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輪廻のFate Line  作者: 怪人アホ面男
8章ってことは、これが8番目ってことなんですよ。 つまり前に7つあるという意味
80/133

時間って過ぎるのがあっという間ですよねぇ……なのに振り返るととても長く感じるの不思議ですよねぇ……奏士おじいちゃんは疲れたよ

前回までの粗塩。 傷口に振り込まれました。 何があったのかは前回を読んでも多分分からん。


真面目なレスポンス、略してメナンスすると、水着を買いにファッションクルーズまでやってきました。 俺のブーブで。 マイカーで。 こんな痛車に乗ってモールに行くなんてどうかしてる。 という事をその車の持ち主が言っています頭おかし。


普段なら車通学禁止だけど休日(生徒会の仕事)だから特別許可されるのってちょっと嬉しい。 まぁそもそも他の生徒は車持ってないだろうけど。 悠ちゃんらが勧めてくるのとは別で、個人的に痛車が欲しいから買った車だけど意外と役に立つこの愛車。 その名をウィルバート。 ちなみにチャリはエスカトン。 厨二心満載だぜ。


「さぁ着いたデス!」


「……久々」


「おぉ……こんな場所が」


「わ、私は初めて、です」


着いて早々注目が集まる。 視線が凄い。 俺以外の。


そりゃそうだ。 ただでさえ目を引く金髪の美少女と銀髪の美少女、それと黒髪のクールなイケメンに加えて心が落ち着くオーラ満載の茶髪の美少女の計4名が同じ場所に、しかも入り口に居るんだから。


俺? 俺クラスのイケメンになると一般人は気付かないから。 もうオーラがデカすぎてモール全体を覆ってるから気付かない説を推したいよね。


だから決して俺が存在を認識されてないとか付き人だとかそんな感じだと思われてる訳では無いと思うよ俺は。 つーか付き人は俺じゃなくて莇じゃ。 泉ちゃんなら付き人でも憑き人でもやる。 あれ、憑き人って死んでね? ついでに人じゃなくね? ゴーストじゃね? じゃあ何処にいても守れるじゃん危害が霊体を二つの意味ですり抜けたりしない限りは。


俺の死亡云々はとりあえず今は保留にしておくとして、だ。 今回は水着を買いに来たんだった。


「さて、と……水着って何処に売ってるデスカ!」


「知らんで学園からここまで来たんか己は」


「まぁこんだけ店があるならたぶんあるデス」


「先が見えね〜」


「ふむ……調べたところ、1件だけ女性用水着が売ってるお店がある様ですが」


「じゃあそこ行くデス! 2人もそこで大丈夫デスカ?」


「……無問題」


「は、はい! 多分大丈夫、です」


さてさて女性陣は行くところが決まったらしい。


「お前はどうすんだ? 柄と形状ガン無視できるならオーソリティにあるが」


「いえあの……さすがに1人だけ競泳用はちょっと」


「大丈夫だどうせお前海入らねぇで幼女観察しかしねぇだろ」


「なら尚更普通タイプじゃないですか?」


「する事は否定しないのな」


「しませんけど何か問題でも?」


「刑法って知ってる?」


「私イケメンなので大抵の事は許されます」


「おいおいおい死ねよこいつ」


「そのネタを使うなら炭酸抜きコーラが出た前回じゃないですか?」


「作者が使い忘れたんだよ察しろ」


「何を言ってるのですか貴方は……」


「ほらそこー! 男同士で粘密な会話してないでさっさと行くデース!」


俺と莇が入り口(はさすがに邪魔だから端に寄った所)で話してると、いつの間にか先を歩いていたガールズが振り返って俺らを待っていた。


「お前のご主人ぶち殺していい?」


「墓石はイニシャルBだけでいいですよね」


「ヤバいバカ2人が共通の敵を見つけて結託した!」


騒ぎ立てるベルを無視して俺は手頃な鈍器を探しに行く。 莇は懐から取り出した銃の残弾を確認する。 それモデルガンじゃなかったっけ?


