身体と心は同時に休まらない。 土日水の完全週休3日制にしようぜ。 俺は完全週休0日制ですクソブラックがよ
俺、なんだかんだタコスとトルティーヤってとってもエキセントリックなアロエヨーグルトだと思うんだよね(意味不)
はいという訳で今回もやっていきましょう輪廻のなんちゃらかんちゃら。 これ書くまで作者がガチめにタイトル忘れてた話で盛り上がっていきましょう。 導入が動画投稿者のそれだぁ。 作者も動画投稿頑張ってます。
小説書いて動画編集してゲームしてアニメ見て本読んで働いて……これを充実と捉えるか暇と捉えるか。 本人が幸せならOKです。
※ 8億くれ by怪人アホ面男
本日は海旅行3日目。 事実上の最終日となった訳で、今日を乗り切れば俺は重政に会える。 愛しの我が家が待っている。
……そして原稿の〆切りも待っている。 待たなくていいよ。 やる気ないなら帰れよ。 俺も生きる気無いから帰るわ。 土に還りそう。
いやね? 海旅行行くって言ったら
『しっかりと取材もしてきてくださいね?』
って野猿ゲフンゲフン、猿渡瑠姫さんに、バナナで釘刺されたけど、取材なんて微塵もやってない。 一応全て記憶してるけど取材ってか漫画に使えるネタが無い。 アレもしかして俺結構楽しんでる? いや胃を犠牲にしてるから楽しんではないな。
「はぁ…………」
洗い物をしながら泡だらけの手とスポンジをじっと見る。 働けど わが生活 楽にならざり(中略)と石川啄木は謳った。 俺は働かずとも生活は楽なはずなのに一向に疲れが取れない。 俺は一体何をしにここに来たんだろうか。
気が付けば、海だというのに部屋にこもってゲームゲームゲーム。 部屋から出てやることといえば、いつも通りの炊事洗濯洗い物。 風呂とトイレの時のみ部屋から出るニート未遂な家事手伝い。 キャッキャウフフな日々は無く、外に出ればあっちこっちへ連れてかれ、部屋にこもればてんやわんやの大騒ぎ。 どっちにしろ俺の純潔が危ういのってバグですか?
はっはーんさてはこのイベントそのものが詰みってことか。 もうなんか死ね。 世界みんな死ね。 滅べ。切実に滅べ。 2PP使えば世界破壊するくらいは出来る。 禁呪を唱えるとかじゃなくて普通に世界破壊。
それでも洗い物はしなきゃいけない。 このまま泡だらけで放置したら洗剤で手が荒れちゃうし、水の流しっぱなしは無駄になるし。 無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄ダムダムダムダムあれなんか変わった。
自問自答を繰り返しながら洗う洗う。 見てるか傍観主義の神。 暇ならちょっとはまともな縁とか寄越せ。 そろそろ俺は楽してもいいと思うんだよね。
じゃあ今から一人称「俺」じゃなくて「オラ」にするわ。 オラオラオラオラオラオラオラオラオラーッ!! なんかめっちゃ自己主張強いしんちゃんみたいになっちゃった。 ケツ出すべきか……いやもう何度かお披露目してるな。 主に風呂で。
泡を落として蛇口を締める。 今日は何しようかな……もう何もしないを選ぼうかな。 呼吸止めて心臓も止めて考えるのも止めて。 もう「生きる」それすらを止めてみよう。
「生きるのやめてみた」って動画良さげだし。 導入投稿者っぽいつったけど中身まで寄せなくていいんですよ。 導入から本編まで長すぎだけど。
……それはいつも通りか。 チャンネル登録と高評価、Twitterのフォローとベル通知設定もヨロシク。 チャンネル名何にしようか。「ゆっくりソージ」にするか? ここに来てまさかのゆっくり実況だった。 俺がゆっくりしたいよ。 いっそ首から下切り落とせばゆっくり出来るだろうか。 それ多分ゆっくり出来ない。 楽になるけどゆっくり出来ない。
洗い物を終え、今日の昼飯の事を考える。 正直食事もする気がない。 呼吸すら面倒になってんのに食事とか無理でしょ。
そうだ、疲れた時は無心で下ネタを、エロい事を考えて叫ぶと良いと聞いたことがある。 でも今の俺に性欲があるかと聞かれたら自信無いし最近本当に薄れてきた。 歳かね。 まだ枯れるには若いと思うが。 でも最近抜いてないし、それ以前に興奮そのものが減った気がする。 怖ぁ……不能主人公とかそれどこの魔王転生体?
