い事を除けば大丈夫そうだな。 こんなテンプレオタクって生き残ってたんだ。


「今年の狂霊氏は狐でござるか。 それ毎回暑くないのでござるか? というか、見えているでござる?」


「あー、実はこれ特注品でお面そのものが極薄なんですよー しかも小さい穴で通気性上げて視界も外から見えず中から見える仕様になってるんで見た目以上に快適っすねー」


「そうなんでござるかー」


こっちの客もキャラ濃いな〜


やっぱり俺のキャラが薄いからそう感じるのかな。 だって今の俺黒Tにハーフパンツそれと短髪黒髪ウィッグと狐面っていう地味〜な服装だし。 最後が濃いな。


ちなみにこのお面、紐が無いのにどうやって顔に被せてるのって思う人がいるかもしれないけどカンのいいガキは嫌いだよ。


分かりやすく言うと、なんか知らんけど斜めにかけてると紐が現れて顔に装着すると紐が消える仕組み。 つまり俺もよく分かってない。 だって特注だもの。 なんか凄い人が作ったんでしょ。


更に言うと、変声機能も付いてるから相手が知り合いでも安心! 骨格くらいじゃないとバレません!


まぁ、紅葉は匂いで気付くタイプの人間だから通用するか分からんのが不安要素。


「狂霊氏は今年の夏ガチャ引いたでござるか? 今回の限定浴衣アフロディーテちゃん声優も絵師も神すぎて尊死不可避ブヒーっ!」


「既に完凸してあるブヒー」


※ なんのゲームかはお察しください。


「酒呑童子先生の神絵がぬるぬる動くのはやっぱり違うでござるな〜」


なんて返してくれる目の前のオタクは多分いい人。


でも人見知り極めた俺は例えコミケでも会話が下手くそだぞ。 とりあえず愛想笑いしとこ。 お面越しだけど。


「そういや、酒呑童子先生と言えば最近男の影があるのをご存知でござるか?」


「男の影?」


それはそうと、お前敬語とオタク語混ぜてカオスなことになってるぞ。


「これでござる」


見せられたスマホの画面には紅葉の酒呑童子としてのツイ画面が。 俺も見てるけどそんな素振りは無かったけどなぁ……


『引越しした (+紅葉の部屋写真、見覚えある足がチラリ)』

『ご飯 (+見覚えある手がチラリ)』

『遊園地に遊びに来た (+見覚えある後ろ姿が背景にぼんやり)』


……なるほどねぇ……………………


これ多分だけど写真に紛れ込んでるの俺だな。 だってどれも見覚えあるしこんな髪長い後ろ姿で遊園地ってほぼ俺じゃん。 あの時の写真じゃん。


つまりこれは知らぬ内に推しの神絵師とカプになっていた地獄。


でも言わなきゃ誰も俺とは思わないよね。 そもそも顔出ししてないし、どれもぼやけてたり手足が少し写ってるだけだし。 つーかこれが俺とは限らない。 そう思おう。


「父親か兄弟か何かじゃないっすかね」


「狂霊氏はそう思うでござるか? でも酒呑童子先生は一人暮らしで一人っ子のはずでござる」


……え、それどこで知った? 俺は紅葉が活動始めた最初期からのファン名乗れるし、紅葉が出たイベントは全部言ってるけどそんな話聞いたことないな。 生活初めてから知った情報をこやつ何処で……


「ちなみにこれのソースは有志でござるよ。 それでは! 拙者まだ回るところがあるで御座候」


「あ、ああ。 毎度ね」


「達者でござるー」


……ほんと濃かったなぁ……


「おい代表! 新刊の在庫が切れかけてるぞ! はよ追加しろお面野郎!」


「あーはいはい切れんなロ理事長」


今日はいじられまくって不機嫌な幼女に上から命令された。 「幼女に上から命令された」って部分は素晴らしいけどそれが従姉なのがなぁ……萌えない。 俺はMなんじゃなくて、幼女に罵られたいだけのありふれた紳士だから安心しなさい。


「つーかあの野郎何時来るんだよ……」


後程メガネ叩き割って埋める予定の白衣野郎に想いもしくは呪いを寄せて、ダンボールから本を取り出して売り子2人に渡す。 今回はちょいと多めに刷ったけどこれなら大丈夫そうだな。


「おーい。 来たぞー」


想いが届いたのか、急ぐ様子も無く普通に歩いて現れたも助。 ほんとに白衣着てるよこいつ。


「遅せぇよ。 お前何してた」


「いや〜 もう遅刻確定だし落ち着いて冷静にゆっくり行こうかなって思ってな」


「寝坊した学生かお前は」


でも遅刻ってギリギリ間に合うか間に合わないかは焦るけど確定すると一気に冷静になるよね。 普段は飲まないコーヒー飲み始めたりゆっくり朝飯食ったり。 そして先生に遅刻カード出したくないから移動教室の前に登校する。


