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輪廻のFate Line  作者: 怪人アホ面男
6……6……6……3回言ったから悪魔の数字だね
54/133

インタビューは事実よりも真実

本日は前期期末テストの真っ最中。 さぁ諸君、その心絶望で染って壊れろ。 俺アイツ割と好き。


「俺全然勉強してないよ〜」


と、友達らしき人と談笑してる短髪の少年は学年22位だったりする。 こういう会話聞いてると自分も学生だってことを思い出す。 なんか最近学生云々よりも生徒会関連だったり大家としての方が強くなってきて……下宿としては立地最悪だけど。


「ほら始めるぞー」


次の監督者のも助が教室に入ってきた。 次は……物理か。


テスト期間終了まで残り1日、このボーナスタイムも終わる……2週間くらいやらね?


─────────────────────────


ワイワイガヤガヤ……うるせー


無事(人それぞれ)にテストも終わって、本日は学年別に順位が張り出される日。 別にテスト結果を纏めた用紙を後で渡されるから見なくてもいいんだが……やっぱり気になるから見に来ちゃった。 でも人多いし煩いしでストレス過多。


「…………」


とりあえずいつも通り張り紙の始めの方を見に行くと、そこには


1位 柳奏士 886点


の文字が。 あ〜今回ちょっと低いな。 890いけると思ったんだが。


「む……」


自然と隣になるから一緒に見に行った紅葉は、ご満足いただけない様子。


2位 花伝・V・紅葉 869点


「……奏士の癖に」


「諦めて受け入れろ。 これが現実だ」


というか紅葉ちゃんまだ信じてなかったのね。 でもコレで真実は事実に変わった。 残念だったな俺程度・・・に負けちゃって。 ねぇ今どんな気持ち? どんな気持ち? 悔しい? 悔しいか? 悔しいよねぇ〜?


そんなことよりさ、お前のミドルネーム「V」に略すと左右の「・」と合わさって顔みたいだね。 あれか、ナビエストークス方程式のアレと似てる。


「くっ……また紅葉さんに勝てませんでしたわ」


「まぁお嬢様僕にすら勝ってないけどねぇ」


台詞のくせが強すぎて「こ、この声はっ!?」ってネタが使えないこの2人、まさかのお隣さんでした。


3位 隕鉄いんてつ神鳴 866点


4位 小日向小百合 865点


あ、あ〜……神鳴って苗字じゃなくて名前だったんだ。 ってことはあいつ初対面で名前紹介したんだ。 へ〜


そんなことより俺気付いちゃった。 小百合さん苗字と名前の両方に「小」って入ってるじゃん? そして本人は壁をお持ち。 つまり名付けられた時からそれは決定してたってことじゃね? だとしたら名付けた人は何者だって話だけどさ。


「うん、まぁいつも通りかな」


「俺も〜」


そして意外と近くに居た禍塚と不知火。 えーっと……


8位 禍塚恭平 841点


13位 不知火若葉 812点


へー意外と頭良かったんだ。 そんなこったろうと思ったけど。 イケメンでスポーツ万能な奴は頭も良いってあるあるだし。 つまり頭良くてスポーツ万能な俺はイケメンって事になる。 やっぱり俺の美的感覚は間違ってなかった。 でも俺団体競技苦手だからなぁ……じゃあイケメンとフツメンの間で、「微ケメン」ってどうだろう。 一気にダサくなった。


「あ、あったあった!」


「私も〜」


ちょっと離れた場所で皐月さんと遥さんが。 どれどれドレミ、ドレミファド○! 今の世代に分かるかなこのネタ。


64位 師走もろはし皐月 744点


64位 神無月遥 744点


同点同順位とか仲良しかあの二人。 仲良しだな。 ってかみんな頭良いね。 俺普通にさつはるペアは3桁だと思ってた。


そして肝心のベルだが……とりあえず最後から順に見ていこう。 どうせ300位辺りだろうし。 とりあえず合計300点くらいなら、赤点の可能性は低いが……


まぁあくまで「低い」ってだけで可能性としては大いに「有る」んだけどね。 絶対赤点回避しろよ……ベルが留年して後輩になったら俺の事を「先輩♡」って呼びかねん。 俺の事を先輩呼びしていいのは今のところ頼金だけだ。 だってあいつネタ要因で普段出番無いんだし、それくらいの個性というか特権は与えてやらんと。 同じ年下でも泉ちゃんは「○○さん」ってちょっと敬語だし。


