表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
輪廻のFate Line  作者: 怪人アホ面男
6……6……6……3回言ったから悪魔の数字だね
58/133

あぁ卓上モアイ? 東武で買った

はい休日。 休日って休む日なのに俺最近休めてない気がする。 重政と泉ちゃんでその日その日を耐え抜く毎日にまいっちんぐ♡ 最近の子どもに伝わらねぇだろこのネタ。 なんなら20代前半にも伝わらないまである。 まぁ40年前のやつだし。


最近勢力を増してきた前置きはここらで終わりにして本題。 本日は晴天ナリ──ヨキテレツ。 通信確認かと思ったらコロ助でした。


現実逃避の冗談はここでおしまい。 本日はその他大勢と出かける日である。 孤高の絶対強者を名乗れたらいいと思ってる俺にとって2人以上は大勢と認定する。そして泉ちゃん以外はモブに等しいからその他とする。今の願望の部分はカットで。


でも重政は別。 こうして前足をニギニギしてフリフリする位は好き。 お前のお手手はモフみと程よい硬さがあって良いのぉ。 これで腰とか背中とかフミフミマッサージしてくれないかな……


「にゃふ……(眠)」


重政が欠伸をした。 お口の中がチラリ。 歯、凄……。


猫も犬も可愛く見えて歯がエグい。 なんなら兎もかなりのモノ持ってる。 まぁバラに刺があるようなもんか。 つまりプルプル震える小動物感満載の泉ちゃんもああ見えてSな要素が微レ存? マジかよご褒美じゃん。 棘どころか蜜じゃん。


「眠いところすまんな。 ほれ」


重政の足から手を離すと、のっそりと猫にあるまじき遅さで動き出して自分の住処(布団)へ消えた。 これは暫く出てこない。


重政が構ってくれなくなったからそろそろ狩るか♤ さぁ勝負だ激おこプンプン丸ゴーヤ! 未だ4Gをやり続ける俺。 なんかX以降はハンターの動きがガラッと変わってやりにくくて……でもハンター本来の身体能力的にああいうのが本来のスタイルなのかもな。


つまり、そうなると手加減して禁忌に圧勝とかやっぱりモンスターだわ。 ハンターが禁忌で禁忌がハンターじゃん。 いやでもシリーズ変わるとハンターも地域も変わるしやっぱ……あれ、元の話題なんだっけ。


「ヘーイ! マァァァァイディィィィィア! ダーリィィィンんぐへぇっ!?」


「ノックしろやボケ」


俺がゲーム機を取り出したと同時、ベルが強襲を仕掛けてきた。 俺は冷静に卓上モアイ像を投擲。 モアイ像はそのまま弾丸のように回転しながらベルの眉間に頭突き。 ちっ、貫かなかったか。


「ふんぬぉぉぉぉぉっ!」


眉間を抑えてじたばたするベルを放置してゲーム再開。 俺は罠使わない派。


「……水色」


ベルの後ろにいた紅葉も気付かないフリして無視しようとしたけど無理でした。 いや、だって普通に部屋入ってきたし。 で、何が水色? 俺の今日のパンツは紺と白と黄色のチェックだぞ? ボクサーじゃないブリーフだ。 いや履いてるのはトランクスだけど。 俺は断固トランクス派。 竜玉の誰がトランクスなのかはよく知らない。 だってざっと読んだだけのにわかですから。


「……ベルのパンツの色」


「聞いてませんが」


紅葉が態々耳元でこっそりと教えてくれたよやったね☆ 心底要らん情報だしそれくらいは予想出来るわ。


「……一応聞いてやろう。 何しに来た侵略者」


紅葉……と後ろのその他1名を少しだけ睨む。 しかし効果無しクソが。


「……侵略者扱いは不快」


ムッとする紅葉。 だって俺の領土(部屋)に無断で入ってるし……これはもう立派な領土侵犯と言っても過言じゃない。 抵抗するで? 拳──は多分だけど紅葉と白石とかそんな名前の女にフルボッコにされる未来が見えたし暴力とか良くないから平和的に話し合おう。 だからこそ、言葉と就寝中の暗殺で抵抗する。


