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輪廻のFate Line  作者: 怪人アホ面男
7……あー特に思いつかないからパス
76/133

人って池とか沼とか湖とか、水溜まり1つに名前付けすぎだよね。泉は特別だから別

前回までの 粗筋あらびき

今絶対あらびきって言ったよね。


前回、クソガキと運命の再会を果たした俺はなんやかんやあったとさ。 前回と同じ内容書くだけで文字数稼げるなんて最高だね!




…………あ、もう始まってる? あっそう……


前回と同じ内容書くだけで文字数稼げるなんて最高だね!


それでは前置き終わり 本編へどうぞ

「「「変態だーっ!」」」


「違うわボケ」


クソガキーズが大声を出す。 これご近所さんに聞こえてないよね? もし聞かれてたら俺は引越しを検討する。 検討に検討を重ねる。 それしないやつ。


「奏士が……奏士が女の子を誘拐したー!」


「どうするタケちゃん。 今すぐサツに通報した方がいいよね」


「それよか、早く女の子を助けないと! サツが来るまでに奏士が連れ去らないとも限らないし!」


「人の話聞かない人ばっか」


とりあえずはこの場を収めるべく、店の扉を閉めて鍵をかけ、全員店内に入れる。 これで少しは遮音される。 つーかサツ言うな。


「おいやべぇよ。俺たち捕まっちまった」


野球小僧が言う。 名は忘れた。


「これってやっぱり人質だよね。 僕らこれから身代金と交換するふりして密かに殺されるのかな」


サッカー少年が言う。 名は以下略。


「俺やっぱりやると思ってたんだよ。 あいつ明らかにまともな人間じゃねぇもん」


スキンヘッドボーイが言う。 名は(ry


そんなことより随分好き勝手に言ってくれちゃって……あらまぁぶち殺してやろうかしら。 凄惨に筆舌に陰湿に。 縛り付けて身動き出来なくなった後で刃をボロボロにした獲物でジワジワと。 俺ってサイコの気とか無いよね? まぁ拷問道具くらいなら用意できるけど。 蔵にあると思う。


我が家の蔵はパンドラの箱。 何が入ってるかは定かでは無い。 中身は無数の絶望とひと握りの希望か、それともただのガラクタか。 そのうち倉メインの回とかありそう。


そのままギャーギャーやること数分。 漸く落ち着きを取り戻したクソガキをぶん殴りたい衝動に駆られながらも理性で御する。 タコ殴りにしたい。


でも警察沙汰は二度とごめんだからしない。 知ってるか? 人って殴った時に出る血って意外と飛ぶんだ。 いや俺はそんなことしたことないですけど。 聖人君子で知られてないしどっちかと言うと大罪人寄りの俺がそんなことする訳ないじゃないですか。


第1、俺は人を殴る時は拳じゃなくて獲物って決めてるし。 拳は色々危ないからね。 バールとかバーベルとかバーベキューとかおすすめ。 バーベキューは何で殴るんだ? バーベルも大概だけど。


ガキどもは奥から持ってきたパイプ椅子に座らせ、まだ目を回してる泉ちゃんはレジ横の椅子に寝かせて落ち着かせる。 膝掛けもちゃんとやる。 万一スカートの中が見えたら……俺はそいつらを記憶消して滅殺して転生させなきゃならない。


でも『転生したら柳奏士だった件』という本を書いたらブーイングの嵐だろう。 テンペストだけにブーイングの嵐つって。 そんなことされたら俺は加わった奴全員をフォロ解するリムる。 嵐を解除、つまり俺はリムる=テンp(ガッ!)


