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輪廻のFate Line  作者: 怪人アホ面男
四階ってエレベーター使うほどでもないし、かといって階段使うと疲れるっていう微妙な階。でもゲームコーナーとかって大抵そこにある
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好みのタイプが短期間で変わる女は信用ならん

「じゃ、じゃあ──」


今日の生徒会もダラダラと仕事してダラダラとしょうもない話をして終わると思っていた。しかし突然の来訪者によってその予想は消滅し、こうして俺は椅子に座らされて尋問のような質問責めをされている。


「か、髪は……長いのと短いの、どちらが好きですか?」


泉ちゃんが勇気を振り絞ったのか、それともただ噛んだことが恥ずかしかったのか知らないが、頬を赤く染めて問う。


「どっちでも良いな。ボウズとかスキンヘッドとか、明らかに短すぎなけりゃ別に」


「俺は長い髪の方が好みだな。腰まで長いと良し」


俺が毎回範囲が広い回答をするのに対して、も助は意外にも狭い範囲……細かい回答をする。


「ソージは長い髪が好き、もっちゃん先生も長い髪が好きと! これはいよいよソージのプロポーズが近くなってきたデスよ〜!」


ベルが何か言っているが、三度目ともなれば慣れる。あえてツッコミは無し。


「そ、奏士さんは長い方がす、好き……良かった」


泉ちゃんが自分の毛先をくりくりと少しいじって、胸に手を当ててほっと息を吐く。安心したの?


「お次はワタシ! ベルフローラが質問するデス! SとドMならどっちが好みデスかお二人!」


「なんでMだけドが付くんだよ。俺はSもMもイけるからな……軽いならどっちでも。痛いのは嫌だから、痛めつけて喜んだり、痛めつけられて喜ぶような奴じゃないなら」


「俺も似たようなもんだな。強いて言うならSだと有難い。責められたいし、逆転して責めたい」


も助は何かを想像しながら言っているのか、少々興奮気味──いや、少々どころか興奮しながら言ってる。だって握りこぶし作ってるもの。両手に。うーわっ知りたくなかったそんな理由。そして自称兄の欲望を。


「ソージは両方いける口と……これは有益な情報が得られたデスよー! プレイの時は両方イける……」


「聞こえてんぞー」


ベルがブツブツと言っているが、丸聞こえである。俺はあえて何をしようとしているのか聞かない。予想できるから。そして怖いから。


「奏士は両方可……メモメモ」


「メモんな」


ベルの漏れ出た未来図に一言、紅葉の呟きに一言、計二言連続ツッコミ。なんて素敵な連携でしょうか。思わず親指が首吊り自殺ブーイングからの真横へ等速直線運動。通過点は首元。


「次はクレハからの質問デス! どうぞー!」


「ん、質問……完全処女がいい?」


「「当たり前だンクシュート」」


こればかりは即答不可避。今俺の脳内でぶっ倒れたのは即倒フカヒレ。大人しくスープになってください。玉子も入れましょう。


ちなみに、『玉子』と『卵』の違いは、簡単に言えば食用(調理済み)か、有精卵(産んで育つ)かだそうな。すげぇどうでもいい。


というか話を詳しく聞いてなかったけど、完全ってことは、『男と○○したことが無い全種類コンプリート』って意味でいいんだよな? 俺は相手が手を繋いだとかは──ちょっと、いや、かなり悩む。悩んだ末、延々と悩んで、永遠に憎む。正にエンドレス・ヘイトつってね。そして俺は、やったゲームのヒロインが非処女だったことが発覚して、その事で悩みまくって滅茶苦茶食べちゃった時がある。正にエンドレス・EATつってね。過去のことだからエンドレス・ATEか。くだんね。