俺のが不能か否か問題は別として、今は昼飯だ。 もう外食でいいんじゃないかな。 折角海辺の別荘に居るんだし、ちょっと外歩けば新鮮な海の幸が食える店だらけだ。 食費は悠ちゃんもとい学園持ちだし、みんなそれにしようぜ。 俺は予備の非常食が残ってるからそれ食ってin to the 自室してる。 なんかスピードデュエルできそうな響き。
よしそうと決まればそれを伝えよう。 言葉では伝わらないかもしれないから文字で伝えよう。 恋文の様に。 乙女かよ。
ラブレターとか逆にレアな時代になったね。 ぶっちゃけ靴箱内ってクソ汚いから土や砂埃で汚れるし、入ってる事に気付かなかったら靴ぶち込んだ衝撃で折れ曲がるだけだしね。
つまり、外付けHDDとかUSBメモリとかにデータぶち込んで靴箱に入れておけば、最先端且つ古き良き時代を忘れないラブレターの完成。 んなもん一般学生が持ってるわけねぇよ。 つーか最近の学生がそもそもPC持ってない。 大学生とかは別として。
正直PC無い生活とか俺は無理。 俺のPCはお絵描き出来るゲーム機って扱いだけど。 DVDとかはPSで観る。 大画面で観たいからね。 スマホもPCもゲーム機である。 なぜならそれが正規の使い方だから。 絶対違うとは言えないこの理論に異論反論その他諸々があるなら聞かせてもらおうか。 尚、誰がなんと言おうと俺はゲーム機として見る事実は変わりない。
等と無駄な事を考えてる間に俺はどうやらラインを送信していたらしい。 これがキング・クリムゾンか。 んな訳ねぇだろ。
早速返信が来た。 みんな暇だね。
『あいあいさー(紅葉)』
『了解(莇)』
『はい(泉ちゃん)』
『かしこまり(頼金)』
んんん? なんで生徒会のグループ内に部外者混じってんだ? おいセキュリティはどうしたガバガバだぞ。 漏れそうな時の穴の締まりくらいセキュリティちゃんとしろ。
でも誰もつっこまないから多分公認。 俺だけ知らされてないとか1人だけチェーンメール送られてこなかったあの時かよ。 ちなみに送られて来なかった理由は友達が居なかったとかそんな至極当然な理由を除けば多分誰にもアドレスを教えてなかったから。 俺一人だけハブられてたとかじゃない。 むしろ俺一人でハブってた。 それ孤立じゃんね。
『Loveチュッチュッ♡(バカ)』
いつも通り金髪のアホは無視する。 みんなスタンプで返信なんて効率的だぁ。 でも俺、効率、大好き。 脳筋改造人間っぽく言うとオデ、コウヒツ、ダダダ、ダイ゛ズギギギ。 効率を噛んでるのがポイント────だけどこれ意味変わってくるな。 書き物マニア硬筆派もしくは日本大好き人間。
俺は日本大好きだけど、茨城の方が好き。 そういやそんな設定ありましたね。 最近作者がそれ系のネタ入れずにやりたいギャグ入れまくるから忘れてたわ。
本編ガン無視で寒いギャグ入れるし、むしろそのやりたいネタのために本編操作してるまである。 この世界は所詮神が戯れに作った幻想。 夢幻の世界だ。 無幻なら銃持って魔帝倒しに行く。 俺の正義も無幻の彼方だし。じゃあ今の俺正義無き力って事で凶悪すぎる。 このまま世界の敵になってみようか。
良いよね「世界の敵」って存在。 厨二心を擽られる。 いや厨二病じゃないですけど。
実際世界中を敵に回したらどうなるんだろうか。 四六時中衛星カメラかなんかで監視され、ちょっとでも早く歩いたら世界中のカメラが俺を追う。 そしてありとあらゆるGPS関連機器が一時的に狂う。 後は大統領と個人で条約を結ぶ。
いやそれ多分どっかの勇次郎だな。 あれ敵に回してるとかそんなレベルじゃないし。 俺は本部推し。