…………はっ! えーとなんの話しだっけ? ああそうそうバナナ木は実は木じゃなくて葉って話だったな。 この事実をみんなテルマエ・口マエで知るよね。


「……という訳だ。 分かったか糞ガキ」


「「「ふーん」」」


反応うっす。 3人全員が話半分で聞いてやがる。 お前らの右鼻だけ鼻血出ろ。 飯食ってる時に出ろ。


「まぁあの娘が奏士の妹だってことは分かったけどよ」


野球小僧タケが言う。 説明が面倒だから泉ちゃんは俺の妹って事にした。 バレなきゃ問題ないさジョニー。


「奏士に妹なんて居たっけ?」


サッカー少年ミツが言う。 そう、俺は妹が居たのだ。 なんと546人! 冗談。 なんか似たようなやつやった気がする。


「あれじゃね? オタク特有の空想家族。 奏士ってまさにそれじゃん」


引き返せないヨウが言う。 おいおいバレちまったぜジョニー。


いや、まだだ。 まだあわててててるるるるよよようなじじじしかんじゃななない! 自分でやってて慌て過ぎやろ。


とにかく! 俺と泉ちゃんは兄妹。 兄妹だから寝込みを襲う変態ベルとかじゃない。 漢字のルビ違くなかった? 間違ってないけど。


という事を説明した。 正直、バレたら終わりの嘘を「楽だから」でついた事を後悔してる。 まぁ後悔は大事だし。 後悔しとこうかい。 判決、島流し。 あらヤダ後悔ギャグを言ったら航海させられちゃった。 判決、死刑。 おいこいつ弁護士辞めさせろ。 判決を公開、つって。 この弁護士退廷させろ。


さぁエンジン入ってまいりました俺の脳内1人芝居。 今回は1人3役やらせて頂きます。 ボケとツッコミに加えてニュートラルな奴も参戦します。 ぶっちゃけ、この作品見に来てる人って殆どがストーリーガン無視で俺の小芝居見に来てるんでしょ? ねぇねぇ。


たまた


閑話休題


「で、何しに来たガキども。 要件次第じゃ滅ぼす」


「いや駄菓子屋に来たなら買い物に来たに決まってじゃん……」


「そもそも、奏士はなんでまだ居るのさ」


「そうだそうだー いい歳した大人が働きもせずこんな場所で時間潰してて良いのかー」


「うわなんだこいつらぶち殺してぇ」


そもそも俺は大人だが学生だ。 でもさっさと退学なり除籍なりなんなりで去りたい。 働きたくないし学園行きたくないし確定申告も面倒。 サボるか、国民の三大義務。


なーんて嘘。 さすがに義務はやる。 でも確定申告めんどくせぇなぁ……代わりにやってくれる人雇いたい。 雇いたいけど、俺は人間不信と人見知り拗らせてるから無理そう。


「じゃあさっさと金落として帰れ。 失せろ。 二度と顔見せんな」


「今日はいつにも増して機嫌悪ぃな……」


タケが少し引きながら言った。


でも、別に機嫌悪いとかそんなんじゃなくて、泉ちゃんと2人っきり(重政は人じゃないのでノーカン)だったのに貴様らが邪魔したから殺処分を検討しているだけ。 岸田流検討術だ。 別にとある内閣をバカにしてるとかそんなんじゃないですよだから訴えないで。


「ん…………はっ!」


泉ちゃんが正気に戻った。 椅子から跳ね起きる。


「え、えーと……」


泉ちゃんがひざ掛けをぎゅっと掴みながら辺りを見回す。 寝起きでも泉ちゃんは可愛い。


「あ、起きた? 泉ちゃん、急に落ちたから寝かせといたんだけど……覚えてる?」


「えーと…………っ!」


急に泉ちゃんが真っ赤になって頭から汽車ポッポ。 今なら泉ちゃんを使った燻製とかできそう。 桜チップみたいな。


でも泉ちゃんって桜の香りするし実質桜チップだよね。 泉ちゃんをサウナに入れたらそれはもう最高級の燻製が出来上がりそう。 ついでに出汁も。


「あ……あの……」


「ああ大丈夫。 指1本触らせてないし、触ろうとしたら指切り落とすし」


「サラッと怖い事言うなよ……」


ちょうるさい。 タケうるさい。 今泉ちゃんが話してる途中でしょうが。


「は、はい……ありがとうございます(?)」


泉ちゃんは気が動転してるのか謎のお礼を言う。 俺なんかやっちゃいました? やっちゃったなうん。


「じゃ、泉ちゃんも目覚めた事だし、買って帰れクソガキ」


「対応の変化が早すぎるんよ……じゃあこれくれ」


タケがいつもの駄菓子をカウンターに置く。 こいつ当たり付き系好きだな。


「あ、僕も僕も」


「オレもオレもー」


「1度に出すな。 じゃあクソガキからな」


「クソガキ3人居るけど」


「自分がクソガキであることを否定しろ」


俺は重政を頭の上に乗せて椅子に座る。 泉ちゃんは脇に手を入れてそっと持ち上げ、俺が座ってから股の間に泉ちゃんを下ろす。 ちょいとごめんよ。


「えっ!? あ、あの……」


「すまんな。 椅子がこれしか用意されてないからちょっとの間だけ我慢してくれ」


「い、いえ別に我慢とかでは……」


泉ちゃんの了承も得られた事だしタケ→ミツ→ヨウの順でお会計。 お会計は現金かGENKINGです。 未だクレジット・電子マネー非対応の親切設計(笑)


