表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
輪廻のFate Line  作者: 怪人アホ面男
6……6……6……3回言ったから悪魔の数字だね
61/133

俺の老け具合は玉手箱といい勝負ができると信じてる。

ふわふわ……ふわふわ……アドマイヤ


なんてクソどうでもいい前置きは無かったことにして、ふわふわした感触に包まれて目覚める。 重政とは違う。 それに体温も重政よりは低い。 手探りでそっと抱きしめると柔らかさととてつもない温もりを感じる。 えっと寝る前は何してたっけ……


確か紅葉とベルと海浜公園に来て、飯食って……


「はっ!」


そこで意識がはっきりとして起きる。 あっぶねー! このままこの感触を堪能してたら良くて変態扱い最悪責任問題になるところだった。


「ハッハッハッハッ……」


「ん?」


さっきから抱いているモノがモゾモゾ動いている。 確認するとなんということでしょう。


「ハッハッハッハッ……ワン!」


紅葉──じゃなくて可愛らしいうっひょもふもふ柴犬が尻尾をフリフリちょっと撫でても良いですか? もう撫でてるけど。


「お主、どこのワンコだ?」


全力で抱きしめて体毛に顔を押し付けたい衝動を全力で抑え、頬っぺをもふもふする程度に抑えて問う。 あー綺麗な眼をしてやがる。


「ワン!」


そうか……多分この犬の飼い主は「我こそ頂点、我こそが1番也。 我が名はザ・ワン」 とか痛いこと言ってるんだろうな……な訳ねぇだろ。


首元には水色の首輪とちぎれたリードが付いてるから飼い犬だろうけど、このワンコ何処のだろう……めっちゃぺろぺろペロリンしてくるけど、多分初対面。 俺は1度撫でたアニマルは忘れない。


そっともふもふしてると、謎の柴犬はゴロンと草原に仰向けになってお腹を見せてきた。 リラックスしてくれたようでなにより。


「すいませーん!」


お腹をわしゃわしゃしてると、遠くから声が聞こえた。 誰だこんな場所で謝ってるやつは。 ほーれほれほれここがええんか?


「その犬、私の──え?」


「あん?」


その声の主は俺のすぐ傍まで来た。 というか目の前に来た。


「なんであんたがここに……」


「そっくりそのまま返す」


染めた金髪と美脚、それと薄めの胸。 皐月さんがそこにいた。


「……あれ、なんでだろ……なんか今凄く柳を蹴り飛ばしたい」


「怖」


殺意さんもそこにいた。


「……で、なんの用?」


まぁさっき聞こえた声と皐月さんが右手に持ってるちぎれたリードの持ち手から大体察したけどね。 確認は大切。


「いや、アタシの犬がリードちぎれた瞬間に走り出しちゃったから探してたんだけど……アンタの所に居るなんてね」


ペットと入園する時はリード絶着だと思うんだけど……まぁ今そこを言うことはないだろ。 俺は何も知らないか不慮の事故とする。


「……お連れは?」


「は? 遥と来てないわよ」


「いやそうじゃなくて旦那の方」


「恭平はまだ旦那じゃないわよ! ……あっ」


勝手に自爆して顔を真っ赤にする皐月さん。 俺旦那としか言ってないのに勝手に恭平に変換するとかなんだこれ。 とりあえずこのワンコはお返しします。


「と、とと兎に角! 私はヴァルキュリアを探しに来ただけだから!」


名前凄。 犬の名前凄。 一般的な「ワルキューレ」じゃなくて古ノルド語読みにしたの凄い。 俺も白猫に「重政」なんて名前つけたけど、柴犬に「ヴァルキュリア」ってつけるセンスよ。 そうか……お前戦乙女だったのか。


「ハッハッハッハッ……ワフ?」


当人(犬)はキョトンとしている。 そういやヴァルキュリアって日本だと武装した美少女ってイメージだけど、北欧だとゴリマッチョだったり「手の付けられない女」って意味だったりするらしい。 なるへそ。 こいつの好奇心旺盛な性格は手がつけられない。


「俺も受け渡したいんだが……」


「ヘッヘッヘッヘッ……」


「離れてくれなくてな」


この犬妙に懐いてくる。 いや、俺は人以外の動物には懐かれるが、この犬……えーっと、ヴァルキュリアはそれ以上に懐いてくる。 あれか? さっき飯食ったから匂いが残ってんのか?