おかしい……俺は「自分が世界の敵になる」という妄想をしていたはずなのにいつの間にか刃牙の話をしている。 これがザ・ワールドの能力か。 俺は人間を辞めるのかジョジョ! 聞かれても知りませんけど。 さっきから作品が不安定すぎるんよ。
じゃあチャンピ→ジャンプの次はサンデーかマガジンのどっちかだな。 月刊系は残念ながら今回はご縁が無かったということで。 不採用通知かよ。
俺は見覚え無い&俺宛じゃない不採用通知が届いたことあるんだけど、今だからぶっちゃけると割と怖かった。 誰よ俺ん家指定したの。 俺が採用面接受けるわけないだろ不適合者なんだから。 不適合者の響きだけは素敵。 その実はただのニート。 おおお、お金貰ってるからネオニートだもん! 訂正箇所は絶対にそこじゃない。
話が本題から逸れた。 アニメと原作の設定くらい逸れた。
フラフラと部屋に戻ってベッドに力無くダイブ。 顔がシーツに擦れて地味に痛いけど反応すら面倒臭い。 何するか。
そうだ畳の目の数を数えて一日を無駄にしよう。 そうと決まれば────ダメだ身体動かす気になれない。
考えてる途中で思い出したけど、この部屋畳無いし俺の自室の畳ならもう数え終えてたっけ。 じゃあもう寝るか。 おくしゅり……ボクのおくちゅり……
枕元の棚にあるであろう薬瓶を手探りで探す。 顔上げんのダルい。
…………無い。 腕動かすの面倒になってきたな。 もう飲まずに寝ようか。 そもそも、睡眠薬って生活リズムに合わせて飲まないとダメだし。 ほぼ寝起きの朝っぱらからまた飲む訳にはいかんよな。 寝よ。 悪夢を見ても夢の俺が何とかするだろ。
全身の力────はもう既に嫌ってほど抜けてるから、後は最低限の機能残して身体接続を解除していくだけ。 心拍数を少しずつ落として神経も副交感優位にして、各種内蔵も落ち着かせる。
俺レベルになると意図的に身体を操作するなんて朝飯前超えて夜食後。 それ時間的にどうなの? 午前6時半までは昨日だから多分アウト。 ちょっとだけ時間が伸びました。(5時→6時半)
あと1押しで眠りへ落ちそう。 押す? 押さない? いいや! 限界だ押すね! こんな所によっちゃんが。
意識を徐々に落として深き暗黒の誘いへ。 厨二病出てるって。
素で眠りが浅く寝付きが悪い俺だが、流石に限界迎えれば眠りも深くなる。 めっちゃ早く寝れる。 早すぎて「睡眠」ではなく「気絶」だけど。
これから俺はZの境地へ至るのだ……ゼーット ン。 至ったのは怪獣の境地だったかもしれない。 じゃあ俺はカネゴンになるから、脳内俺達は各自セット作成よろちく。 ゼットンじゃねぇのかよ。
……ZZ∑ それZと見た目が似てるだけの別物。
……
…………
……………………
─────────────────────────
「…………奏士さん。 ちょっといいですか?」
奏士がうつ伏せで寝ている最中、部屋の扉がノックされる。 声の主は言わずとも分かるだろうが、泉だ。 なぜならノックするのが泉だけだから。
泉は扉の前で待つ。 しかし扉が開く気配は無い。
「……奏士さん。 居ませんか?」
再び扉をノックする。 先程同様、開く気配は無い。 それ以前に、物音が一切しない。
「奏士さん……気付いて居ないのかな」
「それか、中で処理中だから出れないかのどっちかだね」
奥からぬっと現れたのは千聖。 最初から居ました。
「さ、流石にそれは無いんじゃ……」
「いやいや泉ちゃん。 先輩も男の人だからね。 今日で3日目だし、溜まるもんも溜まるって」
「そ、そうなのでしょうか……」
千聖がさも知り尽くしている感じの発言に苦笑いをする泉。 なお、千聖は彼氏いない歴=年齢なのであくまで仕入れた情報だけの発言である。 奏士のナニペースは不明。