「んじゃなー」


「あいだぁりー」


これは決して「毎度ありー」を噛んだんじゃ無くて、コンビニ店員風に言っただけ。 噛んだ訳じゃない。 って事にしとけば何とかなる。 コンビニ便利すぎかよ。さすがエンスストア。 略してエンストと呼ぼう。 便利さの欠けらも無い略称だこと。


さて、クソガキが帰って一安心。 泉ちゃんに手を出そうとしなかったのは褒めてやる。


まぁ褒めるも何も、真っ先に「手を出したら殺す」って言ったからね。 あいつら泉ちゃんを同い年だと思って声かけようとしたし。


もし触ろうとしたら重政を生贄に出す。 重政一体で2体分の生贄……いや、クソガキ3人だから3人分の生贄だ。 まぁルール的にレベル7以上は2体で済むんだけど、三邪神とかは3体必要だから。 専用サポカが出るには遅すぎませんかね。


クソどうでもいい雑談の間に更にクッソどうでもいい雑談挟むんだけど、俺のデッキはとあるドローループを主体とした狂気デッキで作者は花札デッキなんだけど、読者のみんなはどんなモリンフェンデッキ?


頭上の重政を見る。 脱力してる。


椅子から退くのを忘れてて、股の間の泉ちゃんを見た。 顔は見えないけど耳真っ赤で湯気すっごい。 熱中症? それをゆっくり言ってくれない?


それでは今回は熱中症について解説していくよ!


それはゆっくり違いつって。 擦られすぎたネタを使うのは良くないな。


しょうもないこと言ったが、泉ちゃんが熱中症だとしたら大変だ。 今は大丈夫でも、「泉ちゃんは体が弱かった」っていうほぼ設定上の過去があるんだから。


「泉ちゃん大丈夫か? 空調下げるか? なんか飲むか? 今ならタダで飲める特権を俺は持ってる」


ちなみにその特権の有効期間は今日まで。 なんとも虚しい玉座か。


「ひゃいっ!? い、いえ! らい、丈夫できゅっ……うう、痛ひ」


泉ちゃんはびくっと身体を震わせ、噛みながら答えた。 口抑えてる泉ちゃんも可愛い。 よしよししていい?


それから無言の空間。 どうしてこうなったんだっけか。


1. 泉ちゃんが紅葉のお使いに来た

2.帰ろうとしたところでクソガキ襲来

3.帰るタイミングを逃して今現在


成程、つまりは俺が泉ちゃんのどっちかが一言言えば解決するってことか……何その無理ゲー。


俺としては、こんなクソ暑い中帽子も無く帰らせようとは思わないし、別に泉ちゃんが居ても邪魔にならないから居ても構わないと思ってる。 泉ちゃんサイドはどんな感じ?


……ふむふむ、なるへそなるへそ。 「奏士さん好き好き大好きー」────ってなったら逆に怖い。 うん、怖い。 裏を感じる。


泉ちゃんの捏造真意はさて置き、この無言の空間を何とかしたい。 なんだかんだで、泉ちゃんを除けば俺の知人は割と話しかけてくる。 紅葉と莇は────時と場合による。 でも俺から話しかけることは基本無い。


そう考えると、泉ちゃんとは長い付き合い(間の空白は無視する)だけど、よく分からんなぁ。


お互いに会話は受けの姿勢で、人見知りで。 大人3人と重政を除けば1番長い付き合いだけど、未だ打ち解けたと言えるほど親密では無い。 まぁそれは泉ちゃんの性格云々より、俺が一定距離を置いてるからなんだけど。 必要以上の親密度は逆に邪魔だ。 縁は簡単に切れるくらいが生きやすいし、俺には合ってる。


だから、泉ちゃんと仲良くなりたいとか、もっと色々話したい、知りたいとは思わないんだけど、少なくともこの気まずい空間をどうにかできるくらいは対話したい。 だって気まずいから。 泉ちゃんさっきから俯いてるし。 トイレか? な訳ないか。


