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輪廻のFate Line  作者: 怪人アホ面男
第一章 全ての始まりというのは得てしてろくでもないものだったりする
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外見に騙されるな

悠ちゃんに殆ど脅迫同然の勧誘を受け、生徒会室で仕事することになった訳だが……依頼書の数が多いな。みんな欲求不満なのかよ。


「えーっと、『購買の売り子に美女を追加してください』『購買の売り子に合法ロリを追加してください』『購買で恋人が売っていません。追加するかカタログをください』……購買ばっかじゃねぇか。しかも性欲丸出しかよ」


と言うか普通にヤバいやつが居て怖い。それと最後のやつはどっかのひとことカード見てきたな。ホスクラにでも行ってこい。とりあえず全部ペケ、と。お次はーー


「『学園の図書館にエロ本が置いてないです。オカズを追加してください』『恋人をください。もしくは紹介してください。いっそあなたでも我慢するので恋人になってください』……二つ目のこれ確実に俺に向けて言ってるよな?」


何処だ!何処で情報が漏れた!


と言うか俺って我慢必須なくらいダメなの?凹むぞ?しないけど。どっちだよ。



その後、嘆願書には公的使用の機材申請やしっかりとした要望などがあったがそれを超える量の謎書類を処理していった。と言うかみんな要望多いな。自分で何とかしろよ。


謎書類の中にはーー

『ヤリ場作ってくれ』

はい○ね。迷うこと無きペケ。

『滅多に人の来なくて、周りから見えない場所を教えてください。じゃないと私はあいつをーー』

怖い怖い怖い何があった。しかも途中で文字が読めなくなってるし!余計に怖いわ!とりあえずあいつさんは逃げて下さい。ペケ、と。

はい次

『神様を呼び出す呪式を教えてください。その調達方も』

呼び出して何する気だ。そんなもん陰陽師にでも聞いとけ。ペケ、と。

はい次

『術研究部が何やら校舎裏でおかしな儀式を行っています。怪しすぎるので突き止めてください』

ほんとにやりやがったのかよあいつら。と言うか術研究部なんてうちにあったのか。


はい次。


『我らロシア語研究部はロシア語を話すヴェールヌイとケッコンカッコカリをするために部費の増額を求む』


うん、はい……迷うこと無きペケですね。それくらい自腹で何とかしろ。俺はちゃんと自分で稼いだ金でケッコンカッコカリしたぞ。 嘘です。


それよりもーー


「ロシア語研究部だがなんだか知らんがロシア語で提出するのはどうかと思う。読めなきゃ本末転倒だろ」


「私、ロシア語読めるから……」


「あらま意外。てっきり読めないから無視してんのかと」


「私はロシアと日本のハーフ。だから教えて貰った」


「へーん……まぁ、どうでもいいや」


「むっ、そう言う奏士はなんで読めるの?」


「なんでと言われても」


「別にハーフでも無いのに。ロシア語を態々勉強する様な性格には思えない。どうせ、『将来役に立たない以上、無駄な時間の過ごし方だ』とか言いそうなのに……」


ほら見ろ。ちょっとムスッとしたと思ったら質問に偽装した毒吐きやがった、と言うか偽装できてない。


「酷い言い草なのは今は置いておくとしてだな……最近、ロシア語を話すキャラが多いだろ?」


「?……確かに、多くなった」


そう、アメリカやイギリスだったりそれのハーフ系は多いがロシア系も以外に居るのだ。ほら、ロシア=白ってイメージあるし。無いか?あるだろ。あることにしておけ。


「でさ……その昔、ロシア語を話すキャラと出会った訳だが……その言ってることが知りたくて勉強した」


「……」


紅葉さんが呆れた目を向けてくる。そんなラ○ドソルスナギツネのような目で見ないで。


「奏士も……馬鹿?」


「いいだろうが別に。オタクは推しの為なら本気だすんだよ。お前もオタなら分かるだろ」


「私、奏士にオタクって行った?……やっぱりストー」


「カーじゃあねぇからな。その筆箱、市販じゃ売ってない。恐らく自作の非売品だろ」


最後のストーカーの部分だけハモりました。全く嬉しくないです。