あ、これは俺の話じゃなくて作者の話しね。 俺が遅刻する訳ないじゃないか。


する訳ないって言うか、出来ないんだけど。 遅刻したら目立つし理事長に処刑されるし特待生剥奪の危機になっちゃう。 あれ、じゃあ遅刻しようかな。


でも特待生だから学費免除されてるとかじゃないしなぁ……あくまで特待生なのは学費免除の方便というか理由付けというか。


元々、悠ちゃんが俺を通わせてる以上俺から学費取るつもりは無いって言ってたし、それを正当化するために学費免除の特待生になってるだけだし。 俺の超人的頭脳をもってすれば学年首席も全国1桁も朝飯超えて猫飯前よ。 今の猫飯って団子なんだってね。 忍者飯的な感じなのかしら。


ちなみに全国1桁も嘘じゃないぞ。 この前は3位だった。 学園全員がやるタイプの模試だけど。


「悪い悪い。 で、俺は何をすればいいんだ?」


「箱開けて中身を棚に出したら空き箱潰せ」


「おっけぇ。 裏方は任せろ」


も助にタオルと飲み物を渡してファン対応に戻る。 売り子もやるぞ俺は。


つっても、スペースの問題で机の横からの受け渡しが限度だけど。 はみ出てないからセフセフ。


「代表! タペストリーセットと既刊が残り僅かだ。 在庫は!」


「既刊の在庫は8番ダンボール限りでタペストリーセットは1、2、3番ダンボールにタペストリーと専用袋がセットになってるからそれに新刊入れて渡して」


「ねぇ代表。 釣り銭用の100円玉が切れそうよ」


「5番ダンボールに棒金とお札一式が入ってるからそれ使って」


「代表!さっきから言ってるけどダンボールの番号どこだよ!」


「側面に思いっきりデカデカと書いてあるだろ!」




こんな感じで当サークルは賑やかです。 うるさかったらごめんねお隣サークルさん。


「列がやばいな……列整理しながら最後尾札渡してくるから少し離れる!」


「すぐ戻って来いよ!」


幼女(笑)に見送られて最後尾に札を渡しに行く。 話しかけられないからジェスチャー多めで。


「戻った! 2人とも捌けそうか!」


「人が多いけど何とか!」


「こっちも行けそうだ!」


ならば売り子は2人に任せて俺は在庫管理と並行して客対応か。 仮にも宿木学園の教師やってるならも助も無能じゃないはずだし、正確な在庫管理はも助にやらせよう。


えーと、このペースだと14時頃には空いてくるだろうからそれから順に休憩取らせてこっちはこっちで対応して締め作業もできる部分はやって────やること多いな。 でもそれがいい。 俺は過程を楽しめるタイプ。 家庭は楽しめないな。 家庭科も楽しめない。 だって自他ともに認めるプロ級ですから。


むしろそれしか無いとも言える。 薄い人間は同じことしか言えないって本当かもしれない。


それにしてもコミケってこんなに忙しかったかしら。 去年はもう少し人少なかった気がする。 これは狂霊童子という俺が有名になった可能性があるな。 でもそんなことしたかしら。 俺ツイッター……あ、今はXか。 まぁ逆張りなんでツイッターって言うけどね。


で、俺はイラスト用の垢と漫画家としての垢の2つを使ってるけどそんな有名になるような事してない。 漫画家垢と絵師垢を間違えて投稿した可能性も無し。


つまりこれはたまたま人が多かっただけってことだな。 納得納得。


なんか涙出てきた。 汗かいて涙流して顔中水浸しよ。 ヤダ、水分豊かで保湿力皆無!


クソが。 奏士くん若々しい無加工ピッチピチぷるん肌じゃねぇんだぞ。 バリ加工ツヤ肌だぞコノヤロー


なんて気温と心の抉りに文句言っても何も解決しないのでとりあえず日本から太陽神松岡を追い出す。 気温はそれで解決するでしょ。


はーもうやめだやめ。 もう会場全員クソ漏らせ。 最早集団テロで笑う。


でも「赤信号 みんなで渡れば ○ートルズ」って言うし、多分みんなで漏らせば大丈夫だよ。 用語が初耳な事を除けば。 というかあれ赤信号なん?