─────────────────────────


残念ながら、今居るウエストゲート付近の店に俺好みの鈍器は無かった。 やっぱり鈍器はドンキ一択だよね。 ホムセンも捨て難い。 一択じゃねぇじゃん。


鈍器が無い以上は己の拳か、それともスマホの角を使うか迷った。 でも考えたら血は落とすのが面倒だから今殺るのは辞めた。 同じ場所・短期間で2度も事件起こすわけにはいかないしね。


という訳でやってきましたなんかよく分からない店。 正直ファッションクルーズ内の8割の店が同じに見える。 残り2割は個性出しまくり系の唯一無二。


「さぁ早速水着を選ぶデース!」


「そうか、じゃあ俺はペットショップで重政の土産でも選んでくる」


そうじは にげだした!


「おっと主人公なら逃げるのは無しデスよ?」


しかし まわりこまれてしまった! 魔王の恐ろしさパネェ。 スプリングを日本語でばね。 くさタイプのあいつが言うとばねぇ。 ばなぁ。 重政の好物はバナナ。 つまりはフシギバナナ。 何言ってっか分からんと思うかもだけど俺も何言ってっか分からん頭おかしいんじゃねーのこいつ。


話逸れるけど赤緑やってた人はどいつ選んだ? 俺は亀選んだ。 過去ゲーやってると現代との違いが逆に面白いよね。 謎仕様とかクソ理不尽な設定とか。


路線修正。


ベルと紅葉に捕まったので渋々店に入る。 女の買い物は長いから帰りたいと心から思う。 水着の試着でドキドキとかそんなイベント要らないから帰りたい。ラブコメ要素とか不要。 邪教レベルで不要。


どうせこれ読んでる奴らもさぁ……この話がラブコメだってことド忘れして狂気を味わいに来てるでしょ? そうでしょ? だって作者ですらこれがラブコメだって忘れてたもん。 いやマジで。 これ実話ね。 多分だけど今までに登場したキャラも2、3人忘れてる。 伏線は自分で張って忘れるもの。


そもそも、今更イケメン主人公っぷりを求めるのは間違いだろあんなに醜態晒しておいて。


だから帰っていい? 作者のアホは水着のことなーんも知らねぇから醜態晒すだけだろ。




……もう手遅れか。 後書き以前にこんな小説書いて世界に公開してる時点でアウト。 じゃあ続けるしかねぇじゃん作者のボケカス。 後であいつ処分しなきゃ。


店に入ると夏らしく水着フェア。 右見て左見て、上見て下見て、貴方を見て私を見る。 女性向け水着だらけ。 置いてあるのはやっぱりワンピースタイプよりビキニタイプの方が多い。ビキニって種類は多いけど大体は2つだよね。 フリルか、三角か。 俺、ビキニはフリルよりも三角派。 それでいてホルターネックならもっと良し。


「……で、俺は何年待てばいい?」


女の買い物は結(会計から帰宅)に至るのが遅いのを俺は身をもって知っている。 特に年頃の娘はより長い。 だからこそ年単位で待つ必要があると思ったわけですよ寝不足の俺は。


この前まで徹夜で原稿書いてたからね。 しょうがない。 泉ちゃんが熱で情緒不安定になってた時がそれ。


「流石にそこまで時間はかからないデスよ……」


しかし俺の目論見は外れた様で、ベルには呆れられた。 なんだその目は。 そのバカを見る目は。 その目はお前に向けられるべき目だぞ。


「こっちで幾つか見繕うノデ、ソージとアオバは試着室の前で時間潰して待ってろデス」


「地味に過酷な試練与えられた気がするんだけど」


「気の所為ですよ奏士殿。 それよりもどうします? 時間潰す為にモスにでも行きますか?」


「時間潰しがガチすぎるわ。 後ここら辺にモスバはねぇよ」


モスバはね、駅の方のカスミ近くにあるかな。 それとこっから1番近いのは通りのマック────ではなく隣のジョイ本1階のフードコートにあるバーガーキング、通称バキだ。 バーガーキングのキング部分を王道、つまり道と解釈してバキ道と呼ぶ人も居るけど、それはちょっと違う気がする。 バキ童は本家が居るから。 メガネのあいつが居るから。