「ふぬぉぉぉぉ……」


ベルは未だ痛みが引かない様子。 じゃあもういいや。 最初にやったのはアイツだから俺の心は傷まない。 その字だと俺のハートは生物になっちゃうよ……


「……お出かけの時間」


「片方が現在再起不能なので今回はご縁がなかったということで」


「ザ○リク!」


「しかしMPが足りない」


「ふごっ!?」


起き上がったベルに再びモアイバレット(ケツアゴVer)を食らわす。 再び悶絶するベル。 MP不足ってよりリスキルだなこれ。 しかし今のでモアイ切れ。 次はスフィンクス辺り行ってみよう。


「……まだ9時半じゃねぇか」


モンハンを一時停止して3DSのホーム画面の時計を確認するが、まだ出かけるには早い。 俺は10時半以降がいいんだが……理由は特に無い。 強いてあげるなら『そもそも行くのがめんどい』


「……時間はいくらあっても、足りない」


「そうデス! 今日はワタシとクレハ、2人分回るデス!」


「俺そもそもどこ行くか聞いてないんだけど」


一応行き先候補(短時間かつ満足度が高い場所優先)はあるけど、基本的にこれは俺へのお仕置って名目だから2人の意見優先だし……俺のイヤホン有線だし。 急に何が?


「ふっふっふ……ここデス!」


ベルが見せてきたスマホの画面を見る。 えー《国営ひたち海浜公園》……なるほど?


「ここなら3人とも楽しめて、さらにソージが割引チケットを持っていることはリサーチ済みデス!」


「えぇこの娘怖ァ……」


つーかあの先輩何バラしてくれとんねん。


「そしてアマネからの伝言デス! えーコホン。 あー、あー……『ごめんね〜 てへっ♡』」


お前、なにわろとんねん。 いっけね先輩に「お前」言っちゃった。


それにしてもベルちゃん日本語流暢だね。 カタコトキャラどこいったの? モノマネでもカタコトなのが本物だ。 それと声真似がうぜぇ。


「善は急げ、レッツラゴー!」


「……ゴー」


目を輝かせて拳を掲げ、意気揚々と玄関へ向かうベル。 それと紅葉に引っ張られて連れてかれる俺。 紅葉は小柄なのに凄い力だね。 一体どこに……胸か。 いや、もしかしたら凝縮理論か。 ほら、でかいヤツが小さくなると強くなるってやつ。


「おい、自分で歩けるから手を離せ紅葉。 離さないと今度からお前を『もみじ』じゃなくて『くーちゃん』って呼ぶぞ」


「……訴訟も時差ない」


「文字違うぞ」


「……時差ボケ」


「つまんな」


このドヤ顔何度も見るけど、見る度に飽きずに腹立つな……


「…………」


「おい、無言で痛っ! 痛ァ……秘孔突くな」


いや本当に痛い。 コレガ……イタミ…… 兵庫県? それは伊丹つって。 で、失礼だけど俺兵庫県って行ったことないのよ。 どんな場所? 具体的に何があんの?


「2人とも! イチャつくならワタシも交ぜるデス!」


「少し黙れ」


おっかしいなまだ靴履いて玄関出てすらないのにすんごい疲れた。 ちかれたびーとか言いたいけどネタが通じないだろうから止めとく。


「早く行くデスー!」


「……早く」


「はいはいはいちょっとお待ちよ」


靴を履く俺を急かすベルと紅葉。 なんだか日曜日の父親気分。 多分こんな感じなんじゃないの? いや、娘がこんなに大きいのに父親に懐いてる辺り世間一般とは違うな。 父親嫌悪は本能らしいし。 可愛い娘に 「パパー」とか「お父さん」とか言われてみたい。 2次元はクリアしたから次は3次元は不可能だから除外するとして……1次元やってみるか。 点からイメージしろ俺のイマジナリーパワー!