「……先輩がナニってる中泉ちゃんを投入したらどうなるかな」
「千聖さん?」
「ううん何でもない」
千聖の呟きは、幸か不幸か泉には聞こえなかった様子。 もし聞こえていたとしても状況は変わらないが。
何より、奏士は処理中でもなんでもなく疲れて寝ているだけなので今までの会話に意味は無い。
が、それを二人が知る由はない。
「参ったな……先輩使えないんじゃ計画が総崩れだ」
「えっと……歩いていくというのは」
「いや〜それだとちょっと遠いし、海沿いは何かと危ないからさ。 男の人1人居るだけで変わるもんだよ」
「そ、そうなのでしょうか」
「それにほら、泉ちゃんだって先輩と一緒の思い出作りたいでしょ?」
「そ、それは……はい」
ほんのり頬を赤く染め、それを隠すように俯く泉。 可愛い。
泉はこの旅行を楽しみにしていた。 皆で来る夏の海が初めてというのもあるが、何より奏士との旅行だから。
泉は目に見えてわかるほどに奏士大好きだ。 親愛や敬愛ではなく、恋愛的な意味で。
が、当の本人はその感情を「優しくて頼れるお兄さん」「大きくて手のかかる弟」という枠組みに入れているので、全く気付いていない。 恐らく、余程のことがなければ今後も気付くことは無いだろう。
泉の持つ保護欲を掻き立てられる妹という属性と、しっかり者かつ弟を持つが故の姉という属性。 そして、あの日から続く初恋に気付かない事が邪魔して、恋心は本人だけが知らない。
奏士とは途中離れ離れになってしまったが、やっと再会できたこのチャンス。 泉の甘えたい欲と甘やかしたい欲は限界レベルに達していた。 要約すると、「奏士さんと一緒の思い出作ってもっとお話したい」という事。
本日は晴れ。 気温も高すぎる訳ではなく、湿度も程よいお出かけ日和。 夏の海で思い出を作るには絶好の機会だ。
それに加えて、先程悠から渡されたある物もある。 これを目にした泉(とついでに千聖)は、こうして奏士を誘いに来たのだが────
「……もしかしてだけど、先輩居ないんじゃない?」
「もう出て行っちゃったとか?」
「1人か、どっちかの先輩とデートかもね」
「で、デート……」
千聖は冗談半分で言ったが、それを聞いた泉は青ざめる。 あの2人のことだから、夕方頃まで帰らない。 その後は高確率で部屋で2人きり。
「(そうなったらいくら奏士さんでも万一が……)」
泉の想像する万一は奏士が奏士である限り絶対に起こらないのだが、泉はその事をすっかり忘れている。
「い、泉ちゃん?」
グルグルと表情を変え、時に唸って時に青ざめる泉が流石に心配になった千聖が恐る恐る声をかける。
「はっ! はいっ! なんでしょう!」
「い、いや……さっきからうんうん唸ってるから大丈夫かなって」
「あ……すみません、取り乱しました。 大丈夫です」
泉が正気に戻ったことを確認した千聖は、ドンドンドンとノックをした。
「デトロ! 開けろイト警察だ!」
「で、デト……ロ? えっ?」
困惑する泉を余所に、持っていない銃を構えて後ろの泉を見て頷く。 意味がわかっていない泉は頭上に?を浮かべている。
そして千聖は無造作に部屋の扉を開ける。
一応言っておくと、奏士は寝る前に鍵をかけた。 なのに平然と鍵を開けた千聖を、慣れたのか諦めたのか泉はもう何も言わなかった。
「お出かけの時間だ! コラァ!!」
足で扉を開けて入室する千聖。 しかし泉にはネタが伝わらない。
「お、お邪魔します……」
そして後からそっと部屋に入る泉。 敷居は踏まない。
「せんぱーい…………あ」
ベッドの上で仰向けの奏士を発見した千聖はずけずけと近付く。
「やっぱり居るじゃないですか。 返事くらいしてくださいよ」
しかし奏士から返事が返ってくることは無い。