廊下を歩いていると、ポケーっと突っ立ってるベルを発見した。 なんだ? 悪かったのか? それなら好都合ゲフンゲフン、残念だ。 残念だけどとりあえず残り火で大火を熾しちゃう。


いやまぁぶっちゃけ、赤点1回程度だったら補習と追加課題で補完できるから今回赤点でも問題ないんだけどさ。 ただ前期のテストは範囲狭くて簡単だから点取りやすいってだけで。


とりあえずそっと後ろから近寄って、1箇所だけ張り紙が下に追加で飛び出てる部分を見る。 変態じゃない、ただの怪しい人だ。


222位 ベルフローラ・バレンタイン 345点


……ちっ。 この点数じゃどれかが突出してないとダメじゃん。返ってきたベルのテストの点数確認してないから詳しいことはわからんが。


「……あ! あったデス!」


えーお前見つかってなかったのかよ。 じゃあポケーっとしてた今まで何してた。


とりあえず点数的に今夜はベルの好物ってことで……あ〜良かった。 30分間願いを聞くとか嫌だし。 まぁ聞くって言っても俺は聞き流すんですけどね。 誰も叶えてやるとは言ってない。


さて、俺は気付かれる前に退散しよう。 あの淫獣にロックオンされるとたまったもんじゃないからな。


─────────────────────────


「……テスト明けでも生徒会の仕事はある」


「ぶー」


放課後、帰ろうとしたら紅葉に捕縛されて生徒会室へ。 だから紅葉ちゃんこの縄解いてくんね? ブーイングは取り下げないけど。


「お茶が入りましたー」


そしてこういう状況にも慣れてきたのか、泉ちゃんが普通に泉茶んを持ってきた。 泉ちゃんが徐々に生徒会もとい周囲のバカに染まってしまう……


「ありがとデース!」


「これはいつもどうも……」


各自自分の湯呑みを取って茶を飲む。 あ、ちょっと俺今手が出せない……


「いやー最近暑いですからねー」


俺の湯呑みが目の前で頼金に取られた。 しかも全部飲まれた。


……待てやおい。


「何故居る」


「先輩こそ校内で緊縛プレイはいかがかと」


「これはそんな嬉しいもんじゃねぇ」


どうにか縄抜けをして、逆に紅葉を椅子に腕ごと縛る。 この一連の流れは流水の如し。


「……動けない」


「で、何しに来た」


人の茶を飲んだ挙句堂々と俺の目の前でゲップするこの無礼な後輩どう処分しようか。 ん?んん? んんん? なんか見えるぞ。


98位 頼金千聖 599点


……え、ほんとになんか見えるんだけど。 これあれか? テスト回だからってことか? じゃあ泉ちゃんのも見えるのか?


57位 逆無泉 677点


うわ〜こんな特殊能力意味ねー……あ、でも2回目以降は見えなくなった。 これは脳の異常か、それとも急な覚醒か。 もしくは話の流れの都合か。 最後だけ嫌すぎる。


ってか頼金が2桁だとは思わなかった。 300位かそこらだとばかり……見た目と言動がバカだし。


人を見た目で判断するなって言うけど、見た目爽やか青年とスキンヘッドにサングラス+顔に切り傷が残ってる体格いい強面男の2人が居たら、自然に青年の方に好印象抱くと思うんだよね。 でも実は、青年は連続猟奇殺人犯で、男は少女漫画家だとしたら? 多分だけど手のひら返すよね。