『ぱ……ぷェあァァァ……?』


やべ、生物……生物かも分からないものが出来上がった。 なんか身体ドロドロに溶けてるし、紫色だし、口しか無いし、緑色の触手みたいなの2本生えてるし。 これ多分研究の失敗作とかだよな。 とりあえずこいつを『ジェニファー』と名付けよう。 名前つけると可愛く見えてきた。 でも文字だけじゃ伝わらないこの虚しさ。


「ほい、準備できたぞ。 で、海浜公園までどうやって行くんだ?」


「……歩き?」


めんど


「バスはどうデス?」


金かかるのはなぁ……


「……奏士の車」


「デートって感じがしないデス」


つーか運転するの俺だよね。 俺のあの・・車乗りたいなどうぞご自由に。


「黙ってないでソージも何か案出すデス!」


「それ以前に行きたくないって意見は通る?」


「……ここから先は一方通行」


「残酷すぎて泣ける」


もう大人しく尻尾巻いて泣いて逃げ帰ろうかな。 まだ出発してないけど。


「じゃあもうバスで行くか」


金(500円未満)が勿体無いが、時間+労力と比べたらまだマシ。 稼ぎ的には問題無いのに未だに10円ですら大金扱いをする俺の金銭感覚。 金は大事。 金か重政か選べって言われたら重政を選ぶくらいは大事。


そして──で流れ変えるの面倒だから今回は省略ゥ!


つー訳で、以前のバス停までやってきました。 暑い……


俺は前にベルと出かけた時と同じ服装。 ぶっちゃけた話すると俺は1人で出かける時は常に作務衣だ。 効率いいし、他人云々は気にしないから。


しかし今は俺以外に紅葉もベルも居る。 俺一人だけならまだしも、無関係なこの2人まで変な目で見られるのはアレだ。 だからそれを考えてちったあマシな服着てきたが……暑いね☆ 疲れた帰りたい着替えたい田中許さねぇ(唐突な田中への被害


むっ……なんか視線を感じる。


(※ 彼は暑さと他人との外出というストレスにより、だいぶ狂っております)


バスを待つ間、日陰のある席で涼む2人を横目でチラッと見る。 頭ん中はアレ(婉曲表現)だけどやっぱり美少女だよなぁ……


何度も言うが、俺は2次元の女性以外に興味は無い。 泉ちゃんは次元とかそんな領域を凌駕してるから別。


今日の紅葉は白地に青リボンの袖無しワンピにベージュの半袖ジャケットを羽織って、裸足にベージュのサンダルを履いている。 紅葉って基本的に白ワンピ着てるなぁ……


まぁ衣装多くしたら原案も作画担当も疲れるしね。 俺の衣装差分は今のところ作務衣・制服・外服・全裸の4種。 アレおかしいなこんな序盤に存在しない差分が紛れてるんだけど。


(※再び言うが、彼は現在以下略)


そしてベル。 ライトグレーのシャツの上に淡い緑の半袖パーカーを着て前のチャックを胸元まで開け、白いフレアミニスカートとベージュのスニーカーを履いている。 こいつ俺の好みを知ってからパーカー着るようになったな……


紅葉もベルも紛れもない美少女だ。 ……少なくとも俺視点だと美少女。 世界の観測方法は主観オンリーだから俺がそう思ってるからそうってことで。


さて問題です。 美少女2人に男が1人これなーんだ? 正解は『処刑対象』でした〜


(※3回目はめんどいから以下略)