一応言っておくが、俺は皆で赤信号渡って信号無視〜なんてやったことは無い。 いや一緒にやる相手居なかったとかそんな周知で羞恥な事実は今は言及しないとして、信号無視しちゃダメでしょ。


でもぶっちゃけどこまで見ても車の影も形も無くて人も通ってなかったら信号無視しようか迷うよね。 というかその場合の信号って意味を成してないから信号無視もクソも無くね? 良い子のみんなは止めろ。


あれ〜? なんで俺コミケに来てまで普段みたいな思考回してんだ? 普段以上にどうでもいいし。 話が二転三転飛天御剣していても視点は定点な事を見るにまだ冷静ですね。 視点どころか1人で複数を演じ始めたら重症。 この前の風呂がいい例。


風呂……ねぇ……なんとなくだけど、今日は脱衣場だけじゃなくて浴室の扉も鍵かけた方がいいかもしれない。俺のサイドエフェクト────はだいぶ前から黙りだったっけ。


つーか俺にサイドエフェクトなんかねーし。 おまえ…つまんないウソつくのやめてもらっていいですか? 途中から人変わったな。


さぁご覧あれ! これが俺の本領発揮である! 一人で何やってんの? 1人芝居という名の現実逃避してんだよ。


「おい代表! 既刊が完売だ! さっさと告知してこい!」


「へいへい」


代表使いが荒いなこのロリババア。


でも俺から話しかけれないからお品書きに完売シール貼るくらいにしておこう。 コミュ障と違って人見知りって割と損しない? こう、見た目じゃ分からないよね。 コミュ障は無口なクールで済ませる事が可能、人見知りは確実に吃るから不審者極まる。 これを吃るじゃんの法則と呼びたい。


「それ終わったらダンボール潰しおねがーい」


「白衣は?」


「腰が限界だって唸ってるわ」


ジジイかあいつは。 むしろ俺の方が腰やりかねないわ。


「代表! ついでに私達も休ませろ!」


「あと少し待て。 この列捌いたら人少なくなるから順に休憩させるから今は我慢しろ!」


「……あ、俺昼飯買ってねぇや」


「じゃあ昼は諦めろお前の次の飯は夜だ!」


「え〜」


ギャイギャイしていますが、サークル『百鬼夜行』は今年も皆仲良し絶好調です。 自分で言って吐き気してきた。

特に「皆仲良し」の部分。 皆に俺含まれてねぇくせに何がクラス一致団結だよ死ねよ中二の時のクラス副委員。 クラス委員長は大抵メガネ。先生に好かれてる奴も大抵メガネ。 もう先生はメガネ萌えなんじゃないかと錯覚するよね。


あ、しない? しないの……俺もしない。


それ以前に教師という属性は好きだけど仕事というか、そういう人種が嫌いだ。 理由は控える。 も助の事が嫌いということでは無い。


もうこれだけ付き合い長いとさ、好きとか嫌いとか以前にゴミカスとして見てるから何も抱かないよね。 ヤニ・酒・パチの三拍子揃ったカス相手にさ。 人間関係を良くする秘訣はお互いに相手を見下して小馬鹿にする余裕を持つ事だよ。


まぁ俺は人間関係を良くしたこと無いし保ったことも無いからこの発言に信頼性は無いがな! この腰抑えてるやつは白衣着てメガネかけてるカスだから人間じゃないっしょ。


じゃあ俺は何カスなんですか? 俺は完全無欠のボトル野郎なのでカスでは無いです。 俺いつの間にジーニアスに……まぁ天才ではあるけど。 でもそれ柳家全員に共通しちゃうんだよなぁ……才能を持て余す柳一族が見れるのはここだけ! それが売り文句ってどうなんだ。


「おい代表! チンたらしてないで動け!」


「やっとるわボケ」


─────────────────────────


「…………」


「代表? ぼーっとしてどうかしました?」


「…………別に」


「ああ、隣のサークルを見てたんですか。 毎年賑やかですよあのサークルは」


「……………………」


「あれ、代表ちょっと不機嫌?」


─────────────────────────


「あー! 終わった終わったー!」


3日目も無事に終わり、撤収作業も終えて会場を後にする。


悠ちゃんがノビ〜ってしてるけど、悠ちゃん持ち上げたらもっと伸びるのかしら。


「今年のコミケも終わりねぇ……ねぇ、冬は出ないの?」


「そこら辺は作中季節が冬になったら考えるだろ」


「何言ってんのよあんた」


呆れ顔の瑠姫さん。


一方も助は


「あ゛〜……ヤニ切れだ……」


今日は1本もタバコを吸ってないので激務+暑さによる体力の減少も合わさってだいぶゲッソリしている。 タバコって基本的に不健康まっしぐらのはずなんだが。 それを吸わないと不健康になるとはこれ如何に。 ただの依存前定期。


「なぁ奏……代表」


「ああ、もう終わって着替えたから戻していいぞ」


「そうか? なら奏士、飯行く前にちょっと吸わせてくれねぇか」


「えー お前会場の喫煙所で吸っておけよ」


「いやぁ〜 ランナーズハイっての? 途中から何もかも要らなく感じてきてな。 終わった途端に欲しくなってきた」


欲しがりさんめ。


「一応聞くが、これから行く焼肉屋にも喫煙スペースはあるがそれまで我慢は?」


「無理。 1本でいいから吸わせてくれ。 タバコ無理なら甘い汁でいい」


「甘い汁は”啜る”だし今から焼肉という甘い汁摂取に行くんだろ」


「細かいことは気にするな。 モテないぞ」


非モテに言われた。 いやも助は一応非モテでは無いか。 主に生徒から人気あるし自称かつて彼女がいた身だし。 お、お、俺は居ないし。 彼女じゃなくて嫁が居るから。 というかラブコメの主人公なんだから彼女できるし。 このまま俺が選択肢をヒロイン寄りに選び続けるバッドエンドに直行したらの話だけど。