俺とも助は無言で向き合い、無言で握手する。今、人生で初めてこの人と通じあった気がした。


「おぉ、最後の余計な付け足しまで見事にハモりましたね」


「なんだかんだで、仲がいい……」


「じゃあ次はワタシ、英語で言うとme、ペルシア語で言うとمنが質問するデス!」


なぜ英語で言ったのかはこの際聞かないでおこう。ペルシア語は全スルーしよう。


「そうですねぇ……求める次元を答えよ、デス!」


「二次元に決まってるだろ」

「三次元意外有り得ねぇ」


「「……あ゛?」」


お互い同時に発言し、隣同士だから即座にメンチを切る。同時に、握手したままだった手に全力で力を込めて、お互いに握りつぶし合う。考えてる事は一緒だった。


「三次元の何がいいんだ。あんなもん二次元に上下が追加されただけで画質もキャラデザもシステムも性能ガタ落ちするクソだぞ。一部除いて」


「はぁ? 好きになっても、どう頑張っても結局はヤれない二次元なんかより、その気になれば一部除いてなんでも出来る三次元だろうが」


「…………」


「…………」


お互いに手に込めた力は一瞬足りとも緩めず、寧ろ強めながら全力で相手を威嚇する。やってることは子どもそのものだが、やってる人はいい歳した大人である。しょうがない、男は永遠に少年なのだから。あ、しょうがで思い出した。そういや生にんにくチューブの在庫切れてたっけ。しょうが関係ねぇし、生姜ですらねぇ。


「上等だ表出ろやコラ。先公だろうと容赦しねぇぞ」


「おぉ? それはこっちのセリフだ。生徒と言えど、男には譲れねぇもんがあるってことを教えてやる」


「ちょ、ちょっと二人とも……喧嘩はダメデスよ!」


俺とも助が睨み合い、今にも抗争勃発寸前までヒートアップしているにも関わらず、ベルが間に入って止めようとしてくる。安心しろ、俺はこんなでも冷静だ。表面の俺が熱くなっても、自分の中に絶対に冷静な俺が居る。


「悪いがベル、これは己を賭けた聖戦だ」


「そうだ、これは己の人生を示す男と男の戦だ」


「全くこの二人は……というか、奏士殿は普段は大人しいのに一度乗ると暴走しだしすというか……」


止まる気配が無い俺たちを見て、莇が呟いた。


「奏士は陰キャ特有の、『匙加減が無い』タイプ」


その呟きに、紅葉が返した。


「紅葉殿、それはどういう意味で?」


「理事長曰く、奏士は私と出会うまでは学園で理事長を除いて人と話さなかったらしい。そして、奏士が話す人はみんな年上。それも年配の人が多かった。つまり、『歳が近い人との会話に慣れてないから歯止めが効かない』」


「なるほど、確かに、奏士殿は必要以上の会話をしませんね」


二人とも何か話しているのだろうが、俺には聞こえてない。もしくは、聞こえても脳が認識していない。それくらい、目の前の敵が重要だった。


「こうなったら白黒つけるしかねぇな」


「そうだな。お前とは一度決着つけておきたいと思ってたんだ」


「「土曜の午後二時、己の人生最高の一本を持って待つ!」」


決闘は刑法によって禁じられてるので殴り合いの喧嘩をする訳でもなく、元々する気も無い。だから安全に白黒つけることにした。


「な、なんかさっきまでのやり取りとは思えないほど平和的な戦いになりそうなのですが……」


「クレハ、あの二人が何言ってるかわかるデス?」


「……多分、要約すると『AV・エロ本の三次と、二次エロを布教しあって良かった方が勝利』ってことだと思う」


「教師と生徒で何やってるんですかあの人達は。バカなんじゃないですか?」


「うるせぇぞそこら辺。全部聞こえてっからな」


も助とはとりあえず休戦協定を結び、元に戻ることにした。俺は熱しにくく冷めやすいが、一度規定ラインを超える熱まで上昇すると下がりにくい性格だと自負している。いや、誇っちゃダメなんだろうけどさ。


と、俺とも助が席に戻った時、さっきまで大人しかった泉ちゃんが立ちはだかる。


「二人とも……喧嘩はめっ! です」


泉ちゃんに叱られてしまった。これには俺とも助もしょんぼりしちまわない。「めっ!」って言う時、人差し指を立てて、真面目な表情をする泉ちゃんがすげぇ可愛かった。これが俺じゃなきゃ惚れてる。泉ちゃんを前にして、男は一人残らず、須らくM体質になる。俺は叱られたいと思わねぇけど。こういうのは時々目にするから良い。わぁ凄い。自分の発言で即矛盾。


閑話休題


泉ちゃんからのお説教も終わり、俺とも助は質問攻めを再開することに。


「一時しゅ〜け〜!」


ベルが突然大きな声でドラムロールからの結果発表的なことをしだした。 何々、やっとトチ狂った? 狂乱状態になるにはまだ自傷回数が足りないぞ。


俺が目の前のベルに哀れみと侮蔑の眼を向けていると、周囲の人々(4名しかいないが)からの拍手が。え、やだよこのノリ。泉ちゃんまで拍手されるとマジでマトモな人が居なくなる。