さっきから後ろを歩く奴らにチラチラ見られてる。 紅葉もベルも、銀髪と金髪という今日日珍し……くはないが、見慣れないその色は目を引く。 天然モノですよこれ。


そんな2人と一緒に居る俺に、なんか後ろの人がすっごい投げキッスしてくるんだけど怖ァ……それ投げキッスっていう名の舌打ちなんだけどね。 なお怖い。


2人とも俺の事はバスが来るまで放置してくれれば、俺は『2人の美少女と偶然近くに座れた不審者』ってなれたのに、適度に会話に入れてくるから『美少女2人と仲良さそうな不審者』になってる。 いや、どっちにしろ致命傷だなコレ。


唐突だがクエスチョン2! 2人の服装を褒めるべきですか? 正解はさておいて俺の答えは『聞かれたら答える』 一択。 だって余計なことしたくないし。


ほら、頼まれた事やって、それで何かあっても頼んだ人に責任押し付けられるじゃん? でも頼まれてないことやったら俺が責任とるじゃん? だから俺は頼まれてないことはしない。 責任負いたくないから、何時だって責任は相手に押し付けて安全圏から行動する。 責任を投げまくる俺は卑怯界の徳三宝。


さて、全力で保身に走った所でバスが来た。 バスに乗るのは久しぶりだ。 設備とか支払いとか昔と色々変わってんなー


……で、バス乗ったけど席は空いてないしなんかこの2人を見る視線もより感じるし帰りたい。 俺は普通に届くし、ベルも背が高い方だから吊革に届くが……これ紅葉は届くのか? 紅葉の背って高いほうじゃないし、むしろ小柄な方だし。 とりあえず入口の手摺付近に立たせるか。


俺らを乗せたバスが発車する。 バスがぎゅうぎゅうブモー……人多くね?


ここで開設しよう! 「新しく作ってないで解説してもらっていいですか」 ってツッコミは今必要無い。


今まで単独行動が多かった奏士は、必要以上に他人に見られることを好まないから普段は自分に意識が向いても直ぐに他に向くようにしているのだ! しかし! 紅葉とベル、この2人の視線収束力は凄まじく、その近くにいる奏士も影響を受けて『見られている』と錯覚している! 結果、今の奏士は非常にストレスを感じているのだ! 頑張れ俺!


「ソージ、顔色が悪いデスよ?」


「……熱中症?」


「……いや、気にするな」


「「?」」


2人が向き合って頭上に?を浮かべている。 仲良く談笑続けなさい。 声は小さくね。


バスに揺られること数分。 さっきまではまだ余裕が残ってたが、今はマジモンの満員バス。 人も増えたし痴漢されそう。


「──で、ブルーとグリーンはどっちがワタシに合うと思うデスか?」


「……緑?」


2人がスマホの画面を見せ合いながら談笑しているのを、事実上の肉壁となった俺が見守る。 押すなケバ嬢! 化粧もっと落としてこい!


そういや、満員系ってエロの題材にもってこいだけど、ぶっちゃけ満員の中コソッと触るだけならまだしも、おっぱじめたら完全にバレバレだよね。 あれは周囲に見せるための羞恥プレイなのか、それとも見てなくなるご都合空間が発生してるのか、どっちだ? どっちにしろ痴漢、アカン。 『ヒップタッチャー、ダメだっちゃー』って大阪出身のお笑い芸人も言ってた。


「っ……ソージ……」


紅葉と談笑していたベルが突然話をやめて、頬を少しだけ赤くしながら耳打ちしてきた。


「何?」


「お尻触るのは別に構わないデスけど……そういうのは、家に帰ってから2人っきりの時にやるデスよ……」


正直な感想を言おう。 何言ってんだこいつ。


と、口に出したかったがベルの背後で怪しげな影もとい手を発見した。 あれか……


手を引っ込めようとしたから即座に手首を掴んで、ついでに内関(手首の動脈辺り)に爪をたてて全力で握る。


「──っ! ──っ!」


手の主も声を出すのはマズいと思ったのか、叫び声は聞こえなかったが、声にならない悲鳴は俺の耳に届いた。


相手の力が予想以上に強かったこと、それと俺の立ち位置が悪かった事も含めて手を振りほどかれてしまった。 逃がしたか……だがしかし、最低限の目的は達成した。 手のサイズ爪の形指の長さは犯人の臭いは全て覚えたし、爪痕もあるからすぐ分かる。 降りたらちょっと処理しよう。