というか、も助の発言が徐々に誤用の意味での適当になってきてるな。 かなりギリギリか。


「じゃあ時間やるから吸ってこい。 こっちはこっちで時間潰してるし、まだ予約の時間まで余裕あるから」


「サンキュ。 愛してるぜ奏士」


「うるせぇキメぇ」


も助はそう言い残して小走りで喫煙所へ。 あいつ足おっせ。 小走りでも遅すぎるわ。


「さて……2人はどうする」


「ん? そうだな……」


「あ、なら私ちょっとお風呂入りたいわ」


「今から焼肉行くのに?」


「しょうがないじゃない。 会場暑いし汗ダラダラで乾いた後でも気持ち悪いのよ」


「ふむ……そういう事なら私も同感だ」


「やだ〜♡ ならお姉ちゃんと一緒に入る?」


「いえ、瑠姫さんとは別の店に行きますので」


「え〜 悠ちゃん冷た〜い」


悠ちゃんにベタベタ抱き着く瑠姫さんと、何とかして引き剥がそうとする悠ちゃん。 なんかベルとのやり取りに近いものを感じる。


「ほ〜らっ 言うこと聞かない妹には、お姉ちゃんがハグしちゃう」


「むぐっ!」


唯一違う点は力の差による立場逆転か。 悠ちゃんはギャグ以外じゃ非力だ。 あれ、それなら今ギャグパートだからバカ力じゃね?


あ、そうか。 悠ちゃんが強いのは暴力振るってくる時だけだ。 つまりアンチ奏士スキル持ち。


「は、離……」


「ダメよ〜 普段は足りない癒しをここで補充するんだから」


老いた儂や瑠姫さん。 それだと俺老けすぎ。


現代社会を生きる大人は日々癒しを求めて彷徨うのかな。 俺は重政がいるから平気。


「そういや、編集は盆休は無いって聞くけど大丈夫なん?」


「平気よ平気。 ちゃんと順に休み取ってるから。 私は今日と明日の2日間休み貰ったわ」


普段の激務に加えてサークルの売り子までやってもらって、休みを削らせて罪悪感半分でも焼肉奢るんだから別にいいよな全部。 ほな150%やないか。


でもサークル手伝いは強制じゃなくて「短期雇用」なんだし別にいいか。 ちゃんと報酬払うし休憩も取らせるし。


ちゃんと、6時間1分以上で45分だぞ! 労働基準は適応外だけど。 だって仕事じゃないし。 俺も仕事じゃない。 俺の職業欄は常に空欄。


いや無職もしくは自宅警備員が仕事か。 無職が職業という矛盾。 この矛盾を受け入れて始めて真のニートとなる。 そして時代はネオニートへ……


あ、でも今の俺って学園通ってるよな。 つまり否が応でも職業:学生になるじゃん。 うわー萎えるわー ただでさえ勃ち悪いのに萎えるわーつって。 喧しいわ。


てかこれギャグで済ませていい問題じゃないでしょ。20230428に発売されたゲームの主人公みたいじゃん。 つまり俺も魔王の転生体で魂が宿ってて、美少女天使が見守ってくれてる可能性があるな。 一番の問題はそれが俺の妄想ってことか。 妄想が暴走して現実から逃走してますねこれは。 韻踏んでるのが何よりの証。


それから2人が銭湯へ出向き、も助も帰らぬ人となった俺は大量の荷物(サークル道具2割:3人の荷物4割:俺の休憩時間の戦利品4割)を預かって一人ポツンと一軒家。 誰も来ねぇよこんな家。


それよか、暇だし一人暮らし時代に俺ん家が心霊スポットとして紹介されてた話する? 人気無いけどさ。 ついでに人より人ならざるものの方が多いけどさ。 門に鍵かけておいてよかった。 監視カメラは捉えた!


そんなことより、俺は家に至るまでのクソ狭くてそこまで舗装されてない一本道を車で入ってバックで戻れた撮影班の運転スタッフの腕に驚き。 来客用駐車場使ってターンしたのかしら。 不法侵入と言いたいけど、俺の車庫が隣にある以外は私有地なのか分かりにくいしその車庫もカモフラージュのために外壁塗ってあるから分かりにくいし。


というかあの一帯って私有地アピールしてる部分が家と各種書類しかないし看板も古くなって撤去したから初見さん分からんね。 そもそも初見は来ない家だから忘れてた。 宅配と郵便しか来ない。 あ、勧誘とかも来るな……我が家はいつでも大歓迎ですぞ。 やんわりと追い返す方法を日々模索中だから、その実験台としてだけど。