結局何が言いたいのかって言うと、内面知らない人を判断するのは結局外見だって事。 そして俺は頼金千聖という人間をまだ知りきってないから外見とほんの少しの内面で判断する。 結論、無駄に知恵の回るおバカ


「本日は真面目な取材としてやってきたわけですよ」


「あ、俺取材NGなんでお帰りください」


「断固拒否します!」


「断固拒否させません」


頼金との睨み合いが始まる。 どう出る……


「まぁそんなことより」


「待てやコラ」


何自分から始めたこと辞めとんねん。 俺がバカみたいじゃん。


「実は、次回の校内記事を『生徒会メンバーの紹介で纏める』って事になりまして……」


「……自己紹介?」


「まぁ簡単に言うとそうです。 皆さんのプロフィールと紹介文やインタビューを載せたいので、取材協力お願いします」


頼金がカメラとメモ帳を両手で持ってぺこりとお辞儀。 なんか怪しい……


「で、本音は?」


「ぶっちゃけテスト明けでいつも通りの記事作っても誰も食いつかないんでとりあえず生徒会長さんの威光をお借りしようかなって」


「ほらもうこーゆー事言っちゃうんだから」


ってか紅葉に威光なんてあんの? 俺の知ってる紅葉って威光もクソもないんだけど。 ただ絵がクソ上手くてオタクで美少女と食べる事が好きな不思議ちゃんなんだけど。 そう聞くとヤベぇ奴だな。 そう聞かなくてもヤベぇ奴だけど。 美少女と食べる事が好きってワード、色んな意味で捉えられるよね。「美少女と、食べる事が好き(別)」か「美少女と食べる事(一緒に)」とか。 後者も食事か3Pか別れるし。


「私は別に構わないデス」


「私もそれくらいなら」


「……私は慣れてる」


「え、えと私は……恥ずかしいですけど千聖さんのためになるなら……」


「ありがとう泉ちゃん!」


ひしっと泉ちゃんにハグする頼金と、顔を真っ赤にする泉ちゃん。 おい頼金そこ変われ。 取材でもなんでも受けるからそこ変われ。


「……後は先輩だけですね」


「おいここでそれを言うな」


「はいうーけーろ、うーけーろ、うーけーろ」


「おい煽んな」


なぁ頼金……パンパン手を叩いて煽ってくるのクソうぜぇから滅んで?


「うーけーろ、うーけーろ」


「うーけーろ、うーけーろ」


「敵が増えた」


ベルと莇も参加してきたんだけど。 そんなことするなら今夜の夕飯お前らの苦手な大根おろし(激辛)のオンパレードにするぞ。 まぁ俺も大根おろしは好んで食べないが。 あ〜シャリアピンステーキ食べてぇ。


「うーけーろ」


「紅葉ちゃん今身動き出来ないの分かってる?」


その口閉じないと顔のすぐ側に蝉近付けるよ? 小便かけられろ。


「あの……奏士さん」


袖をクイクイ引かれて声をした方を向く。 泉ちゃんなんか用? 用なくてもウェルカムディスコだけど。 踊ってないで普通に歓迎しろ。 けもけもけーも〜♪


「い、一緒に受けません、か?」


「おい頼金早く準備しろ」


「恐ろしく早い変わり身、裸眼だったら見逃しちゃうね」


「じゃあお前見逃してんじゃねぇか。 おら泉ちゃんが待ってるから早くしろ」


「恐ろしく早い変わり身、裸族だったら見逃しちゃうね」


「むしろその裸族は何者だよ」


ブーブー文句を言いながらも頼金はカチャカチャと機材をセットする。 普通にボイレコとメモ帳とデジカメで良くない? なんで録画カメラと照明まであんの? この集音マイクは何?