「さぁ 質問タイムは一時中断! 今から回答を簡単に纏めていくデス!」


何そのバラエティ番組みたいな展開。俺バラエティとか見ねぇから殆ど知らねぇけど。


「二人同時に公開するデス! ジャジャン!」


ベルが泉ちゃんの方を向く。すると泉ちゃんは、生徒会備品のノーパソを回転させ、画面をこちらへ向ける。そういや泉ちゃん書記だったね。というか今までのやり取り全部記録してたんだ。知らんかった。


「ふーむ……こうして並べて見ると、お二人は対極ですね」


「奏士は結構範囲が広くて曖昧、先生は狭いけどしっかりしてる……例えるなら、奏士は縦(次元)は二次元限定だから狭いけど、横(好み)はかなり広い。先生は、縦は広いけど横は狭い。見事な反対」


画面の文字を読む事に、全員の表情が曇る。そりゃそうだ、彼女欲しい結婚したいと言ってるこの男は、理想が高すぎる。こんなもん、国内で探しても滅多に居ない。


……あれ、これ一人いるな。しかも身近に。


いや待て、それを今ここで言っても良いのだろうか。二人は知り合い、それもつい最近とかそんな生易しいものではなく、十年以上前からの付き合いだ。つまり、もし振られた場合気まずくてなり、振られなかったとしても告白した事実が残る。まずい、これはまずいぞ。人と人の縁なんて、「どこからでも切れます」と書いてある納豆付属の醤油のパッケ並に簡単に切れる。あれ、その例えだと切れねぇな……じゃあ百均の鋏。あれはめちゃくちゃ切れる。切れるの意味が違う気がするが。違う、そうじゃない。今そんな話をしているのではない。


「ふーむ……これは勝機だな」


「お前さては狂気だな?」


何故か勝ち誇ったような眼で画面を見ているも助。この文字列の何処をどう見たらそんな思考になるんだろうか。あ、もしかして目が悪い? 眼鏡装備してるし。


「いいかお前ら、もう一度言うが、この件は不可能だ。このも助を見てみろ」


俺が隣のも助を指差しながら言うと、全員の視線が同時にも助へ。何お前ちょっと嬉しそうにしてんだ。きめぇ。


俺も改めても助の容姿を確認する。顔普通、髪は短すぎす長過ぎず、若干の寝癖。リムレスの眼鏡に愛用の白衣。灰色のシャツと赤のロングネクタイに黒のスラックス。服装普通、顔普通、頭脳普通、資金普通、性格最悪でアル中ニコ中のおまけ付き。このステータスで始めなきゃならん。強くてニューゲームが5回は必要なレベルだ。


強いて言うなら背の高さくらいだが、俺と大差無い。俺が凡そ178cmだから、も助は183cmかそこら。あれ、男でそれだけあれば長身じゃね?


「一説では、『自分とは離れているものを持っている人を好きになる』と言われているが、これを好きになる人はかなりのレア中のレア、LRレジェンドレアを限界突破からの覚醒させるくらいのレアだ。もしくは単発でスキンゲット」


「……そのネタは分かりにくい」


紅葉から指摘されてしまった。よく見りゃ莇と泉ちゃんとベルがポカンとしている。人類ポカン計画は成功したってことで……無理があるな。


「あ〜わかる。スキンとか交換じゃないとゲットできねぇよな。かと思えば使わないクラスのスキン手に入ったり」


も助はやはりこの話が通じるし、乗ってくる。ま、なんだかんだで好みの次元が違うだけで、も助はゲーム好きだからな。


「私は、既に全てコンプリート済み」


紅葉がゲームを起動してプロフィールを表示したスマホの画面を見せてくる。


「す、すげぇ……ランクマもやりこんでやがる」


「俺は……何故か知らんが女性スキンだけコンプしてある」


「お前も別の意味ですげぇけど逆にきめぇ」


俺も見せたら何故か引かれた。パック購入でカード引きまくって、現実でも助に引かれた。何故だ。解せぬ。


いや違う。ここで話がズレてシ○ドバ談義してる場合じゃねぇ。


「とにかく、だ。好き云々は無視したとして、この人の条件が厳し過ぎる。そして妥協は考えないのがも助という男だ。よって無理。不可能。帰りたい」


「本音出しやがったこいつ」


隣のも助に言われてしまったが、無意味すぎてやりたくない。帰りたいが、帰れない。俺を解放しろ。


「なぁ、も助よ。俺と比べてみろ。俺はイケメンあんたはフツメン、俺もあんたも身長は高め、年収は俺の方が上で、性格はお互い最悪、そしてあんたはアル中ニコ中の永続デバフ付きだ。お互い交際経験皆無で。そして俺の方が若い。好条件満載な俺でさえ無理なんだから、あんたは絶対無理だ。分かるだろ?」