「……先輩?」
試しに耳をすませる千聖。 聞こえてきたのは微かな寝息。 それとくぐもった唸り声。
「泉ちゃん、先輩寝てる」
「奏士さんが?」
泉は恐る恐る寝ている奏士に近付く。 泉は奏士の普段とは違い、無防備な寝顔がとても好きだ。 姉力と相性抜群だ。
「わ……本当だ……」
泉は奏士の一定間隔で上下する背中を見て理解する。
「はっ! 先輩の寝顔って激レアじゃん! 泉ちゃん! 写真撮るから先輩の髪上げて!」
「えっ、こ、こうですか?」
どこから取り出したのか、千聖は既にカメラを構えている。 もう謎のどこでもカメラにつっこまない泉。
そして、泉が奏士の前髪を上げようと手を伸ばす。 そして接触まで距離20センチに達した瞬間、それは起こった。
まず、寝ているはずの奏士が泉の手首を掴んで思いっきり引っ張る。 そしてベッドに泉を押し倒して掴んだ腕を泉の頭の上で固定し、もう片方の腕は足で踏む。 泉に跨るようにして動きを止め、空いてる左手は対象が抵抗した瞬間仕留められるように構える。
「────え?」
気が付いた時には自分はベッドに押し倒されていて、寝ているはずの奏士が自分の上に居て、両腕を拘束されている。 泉の処理能力が追いついていなかった。
「誰、だ……人が疲れてる時に……………………ん? んー……ん? んんんん。 夢か」
うとうと寝ぼけ眼から一転、開眼した奏士だが、まだ脳が目覚めきっていないらしい。
「現実ですよ先輩」
「……何故居る貴様」
「それよりも早くそこ退くといいと思いますよ」
千聖に言われて奏士が下を見ると、顔を真っ赤にして服を乱した泉を奏士が両腕拘束でベッドに押し倒している構図になっていた。 もしかしなくても情事の現場である。
「……泉ちゃん、そういうお遊び?」
「先輩が全てやりました。 いつかやると思ってた」
「…………今直ぐに説明を求めたいが……その前にやる事があるな」
「やる事?」
「まぁ見てろ」
そう言って奏士は泉の拘束を解いてベッドから降りた。
─────────────────────────
「すんませんしたァ!」
その場で前宙4回転をして落下時に土下座をする。 俺の土下座は角度・使用スペース・指の伸びまで完璧だ。 練習したからな! 何度かやったことあるし。
「えぇっ!? あのあのっ、頭をあげてください!」
「そうか分かったじゃあ辞める」
「聞き分け良すぎですよ先輩」
「必要以上な謝罪はお互い気まずくなる」
「で、本音は?」
「土下座よりも腹切った方が喜ぶかなって」
「いつも通りのイカレポンチで安心しました。 泉ちゃん、スプラッターは平気?」
「平気も何も、奏士さんがお腹切るなんてやらなくて大丈夫ですから!」
「だ、そうですけど」
「じゃあ小指で」
「はい先輩『詰め放題スターターキット』」
「お、サンキュ」
「切るの全般ダメですから! そもそも私気にしてません! ……元々お部屋に無断で入った私が悪いですし」
それ以前に頼金がどっからドスとまな板出したのかをつっこもうぜ。 まな板なら胸元に何時でも常備してそうだけど。
「先輩何か言いました?」
「何も」
「絶対何か言いましたよね」
「言ってないって」
「いや絶対サムギョプサルって言いましたよね」
「それは絶対言ってない」
「その後泉ちゃんに『結婚してください』って言いました」
「このノリでプロポーズするかよ」
僕プロポーズの言葉を伝えるのは恥ずかちいお年頃。 だから指輪渡す行動で示すからちょっと待ってて泉ちゃん! 今店を見繕ってる途中だから! この前の冗談まだ続いてるのかよ。
「…………」
「……泉ちゃん?」
「…………はっ! はいっ!」
ポーっとしてたけど泉ちゃん大丈夫?
