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輪廻のFate Line  作者: 怪人アホ面男
第一章 全ての始まりというのは得てしてろくでもないものだったりする
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話は当人抜きで進むことの方が多い

ご清聴ありがとうございました、っと。


俺が回答を言い終えると悠ちゃんは俯き、プルプル震えている。回答に対して怒っているのだろうか。何処か間違ったか?


だが、俺の考えは外れた。何故なら、悠ちゃんは勢いよく顔を上げたかと思うとーー


「くっくっく・・・・・・あっはははははっ。」


「どうした悠ちゃん。なんか変なもんでも食べたか?栄養バランスでも崩れたか?だからせめて昼飯にサラダスティックとチキン位は食べろって言ったのに・・・・・・」


「いや何、あまりにもお前の回答が可笑しくてな。それと・・・・・・私は人参が嫌いだ。サラダスティックなんて食うわけが無かろう」


「ホントこの人味覚まで子供なんだよなぁ・・・・・・いい加減に好き嫌い治せよ」


「お断りだ。それに、好き嫌いってのはいやいや治すものでは無いんだぞ?」


「まぁ、一理あるわな。それより、俺の何が可笑しいんだ?」


悠ちゃんはニヤリと笑みを浮かべる。もうやだ〜。この人がこんな笑顔をする時は決まって企みがある時だ。


「え?いやだって・・・・・・お前っ・・・・・・プフッ・・・・・・あんなにカッコつけて最後にドヤ顔間でしたのに・・・・・・ブフッ・・・・・・・大ハズレとか・・・・・・」


「え、嘘マジで。ねぇマジで?それこそ嘘って言ってよ」


「ブッフォ!」


よぉし、今夜はお布団絶叫三時間コースだな☆


うわぁぁぁぁぁ!!!恥ずっ!恥ずかしっ!!!あんなに自信満々に言ったのに。しかも途中からなんか絶対に外れない自身とかあったから余計に恥ずっ!


最後のドヤ顔とかやり直していいすか?OA時そこカットで頼んます。OA何時だよ。そもそもやらねぇか。『この番組は、ご覧の通りスポンサー募集中です』とか汚い声で言われるのがオチ。それどこのタスマニアデビル型天使だよ。とにかく先ずはこのロープをもやい結びにした後天井に括りつけてから俺が体を張って等身大てるてる坊主になりたい。良かったね、ロープの使い道が早速見つかったよ。


ヤバい。今すぐお布団に行きたい。今日は枕を濡らしそう。下手したら濡れ過ぎて「え、この枕凄い。しっとりしててお肌に優しそう」とか思っちゃう。良くねぇよ。枕と触れ合うのは髪の毛だろうが。髪が濡れたまま寝ると傷んじゃうよ!!!(高声)傷んじゃうだろうがよ!!(高声)髪濡れたまま寝ると傷んじゃうだろうがよ!!(高声)・・・・・・俺ばかみちゃん。博多弁で言うと俺ばかみたい。それこそ馬鹿みたい。


皆も、

髪が濡れたまま寝ると枕や頭皮に雑菌が増えたりキューティクルが磨り減ったりするから気を付けようね!


「そもそも、ぶはっ、強制入部等の行為はっ・・・・・・ぶふっ、禁止行為なのはお前も知っているだろうが。くくっ、あの作品のpixiv小説読んでいるからわかってるだろ」


「笑い過ぎだ」


悠ちゃんはひとしきり俺をコケにして満足したのか「ふー」と息を吐いた。そして俺のSAN値が大幅に削られた。思わず(」・ω・)」うー!(/・ω・)/にゃー!って言いそうになるくらいピンチ。SAN値がピンチでパンチでリンチで・・・・・・・はっ!


危ない危ない。思わず意識他界他界しそうになっちゃった☆


相変わらずキモイ。


「まぁそれを考えはしたんだか・・・・・・」


「やっぱ考えていたのかよ」


あー!こいつ汚ねー!!図星突かれて違うと言い張るために俺にアホのレッテル張り付けやがった。


「さて、何故私があんなにもお前を生徒会に誘ったかだが・・・・・・前にも言った通りだ。お前が優秀だからだよ」


「いや、俺の何処が優秀なんですか」


確かに勉強はできる。運動も人並み以上はできる。だが、個人作業は得意だが、集団となると木偶の坊と化すのが俺だ。例えるなら、テニスや卓球は得意だが、バレー等は戦力外になるようなものだ。まぁ、あれだ。端的に還元すれば、協調性が皆無ってわけだ。まぁバレー普通にできるが。


ちなみに球技系はだいたい一人で遊べる。どうしても球速が制御出来ない一人卓球は難しかったぞ。後バド。結局足腰を鍛える必要があったから自分で言ってなんだが、割と筋肉質だったりする。ほんとに何してんだ俺。大人しく壁打ちとか機械相手にしてれば良かったものを・・・・・・あ、その手が有ったか。俺マジでばかみちゃん。