……いや、気にしたら負けか。 便利な言葉だよねぇ……


「じゃあ1人ずつインタビューしますので、後の方はカメラに映らないよう移動していただいて……」


頼金は来客用のソファの向かいに椅子と机を置く。 あそこでやるのか……なんか……アレだな。


「ふー……じゃ、最初は会長さんからどうぞ」


「お前がソファに座るんかい」


どかっとソファにもたれかかって足を組んで腕を背もたれに乗せる頼金。 なにこれ新しい遊び? 無礼講でブレイドーって。 切ればいいのか? 俺が3年かけて習得した、絶技【すずめさえずり】のお披露目か?


「まぁ冗談はここまでとして」


「なんなのお前」


頼金は普通に座り直して機材のスイッチを入れる。 紅葉はカメラ前でもいつも通り。


「ではインタビューを始めます。 よろしくお願いします」


「……よろしく」


お互いぺこりと挨拶して始まった。 どうでもいいけどカメラの録画offだぞ。 あポチッとな。●REC……


「では役職とお名前から」


「……生徒会長の花伝・ヴァンダライズ・紅葉」


「ほ〜、会長さんのミドルネームはそんな名前だったんですか。 えっと……ヴァ……ヴ……Vにしましょう」


頼金は手にしたメモ帳にペンを走らせる。 名前忘れんなよ記者見習い。


「では身長体重3サイズを」


「待ておい」


「なんですか先輩? 今いい所なので黙ってて貰えます?」


「インタビュー中に堂々とセクハラかましてる奴に言われたくねぇ」


「あっはっはそれなら大丈夫ですよどうせ記事だと『体重:秘密』とかそうなりますから作者の都合上」


「そういうこと言うな知らねぇ奴だって居るんだから」


こんな脳内設定を共有出来るやつとか居ねぇよただの頭おかしいヤツじゃん。


「……忘れた」


「ほうほうほうそれは『奏士の前でそんな事言うなんて恥ずかしい』という解釈でよろしいですか?」


「解の曲がり具合エグイなお前」


「……イヤン」


「ややこしくなるから黙れ」


なんか頭痛くなってきた。 紅葉もなんか楽しそうだし。 腹立つなくたばれ。


「では何となくわかりましたので、次は好きな食べ物と得意教科を……」


「……なんでも好き。 強いて言うならクッキー」


「ほうほうほうちなみに何味がお好きで?」


「……市松模様のバニラと抹茶」


「ほうほうほう!」


「ほうほううるせぇ梟かお前は」


ユロットって渾名つけるぞ。


「得意教科……国語」


「なるほど……正直意外です。 てっきり数学がお得意かと」


まぁ確かに紅葉の見た目だと理系って感じがするし。 偏見だけど。


「では最近沼ってることは?」


「ハマってることだろ」


「……日光浴」


「そんでもって亀かお前は」


最近やけに縁側で紅葉を見かけると思ったらそういう事か。 でも寝るなら風邪引くから部屋行きなさい。


「では逆に、苦手教科と苦手な事は?」


「……体育が苦手」


「あれで苦手なのか?」


この前立ち幅跳びで軽く2m48cm飛んでたよね? 俺は見逃さなかったぞ。


「……力加減が苦手」


「苦手の意味が斜め上」


強過ぎる上手すぎるから周囲と合わせるのに苦労するとかお前は何もんだよ。 俺もやってみてぇよそんなもん。


……あ、今直ぐにでもできるか。 ぼっちだから常に周囲と合わせる必要があるしな。 俺は最低限合わせるだけで後はマイウェイだけど。 生憎と出来ない奴に合わせる気は無い。 出来ない奴は出来ないなりに、出来る奴は出来るなりにそれぞれやる方が楽だし。


「ふむふむふむ……では今までの茶番はさておいて、そろそろ本題に入りたいのですが……」


「今までを茶番と言っちゃうお前のメンタルエグイな」


「あ先輩ちょっと黙ってて。 「あ?」 ねぇ会長さん……ぶっちゃけこの先輩とはどうなんですか?」


「…………?」


にやにやする頼金とは逆に、紅葉はポカーンと頭上にはてなマーク。 あちょっ、このマークなんか攻撃してくる。


「いやねぇ? ずっと前から気になってたんですよお二人の事!」


「うわ急に声デケェ」


「ほら、今まで会長さんに男の影って皆無だったじゃないですか。 なんというか皆が皆牽制しあって──というか、敬いすぎてそこまで至らなかった的な。 そんな中、急に先輩が現れて、しかもいつも一緒に居るもんだからあちこちで噂になってるんですよ」