「…………」
「実は押し倒されてちょっと嬉しかったり?」
「ちちち、違います! 私そんなエッチな娘じゃないです!」
「真っ赤になって慌てて否定するあたり怪しいなぁ」
うわーチサチサ顔悪っ。 頭悪っ。 性格悪っ。 逆にこいつは何が良いんだ? カメラの腕だけかぁ……その腕も盗撮に使う無駄使いっぷり。 あれ、なんかブーメラン。
「……話いい?」
「ああはい。 先輩どうぞ」
「うぅ…………」
顔真っ赤でそれを隠そうと頬を手で抑える泉ちゃんが尊みヤバすぎるんですけど。 限界オタク発症しちゃってるって。
こんな泉ちゃん、推す? 推さない? いいや! 限界だ推すね! このよっちゃん手を集めないでグッズ集めてそう。
「要件があるなら手短に簡潔にスマートに言え。 俺の安眠をこれ以上妨害するな」
「先輩暇ですか? 暇ですよね。 暇なら車だして貰えません?」
「人の話聞けるようになって偉い偉い。 次は人への問いに対する回答を待てようになれ」
万年人見知りな俺が言うのもなんだけど、こいつ会話下手くそか? 下手うんこか? 国語力無さそう。
「何故俺が車を出す必要があるのか。 簡潔に100文字以内で述べよ」
「国語テスト最終問題の作文ですか」
「はよ言え」
「はい」
そう返事すると律儀に文字数数え出す頼金。 もう帰っていい?
あ、ここ俺の部屋だった。
「出来ました。 要約するとですね。 水族館行きたいけど遠いからアッシー役をよろしくちょんまげ」
「オブラートもう5、60枚包んでやり直そうか」
「……ちょんまげぇ〜」
「それビブラート」
「高貴な光?」
「それアルバート」
「まぁ先輩は今直ぐに送ろうと思ってくれればいいです」
「なんだこいつ」
それが人にものを頼む態度か。 這いつくばって靴を舐めろ。 靴舐めたら引くが。 そもそも俺今裸足だし。
「冗談はここまでにします」
「最初から要らんわ」
「あちょっと黙っててください」
「は?」
俺は寝起きだけどお前1人ぶち殺す程度造作もないぞ。 問題は泉ちゃんがスプラッター平気かどうかだよな。
「実はですね……あ、あったあった。 ついさっき理事長からこんなものを貰いまして」
そう言うと、頼金はポケットから5枚の紙切れを取り出した。 ゴミ? ゴミ箱はそこにあるからダンクシュートしなさい。
「何これ」
「水族館のチケットです。 大人5人分」
「で?」
「今から私と泉ちゃんでそこのアクアワールドに行くんですけど……ほら、海辺って人気が少ないから万一があったらヤバいじゃないですか」
「ほう」
「私と泉ちゃんの2人きり。 美少女が2人ですよ。 これは声かけられる確率100%に決まってます」
「?? ほ、う?」
「おっとなぜ疑問形なのかは後で聞こう。 それでですね、安全のために先輩の車で水族館までの送り迎えをお願いできないかな〜って」
「ほうほう成程…………いやチケット3枚使わねぇのかよ」
何こいつ1人で分身する気か? そんなこと人間に出来るわけないだろ。
※ 彼は初日の撮影会を半分忘れています。
「あっ、もしかして先輩も一緒に行きたかったりします? 這いつくばって靴舐めたら考えてあげますが……どうします?」
「ああ結構です」
「即答か!」
いやほんとに結構です。 身体と心を休ませたい。
「だが、行きの送迎くらいならしてやる。 帰りは俺が起きてたら気分次第」
「あれ、意外とスっと受け入れるんですね」
「泉ちゃんの安全が約束されるならこの程度の疲労なんともない」