この間3秒。 目標より1秒オーバーだ。


さて、後始末といこう。


「悪いな。 もしかしたら手が触れちまったかもしれん。 だからその提案は断る」


「そんなっ!?」


「……何の話?」


とりあえずはこれでOKだ。 気付かれずスマートに。 その方がカッコイイから。 「ガキ」と罵られようと「中二病」と笑われようと、俺は自分で決めた道を行く。 男ってのは結局、形は違えどカッコイイのが好きなんだ。


そしてバスが止まる。 到着しました海浜公園。


「……ちょっとトイレ」


入園ゲート付近まで行くと、ぶるっと少しだけ震えた紅葉が乙女の恥じらいなぞ皆無の発言。


「あ、じゃあワタシも行くデス」


そうしてベルも消えた。 これは都合が良い。 2人に見られずに処理しやすくなった。


一応念の為に物陰もといトイレの裏に回る。 念の為にね。


「ふーっ! ふーっ!」


「うわ」


物陰に隠れること10秒。 デブ・サンダル・ボロボロジャージ・髭・三重顎・ボサ髪の、『他人から嫌悪される要素欲張りセット男』が汗だくで、鬼気迫る表情で現れた。 思わず声出ちゃった。


「お前か……」


「よくも……よくも俺の彼女を! 俺の彼女を寝取りやがってぇ!」


いやお兄さん。 それ俺じゃない。 だって俺基本的に男女関係無く近付かないから。 あっちが近付いてくるだけで、俺からは近付かないから。 だから俺に土下座した後帰って風呂入れ。 お前何日目だその服。


「誰だよ彼女って」


「とぼけるなぁ! 俺の……俺の金髪で巨乳で可愛い彼女と一緒に歩いてたじゃないか!」


金髪……金髪かぁ。 皐月さんは巨乳じゃないから違うとして、多分この状況的にベルだよな。 アイツ彼氏居たのか? でもテンプレ通りなら多分……


「おいおいあんた。 ちょっと優しくされただけで彼女認定はキツイぞ」


「ううううるさい! 彼女はこんな俺にも優しくしてくれた! 俺が落としたエロゲーの箱を顔色一つ変えずに拾ってくれた! 俺たちは心が繋がってるんだ! そんな俺たちを邪魔しようってのか!」


「だいぶヤバめだこれ」


だいぶヤバめな勘違いストーカー野郎でした。 しかもハンカチとかベタなものじゃなくてエロゲーって……マシなもん落とせ。 好感度とか信頼とか人間性とか。 どうすっかなぁ……


聞いて事実を知りたいけど本人に聞いたら確実に面倒なことになるし、かといって本当だったらここでアレの顔の面積変えるのマズいし……でも聞く限りじゃこいつの一方通行だしなぁ……


「ふっふっふ……何も言い返せないみたいだなぁ! じゃあ大人しく死ぐっはぁ!!」


「ヤベ」


殴りかかってきたから思わず殴っちゃった。 動きが遅すぎてつい……これ正当防衛か? とりあえず状況分析だ。


お互いに性別は同じで武装は無し。 体格は相手の方が上。 筋肉量は俺の方が上。 俺は柳流ナントカ術の師範。 相手は不明。 やってきたのは相手で、でも初撃は俺。 つまり後の先。 なんというか色々イーブンだが、後は総合判断次第か……よし、なんか伸びちゃってるけどとりあえず俺悪くない。 1人の美少女を悪漢から守った男として個人的英雄にしよう。 とりあえずプルルだな。 プルルルル……