「はいそこー! 試着室の前・・・・・って言ったの聞こえなかったデスカー? んー?」


ベルちゃん激おこプンプン丸。 顔が怖いよベルちゃん。 でも煽るならもっと真面目に煽ろうぜベルちゃん。 米式皮肉とかベスト。


ベルのお説教を挟み、3人が水着を選んで試着するのを待つこと30分。 これから美少女3人によるサマーファッションショーの開幕です。


でもそんなことよりスマホのバッテリーがヤバい。 モバ充持ってきてたっけ? そろそろ変え時かもしんない。


俺はアンドロユーザ。 アンドロは種類が多いから事前チェック必須。 作者のスマホは画面のフィルムがバッキバキ。 VR見ようとしたらフィルムの乱反射で見れねぇのなんのって。


「準備出来たデース!」


カーテンの向こうからベルの声が。 やっと? いや、女子校生にしては30分は早い方か? 悠ちゃんはざっと見たら10秒で決めるから比較参考にはならない。


更衣室は3つ。 右にベル、中央に紅葉、左に泉ちゃんが入っている。 店内は女性だらけだからか、男の俺と莇への視線が凄い。 視線に込められた感情の差も凄い。 莇にはイケメンへの感情に対して俺は不審者を見る目で見てくる。 そんなに不審者か俺は。


でも気の所為かもしれないしここは無視でいいだろう。 でも気の所為に思えない量の視線に悩まされる。 寄り目になっちゃいそう。 こんな症状トンワダでしか聞いたことない。


まず最初、右の試着室のカーテンが開く。 一番槍はベルか。 まぁこん中じゃ1番自信ありそうだしな。 泉ちゃんは自信ないタイプだし、紅葉はゴーイングマイウェイだから。


「刮目せよっ! これが作品1の美少女デス!」


「自分で言うかそれ」


後それはお前じゃなくて泉ちゃんだ出直してこい。


ベルの1着目は、ベルの白い肌と金髪にマッチした黒の三角ビキニ。 学園でも三本の指に入るであろう豊乳をホルターネックが更に強調させ、くびれ、臀部、足と見事なラインを作り上げている。 髪はいつものクラウンハーフみたいな奴ではなく、おさげにしてヘアゴムで簡単に纏めてある。 へー。


「うふん♡ どうデスカソージ。 惚れた? 惚れちゃったデスカ?」


ベルがポーズまで決めて感想を求めてきた。 だが────


「んー? いいんじゃねーのー?」


「そうですねー。 良くお似合いですよお嬢様ー」


「2人とも圧倒的塩対応!?」


返ってきたのは何もこもってないテンプレだけ。 俺も莇もスマホの画面を見ながら言ってるからな。 おっ、投資先の株価上がってら。


「2人とも美少女差し置いて何してるデスかー!」


「株価チェック」


「メールが来たので返事を」


「今やることじゃないっ!?」


ベルは床に膝と手を着いてよよよと泣き崩れる。 嘘泣き乙。


「予想はしてマシタ……してマシタけど……」


うわなんだこいつ面倒くさっ。 しかもそれを見て周囲の女性客の視線が痛い。 これ以上視線が刺さったら俺は弁慶を名乗る。 義経役は重政に頼もう。 重政もなんか古風な名前だしほぼ一緒。


嘘泣きするベルの前で、こんな状況になった原因を俺と莇の間で押し付けあっている。 目線だけで。 これぞ美しき助け合い。


『貴方が何とかしなさいよ』


『いやお前がどうにかしろよ。 お前の主だろ?』


『私今休暇中なのでそんなの知りませんよ。 貴方こそ、将来の妻を慰めるべきでしょう』


『タチの悪い冗談はよせ。 過去未来現在そんなことは有り得ねぇ』


『過去関係ないでしょうが』


『うるせぇお前がやれ』


『貴方がやりなさい』


『よしじゃあじゃんけんだ。 俺が買ったらお前がやる。 俺が負けたらお前がやる。 いいな?』


『良くないでですよ何自分だけ無傷でいようとしてるんですか。 ”負けた方がやる”で終了です』


『ちっ、じゃあ行くぞ。 俺はチョキを出す』


『なら私は貴方がチョキ以外を出したら全力で殴ります』


『────え?』


『はいジャンケンポン!』


『……え?』


どっかで見たノリで事実上の殺害予告をされた。 じゃあもう負けるしかないよね死にたくねぇもん。 絶対あずにゃん出てきちゃう。 ギターを弾くツインテガールじゃなくて、ギターで殴るショトカガールの方。


『貴方の負けなので行ってきてください』


『後で覚えてろ馬鹿野郎……』


『貴方誰ですか?』


『もう忘れるのはバカ通り越して認知症だろ』


凄いぞ。 この間の会話一言も発さないで終えてるんだから。


渋々ベルの元に向かい、膝を着いて目線を合わせる。 どうでもいいけど、夏とはいえ水着で居るのって寒くないの?