「うわぁ純粋にキモイなぁ」
「お前だけ置いていこうか」
「きゃー先輩ってばすてきー」
「賛美したくなるくらいの棒読み」
「ほら泉ちゃんも先輩を煽てて。 今のうちに調子乗らせときゃ色々優遇してくれるかもよ」
「聞こえてんぞ」
「えっと……そっ、奏士は素敵です!」
「泉ちゃん水族館行くならお小遣い要る? とりあえず500万くらいでいい?」
「先輩普通にキモイです」
おっとしまった冗談と分かっていても泉ちゃんにベタ甘になってしまうこの性よ。
「今直ぐ行くのか?」
「今直ぐ行きます。 お礼に何かお土産買ってきますよ」
「俺行き慣れてるから今更土産貰ってもなぁ」
「あ、そういう所ですよそういうとこ」
等と頼金は言っているが、俺はもうアクアワールドに行きまくって水槽の位置も展示魚も全て覚えている。 時折ある入れ替わりすら把握済みだ。 ぶっちゃけ目新しさが無い。
「選んで買ってきたならなんでも喜んで受け取る」
「そうですか。 まぁお土産買ってくるというのは最初から冗談なんですけどね」
「は?」
「少し早めのエイプリルフールです」
「寧ろ3ヶ月しか過ぎてないから遅めのエイプリルフールだろ死ねよ」
「先輩本音出てますよ」
ちなみに、この間泉ちゃんは空気────とかじゃなく、ベッドを見てはポーっとし、はっと気付いては顔を真っ赤にするという動作を繰り返している。 奏士くんは泉ちゃんガチ推しだから見てて飽きないぞ。
「……はぁ。 まあいい。 車出すから部屋出ろ」
「はいはーい! 泉ちゃーん行くよー」
「……はっ! あ、は、はいっ!」
大慌てでベッドから降りる泉ちゃん。 俺の寝具に他人の匂いが……まぁこの寝具も今日でサヨナラバイバイだから別にいいか。 そこそこ寝心地良かったぜ初日2日目とろくに寝てないけど。 2日目に至ってはベッドで寝てない。
さて……行くか。 ついでに帰り市場寄って帰ろ。 魚市場は独特の空気があって好き。 商店街とかも好き。 電気街は実家。
……あれ、今回話進んでなくね? 引き伸ばしか? それともただ単に買ったゲームやりたいからサボったのか作者よ。 ちなみにこの前何を思ったのかVRヘッドセット買ってた。 後悔してた。 ばっかでー
開幕言い訳RTAと思われるかもしれませんが、最後に彼が言ったことは事実ではありません。
という訳で泉回ですね。 海が3日なのでちょうどいい感じなんじゃないでしょうか。 泉回の割にほぼ千聖との会話でしたが。
さて、次回はいよいよ水族館。 最近取材も兼ねて水族館行ってみたら内装とかガッツリ変わってて驚きました。 あとチケット料金が爆上がりしましたね。 ちょっと前まで気軽に入れたのに今はもうかなりのお値段に。 チケットがとんでもない高級品です。
という訳で次回で海は最終でしょう。 作者の調子が良ければ水族館行って家に帰るまでの流れが行けます。 その場合文字数が気がかりですが。
では、また次回。 今回終わらなかったのは水族館の取材を忘れて間に合わないから引き伸ばしたとかそんなんじゃありません。 違いますから。 取材に行くの忘れてたのは本当ですけど違いますから。 アニメ一気見してたら休日終わってたから行けなかったとかそんな事実はありません。 例えそのようなことがあったとしても、私が無いと思えば有も無に変わります。
ではこれで。 ちなみに8億円無償でくれる優しい人募集中です。 税金手続き諸々もやってくれるとても優しい人ならなお有難いですな。