『はい』


「あーもしもしあずにゃん?」


『ブツっ。 ツー、ツー』


「あ、切れた」


もう一度かけ直す。 ちなみに番号は


「お嬢様に何かあった時のために番号を渡しておく。 お嬢様の為にな」


って嫌々渡された。 なんか……人生で初めて身内以外の人から携帯番号を渡されたけど泣ける。


『何の用だ貴様』


「お嬢様関連」


「それを早く言え」


「まずなんでさっきの今で俺の後ろにいるのか聞いていい?」


通話の主、律の白石梓が俺の後ろに居た。 怖ァ……こいつもコレとジャンルは違えどストーカーじゃん。


『「それで、何の用だ」』


「ねぇもう通話終わりにしない?」


声が2重で聞こえてなんか頭おかしくなりそう。


「貴様はうるさいな……で、何用だ? 私は今お嬢様の御手洗をとうちょろくお見守る義務があるのだが」


「言い直しても不可能だよそのフォロー」


君1回ポリスメンのお世話になろうか。


「コレなんだが……」


「……何だこの肉塊は。 貴様、こんな日陰で干し肉でも作る気か?」


「ここで干し肉作るには風通しが悪いから無理だな。 そうじゃなくて、ベルの自称彼氏だってよ」


「なるほどこいつ殺しますね」


「まぁ待て。 こいつの肉は、たとえスーパーの特売に出してもマダムの1人も寄り付かねぇ粗悪品だ。 だからそのナイフとでけぇハンマーしまえ。 こいつ叩いても肉は柔らかくなんねぇからしまえ」


こいつの大部分脂肪だろうし。 脂肪は柔らかいから叩いても意味無いよね。 つーかハンマーどっから出したの。


「一応聞くが、ベルに彼氏って居るのか?」


「いる訳がないでしょう。 お嬢様の交友関係も異性との付き合いも全部調べましたが、そんなものは見当たりません。 全員消しました」


怖。 ガチストーカーあずにゃん怖。 それって比喩表現? それとも文字通り?


「一応覚悟して聞けよ? そして動くな。 ……こいつさっきのバスでベルのケツを意図的に触った」


「っ!」


「待て待て待て待てバレットM82とM4カービンを片手で持つなしまえ」


つーかそれ片手でやったら反動で腕も肩もやられるだろ。


暴走する白石を羽交い締めとベルのスク水写真(頼金から購入)を渡して宥める。 女は素の筋力では男に劣るってのが哺乳類の共通のはずなのに、俺の知ってる女は素で男より力が強い。 多分、何もしてない紅葉の殴る力と、日々鍛えてる俺の殴る力を比べたら俺が負ける。 泉ちゃんも身体が弱かったとは言え、かつては同じ門下生だったし、今は大丈夫そうだからそこいらの男より強いと思う。 なんか俺男として自信無くすわ。


「ふぅ……少し取り乱しました」


「少し?」


少なくとも俺が筋力の制限外してもなお止まらないので少し? 君もうオリンピック出ちゃいなよ。 そして吉田様とレスでバトってこい。


「で、これをどうすればいいのですか?」


「とりあえず回収して、後は徹底的に恐怖植え付けた後で家に帰せばいいんじゃね?」


「……つまり、この後のことは私に一任すると?」


「わかりやすく言えばそう。 死なない程度でご自由に」


白石が今だ目覚めぬ肉塊を見ながら笑みを浮かべる。 ベルに手を出した時点でこいつは逃げられない運命だったって事か……南無。


白石は同じダークスーツの男達と名も知らぬ自称彼氏をえっさほいさと運んで消えた。 あの律メンバーは白石が呼んだのか、それとも最初から居たのか知るのが怖いから馬鹿になろう。 1+1は田んぼのぺ。