「むにゃ……ソージ、さっきからうるさいデス……」


「……息が荒い。 寝込みを襲う気なら返り討ちにする」


「酷い言われよう」


厄介な2人が目覚めた。 まだ寝惚けてる。 その息は俺じゃなくて犬なのに……俺がこんな場所で興奮してたらそれはそれでおかしいだろ。 疑問持つ前に返り討ちにする覚悟決めてんの怖い。


「え、なんで2人がここに……アンタ1人ぼっちじゃなかったの?」


「あこれ喧嘩売られてんのかな」


めちゃくちゃ驚いてるやん。 皐月さんマジの驚きやん。 泣いていい?


「柳……休日にデートする彼女が居ないからって女子を2人同時に誘うのはどうかと思うわよ?」


「ねぇこれ喧嘩売られてるよね。 ねぇ」


「あんた誰に聞いてんのよ」


多分皐月さんは無自覚。 だとしたら泣けるし、ワザとだったら心抉られる。


「ちゃうねん。 この2人に誘われて俺が強制連行られただけやねん」


「状況はわかったけどそのエセ関西弁は腹立つからやめて」


良かった……とりあえずわかって貰えたみたいだ。 エセ関西弁は怒られたけど。 あと犬! ヴァルキュリアの甘えが凄い。 重い。


「皐月ーっ! こっちには居な──あれ」


「うわ」


皐月さんの旦那が小走りで近付いてきた。 やっぱりデートじゃないか滅べ。


「やあ」


「……ぺっ」


例え禍塚が天だろうと俺は唾を吐こう。 どうせ地の底の俺は天に唾を吐いても落ちるまで時間がかかるし、その間に避ければいい。


「……ねぇ皐月、僕は柳君に嫌われる様なことをしたかな?」


「知らないわよそんなこと。 どうせモテない男の僻みでしょ」


「なんだと人妻!」


「誰が人妻よ!」


皐月さんにグリグリと顔面をブーツで踏まれた。 痛くはないけど土が気になる。 ほのかに香る草の汁の匂い。 くっさ。


「……で、結局デートなのか?」


「違うわよ!」


顔を赤くして即否定する皐月さん。 しかし隣の禍塚は──


「うん。 これはあくまで罰だからね。 デートとは程遠いかな」


いつもと変わらず。 本気でなんとも思ってないのかこいつ。


「…………」


おっと、となりの吸血間違えた隣の皐月さんからの不穏な気配が。 乙女心は今日も複雑。


「そういう君は──ああ、成程」


俺の後ろで目を擦りながらぽわぽわしている2人を見て何となく察したのか、禍塚はそれ以上は言わなかった。 男の情けって奴なのか、それとも同罪だからか。


「ソージー……今何時デスカ〜」


「……夜ご飯」


「今はまだ2時頃だ。 だからまだ夕飯の時間じゃないぞ」


「……じゃあ……いい」


「ふぁぁぁぁ……早起きして作ったから眠いデス……」


紅葉は目を閉じたまま左右にユラユラと揺れ、ベルは大きな欠伸をして起き上がる。なるほどなー


ところで話は変わらないけど、俺も早起きはしてたんだよね。 で、君達は何時何処であの弁当を作ったの? これだけがわからん。 厨房には入れないはずだし、部屋のコンロを使ったなら直ぐわかるし……あれ、今何を考えてたんだっけ?


なんか考えると頭がぼーっとするから考えるのを辞める。 これはあれだな、触れちゃいけないやつだな。


「……あんた達はデート?」


「これがデートに見えるか?」


「あー……ゴメン、正直娘二人に付き合わされる父親にしか見えない」


「そういうこった」


ぶっちゃけ、紅葉もベルも童顔だし身長差もあるし年下だしで暮らしていくうちに手のかかる姪って認識になってきてる自分が居る。 コイツらは姪じゃなくて俺の世界テリトリーに土足で不法侵入真っ只中の他人だ。 誤認するところだったぜ危ねぇ危ねぇ。


「じゃ、邪魔しちゃ悪いし、あたし達はそろそろ行くわ。 ほら、ヴァルキュリアもそろそろ離れなさい」


「クゥーン……」


ヴァルキュリア は つぶらな瞳 で 皐月を見た!