「────────あ「あのっ!」」


意を決して、ちょっとばかし勇気を振り絞って話しかけようとすると、泉ちゃんと声が被った。 成程考えることは一緒か。 さっすがー。


「ん、あどうぞお先」


「あ、いえ。 奏士さんからお先に……」


「いやいや、俺のは大したことないし、ちょっと声漏れちゃっただけだから。 泉ちゃんからどうぞ」


「あ、えーとえーと……」


泉ちゃんは嘘が苦手だ。 対して俺は平気で嘘をつく。 どうにかして誤魔化そうと慌てて考えてる泉ちゃんは可愛いです、はい。


「そ、それでは……そ──「こんちゃーっす!」……あう」


泉ちゃんが勇気を振り絞ったってのに、水を差したのはどこのどいつだーい? 芦田だよっ! 芸人が違うし、このネタ令和の時代に通じるのか? 多分ゆってぃも通じないと思う。 俺は好き。この前ワカチコの意味を知った時は驚いた。


声のした入口を見ると、何やらガキ共がわらわらと店に入ってきた。 親御さん何してますか? この店は繁盛期ですか? 救ってもらってもいいですか? いやまあ忙しいですけど。 これだとただのバイトヘルプじゃねぇか。


…………俺がそのヘルプじゃん。 つっかえねー。


一瞬で店はガキでいっぱいになった。 男児6人女児9人……締めて15人。 思ったより人入るなこの店。


「店員さーん! このお菓子もっと無いー?」


「私らこのクジやりたいんですけどー」


「これとこれくださーい」


「あ、両替もお願いしていいですかー?」


一瞬で騒がしくなった店内に、泉ちゃんはびっくり仰天。 でもどこかほっとしている。 何言おうとしたの? ねぇねぇ。 告白ならムードある校舎裏で頼むよ。 屋上はクソ寒いし風強いからパス。


「えっと……私、帰った方が良いですか?」


「いや、居て大丈夫だ」


むしろ居てもらえるとバフがかかる訳では無いけどまだ外暑いから居てくれ。 倒れられると親御さんに申し訳ない。 今は俺が保護者だから監督不行届で謝罪会見開かないといけなくなる。 君が泣くまで会見を辞めない。 野々村会見再現しようとしてそう。 でも今の子どもたちにはこのネタはわからんでしょうねぇ! 再現が早い!


「はいはい順番に並べー。 じゃあ1番早かったそこの君から」


泉ちゃんはそのままに、ガキ共の対応をする。 ちょっと泉ちゃんの背中と俺のムキムキな胸板が密着しちゃうけどセクハラとかで訴えないでね示談金で抵抗するけど。 それだと訴えられてるし負けてるし。


「これとこれとこれ、はい合計は215円ね。 じゃあ220円預りで、5円のお釣ね。 袋要る? 要らない? じゃあ気を付けて持ってって。 飲み食いするなら、外出て右にちょっとしたスペースあるから、そこで食べな。 ゴミはこっちに渡せば捨てておくから、放置とかポイ捨てはダメだぞ。 毎度ありー」


礼儀正しいガキ2人を流して、次の生意気そうなガールズ5人に移る。


「あわわわわわ……」


泉ちゃんはアワアワしてる。


「どのクジ引きたいんだ? アイドルのやつ? えーっと、1回300円で引き直しは無しね。 5回? じゃあ1500円な。 袋はおまけで付けとくから、折らないように持って帰るんだぞ。 はい、じゃあ2000円預りの500円返しね。 じゃあこれに手ぇ入れて5枚取って。 中を見ちゃダメだぞ。 はい、4、6、9、8番ね。 おっ、1番大当たりだな。 はい、大事にしな。 メイドだりー」


次は腕白そうな小僧4人と大人しそうな女児としっかりしてそうな女児2人の6人組。 関係性が分かりやすい。


「これは一括会計か? バラ? じゃあ、これが150円で140円、160円、300円、197円、214円ね。 カップ麺のお湯はそこにポットがあるから自由に使いな。 あ、フォークと割り箸どっちがいい? じゃあこれフォークね。 はい全員ちょうど預かりね。 あ、椅子とテーブル足りなそうなら追加するけど。 大丈夫そう? じゃあ足りなくなったら言いな。マイダーリンー」