も助の肩に手を置いて優しく、優し〜く問いかける。最終手段だ。


「すげぇ、自慢と蹴落としを一度にやったようにしか聞こえねぇ。後、奏士の条件はまず第一条件からして不可能だろ一緒にすんな」


しかし、も助に手を振り払われてしまった。残念。


「つーか俺とお前を一緒にすんな。俺だって学生時代彼女くらい居たぞ」


「シャェェェィヤァァァ!」


「うぉあっぶね!?」


「ちぃ!」


も助の側頭部を狙って放った渾身の上段回し蹴りからの追撃バックキックはギリギリで避けられた。完全に入ったと思ったんだが……相変わらず無駄なスペックをしてやがる。


「いきなり何しやがる!」


「黙れ大罪人! 貴様は掟を破り、女と交際した! その罪、自らの命で償うがいい……」


「待て待て待て! 付き合ったって言っても一日だけだ! 手も繋いでないし、キスもしてねぇ! それどころか名前ですら呼ばせてもらってねぇ!」


「それは真か? もし偽りだった場合、即座に摘み取らせてもらう」


「マジマジ! カビに違う!」


「神に誓えや……よかろう、今回は見逃す」


そう言いながら体中に循環させた謎の力を抜く。俺自身何かは知らんが、何となくやってみた。


「奏士は……結局どっち?」


一段落着いて落ち着いた俺に、紅葉が聞いてきた。


「どっちとな?」


「奏士は三次元に興味無いと言っているけど、男女の進展を憎んでる。だから、どっち?」


「なんだそういう事か。別に大したことじゃない。俺はただ『他人の不幸は蜜の味、他人の幸せ苦い味』をやってるだけだ。要するに、三次元に興味は無いが、それはそれとしてイチャついてるやつが憎い」


「……ドンマイ?」


「やめろ憐れむな。俺は何も悔しくねぇ」


紅葉が慰める目的か、近寄ってきて頭を撫でようとしてきたからそれを避ける。紅葉は少し不機嫌そうな表情になった。すまん、どうしても上から来る手には反応しちゃうんだ。前にお前の球で倒れて撫でられた時も、実はすげぇ逃げだしたかった。


なんて説明するわけにもいかん。だからここは、いつもの通り何も言わず放置。ごめんね、後で遊んであげるから許して。許してんのう。許四天王。四天王が緩いのを許四天王……メンバーは一人しか居ないな。


「おっすめっす〜」


と、そんなやり取りをしていると悠ちゃんが扉を開けて入ってくる。ノックしろ。後、なんだか1ヶ月近く会ってない感じがする。久しぶりに思えてきた。


「あ、悠。聞いてくれよ奏士がさ〜」


「なんだなんだいきなり。も助お前こんな場所で何してんだ」


入室と同時に駆け寄ってきたも助おさななじみに思わず構える悠ちゃん。


「丁度いい。悠ちゃん、も助と恋人になって結婚して子供こさえたいと思うか?」


「は? そんなもん思う訳無いだろ。こんな男としての魅力皆無な奴と」


悠ちゃんは真顔で迷い無しの即答だった。しかし、も助も予想していたのか、慣れているのか、悠ちゃんは対象外なのか、腕を組んで平然としている。


あ、いや違う。あれ我慢してるだけだ。めっちゃプルプルしてる。流石に応えたか……


「この方が早かったか。も助、泉ちゃんを覗いて、この学園に誰か一人くらい居ないのか? 例えば生徒会の二人とか、同僚とか生徒とか」


「いや、だから俺年上好き……待て、何故そこで生徒が出てくる?」


「は? 逆に何故生徒を出さない? 教師と生徒の秘密の恋愛とか当たり前だろ、なぁ?」


紅葉に問いかけると、無言で肯定。うん、聞く相手間違えたな。俺も紅葉も二次元寄りだから、ありふれてるんだよな。


「お前の狂気を久々に感じたわ……生徒会の奴らか」


「ふーむ」と予想外だが真剣に悩んでいるも助。泉ちゃんは選ばせん。


「花伝は……見た目も中身も性格も子どもっぽいから無しだな。バレンタインは──カラダは完璧なんだよ。いい感じに出る引っ込む程よい感じ。でもなぁ……俺NTR属性はねぇし、年下だしなぁ……性格が真逆だから無しだな。やっぱり『The・お姉さん』って感じじゃないと……」