「おい起きろ。 さっきのは冗談だから起きろ」


「よよよ……」


「なんだこいつ」


涙流してねぇし床に垂れてねぇし、そもそもこの「よよよ」って口で言ってるだけだし何がしたいんだお前。


「およよ……」


「おい起きろ。 めんどくせぇから起きろ」


「あやや……」


なんか変わった。 ベルの方向性がなんか変わった。


「アヤヤオヨヨ……」


「大河内じゃねぇか」


はいからさんネタとか絶対読んでる人に伝わらないしお前どこで知ったそれ。


「おいもうめんどくせぇよこんなクソみたいな茶番書いてる時間ねぇんだよ。 作者持病の仮病でこの話書き始めたの3月8日だし仮病つってたらガチで体調崩してフラフラしながら書いてるし予約投稿のストック無くなってから毎回ギリギリで書いてるから更に体調悪化させてんだよ余裕ねーんだよ。 だからさっさと立て。 ちゃんと似合ってるから立て」


「いやなんの話デスカ!?」


俺渾身のボケによりベル復活。 こいつボケキャラのくせにツッコミ属性も僅かながら有るな。


「よしじゃあ片付いたから次行こう次。 作者時間無いからお前にかまけてる暇無いの。 前回の後書きで調子乗ってハードル爆上げしたの思い出して焦ってるからテンポよく次行こう。 今回中に海シーンまで行きたいし」


「だからなんの話デスカ? 作者って誰!?」


おっとついつい本音が。 さーて次は紅葉かな?