ささっと捌いて泉ちゃんから離れる。 ごめんよ。


と思ったけど、泉ちゃんは耳まで真っ赤になって前のめりのまま動かない。 もしかして今なでなでしたらもっと赤くなったりしない? ちょっと試したい。


「……大丈夫?」


「ひゃっ! ひゃい! 大丈夫です!」


どう見ても大丈夫じゃない慌てっぷり。 そんな泉ちゃんを見てなんだか嫌な予感がしました。


「んにゃー(罪な男だぜ)」


頭上の重政が鳴いた。 確かに俺は咎を背負う咎人だが。


「なー(そこまでは言ってない)」


重政が心読んできて怖いんだけど。 こいつまさか直接脳内に!?


と、会計をする訳でもなく、残った女児2人が物陰からじっと俺を見ていた。 おいおい俺は3次元お断りだぜ。 さーてどんな風にお断りしようか。


「あの……」


と、女児の片方が恐る恐る話しかけてきた。


「何?」


「えっと……その……」


女児2人がモジモジしながら話す。 こんな子どもをメロメロにするなんて、確かに罪な男だ。


「触っても良い、ですか? その……猫ちゃん」


確かに罪な男だ。 重政は。 俺とは言ってないが? 勘違いしないでよねっ! 唐突なツンデレという名の誤魔化し。


「だってよ。 どうだ?」


「なー(将来有望そうだからウェルカム)」


この猫クソみたいな対応しやがった。 なんだその理由。 確かに目鼻立ちは整ってるが。


「良いってさ。 そっと撫でてやりな」


頭上の重政をカウンターに置くと、女児ふたりはそっと重政を撫で始めた。


撫でられている重政がその眼で「やっべゴッドハンドだ」と言っていた。 そんなに撫でるのが上手いのか。 ちょっと対抗心。 こちとら重政歴2桁だぞ。 重政の弱点も知り尽くしている。


2人はそのまま五分ほど撫で続けた。 重政は満足気。 なんか買え。


「あ、ありがとうございました」


「ございました」


「だってさ」


「にゃ(また来るがいい)」


俺が言うのもなんだけど重政も何気に上から目線だな。 やはり飼い主に似るのか?


まぁ確かにお互いに性根は腐ってるもんな。 余り目立たないだろうけど性格悪いし。


その後、2人は菓子を幾つか買ったが、帰らずに俺を────いや、泉ちゃんを見ていた。


「えっと……な、何かな?」


「あの……貴方はどこの小学校ですか?」


「えっ……」


泉ちゃんが割とガチめに落ち込んだ。 泉ちゃんは成長が遅い(不明)事を気にしているのだ。 だから牛乳飲んだりバストアップマッサージに手を出そうか苦悶しているのを俺は知っている。 できるなら辞めて欲しいが、前にも言った通り大きくなろうと頑張ってる少女は可愛らしいので結果は出ないタイプで続行して欲しい。 パッド入りの虚乳は圧倒的萌えだ。


「これこれ2人とも。 この娘は君たちより年上だぞ。 学園生だぞ」


「あっ! そうなんですか……すみません。 てっきり別地区の小学校の人かと」


「まぁそれはわからんでもない」


「えっ」


泉ちゃんが裏切り者を見る目で俺を見てきた。 ごめんて。


「えっと……じゃあお2人はこ……恋人──とかだったりするんですか?」


「こっ!?」


泉ちゃんがボフっと湯気を出して真っ赤になった。 頭上にあった俺の顔は一瞬で蒸し焼きになった。 ちょっとバタさん顔ちょうだい。


「いや、兄妹だけど」


面倒だから全て兄妹で通すことにした。 俺と悠ちゃんと泉ちゃんで三兄妹だ。 圧倒的悠ちゃんの末っ子感。


「あ、そうなんですね。 お似合いでしたので、てっきりカップルかと」


「まじかよ泉ちゃん次からカップル割り使えるってさ」


「カッ!?」


泉ちゃんが再び湯気出して汽車じゃなくてかっちゃんになった。 ドンちゃんとティラノ剣山の違いはなーんだ?