「ハイハイ。 帰ったらおやつあげるから離れなさい」


しかし 効果は無いようだ! なんだこれ。 さらばヴァルキュリア。


禍塚に抱っこされたヴァルキュリア──長いから文字数を絞ってルリアと呼ぼう。 大いなる獣とか従えそうな名前になった。



ルリアは終始こっちを肩越しに見て尻尾をフリフリしている。 またいつかどこかで会おうぜ。 重政を紹介してやろう。さらばー


さて、ルリア達を見送ったが、この後どうしようか。 とりあえずみはらしの丘にでも行くか? でも今は全体緑一色の時期だしな……帰るか。


「復活!」


「……眠い」


しかしそう上手くはいかないのが人生。 楽あらりゃ苦もあるとは言うけど今のところ苦しかないんだけど。 後で一括払いしてくれんだろうな。 とりあえず俺の服に涎のシミ作った紅葉は許さん。


「さぁソージ! 休憩が終わったら次行くデス!」


「……時間はまだある」


「無駄に元気だな」


回復力が子どものソレ。 俺には無理だよ……


そしてそのまま回復した2人に連れられてアスレチックゾーンへ。 元気100倍カニパンマン! カニパンはフルーツ牛乳と一緒に食べると味が行方不明になるぞ! 結局カニパン食う時は何を飲めばいいのか未だに分からない。


「ソージー!」


「ちゃんと見てるぞー!」


高いところに登って子どもとはしゃぐベルを下から見守る。 ちゃんとパンツも丸見えなのは言うべきか黙っておくべきか。


「おねーちゃんじょーずー!」


「ムフーっ」


紅葉はそこら辺で拾った木の枝を使って地面に絵を描いてる。 あれかな、精神年齢が近いから合うのかな。 俺にはピュアっピュアなショタ時代なんて存在しないからよく分からんけど。


「キャハーッ!」


「はしゃぎ過ぎると落ちるから気をつけろよなー」


「モーマンタイデース!」


ミニスカートで動き回るベルを見て何やら父兄の方々の眼力がヤバいことになってる。 ちょっと奥さん、旦那さんシバキ倒したらいかが? 目潰しとか鞭打ちとか。


それにしても凄いな〜


「キャッホーイ!」


動く度に揺れる双丘と見えそうで見えないどころかガッツリ見えてる水色のパンツ。 胸の重さは相当な物とよく聞くけど、あれをぶら下げてあんなに動けるのって普通に凄いね。


ちなみに俺は荷物を全て預かって座ってる。 右を見ても左を見ても俺と似たような状況の男性がちらほら。なんか立場弱そうなお父さんの集まりみたいになってる。 とりあえず目が合ったから会釈しよ。 お互い大変ですねぇ……


────────────────────────────


アスレチックで一頻り遊んだ後、みはらしの丘にやってきた。 うん、すっごい緑。 でもこれはこれで良いよね。


「りんごんりんご〜ん!」


「……り〜んご〜ん」


「ちょっ、うるせぇ。 幸せの鐘の音がダブルでうるせぇ」


丘の上の鐘を鳴らしまくる2人の姿をパシャる。 ちょっと頼まれてね。


そういや、この鐘ってなんの意味があるのかは地元民も知らん。 『鐘の音が幸せを運んでくる』だとか『鐘の前で結ばれると永遠に幸せになる』だとか『その鐘鳴り響きし時、世界に終末が訪れる』だとか色々な説が飛び交ってる。 俺は説無しだと思ってる。 説とか理由とか伝説なんて後付けだよ後付け。


まるで英雄を目指す少年が居るのか、鐘の音が響き渡る。 純粋にクソうるせぇ。


「ソージー! 撮れてるデスカー?」


「バッチリチリチリチリソース。 俺の腕を信用なさい」


例え木の枝にぶら下がった状態だろうとブレ無しで綺麗にカメラに収めてやろう。 いやそれ体幹の問題でカメラの腕関係ねぇな。 まぁとにかく大丈夫。


「じゃあ次はソージを入れて撮るデース!」


「あー断固拒否」


「断固!?」


ベルが驚き紅葉は紅葉は写真を確認するべくスマホを見て俺は断拒。 いや……写真とか苦手なんだもん。 魂云々はどうでもいい。


「何故! なんでデスカソージ!」


「いやほら、写真って記録として残るだろ? 俺は極力痕跡遺したくない派だから」


「……??? つまりは?」


「単純に撮られるのが苦手」


「damu it! 」


「これこれ。 乙女がそんな言葉を使うんじゃありませんよ。 クソッタレ程度にしておきなさい」


「……目くそ鼻くそ」


「そこ(を指摘するの)はなし」


ロジハラやめてください。正論の暴力で俺のライフを削ってたこ焼きにふりかけるなら俺は抵抗するで? もんじゃで。 俺もんじゃ食ったの人生で2回しかないけど。


「う〜と見せかけて隙ありィ!」


「隙はあえて見せるもの!」


腕に飛びかかってきたベルを軽く躱す。 そう来ると思ったわ!