「やっぱりソージには2次元じゃないと見向きもしないデスカ……」


後ろでベルの嘆きが聞こえたけど俺は何も聞こえなかったからセーフ。


「大丈夫ですよお嬢様。 あの男サラッと褒めてましたから」


莇の余計な助言も聞こえたけど鼓膜破っといたから聞こえてないのでセーフ。


「どーせそれも嘘デスよ」


「舐めるな。 俺は嘘つきだが好き嫌いの嘘は言わん」


「え?」


「やべ」


ベルに素で聞き返されて思わず動揺する。 あっぶね。 いやアウトだろ。


「……ん、立ち直ったな。 じゃあはよ着替えろ」


「はいしっかり聞こえましたー! ソージの漏らした一言ちゃんと聞いてるデース!」


「ちょっと何言ってんのか分からん」


「じゃあもう一度聞きます?」


「は?」


そう言うと莇はスマホを操作してスピーカーモードに切り替え、再生ボタンを押した。


『────るな、俺は嘘つきだか好き嫌いの嘘は言わん』


「…………」


「これ、幾らで買います?」


「きったねこいつ」


莇のにやけ顔がウザイ殴りたい殺したい死にたいけどよく考えたら何もおかしい事は言ってないな。 別に恥ずかしいことじゃねぇや。問題はこっち。


「ほほーう?」


さぁてこのくそムカつくベルのニヤニヤした顔面積を5倍にしなきゃ。 殴れば広がるだろ。


「ソージ〜 もう1回言ってみてクダサーイ」


「嫌でーす」


「言ってくれなきゃ────」


「お前も交換条件か?」


「この場ですっごいキスをするデス」


「違うこれ脅しだ」


「言ってくれたらこの場でとんでもないキスをするデス」


「おかしい……逃げ道がねぇ」


「3秒以内に愛を囁くと、お返しで御奉仕のプレゼント!」


「クレーム不可避」


「今ならなんと送料無料!」


「テレビ通販かな?」


「番組終了30分以内ならなんと婚約指輪まで付属!」


「お前からツッコミに歩み寄るなってツッコミの前に婚約指輪いつ作ったてめぇ」


「……まだデス」


「不在庫販売だ要らね」


「だってソージが寝てる隙に指のサイズ測ろうとすると毎回目覚めるじゃないデスカ!」


「えなんで俺キレられてんの?」


「しかも流れで夜這いしようとしたら全力で追い出すし……」


「逆になんで追い出されないと思ってんだこいつ。 頭か精神の病院行けよ」


「失礼なっ! ワタシは平常デス!」


「異常です」


「平常です」


「異常です」


「平常しています」


「築地市場に寄り添うな」


「築地市場は────」


「お前もう築地市場つってんじゃん」


「営業しているデス!」


「そこは閉場じゃねぇのかよ何がしてぇんだてめぇは」


「ふっふっふ……ワタシの恋路を邪魔する作者への復讐デス!」


「色んな意味で頭大丈夫かこのお嬢」


「お嬢様とうとう脳まで……」


莇が哀れみの目でベルを見る。 いや違うなこれ嘲笑だな。 小馬鹿にしてる。


「……終わった?」


ぎゃあぎゃあやっていたら紅葉がカーテンから顔だけ出して聞いてきた。 あ、忘れてたスマン。 お詫びに石あげる。 そこら辺で拾った石、誰かの胆石、我が家の蔵にあった賢者の石の3つから選べる。 嫌すぎる3択だなぁ。


なんかさ、『我が家の蔵にあった』って付けると一気にヤバい感増すよね。 1回蔵の中身全部出して掃除しようかな……ヤバめのブツ出てきそうで怖いなぁ……嫌だなぁ……


「もう着替えたのか?」


俺がそう言うと紅葉は無言で頷いた。 御開帳〜


「……(ドヤ)」


紅葉はシンプルに白のビキニ。 だが、シンプル・イズ・ベストという言葉がある通りに紅葉にピッタリな水着だ。 光を反射して煌めく白銀の髪、手入れを怠ってなお保たれている白磁の肌、平均より小さい身体には不釣り合いな胸や肉付きのいい太もも等。 白いビキニは、紅葉の魅力と合わさって相乗効果を出している。 トップスに添えられた青リボンも、全体的な爽やかさと愛らしさを出している。


「おぉ……」


「キャー♡ クレハカワイイデース」


紅葉の水着姿にベルは勿論、莇ですら感嘆の声を漏らす。 俺は無言。


「……どう?」


「Awesome! 最高に可愛いデスクレハ! 」


「ええ、よくお似合いですよ」


ベルと莇、大絶賛。 ベルなんてスマホ構えて連射してる。 この写真を頼金に売ったら幾らになるかな。


「…………」


「……え何?」


俺が何も言わないのが気になるのか、紅葉はじっと俺を見ている。 そんなに見つめられたら手持ちと交代できなくなっちゃう。


今回は妙にポケネタ多いな。 作者最新のポケモンほっとんどやってねぇ癖に。 作者の歴史はSMで終わった。 U以降購入の検討すらしてないからな。 育成ゲームって何かと時間がね……俺も流石に厳選まではしてない。 してないって言うよりする余裕が無い。


「…………別に」


紅葉はぷいとそっぽを向く。 何? 私も褒めろってか? ダルっ。


「ほら、ソージもちゃんと褒めるデス。 女の子にとって大事な事デスよ」


ベルが小声で耳打ちしてきた。 知ってますよそんなこと。 知ってる上でダルいつってんの。


でも男にはやらなきゃいけない時がある。 そう、紅葉の機嫌を損ねないためにも。 原稿描いてね? 俺の作家生は君にかかってるんだから。


「…………」


ふむ、どうしようか。


何度も言うが、俺は基本人見知りが限界突破した男だ。 要するに話し掛けるのが苦手。 つまり紅葉よカモン! 君が聞いてきたら俺は何かしら返せる。


「…………」


「…………」


ですよねお互い喋らないもんね。 そりゃ無言の空間広がるわけだ。 もうこのままでいいんじゃないかな。 最悪俺が原画もやる。 ゲ○ガーは初見でどくタイプ入ってるって知らんかった。 なんとなくゴースト単体のイメージ。