「ほらほら、この娘がもう限界だからさっさと帰んなさい。 熱中症には気をつけるんだよ」


「はい、それでは」


ぺこりとお辞儀して2人は店を出──る前に泉ちゃんに近付いてそっと耳打ちした。


「……応援してますよ」


「っっ!!」


泉ちゃんがまた赤くなった。 これ以上赤くなるとタコになるんじゃね? ちゅーちゅータコかいなって昔あったよね。


「それでは」


2人はやっと帰り、店には俺と泉ちゃん以外誰も居なくなった。


「どしたん?」


「なんでもないですっ!」


今日一大きい声が出た、泉ちゃんであった。 まだ顔は赤い。


───────────────────────────


「んじゃなー」


「あいよ。 もう動けるから、店じまいはこっちでやるから、帰んな」


「うーい」


そうしてババアの店を後にした。 これにて俺のバイトは終了である。


「…………」


帰り道、泉ちゃんと重政と共に歩く。 いや、重政は歩かず俺の頭の上だ。 重い。


「…………」


泉ちゃんは沈黙を貫く。 ハンター試験合格だな。


「…………」


俺からは特に話すこと無いから声をかけたりはしない。 泉ちゃんにも何かあるんだろう。


「────あ、あのっ!」


「ふひゃっ、どした?」


いきなり大声出されてびっくりしたけどすぐに戻したからセーフ。


「手を……繋いでもいい、ですか?」


「え、ああうん。 どうぞ」


そう言って重政を差し出す。 重政の肉球はぷにぷに。


「ふかーっ!(そうじゃねぇだろドアホが!)」


「うおっ!」


重政がガチのパンチを繰り出した。 俺は避けれずモロに食らった。 許さねぇモロ。


「冗談だ……ほれ」


泉ちゃんに手を差し出す。 好きにしたまえ。


「あ、ありがとうございます……えへへ」


なんだこれ浄化かよ。 ってくらい泉ちゃんの笑顔が素敵でした。 もう死んでもいい。


こうなったら泉教を作ろう。 俺は教祖になろう。 盲信でもいい。


「えっと……?」


正直なんで急にこんなことしたのかはわからんけど泉ちゃんが幸せならOKです。 今回はネタが豊富だね。


「じ、実は今日の占いで! 年上の人と手を繋ぐといい事があるって言われたので!」


「あっそう」


何度も言う、泉ちゃんは嘘が下手だ。 目線、息遣い、心音、何もかもが嘘と告げる。


だが、それを伝えるなんて野暮なことはしない。 俺は泉ちゃんが幸せなら良いのだ。 妹は幸せにするのが俺の人生。


「あの……」


「あん?」


今日は泉ちゃんとよく話す。 俺から話しかけたことはほぼゼロだけど。


「また……いつかこうして歩いても良いですか?」


「……いつか、ね」


夕焼けが世界を赤く燃やす。 外は暑いが、こうして歩くのは悪くないと思った。


────────────────────────────


「……遅い」


────────────────────────────


「泉ちゃんなんか忘れてね?」


「……あっ」

寒寒寒寒寒寒寒寒塞寒寒寒寒


はーい この中に1つだけ仲間はずれがありまーす


それが学生時代の私で、これを読んでいる貴方です。 ドキッとしたでしょう?


後の前置きはさて置き、寒いですね。 これ書いてる時も部屋が寒すぎて、念願の手袋を買った話は別にどうでもいいとして、指が動かないので書くのを明日に託そうか考えたほどです。なのになんで私はガリガリ君食べてるんですかね。 ちなみに当たりませんでした。 テトロドトキシンは大当たりだったんですがね。


苦し紛れゲフンゲフン、正直書くこと無いので手袋の話をしますが、タッチパネル対応のものを買いました。 すっごい反応悪いですね。


というのも、私は手の大きさに対して指が短めなので、手袋のサイズがいまいち合わないんですよ。 なので指先が少し余ります。そしてパネル対応部分は指先にしかないので、結果的に手袋を使わないという結果になります。 ピアニストくらい指長くなって欲しいものです。


まだ冬は終わりません。 私的に虫が出ないので冬大歓迎なのですが、地球温暖化をものともしないこの冷気は勘弁して欲しいですね。


それではまた次回、2月にお会いしましょう。 2月は30日が無いので投稿頻度をどうするか考えないとですね。 多分ですが、02/09、02/18、02/28の投稿になります。 私バレンタインは忙しいので、もしかしたら02/18じゃなくて02/19になるかもしれません。 見に来てね♡

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