「〜! 今デスクレハ!」


「……これも罰」


「だろうと思ったよクソが」


背後に回った紅葉に羽交い締めされた。 一応逃げる事は可能だが、効率よく行くためにここは受け入れよう。 1度抵抗するのはなんというかダメ元。


そう、あくまで効率よく行く為。 決して、羽交い締めで紅葉の胸が背中に当たって動けなかった訳では無い。


「ハイ、チェダー」


「チーズだけども」


「……ゴルゴンゾーラ」


「何、これ今は好きなチーズ言う時間? カマンベール」


「ソージ……急に何言ってるデス?」


「なんだこいつクジラの餌にしてぇ」


クジラに飲み込まれたら窒息と胃液の消化による激痛か、それとも潮吹きと共に摘出──てのはフィクションで、実際は口の中で押しつぶされるか海面に吐き出されるかのどっちからしい。 詳しいことは専門家じゃないから断定はできんが。


何はともあれ、とりあえずはベルの願い通り3人で撮ったからお役御免ってことで。 魂が……魂が抜かれるぅ!


「じゃあ次は2人で撮るデース!」


「……その次は私」


「えー」


美少女と2人きりの撮影会。 傍から見れば羨ましいのだろうが猫に小判なのでなんかごめん。


でもほら、5億円の絵画って言われても価値は理解できないでしょ? それと似たもん。


────────────────────────────


丘の上で写真を撮りえた後、軽く散歩をして再び遊園地ゾーンへ戻ってきた。 まだくまさんカステラが残ってるからなァ!


「……奏士、トイレ」


「いっといれ」


「……0点」


「お前今度から夕飯は紙オムツにすんぞ」


「……老人用は美味しくなさそう」


「お前紙オムツ食うの覚悟するとかキマってるだろ」


そんなこんなで紅葉……とついでにベルを見送ってちょいとプラプラ。 そこまで遠くには行かないけど。


「〜♪」


よく言えば脳死、悪く言えば思考を除去して歩いていると、バッテリーカー広場にやってきた。 100円入れると動くカートとかやったことないな……時間もあるしやってみるか。 経験は大事。


数台あるうちのひとつを選んで金を入れる。ほー最近の技術は凄いのぉ。


周囲の景色を見ながらハンドルを動かして運転していると、気を抜いた一瞬、ほかの奴とぶつかってしまった。


「うわっ、すいませ──あ?」

「あれ?」

「あん?」

「あぁ…」


学園のイケメンがコインカーに乗って勢揃いした。 俺の場違い感が凄い。

唐突ですが私は腸液を許しません。


最近セブンでウマ娘コラボやってたじゃないですか。 私の家の近くのセブンではキタサトは全滅しててアグカフェのみゲットしたんですけど、そんなことは今どうでも良くて


私はセブンに行った時は高確率でオレンジジュース1.5Lのペットボトルを買うのですが、それを今日飲んでいたら見事にお腹を壊しました。


やばいです。 1時間はトイレと自室をウロウロ行ったり来たりで行き止まり……見果てぬ夢はこりごりこりごりです。


まぁ下痢のメカニズム的にアレですよね。 ヤバいですよね。


腸液は人体に大切ですが、それが体外に出るとなると話は別です。 絶対許しません。 私の穴は死んだ……


というわけで私の穴が復活するまで物凄い地獄を見ましたが、私は元気です。


というわけで追加編集終わりますた。 じゃあもう寝ます(a.m.5:21) すんごく眠いです。


というか、昨日も徹夜で一昨日は完徹だったんですよ。 このまま行くと3日完徹の再来です。 あれは死ぬかと思いました。


それでは、まだもうちょっと続きます。 決して、眠過ぎて区切りたかったとかじゃないです。それでは

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