はぁ……なんかバカみたいに思えてきた。 みたいじゃなくてバカそのものなのは今更。 こんな駄文でデータ容量を使うな。


ふぅ。 なんか凄いはしゃいだ気がする。 クールな奏士くんもコミケの興奮収まらないみたいだ。


というわけでなんか疲れが今来たし言の葉は疾うに枯れきったから少し黙る。 五分くらい黙る。 どこのニワトリだよ。 そしてフォ二イの歌詞みたいなこと言ってんじゃねぇよ。 つーかモノローグって本体無言だから黙る意味ねぇじゃねぇか。 本体の発言率低いぞこら。 主人公なのに低いぞコラ。 何もかもモノローグで済ませてるからなぁ! うるせぇからモノローグ少し黙れや。 少し黙る。


「…………あ」


あ! 野生の紅葉が草むらから飛び出してきた! 草むら……どこ? ここバリバリ舗装された都内よ。


もしかして作者は最近RPGにハマった? 育成RPG嫌いなくせに。 ウィザー°リィやらせようかな……敗北からのロスト、そして回収作業に苦しむがいい。 ザオリクは存在しないのだよHAHAHAHAHAなんか凄いアメリカンな笑い声。


「…………不審者発見」


「誰が不審者だ付きまとうぞ」


「……自白した」


それよか『悲報 黙り記録6秒』 これはギネス認定待ったですね。 待ったされちゃうのかよ。


「どうした。 暇なら他を当たれ」


「……私、奏士みたいに暇じゃない」


「俺を暇人みたいに言うな。 むしろ超忙しい多忙人だろ」


「……そんな未亡人みたいに言われても」


はい紅葉さんの呆れたジト目ノルマ達成でトロフィー獲得です返品しろ。


そういや未亡人ってどうなんだろうね。 抜きげーとかのヒロインの母とかが割とその確率高いけど、正直処女厨の俺視点だと「未亡人はちょっと……」ってなる。 そして亡き夫に謝罪しつつも快楽に溺れる妻にも抵抗ある。 やっぱ添い遂げるなら一生にしようよ。 そしてヒロインまだ学生なのに父親亡くして割と平然としてるのちょい怖。 フィクションにマジレスほど冷めるものは無いけどこれはあくまで個人の感想ね。


そういや亡くなった旦那さん、今の奥さんについてどう思いますか?

『そうですねぇ……私は妻と娘を残して早くに旅立ってしまったので、私の分まで2人を幸せにしてくれるなら、任せましょう』


なるほど〜


あ、これはあくまで故人の感想ね。 感覚は人それぞれだから本人が良いと言うなら良いんでしょう。 俺は受け入れないだけで。


まぁ、そもそもヒロインの母親以前にヒロイン未実装というか不在というか企画段階からソロプレイというか、抱く相手が居ないから要らぬ心配全くの杞憂。 そんな現実に病んで首吊って死にたくなる。 つまり杞憂くらりんってことか。 断頭台の準備は出来ております我が主。 おっと人道的に強制安楽死しようとしてくるなこいつ。 斬首が安楽かは知らんけど。

さすがに試したことは無いな。 自分で。


「……話聞いてる?」


「いやなんも」


「…………」


無言でめっちゃ両頬引っ張ってきたんですけど。 なんか効果音が「ギリギリ……」ってなってるんだけど。 俺のほっぺ伸びに伸びまくってリス超えちゃうんだけど。 俺これからげっ歯類として生きていきますカリカリカリどんぐり不味っ!


「そろそろ手を離せ。 俺がブルドッグになる」


「……多少は可愛げが追加されてマシになる」


「まるで俺に可愛げが皆無みたいに言ってくれるじゃないか」


「……あると思ってることにドン引き」


「ねぇそろそろ離そうか。 人間同士……人間? 人間か。 人間同士言葉が通じるなら行けると思うんだ」


「……いよいよ自分が人間かどうかも分からなくなってる」


お前に向けてんじゃい! なんて口に出せないぽくちん弱過ぎる。 だって今ほっぺビョーンで口動かせないし。


冷静になると俺の皮膚の伸縮性ヤバいな。 筋肉圧縮具合もヤバい。 顔の筋肉にこれだけの余剰分が含まれていたとは……もしかしたら俺の生まれるべき世界は平和より闘争の世界なのかもしれない。 とりあえず筋肉バキバキになってからバキるか。 公園最強に習って自宅最強の異名目指して。 世界変わっても引きこもるのか。


「……飽きた」


パッと紅葉が手を離せば今までの伸びが嘘のように元通り。 あのまま引っ張られてたらそのうち頭の中心で二つに裂けてフェイタリティになるところだった。 フィニッシュ・ヒム1歩手前だよ。 一番優しいフェイタリティって何かな。 惨殺の時点で優しさは地の底だけど。