なるほどな。とりあえず悠ちゃんと泉ちゃん、生徒会メンバー関係は無しと。やっぱり瑠姫さんかなぁ……


\霜月先生、至急職員室までお越しください。繰り返します──/


突然校内放送で、も助が呼び出された。


「も助……お前何したんだ?」


「何もしてねぇはずなんだけどな……あ、そうだ思い出した。今日会議があったんだった」


「つまりサボったな。おっといけね、私も会議があるんだった」


この二人何しに来たんだろ。会議あるならさっさと出てってくだちゃい。


「じゃあな奏士。依頼、頼んだぞ〜!」


「あ、ちょ待ててめぇ!」


そそくさと逃げようとするも助を捕まえようと手を伸ばすが、俺の静止も聞かずに生徒会室を出ていってしまった。くそっ……今度の飲み会でノンアルコールオンリーにしてやる。


「じゃ、ちゃんとやってろよ〜」


も助に続いて悠ちゃんも出ていった。も助は兎も角、悠ちゃんは本当に何しに来たんだろうか。知りたくない。


「な、なんというか……嵐のような人でしたね」


と、ここまで殆ど喋らず、静かだった泉ちゃんが口を開いた。そうか、泉ちゃん緊張してたのか。さっきもたどたどしかったし。


「何はともあれ、これでようやく落ち着けますね」


「Heyイズミ! お茶please!」


莇は「ふぅ」と息を吐いて椅子に座り、さっきまで騒がしかったベルは変わらず。あ、泉ちゃん俺もお茶くださいな。泉茶んは美味いから好き。


泉ちゃんはお茶淹れに、紅葉は俺が作って持ってきた饅頭をもくもくもぐもぐ……そういや絵は描き終わったの?


さて、と。俺も休憩するとしますかね。何もしてないけど、も助の対応で疲れた。おばあさん……わしゃ疲れたよ。おばあさん誰だよ。


前から思ってたんだが、生徒会室に来る奴って酷い人もしくはキャラが濃い人多いなぁ……以前紅葉に聞いたが、『これでも最近は少ない』との事。うげぇ。


それを知ると、俺が入る前は紅葉一人でやってたんだなと思う。思うだけ。俺関係ないからどうもしない。こういうところがクズだのゲスだのろくでなしだの言われるんだろうな。変える気ないけど。


原稿も順調、仕事はほぼ終わり。投書も無し。帰りに本屋に寄って帰るか。最近は誰かと居ることが多くなったなぁ……以前の俺じゃ考えられん。ぼっち飯も最近はできない。来年こそはベルと紅葉が同じクラスになって俺から離れてくれますように……


祈るのはここまでにして、俺も泉ちゃんの茶を飲もう。ほっこりする。なんというか、よく知る味。泉ちゃんに教えたの祖父祖母だから当たり前っちゃ当たり前なんだけどさ。


ハイスペックの無駄遣いの毎日を銘打っておきながら、やってることは毎日ダラダラと話してるばかり……いけね、この思考は止めとこ。危険アラームがレベルMAXで鳴り響いてやがる。


熱い茶を啜りながら、俺も一つ饅頭を片手にPCをカタカタ。そろそろ新グッズとか作ろうかしら。それともコミケまで待ってからにしようか……そろそろ当落通知が届くころだし、準備しとかねぇと……


知り合い、何を持ってして知り合いと定義するかは分からんが、とりあえず名前知ってて普通に話せるなら知り合いとしよう。


兎に角、知り合い同士の恋愛とか正直重いしリスクがデカいが……あんなでも世話になった兄替わりだ。瑠姫さんは仕事大好きな恋人募集中じゃないです状態だけど……ま、とりあえず誰かしら探してみるとしますかね。年上じゃなくて年下に目覚めさせるのもアリか……


そう思いながら、今日の時間も過ぎていった。




~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


「そういえばさっき言っていた『掟』とはなんなのですか?」


「うちのクラスの男子勢で決められた掟らしい。要約すると、『女子と仲良いやつは羨ましいから滅べ』って内容。俺は未加入」


「……前から思っていたのですが、この学園の人は頭おかしいんじゃないですか?」


今更何を言う。莇、お前もその一員だぞ

あっぶねー!!!


と、ギリギリで間に合う2週目です。やはり急な変化はなれませんね。もしくは去年は貯められるだけ書き貯めたので、感を取り戻すのに時間がかかるというか……兎に角頑張ってます。


今月は絶対に毎週投稿やってみますので、成果をその目で忍々ご確認!

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