まぁ、一人スポーツ。正式名称「lonely・独身・ハミダシモノスポーツ」通称ロンドンハーツをやるために鍛えた肉体も割と日常生活で役に立ってる。買い物とか。まぁ、その前にそれなりに鍛えてはいたが。


・・・・・・それにしてもなんか怒られそうな通称だな。独身関係ねぇし。


つーか俺が言ったこと考えはしたのかよ。なら强間違いじゃねぇじゃん。俺の絶叫返して。


閑話休題


「お前は十分優秀だよ。問題は有るがな」


悠ちゃんが少し呆れたような、それでいて勝ち誇ったような表情を見せる。


うっわ、ヤダもー。思わず身構えちゃったじゃないのよ〜。俺頭おかしいんかな。手遅れ・・・・・・かな。


手遅れかなと考えたならば時既にお寿司じゃなかった遅し。早期発見を逃すと治すのに時間かかる。つまり俺はもうダメ。この諦めの良さよ。


「少なくとも、お前のその頭脳と肉体は優秀だ。そうでなくては、我が校の特待生制度なんか取れるはずが無い」


「・・・・・・特待生?・・・・・・奏士が?」


紅葉が少し動揺している。まぁ、そうだろうな。


前にも言ったが、俺は特待生としてこの学園に通っている。この学園、学費バカ高ぇんだもん。


そんなバカ高ぇ学費を免除してくれるのが、特待生制度なんだが・・・・・・これの獲得条件が超難関。なんせ、「期末テストで常に学年10位圏内に入っている事」が条件だ。それに加え、この学園はとにかく人が多い。たった一点違うだけで順位が大きく変わってしまうから尚更難しい。俺は地頭は良かったし、滅茶苦茶勉強しまくったお陰で何とか制度の恩恵を受けられているってわけだ。超ハードだけどな。


まぁ、俺がこの学園に入ったのは卒業の実績を取ることだけなので、他の学園に行っても良かったんだが・・・・・・どうせならいい所の卒業資格を取っておこうというわけで、学費免除のこの学園に通ってるって訳だ。まぁ、俺の道に学歴とか関係無いけどな。とりあえず行っておくって感じ。


それに・・・・・・前の同級生が行かないであろう、行っても合わないだろう学園を探したらここだったからな。毎年数名しかここ行かないし。


そして、当の紅葉は疑いの眼差しを向けてくる。そりゃそうだ。こんな奴が、学年トップクラスなんて信じる人は居ないだろう。


「奏士が特待生・・・・・・?にわかには信じられない」


「と言ってもなぁ・・・・・・事実だから信じろ」


「・・・・・・分かった。特待生の事は信じる。で?本当に役に立つの?」


あら、案外理解力があるわね。定番的に「証拠を見せろ」とか「認めない」とか行ってくると思ったのに。


「ああ、そこは保証しよう。この男は子供の面と大人の面の両方の世界を経験済みだ。色々ツテもあるだろう。ついでと言ってはなんだが、こいつの秘密を1つ教えよう」


「秘密?」


はて?人に話すようなことなんてあったかしらん?まぁ、人に何も話さないから言っちゃえば、全てが秘密なんだけどさ。


「こいつの学年順位は・・・・・・トップだ」


「・・・・・・!!!???」


あ、動揺してる。超驚いてる。目だけが。寧ろすげーな。そして身体が超震えてる。マナーモードかな?


「い、ち位?・・・・・・その男が?私よりも上・・・・・・ありえない」


「事実だ。花伝、お前の順位がここに来てから1つ下がったのが何よりの証拠だ」


・・・・・・それってそこまでの証拠無いよね?そしてそれを信じちゃってるよ。


ねぇ、超睨んで来るんだけど。普通の人には分からないくらいの変化で睨んできてるんだけど。何?レバーでも、倒したの?「不快〜」ってか。やかましいわ。


「ねぇ、悠ちゃん。紅葉アイツの順位ってどんくらいなの?」


「ん・・・・・・おお、言ってなかったな。学年2位だ」


なーる、道理で。あれだな。今まで、トップだったのにぽっと出のモブに抜かされて不愉快なんだな。まぁ、俺はモブじゃないけど。いい所ガヤ。エンドロールでモブNとか男子学生すら出ないレベル。


「柳、奏士・・・・・・」


結局、話は進まず、紅葉が不愉快な時は裾を弄る癖がある事が分かっただけだった。超要らん情報ゲットだぜ。


「何話をいい感じに明日に持っていこうとしている。まだまだ続くぞ」


えぇ・・・・・・めんどくさっ。早くおうちにかえりたーい。

4話目にして書く内容に詰まる作者。

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