うーむそれはそうだな。 いや、俺なんも悪くないんだけど。


紅葉は学園中が知る敏腕生徒会長、俺は知る人も「誰それ」って言う無名のイケメン()……おいそこで()はおかしいだろ。 笑うとこじゃねぇぞ。


コホン、まぁそんな訳で、男女が一緒に居れば何かと騒ぐのが若者、この学園の奴らも、良いとこの坊ちゃん嬢ちゃんとはいえお年頃だ。 そう考えるのも不思議じゃない。 だからどうしたって話だけど。 噂程度なら放っておいても外はないし。なにより……


「奏士は私の……専属料理長」


ほらもうこの娘こんなこと言っちゃうし。 この前はパティシエだったのにシェフになってる。


「……ほぉ〜う? なるほどなるほど……」


それを聞いた頼金はニヤニヤしながらメモ帳にペンを走らせる。 後で添削するぞそのメモ帳。


「わっかりました! それではインタビューは以上となります。 お疲れ様でした」


「……?」


紅葉はポカンとしつつも席を立つ。 とりあえず紅葉にはご褒美のエクレアを渡すとしよう。 ほら、あっちでこれでも食べてなさい。


「ではお次はベル先輩!どうぞー」


「ハーイ!」


紅葉と入れ替わりでベルがエクレア片手にやってきた。 食ってこいそれ。


「はいはいはいじゃあそこ座っていただいて……あ、先輩はベル先輩の隣にベル先輩に身体を向けて座ってもらっていいですか?」


なんか嫌な予感がする。 とりあえず言われた通り座るけどさ。


「はいはいはいじゃあとりあえずベル先輩には先輩が質問してもらっていいですか? 内容は私がカンペ出すんで」


「は? なんで」


「その方が売れるゲフンゲフン、面白いからです!」


……売れる? 記事のことだよな? な?


早速頼金からカンペが来た。 『じゃあお名前は? 年齢とスリーサイズも言って貰える?』 ……は?


「えーっと、ベルフローラ・バレンタインデス! スリーサイズは〜 ソージ以外にはヒ・ミ・ツ♡デス! でも、この前測った時はGだった事をお知らせシマース!」


要らんことをペラペラ喋るベル。 こいつ悪の科学者だったら自分から計画バラスタイプだな。


「なるほだGとな……」


書き終わった頼金からカンペ再び。『今まで何人とやったの?』 ……は?


「ワタシはまだやったことないデス! これが初めてデス!」


インタビューの話だよな? なんか文言に別の意味がありそうだけど。


続けて頼金からカンペ再び。『やってみたい、もしくは好きな体位は?』 ……は? 生物において咀嚼物を噛みちぎる・すり潰すためのとても硬質な骨は? 歯


これ完全にAVの冒頭インタビューだな。 さっきからなんか気になってたのはそれだ。 とりあえず俺は何も知らないって事で話進めよ。


「これってなんかAVの冒頭インタビューみたいデス」


「こいつ声に出しやがった」


出さなければ何も無かったのに……


「いや〜1回やってみたくて」


「お前もう記者辞めろ」


出来れば永久追放されて欲しい。 多分追放先で無双できるから大丈夫でしょ。


くそっ、何故俺が追放されなければならない……俺はただパーティの金を増やそうと全額競馬にぶっ込んでスっただけなのに! まぁ俺の金は無傷だからこれで暫く遊ぶか。 これは追放不可避だな。 追放フカヒレはなんか思い浮かばなかったから今回パス。