「……戻るか」


物陰から出てゲート前に戻ると、紅葉とベルがキョロキョロと辺りを見回してた。 僕はここだよー


「あー! 居たデス!」


「……居た」


2人に見つかった。 ベルが大声出すからめっちゃ見られてる。


「今までどこ行ってたデスか!」


「悪い悪い。 ちと迷った人の対応しててな」


迷ったのは人生だけど。 嘘は言ってない。


「……遅い」


「すまんって。 くまさんカステラ1袋奢ってやるからそれで許せ」


「許す」


「即答か」


紅葉ってばそんなに食べたかったんだ……美味いよねくまさんカステラ。 ここに来た時は必ず買う。 ベーコン串と同格。 神。 言い換えるならゴッド。 ゴッデス。 ゴッデスト。 バカ丸出しの3段活用。 まずゴッデスは女神だし、語感的に『ゴッデス』じゃなくて『ゴッダー』だと思う。 今日も変わらず俺の脳は9割以上を無駄遣いしているようだ。


「じゃあ揃ったからレッツゴー!」


「入園チケット買ってからな」


「……今日は奏士の奢り」


「え?」


俺初耳なんだけど。 だからお前ら財布出す素振りがねぇのか。


「……今日は奏士のお仕置のために遊園地に来た。 つまりチケット代は奏士の奢り」


「理論破綻してるんだけど気付いてる?」


いや、まぁ入場券くらいなら安いもんだけどさ。 3人分でもノグッチ2人で事足りるし。


「ちなみに、フリーパスもソージが買ってくるデス!」


「それノグッチ2人じゃ事足りないんだけど」


ベルにビシィ!っと指さされた。 こいつら……タダで遊園地遊び放題するためにあの時緩かったのか。


緩かったって言っても、紅葉にラリアットされてベルには内側で衝撃が弾けるタイプの掌底を丹田にされた。 お前ら人間じゃねぇ! つまり、それ食らってピンピンしてる俺も人間じゃない可能性が微レ存。 そうか……やはり俺は人智を超えた存在。


所で話は変わるけど、『人智を超えた概念具現化型宝剣』を『智概宝剣』って略すのはどうだろう。 ダメだクソだせぇ。


「はいはい、買ってきますよお嬢様方」


渋々金を払ってチケットを買い、2人に渡す。 俺は年間パス持ってるから大丈夫。


「ほれ、入るぞ」


「Let's goes!」


「……ゴーズ」


「何故三人称単数……」


先に行った2人に続けて俺も券をスタッフに渡してゲートをくぐる。 なんかゲートスタッフの兄ちゃんに背後から投げキッスされたけど気の所為。 さっき聞こえた「チッ」は投げキッスじゃなくてスピーカーのノイズだと思いたい。


「ソージー! 早く来るデスよー!」


「……カステラ」


「はいはい。 おじいちゃんを急かすんじゃないよ」


最近より老けてきた気がする。 盆栽に手を出そうか迷い始めたのが始まりかもしれない。 後近所でやってるゲートボールをやってみようかも迷った。 俺はまだ若いぞ……年の差はあれどまだ若い方だ。 最近の流行りとかよくわかんないけどまだ若い。 ピッチピチのDKだ。 裸ネクタイゴリラとか激安ジャングルじゃなくてD(童貞)K(彼女無し)だ。 なななな゛い゛でな゛ん゛がい゛な゛い゛ん゛だがら゛ね゛っ! ツンデレか号泣か選ぼうぜ。


「早く行くデース!」


「……時間は有限」


「わかったから腕を引くな」


肩からゴキって音がしたけど、外れたら外れたではめ直せばどうとでもなるから今だけは聞かなかったことにしとく。 でもなんか腕に力入らないっていうかぶらぶらしてるっていうか、大丈夫かこれ。