「……ちょっとズレて」


何を何処に? 俺の力じゃ次元をズラす程度が限度だよ。 時間は無理。 頭の中は常にズレてる。 ズラはズレてねぇよそもそも禿げてねぇよ。 ストレス性脱毛も今は・・まだ・・、起きてない。


はい、冗談です。 当たり前の冗談……当然冗談です。 なんか凄い競走馬感ある。 それにしても馬感の読み違いで「ばかぁん」ってあるけどなんかちょっと……アレだね。 ちょっと萌える。 冗談キツいっすよ。 二つの意味で。


地面に置いてた荷物を移動して紅葉を日陰に入れる。 夏だからまだ日が落ち切ってないのキツいわ。 暑い。


「…………」


紅葉も日陰に入って荷物を置く。 かなり多いね。


「……サークルの人は?」


「……各自別行動」


「はーん」


今、「最速で興味失ったけどとりあえず何か相槌打っておかなきゃ」って時に人間が出せるすんごい興味無い返事が出た。 客の携帯が鳴って慌てて訂正された時のコンビニ店員の「あぁそっすか」くらい。


あの店員は時給3000円でも雇いたいくらい有能よね。このネタは伝わるやろの精神で暴投するクソピッチャーとカラーボールを正確に当てて割る店員……これが格差か。 挑む相手間違えてるだろ。 そして出す話題も間違えてる。 はよ話進めろ。 今頃ベルが家で「メインヒロインなのに出番が無い!」って嘆……ゲフンゲフン、ほざいてるから。 訂正の意味。


「……」


「…………」


「……………………」


気まずぅ〜い、お茶。 間際らしいわ。 なんの間際? そして何故に他人事? 紛らわしい、が正解ね。


「……今日はどうだった」


「……ボチボチ」


「そうか……」


何この年頃の娘と接し方が分からない父親みたいな会話。 俺は一太郎が欲しい。 長男の事なのかワープロソフトなのか判別難しいな。 言い直すと一太郎二二姫かな。 でも俺は子育て向いてないからどっちにしろ子は無理かな。


「……奏士は?」


「俺は戦利品盛り沢山だ」


「……私のところにも来た」


「ちゃんとくじ引き当選してサイン本も手に入れたぞ」


「……サインくらいならいくらでも書くのに態々?」


「お前もオタの1部なら分かるだろ。 こういうのは私的に貰うんじゃなくて、あくまで自分で勝ち取ったものに価値がある」


「……じゃあ、私の絵は要らない?」


「いやそれとこれとは別」


「…………発言が二転三転してる」


そう言いながら持ってる紙袋をガサガサと漁る紅葉。


「……はい」


そう言って取り出したのは1冊の同人誌。


ただの同人誌じゃない。 これは紅葉が出した13冊目の同人誌。 当時人気だった筐体ゲームを元にした1冊だが、この本は会場限定で委託は一切してない上その販売部数も少な過ぎてプレミアと化してる伝説の同人誌。 噂では中古のボロ本でも最低1冊7万はするとか。


震える手を押さえつけて受け取ってそっと表紙を開く。


なんということでしょう。 1ページ目には酒呑童子先生直筆のサインがあるじゃないですかぁ。 匠の粋な計らいてす。 いや、匠超えて刀匠だよ刀匠。 攻撃力アップ【大】まで付いてきちゃうよ。


「…………こ、これは…………」


何とかその一言を絞り出せた。 ヤバい。 激レアなんてもんじゃない。 ファンからすれば徳川埋蔵金と交換と言われても放棄するレベルの国宝だ。 むしろ世界の宝だ。 世界文化遺産だ。 UNESCOは登録はよ!


「……特別にプレゼント」


「…………(シュオッ)」


「……塵になった」


「戻った」


「……戻った」


あっぶねー時を戻すのがあと少し遅れてたら存在が消滅するところだった。 WOW 俺ちゃん時に干渉成功してるじゃないのよォ〜っ! イントネーションから察するに化粧濃いめでムキムキなオネェだなこれ。


「……ほ、本当にいいのか?」


「……別に。 余ったから」


いやこんなの並んでたら余る訳が無いんだけどな。 もしくは偶然コアファンが来なかった説。 いやそれはないか。


「本当の本当に良いのか? 返せとか言われても絶対返さんぞ」


「……要らないなら返してもら「有難く頂こう」……」


今だけ紅葉を絶対君主として崇めれるくらいにはテンション上がってる。 バイブスブチアゲハイテンションぽよぽよだ。


でもクールなイメージを壊さないために冷静に、動じずに、落ち着いて受け取る。 ここが家なら喜びのあまり走り回ってパルクールした後ブレイクダンスしてる。


「…………我が生涯これにて閉幕」


「……死ぬの?」


「いや考えたらまだ未練タラタラだから死ねないわ」


「……さっきから何がしたいの」


「少なくともものすんごいはしゃいでることは確か」


「……そう」


だって俺この本持ってるけどサイン入りはプレミアだもん。


いや、プレミアなんてカスいランクじゃない。 プライスレスクラスだ。 プライスレスクラスって「ス」多いな。 略してスススと呼ぼう。 多いつった箇所以外略すとはさては気でも狂ったか。 正常ですが。 より怖いわ。


「……………………」


絶対に傷つけないように同人誌をケースに仕舞う。 俺は今推しから直々に渡される極上の幸せを味わっているのかもしれない。 他のファンに自慢できる。 人見知りの弊害で無理だけど。


「……それと、こっちも」


「まだありますか」


紅葉から裏向きで渡された色紙。 誰も見てない────のは紅葉が目立って見られてるから無理だけど、こっそりとスタンドダップ・THE・ヴァンガードする。 もしくは伏せカードオープン!