「わかりましたよわかりましたよ。 そんなこと言うなら次から真面目にやりますよ全くもう……」


「なんで俺が我儘言ったみたいな感じ出してんの? お前だからな我儘ガール」


記者会からじゃなくてこの世界から永久追放されて欲しい。


「じゃあまともな奴から聞きます。 ベル先輩、誕生日は何時ですか?」


「birthday? 6/9デス!」


あ、そこまで英語じゃないんだ……キャラ設定が中途半端だなぁ。


「なんと! もう過ぎてるじゃないですか! 先輩はプレゼントとか上げたんですか?」


「は? 知らん誕生日に渡すわけねぇだろ」


逆に聞くけど、誕生日教えてないのにプレゼント渡されたらどう思う? 俺はそいつを警戒する。


「何言ってるデスか、ソージはとってもいいものをくれたデス」


「は?」


なんか渡したっけ……ダメだその日はベルに頭突きかました事以外思い出せない。


「ほう、それは一体?」


頼金が興味津々で聞く。 聞かなくていいから黙っててダボ記者。


「とっても熱くて……白くて……ドロっとしたものを私の口に……」


「なんと!!」


「待ておい」


それ多分だけど俺が作ったチーズフォンデュあーんしてやっただけだろ。少なくとも俺の俺は無垢だ。 色んな意味で無垢だ。


「先輩いつの間にそんな中に……私先輩は生涯独り身の童貞だと思ってました」


「死↑ね↓」


「待つデス! ソージは私が頂くから独り身では無くなるデス!」


「……え、生涯童貞であることは変わらないの?」


流石の俺もそれは気にするんだけど。結婚したら子供どうすんだよ。 あれか、体外受精って奴か。 それつまりベルは処女な訳だから……処女受胎とかこいつは聖母か何かか? 全教徒に謝れ。


「まぁ先輩の戯言は置いておいて「くたばれ」次の質問へ移りましょう。 ベル先輩の好きな食べ物はなんですかね」


「好きな食べ物、う〜ん」


「出来ればR指定無い物でお願いします。 ある奴はR指定版の記事に書くので」


……えそんなのあんの? なんだその風俗嬢案内みたいな記事は。 あれだろ、手で目元隠した写真載せんだろ? あれのハズレ率は異常。 それと2次元のDと現実のDは差が凄い。 ソースはも助。


「……あ、豆が好きデス。 豆……英語で言うとSOY!」


「なるほどお豆……まぁ豆にはイソフラボンが含まれてますからね。 ……だからこのボインが……」


頼金がメモをとりながらベルの自分の胸を交互に見る。 あれは先祖から肉食ってる民族の体型だから気にするな。 イギリス人が狩猟民族がどうか知らねぇけど、あそこら辺って確かその民族が住んでたとこだし多分そうだろ。


頼金が自分の胸をブレザー越しにペタっと触る。 無言だから多分硬かったかそもそも無かったか。 とりあえずその断崖絶壁はパッドでも入れてネタキャラとして生かそう。 なぁ……寄胸よせむね() 寄せる程無いけど。 おっと殺気が。


「じゃあ逆に嫌いな食べ物とかありますかね。 なんでも食べそうな気はしますが」


「う〜ん……実はアボカドが苦手デス」


へぇー意外。 お前みたいな「最近の流行り追っかけてます最先端行ってる私凄くない?褒めて褒めてキャッハー!」的な奴はアボカド好んで食ってそうなイメージあるけど。 偏見がえげつない。


「ほうほうほうアボカドとな……ちなみにですけど、ベル先輩の故郷の食べ物で好きな物って何でしたか?」


「スターゲイジーパイとか好んで食べたデス」


スターゲイジーパイ……あぁ、あの魚の頭突き出てるアレか。 あれ好きなんだ。前にネットのレシピを見て作って見たけど俺は好まん。 主に見た目が。 いや、味は嫌いじゃないんだけどね。 目の前で皿を出されたら食うだろうけど、バイキングとか各自取って食べる系なら食べない。


「えっ……あれ美味しいんですか?」


「正直ワタシは嫌いデス!」


こいつ「苦手」とか配慮した言葉じゃなくてハッキリと「嫌い」って言いやがった。 ならなんで言った。


「まぁスタゲは冗談デス。 本当はローストビーフデス」


「あぁ、冗談ですか……」


頼金はほっとため息を吐いてメモ帳にペンを走らせる。 後で食わせてやろうか?