「……これは初めて自作したオタグッズ。思い入れがあるからずっと使ってる」


「まぁ、作品のチョイスはさておき、そもそも、先ず、オタクじゃなければ態々ギャルゲ塗りとかやらんだろ。知らんけど」


「私、絵を描くのが好き。イラストもpixivに上げてる。それなりに評価高い」


「奇遇だな、俺も上げてるぞ」


「……オタクは割と多才」


「それは知らん」


っと、紅葉とオタク談義してる場合じゃなかった。悠ちゃんが入って来れない。


「ところでおい、うちの学園には馬鹿しか居ねぇのか。なんだよこの嘆願書。9割欲丸出しじゃねぇか。後、術研究部とやらは今すぐ廃部にしろ」


「え?そんなのあったのか?と言うかなにする部活だ?」


悠ちゃんは知らなかったようだ。おいコラ学園長。自分の支配地くらい認知しとけ。後、何寝る体勢に入ろうとしてんだコラ。ソファに毛布を敷くな。枕どっから持ってきた。


「……頭がいい人ほど個性的」


「それは自己紹介か?」


「そのままお返しする……」


そんな感じで大量かつ、無意味な嘆願書にイライラを貯め、時々紅葉と悪態を着きつつ、徐々にこなしていく。


この仕事だけでこんなにもストレスMAXSOSとか朝から晩までイライラしちゃう。将来絶対に働きたくない。できるなら楽して儲けたい。そうじゃないと胃に穴が空いちゃう。空き過ぎて蓮コラみたいになりそう。あれ穴というより種だけど。


さて、お次のイライラ製造源はなんでしょなーー


と、そこまで考え覚悟したその時、扉を三回ノックする音が鳴る。


「なんだ?また面倒事か?」


「違う……入ってどうぞ」


「失礼します」


扉の向こうから少女らしき声が聞こえる。


紅葉の返事の後に扉をガラリと開けて堂々と入って来たのは明るく、溌剌とした生徒だった。


染めてあるのか、ブルーシルバーのミディアムヘアに大きめで色とりどりのヘアピンと水色のニットに学園の制服。黒のハイソと、どこを見ようと女。声も女。顔も道を歩けば大多数が振り返るであろう美少女と言っても差し支えないくらいの美少女。(※一般評価です。奏士は別に何とも思ってません)身長は……俺基準だと1.5等身くらい下か?小さ目だな。自分に出来て、それでいて校則に引っかからないギリギリを攻めた洒落をしている。その見た目、態度、雰囲気から自分に対する自信が を感じられる。


そう、見た目は迷うことなく美少女なのだが……


「えっとー生徒会室ってここでいいのかな?ここに来れば悩みを解決してくれるって聞いたんだけど」


「先ず、名前と学年を教えて」


「あ、ボクは二年の滝鞠焔たきまりほむらよろしく〜」


「……生徒会長の花伝・V・紅葉」


「へーそんな名前だったんだ。じゃ、これからは『紅葉ちゃん』って呼ばせてよ」


「好きに呼べばいい。それで、今日は何の用事?」


あり?なんか俺抜き紅葉とた……た……た何とかってヤツで話が進んでる。ちょっと、俺居ますよ。俺まだ自己紹介してないよ。と言うかこいつのコミュ力すげぇな。まぁ俺基準なら大体高いことになるんだけどさ。こいつは別格。


「それよりも悠ちゃんよ。ひとつ聞いていいか?」


「んにゃ?なんぞ奏士よ。申すがよい」


悠ちゃんのノリはパスする。時々ウザくて時々面倒臭い。と言うか寝るな。まだ勤務時間だろ。そして目覚め良すぎ。あとヨダレ拭きなさい。


「うちの学園って女装可だっけ?」


「へ?別にどうでもいいけど」


「あ、じゃあいいや。紅葉、続けて良いぞ」


「?……奏士、なんで今それを?」


紅葉が差程興味が無さそうに聞いてくる。いや無いんかい。だが、答えてしんぜよう!


「いや、だって……目の前にコスプレじゃないリアル男の娘が居たらそりゃ気になるだろ」


「え?」

「へ?」

「わぁ」


「あり?」


そう発言した瞬間、空気がーー止まった気がする。

久々の投稿です。はい。いや、サボってたとかじゃなくてですね。仕事やらオタ活やら家の事やらなんやらで忙しくてちょっとずつ空き時間を見つけて書くことしかできなかったんですよ。なので、書いたやつをまとめて修正してたら遅くなりました。とりあえず明日から本気出す

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