「あーもう! どっちでもいいから何かしら話すデス!」


「……今宵は朧月」


「妖が現世を闊歩かっぽする」


「「百鬼の宴・鬼道の巻」」


「謎の息ぴったり!? そんな厨二感溢れる内容じゃないデスよ!」


ベルのツッコミが入るが、そんなことはどうでも良くて即興ながら割と気に入ったフレテキっぽいのが出来て満足。 紅葉も満足気。


「ほらほら、ソージはクレハを褒める褒める!」


「えぇ……褒めるも何も、似合ってるとしか言えんが」


「それで十分デス!」


「はいはい……」


「……?」


紅葉は会話か聞こえなかったのかキョトン顔。 莇は録画してんじゃねぇ朝青龍になるぞ。 要するに君消す。


「えっとだな……うん。 似合ってる……と言えば似合ってるんだが……」


ダメだ真っ向から見るとどうしても気になってしまう。 水着を試着する為に履いたままのパンツが。 パンツ見えてるとかは別にいいのよ。 それで意識するとかは無いから。


でもさぁ……パンツの上から水着のボトムス履いてるからギャグみたいな格好なのよ。 被さってんの見えてんのよ。 へそから下がどうしても見れない。


よし、よし……大丈夫だ。 あれはパンツ履いたままとかじゃなくて水着のタイプだ。 インナーショーツとかそういう類だ。 だからギャグじゃないギャグじゃない……


と、自分に言い聞かせて落ち着かせる。 なるほど水着の購入に男が立ち寄っちゃダメな理由がこれか。


「うん、お臭い」


「奏士殿、それではただ臭い事を報告してるだけです」


「ソージが珍しく動揺しているデス……」


だって結構恥ずかしいもん。 自分の感想言うって結構恥ずかしいもん。 この身は無限の羞恥そのものの俺ですらちょっと恥ずいもん。 元々打ち明けるのが苦手なのもある。


「……褒められた?」


「そう受けとってよろしいかと」


「ソージの貴重な童貞っぷりを見れたので満足デス」


「君消す」


「私にだけ厳し過ぎない!?」


なんて会話(?)をしている間に紅葉はドヤ顔。 何この子ウザ。


「あ、あの………」


と、そんなこんなで最後の泉ちゃんが恥ずかしそうにちょこっとだけカーテンを開けて顔を出した。


「そろそろ大丈夫でしょうか……」


「ああ、もうd「ええ勿論!」うるせぇバカ」


一際デカい声を出した莇を蹴り飛ばしつつ泉ちゃんを待つ。 本命は最後にね。 大丈夫心臓止めといたから破裂はしない。 それだと死ぬから代わりに肝臓ドキドキさせてるから。 肝臓過労死不可避だな。


「……や、やっぱり恥ずかしいです……」


泉ちゃんが引っ込んだ。 焦らしプレイか? 僕ちゃんそういうの嫌いじゃないよ。


「ほーらー 恥ずかしがってないで早く出てくるデスよー」


「で、でも……」


「……早く見せる」


「あ、ちょっ、紅葉さん! そこを引っ張ったら……」


2人が泉ちゃんの試着室に入ってやいのやいのやる。 水着姿で。 2人とも脱ごうよ。


「はいオープン!」


「……ご覧あれ」


ベルがカーテンを開け、紅葉が腕で身体を隠そうとする泉ちゃんを羽交い締めして捕まえる。 紅葉の胸の間に泉ちゃんの顔が埋まって謎のエロス。


「ひゃっ……」


泉ちゃんは以外にもワンピースタイプではなくビキニ。 言っちゃあれだが、泉ちゃんは幼児体型だからたぶん中学生くらいを対象にしたサイズだろう。青いフリルをあしらった可愛らしいビキニ。 ワンポイントとして、白兎のマークが泉ちゃんらしい。


ぷにぷにのお腹、細い手足、可愛らしい容姿。 その全てがパーフェクトウィナー。 挽肉の腸詰めはパーフェクトウインナー。 ソーセージとウインナーの違いは特に無い。 ウインナーがソーセージの1種。