「うーん……いまいちパンチがありませんね」


「パンチ? キックならあるデスか?」


「いやそっちのパンチじゃなくてですね……なんというか、質問が普通なんですよね。 ぶっちゃけベル先輩の場合、好みのタイプは多分この学園の全員が知ってますし、エロ系の質問にも動揺せず答えるか流すかしますし……なんか弱点とかあります?」


「俺本人に弱点聞く奴初めて見た」


ベルの弱点、か……一つ思い浮かぶけど俺は口を出さないでおこう。 だって参加したくないし、、ベルの事だから「まんじゅうこわい」とかそんな流れになりそうだし。


「……(キュピーン!) 実は男の子に壁ドンされて顎クイからのキスをされると……濡れるデス」


「少し黙れ」


「よっしゃ先輩一発かましちゃってください!」


「異議あり。 つかカメラ構えんな」


「異議を却下します! というかカメラの充電忘れてバッテリーがヤバいんで早く!」


「この裁判長引きずり下ろせ。 後バッテリー云々については知ったこっちゃねぇ」


絶対やらない。 俺知ってる、こういうことやる時って大抵そことドアから何も知らない人が入ってきて誤解生むって事を。 2次元ならその後は上手い感じに解決するけど現実はそうじゃない。 絶対ヤダ。 相手が紅葉でも泉ちゃんでもやりたくない。


っていう建前はさておき、ベル相手でそんな至近距離に居たら何されるかわからん。 我が身大事に。


「あーちょっ、バッテリーが! あーっ!」


そこでカメラはうんともすんとも言わなくなった。 あー残念だなー これじゃインタビュー続行は不可能だなー いやー困った困った


「まぁまだ予備はあるんですけどね」


「滅べ」


俺の喜び返せや。


「でも交換しなきゃなので、一旦ここで切りますね。 あ、ベル先輩のインタビューも切りよく終わりにします。 ありがとうございました」


「You're Welcome」


こうしてベルのインタビューは終了した。 いやマジでここで終わってくれて助かった。 あのままだったら俺は何されてたか……おー怖。


─────────────────────────


「ところで先輩」


インタビューの間、カチャカチャとバッテリー交換と機材の調整をしている頼金が作業しながら話しかけてきた。 俺今バルーンアート作ってるから後でにしろ。 なんでここにあるのかは知らん。


「なんだ?」


でもやっぱり構ってあげちゃう俺ってば優すぃ〜 きっしょ


「この突然のバッテリー切れが作者都合だって話ししてもいいですか?」


「よくないですが? つか冷めること言うな」


え、何もしかしてお前冗談メタ会話するタイプの人? 俺みたいにやっちゃう系のお方? うわ……傍から見ると頭おかしいな。


「実は原稿ちょっとずつ書いて積みゲー消化してたら更新前日になってたから急遽次回に持ち越して期限を10日増やすって戦法なんですけど」


「結局話すのかよ」


知りたくないし何の話だ。 でもとりあえず黙れ。


「という訳で次回に続きます」


「終わっちまえこんな話」

はい、テスト回です。 果たしてこれをテスト回と言っていいのか分からないですけどそういことです。


そして今回明らかになるあのキャラのフルネーム……ぶっちゃけ考えてなかったとかそういう話をする人には千金持ちて不快を償わせます。 もしくは金で割ります。


では次回もよろぴくピクピク失神中。 早く! 早く自動体外式除細動器を持ってきて! そうそうこれこれ音響エコー除去してくれるやつってそれはAECだろ! はぁ最近ツッコミがテンプレ化してきた気がします。 それでは

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