「……ヒュオッ」


なんという(2回目のため以下略)


描かれていたのは我が漫画のメインヒロイン。 つまり双子が仲睦まじくハグしてる瞬間が描かれていてこれがなんとも言えないぱちょふぁそまちょなチューチューのように見えるコケコッコーなマナティです。 ええ。 語彙力の崩壊っぷりがいつもよりマシに見えるのなんなん。


「……前に描くって言ったから」


「……え、なんなのお前。 明日死ぬから整理してる?」


「……極限の無礼」


この色紙は世界超えてこの宇宙の宝ですね。 とりあえず最高品質の額縁と保護膜買わないと。


「え、え、本当に? なんか別の企みあるとかじゃなくて本当にくれるの? 言っておくけど俺は今瀕死ぞ?」


「……驚きと興奮で語尾がおかしいザウルス」


「お前もおかsえ語尾ティラノ剣山?」


作者のだいぶ懐かしめのネタ使い始めて本格的にネタ抜きでネタ切れが深刻かもしれない。ネタ抜きのネタ切れとはこれ如何に。 チャーハンライスと卵と肉抜きみたい。 それみじん切りのネギを油で炒めて味付けしただけの何かだろ。 とりあえず野菜炒めと仮称しよう。 野菜1つだけの野菜炒めとか野菜炒め愛好家とガチ勢からボロくそ言われそうだけど。


「えーやばマジやば。 なんかギャルっぽい口調になるくらいヤバい」


「……奏士の中のギャル像……」


それはそうと作者が「装甲悪鬼村正」についてググッてたせいで俺の名前の変換予測が消えた話していい? いい加減に登録しとけよ。


「……奏士、今か「おーい! 帰ったぞー!」……」


紅葉が何か言いかけたけど俺はガチめに何も聞いてなかったので知らん。 でも何となく状況で察して考えを捨てよう。


「いやー! さっぱりしたー!」


「普段銭湯なんて行かないけど……たまにはアリね」


湯上りツヤツヤな悠ちゃん達が帰ってきた。 そういや着替えとかどうしたんだろ。 服変わってないけど、タオルだけ借りたのかしら。 まぁ着替えてもこれからまた汚れるしね。


「ん? あ、逢瀬の邪魔だったか?」


「杞憂くらりん」


従姉のあまりのウザさにクラクラしてきちまったぜ。


「あら、そうなの? 2人ともやっぱりやることやってたのね」


「……瑠姫さん、名誉毀損で奏士を訴えます」


「え?」


すいません被害者が同じ被害者訴える仲間割れ起きてるんだけどこれ俺の1人負けじゃね?


「悪い悪い。 冗談だ」


「この歳になると色々考えちゃってね〜 お詫びにさっき自販機で当たった『もやし炒めジュース』あげるから許して♡」


「それ要らんゴミの押し付けじゃ……」


「……しかも若干温い……(カシュッ)」


「あ、飲むんだ……」


缶を開けた紅葉は一気に煽る。 お、お味はいかが?


突如、紅葉が動きを止めてゆっくりと身体を戻す。 若干震えてるし顔が青い。


「…………ラーメンの上の火が通ってないもやしみたいな味がする」


「ああ、あの微妙に食うのに困るやつな」


スープに全部ぶっ込んで熱で柔らかくするにはちょっと量が多いし、かといって先に食べて消費しようにも味が無い。 そして何より全部消し去ったと思ったら麺とスープでカモフラージュされてる小物からの食感にびっくり。 だから我が家ではもやしは入れない。