「遊びたいのはわかったからそう急かすなって」


「いや、割引チケット持ってるのがソージだからデス!」


「……チケットくれたら用は無い」


「冗談でも辛辣過ぎる」


ちょっと物陰で泣き叫んできていいですか? 女の子にそんなこと言われたら興奮するかトラウマ刻まれるかのどっちかなのよ。 俺は少なくとも興奮しない。


あれだな、小さい娘二人と遊園地に来た父親の気分。 俺は来たことないけどこんな感じなんじゃないの? 小学校低学年までは父親にも懐いてくれるらしいし。 ちなみに、思春期の娘が父親を避けるのは本能的な事らしいから夜のお父さんは残機もしくはザ○リクないし回復呪文かけてくれる奥さんを大事に。


それにしても娘か……結婚願望は無いけど、娘は欲しいと思ったことがあったっけ。 息子は自分の股にぶら下がってるから要らない。


乗り物券売り場で1日フリーパスを3人分買ってそれぞれ腕に装着する。 そういや、昔これを如何にカッコよくスタッフに見せるか勝負をも助とやったなぁ……そんなことより、も助の本名ってなんだったか忘れたなぁ……


それにしても遊園地か……楽しそうにしてる2人を見てると、ついこの前来たとは言えない。 もちろん1人で。


いやほら、ぐるり森って迷路あるじゃん? それに新カード追加されたって知ったら周回するじゃん。 俺はぐるり森ガチ勢って名乗れるかはさておいてカードコンプ目指してるからな。 この前行った時はスタッフの人が


「あの修行僧また来てるよ……」


って別のスタッフと話してるの聞いちゃった。 作務衣着て行ってるとそんな渾名付けられるんだね。


それにしても、海浜公園は遊園地って言っていいのか? とりあえず観覧車もしくはそれに類似した物が置いてあれば遊園地としよう。


それにしても、この俺が女2人と遊園地か……まぁあれだけ主人公ムーヴかましてれば予想はできるよね。


冗談はさて置き、実は俺としてもこの状況は嬉しかったりする。 だって……


「先ずはアレに乗るデース!」


「……ベル、ミニスカート」


だってあの2人って二愛と海姫に似てるんだもん! 紅葉が二愛でベルが海姫に似てる。 髪型は違うが、性格面が似てる。 いや、二愛はそんな大食いじゃないけど。


偶然か必然か、俺の漫画のヒロインと似てる少女が1人ずつ、そして男は俺1人、つまりこれは2次元を現実で再現、しかもデート会の参考にもなるということ。 それ即ち俺の作品が更に良くなるという事だ。 そのためならあの2人の金を払うなんて安い出費だ。 俺の欲望のために、俺は今日を楽しむとしよう。 遊園地で内心ワクワクしてるってのは秘密。

後書きとか関係無く雑談入りますね。


どうも、これが平常運転で見慣れたことでしょう作者です? 疑問形です。


この作品でエロゲネタを出してる以上、私は18歳を超えているのですが、そんなことより田中って誰ですか。


田中姓は日本に133万人居るそうですが、私は人生で1度も会ったことがありません。 疑問に思って調べてみたら、田中姓は西日本に多く東日本に少ないらしいです。 だからなんだって話ですけどね。


そんなことより


遊園地回は次回も続きます。 最近泉の登場が減った気がします。 出したいのですが……奏士が私の制御から離れて暴走するので出しにくいんですよね……下宿もしてませんし。


だがしかし、そこは私。 ちゃーんと出番はあります。 その回も考えてあります。 そうだと私は信じてます。


今の今まで服装に悩んで書くのが遅れたってのは言い訳として不十分なので追加します。


私は抹茶モナカアイスをよく買うのですが、この前再び買いに行ったら値段が3割ほど上がってました。 疑問に思って調べてみたら、今までは特価セール価格だったのを元の価格に戻したらしいです。 私はこれから何のアイスを食べればいいんですか? 最終手段として『自作』がありますが、私はそこまでアイスを食べないのでとりあえず安くなるのを待ちます。


とりあえずこれで言い訳としては充分だろ……


それでは、また次回。 夏は暑いので、避暑地の極寒地獄にでも行きましょう。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