「みっ、見ないで……ください……」


泉ちゃんが涙目で懇願してくる。 ふむふむなるほどね。


「「スゥゥ……」」


俺と莇は同じタイミング同じ動き同じ時間に膝から落ちた。


「死んだぁー!?」


「……同時に逝った」


「えっ? えっ!?」


3人が動揺する中、無事天へ旅立った莇の横で俺は1歩出遅れた。 次の船は3時間後か……ちょい田舎のバスかよ。


「あ……あ……」


「指で何か書いてるデス」


「……ダイイングメッセージ」


「えっと……『6・文・銭』って書いてます」


「ソージ! その船は乗っちゃダメな奴デース!」


「……安らかに」


「クレハも唆しちゃダメデス!」


「えっと……結局私の水着はどういう……」


「……似合ってて可愛いってことは保証された」


「は、はぁ……」


婆ちゃん、今そっちに向かうよ……クソジジイ、三途の川に罠を仕掛けやがって……船が壊れて六文銭が無駄になったじゃねぇか……


─────────────────────────


「────はっ!」


「……あ、生き返った」


危ない危ない。 危うく川を渡り切るところだった。


「……死にかけて何秒だ?」


「えーと……8秒デス」


そうか……臨死体験からの霊能力獲得まではまだ程遠いな。


「……で、莇は?」


「あ、そっちは完全に旅立ったデス」


そうか……死体どうしよう。 海に沈めるか、森に埋めるか、火口に放り込むか。 幸い車だから運搬は大丈夫だな。


「でも死体は重いから邪魔だ。 起きろおら」


「うっ!」


莇を蹴り飛ばして目覚めさせる。 帰ってきやがったか。


「わ、私は一体……」


「気にするな。 ちょっと気絶してただけだから」


「そうですか。 ところで腹部が妙に痛むのですが」


「気にするな。 蹴り飛ばしただけだから」


「そうですかとはなりませんよ?」


「うるせぇ目覚めないお前が悪い」


「ほら2人とも起きたなら買って2人のを見に行くデスよー」


「……早く」


「急かすな急かすな」


「貴方切り替え早いですね」


「えっと……行きましょう」


「というかいつ着替えたお前ら」


「……奏士が気絶してる間に」


「速くね?」


「まぁまぁ、そんなことより……はい! これをソージに進呈するデス」


「何これ?」


「お会計ヨロシクデス♡」


「は?」


「……理事長から、水着代は奏士持ちの通達があった」


「は?」


「えっと……すみません、今持ち合わせがないので……」


「え?」


「あ、では私も」


てめぇはダメだ」


「何故にっ!?」


この後、渋々3人分の水着を買い、メンズ水着はドンキで買ってクレープまで奢らされた。 終始泉ちゃんは申し訳なさそうだった。 紅葉とベルはそんな素振り微塵も無かった。 莇は自腹。 とりあえずあのガキ後で分からせる。


そして……


─────────────────────────


「海だーー!!!」


「……だー」


「う、海……です」


次回、水着回突入! 無理やり海まで持っていったからそこまでの経緯は次回だぜ! 恨むなら作者の無計画を恨め!

うーみーはーひろいーなーおおきーいーなーぁぁぁ!!!!


これ以降の歌詞知ってる人ほとんど居ない説を倍プッシュの作者です。 私もうろ覚えです。


いきなりですが楽天カードマンの様な導入はさておき、ツイッターで「作者は体験したことしか書かない」的なタグが流行ってますよね。 私もなるべく体験したことを書こうと思っております。


は? いやいや、私がこんな体験してたらクソみたいな小説書かずに恋人とイチャイチャしてますしそもそもこんなことしてる時点で人生の無駄遣いですしおすし。


巷では醤油舐め郎なんてのがそこいらで出現してるらしいですが、私の職場も飲食店関連なので気をつけなきゃいけませんね。 舐めていいのは人生と汗だけです。 敵は舐めちゃいけません。 絶対負けます。


この後書きまで読んでくださる有難い読者様に耳寄りな情報をお教えします。 なんと耳が性感帯の人程性欲が強いらしいですよ。


ちゃんと『耳寄り』でしょう? でも実際そうらしいですよねソースとかは無いですけど。


3月と言えば卒業の時期ですよね。 私もつい最近卒業しました。NTRエロゲーを。 ちょっと変わった純愛ものだと思ってやってたら最後の最後にNTR要素入れてくるとかこれ訴えたら勝てますよね。


そんなこんなで私のメンタルはズタボロなので本文が少々怪文書になっているかもしれません。 今度からこれ言い訳にしよ……


なんて冗談です。 正確にはメンタルはカタストロフィです。


という訳で次回は20日、今度こそちゃんと計画的に書きましょうね未来の私。


それと、ちょこちょこ過去話を修正していたりするので時々覗いてくれたらなと思います。 決して、閲覧数稼ぎとかそんな思惑はありません。 絶対に。

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