「…………」


なぜ無言で壁際に追い詰めて来るのでしょう。 怖いです。 なんか肉食動物に囲まれた草食男子間違えた草食動物を体験してる感じ。


「……旅は道連れ世は情け」


「で?」


「……犠牲は増やしてなんぼ」


「だからってそれを近付けるな。 俺は絶対に飲まんぞ」


「……グイッと1杯」


「そんな飲み会みたいなこと言われても」


「…………一気 一気 一気 一気」


「いやだから飲まんって」


「……黒鉄」


「一輝違いだろそれは」


満足な反応が帰ってきたのか紅葉はドヤ顔。 でも缶を押し付ける手は緩めない。


「……美味しい」


「お前今自分で不味いって食レポしたばっかだろ」


「……味の感じ方は人それぞれ」


「個人差の範囲超えてんだよそれは」


「おい花伝! 私らが捕まえておくから早くやれ!」


「ええ! なんか面白そうだから協力するわ!」


「謀ったな貴様ら」


両側からがっしりと掴まれて拘束され、身動き1つ取れない。


徐々に迫る缶。 助けが来ない絶望。 嬉々として嫌がらせに加担する人格破綻者共。 何これ一気にどん底のちょっと前に落とされたんだけど。 どん底はまだ先だよ。


「……これも本の代金だと思えば」


「おのれディケイあ間違えた。 おのれ紅葉ぃぃぃぃ!」


「……ちょっとくすぐったい」


「んーっ!」


缶の中身を流し込まれて悶絶。 中身の味以上に関節キスの不快感が凄い。 そこら辺潔癖だからマジで無理。


そして数秒が経ち、拘束が解除される。 ついでに中身も全部飲み込んだ。


「はぁ……はぁ……」


「……味は?」


「クソっ まぁまぁ悪くないと思える自分が嫌だ」


「うーわっ。 奏士お前、味覚馬鹿なんじゃないか?」


「……料理担当のくせに味覚バカ」


「黙れピーマン食えない味覚お子ちゃま共」


「だって苦いだろ」


「……あんなもの、食べなくても人間死なない」


典型的なガキ理論で反撃を試みる2人だが大人の俺にはなんの意味もない。 ピーマン食えるだけで大人だと思える俺もガキじゃボケ。


「おーい! 待たせたなー!」


そうこうしてる内にも助が帰ってきた。 ヤニ臭。


「悪い悪い。 途中着信入ってな」


「珍しいな。 基本的に電話帳の登録は最低限のお前が」


「いや〜 今家で親戚の子を預かっててさ。 そいつから定期連絡」


「あら、自分のお世話もままならないのに他人の面倒なんて見れるの?」


「大丈夫ですよ瑠姫さん。 俺より出来るやつですから」


「大人としてそれはどうなんだお前」


「奏士に面倒見られてる時点で俺たちもう……」


「……確かに言えんが……」


「わ、私はそこまでじゃないわよ!?」


1人醜い言い訳を言うが俺視点だと全員同じなので特に何も言わないでおいた。 優しい。


「その親戚の子って男か?」


「ん〜? いや、女」


「ふむ……」


キル+1っと。


「1人で留守任せるってことは紅葉と同じくらいか?」


「んーっと……確かあそこに通ってるって言ってたな。 ほら、駅挟んで向かいにある宿学とついになるような学園」


「ってことは……」


「『私立青藍女学院』か……全国屈指のお嬢様校じゃないか」


「そんな凄いとこの子が居るの?」


「いや、家は普通だから、奏士と同じく学費免除の特待生だってさ。 特待生って人生に2度も同じタイミングで会うもんなんだな」


「そうか。 まぁレア度で言えば奏士は完全下位互換な訳だが」


「それは間違いないわね」


「え?」


なんか今日当たり強くない? 早く焼肉行きた過ぎてカリカリしてんの? これから網に引っ付いた肉を焦げるまでカリカリにするってのに。


「まぁ後で尋問はするとして、そろそろ行くか」


「ん、そうだな。 腹減った」


「結局お前昼抜きだったもんな」


「あら、そうなの? 言えば私のおにぎりを向いた時に破れた海苔を分けてあげるのに」


「そこはにぎり1つ分けてやれよ」


「前から思ってたが、奏士お前おにぎりのことにぎりって言うのな。 寿司かと思うぜ」


「今そこどうでもいいから」


っと、いつものくだらないノリに巻き込まれて紅葉の事すっかり放置してた。


「ってことで紅葉、先ホテル戻って自分で飯食っとけ。 変えるの遅くなるから寝てるんだぞ」


「……私もサークルの人とご飯だから大丈夫」


「そうか、夜は治安悪くなるから遅くならんようにな」


「その時は奏士送迎サービスを呼ぶ」


「行けるか」


というやり取りをして紅葉と別れた。 紅葉もサークルの人に奢るのかしら。 もし食事が性的な意味でだったらちょっと引く。 お持ち帰りってホントにあるんだってなる。


「じゃ、行くか」


「「「その前に〜」」」


悪い顔した3人にがっしりと肩を組まれた。 何? 部活写真?


「奏士、さっきのホテル云々について詳しく聞かせてもらおうか」


「お酒の肴にちょうどいいネタね」


「お前……まさかもう本当に本懐を遂げたのか!」


「うるっさいわお前らぁ!」


3人を引き摺りながら車へ向かう。 こいつら置いて俺一人で焼肉き○ぐ行くぞ。

予想以上に長くなったので次回に紅葉の残り+ベル分やります


そして急いだので途中の確認が行き届いてない箇所が恐らくあります


なので水曜日の夜に修正します。 以上

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