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輪廻のFate Line  作者: 怪人アホ面男
四階ってエレベーター使うほどでもないし、かといって階段使うと疲れるっていう微妙な階。でもゲームコーナーとかって大抵そこにある
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大晦日特別編 最近のやつはボリューム凄いけど本来のおまけはこれくらいの軽さ

「…………」


夜、恐らく全員が寝静まった夜の4時。俺の一日は朝5時から始まるから今はまだ昨日扱い。


「……ま、こんなものか」


俺はいつものように寝れないので、後でやろうと思っていた『我が家のルール』を紙に書いていた。墨と墨汁で。だってこういうのってなんか和風っぽいじゃん? 格言とかさ。道具の片付け面倒臭いけど。


「これを守るかは知らんけど、とりあえず無いよりはマシだろ……信用できねぇけど」


良い子(俺への対応は別)の重政は隣の俺作の専用布団ですやすやとおネムネム。俺も流石に寝ないと明日は意識しないと身体を動かせなくなる。普段はほぼ無意識で動かしてるけど、なんか疲れたり寝不足だと考えて認識してから動かさない? そんなことない? でも俺はそうだからいいの。


脳内の俺とそんな会話……念話? をしながら紙を持って廊下をぺたぺたと歩く。いや〜 ホントに明かりが皆無だから怖い。頼むから幽霊とか出てこないでくれよ……我が家和風建築で年季が入ってるから普通に溜まりやすいだろうし。俺のテリトリーに入ったら最後、敗北は決定している。つーか家賃払え。


\……カタン/


……なんだ気のせいか。いや、普通に聞こえているけど。大丈夫、ただの音だ。音っていうのは波であって、空気を伝わって鼓膜を振るえさせ、それを認識して聞こえているだけなのだから、それらしき振動で誤認させることもできるはずなのだ。だから今の物音は気のせい。マジで怖いって。幽霊とか嫌いじゃないけど怖いもんは怖い。お化け屋敷とか普通に怖い。顔に出さないだけで。


「……ふぅ」


何とか無事に貼り終えて、再び怯えながらも平然と部屋に戻る。よし、怖くない。紅葉の部屋付近から物音するけど怖くない。なんか影が動いてるけど気のせい。俺は何も見えてない。ちょっと漏らしそうになったけど怖くない。この歳で漏らすのはさすがの俺も恥ずい。つーか男のお漏らしって需要皆無だろ。一部除いて。サラッと矛盾した。ところで矛盾ってあれ結局本当だったらどうなってたんだろ。『最攻』と『最硬』がぶつかったらお互い砕け散るに一票。


「さて、と……あの紙効果あるんかねぇ……寝よ」


部屋の保存用の箱から水のペットボトルを取り出し、薬箱から薬も取り出して飲み込む。うげぇ……未だになれない。とりあえず粉薬だけは絶対に無理。だって苦いし。ストロベリー味とか関係ねぇよ普通に苦いし逆に不味さ引き立ってるしなんなら歯茎の付け根と唇のあの空間に残ってすげぇ不快だし。効果早くする代わりにとんでもない代償払ってる気がする。


「……」


モゾモゾヌルりと布団に潜り込む。薬が効き始めたのか、段々と眠くなってきた。とりあえず目でも瞑っておくか……布団が温い。干したてだからちょっぴり暖かい。干したの昼まで今深夜だけど。そして今は冬じゃなくて夏入りかけだから涼しい方が良いんだろうけど。おやすみなさいっと……


---------------------------


『我が柳家ルールッ!』


1、柳奏士、柳祖父・祖父母の部屋、厨房、庭の蔵、畑への無断入室禁止。この禁破った者、相応の罰が下される。なお、ベルフローラ・バレンタインは次無断で柳奏士の自室に侵入した場合、時間帯問わず、即座に退室&柳家立ち入り禁止とする。


2、朝飯の時間は平日は朝8時。休日は朝9時辺りに作るので、その時にダイニングに来ること。一応来ない場合は起こしに行くが、それでも寝坊した場合自動的に飯無しとなるので、気をつけること。飯は居る人から作り、後から来た人はそれに合わせて作る。夜は平日夜7時、休日も同じくらいに作るが、殆ど作る俺の気分次第なので、時間は前後する。なお、腹が減った場合、厨房外の食堂に食材置き場や調理器具、二口コンロなどが設置してあるので、其方を使用する事。用事があって部屋で食べる場合は作り終えるまでに言うこと。なお、『ニロコンロ』ではなく、『ふたくちこんろ』と読む。先に予防したからボケるなよ紅葉とベル


3、風呂は自由に入れ。被った場合は自由に話し合って決めろ。湯を貼りたきゃ好きにしろ。入浴剤は風呂場隣の洗面所の下の棚に閉まってあるから自由に使え。最後に入ったやつは、バスマットを壁に立てかけて、散らかってる物を片付けて、足ふきマットを洗濯機にかけといてくれればそれでいい。洗濯物は分けておいてくれ。下着類などはネットに入れてカゴの下の方へ、色物などは一段目のカゴへ、その他普通に洗っても問題無いものは二段目のカゴに入れておくこと。洗濯物を干すのは家主である俺がやるが、もし『下着は自分で』と言う人が居るなら干す前にネットのまま部屋もしくは直接本人へ届けるので事前申請すること。


4、家の鍵は各自保管、失くした場合は即座に俺に言え。そして失くすな。


5、しっかりとバランスと体調・気分を考えているので、重政に勝手に飯をやるな。そして重政は基本的に身内以外からの飯を食わない。


6、割り当てられた部屋は、どう使おうが基本自由。退去時に元に戻せる範囲、ゴミの散乱や、害虫の溜まり場等、明らかな迷惑行為にならない程度で使うこと。ゴキブリ発生させたら許さん。万が一、使用中に破損、崩壊、その他生活するにあたって障害が発生した場合は即座に申し出ること。なお、その場合の修繕費は家主負担だが、原因が自然的なもの以外の場合は当事者負担とする。要は自分で壊したら来月の小遣い減ると思え。


7、費用のの徴収は毎月末〜月初に行う。

月々『月6万』(食費・光熱費)+家賃(維持費)

・毎月封筒等に入れ、リビングの費用徴収金庫に入れておくこと。なお、ベルフローラは親父さんから直接此方へ振り込まれるのでその必要は無し。そして全部千円札はするな。全部二千円札はちょっと興味があるけど普通にウザイからやるな。

・月初に、毎月使用した費用を引き、残った金額を、各自返金する。残金を受け取らないのは俺が『善意で部屋を貸している』だけに過ぎないことを忘れないよう。

・個人的に必要な物(授業で使用するノートやペン、個人的に食べる菓子類等)は各自負担、全員共用で食べる菓子類、茶、割れた食器等の生活必需品・共用品は費用金庫に入っている共用財布の中から使用してもよい。その場合、レシートもしくは領収書を使用者の名前を裏目などの余白に記入して金庫横のレシート入れに入れておくこと。名を誤魔化すなどは文字でわかるので効果は無いと思え。

・レシート等、証明書の紛失は、原則無効とするが、それ以外に証明出来る場合は有効とする。要は、失くしてもしっかりとした記録もしくは俺が知っていれば良い。

・残金の返還は毎月初に徴収前に6万-(生活費+レシート内容)=の金額を各自手渡しする。

・光熱費は各自の把握不可能な為、全員で割ることとする。

・食費はセールや一斉消費などで、できる限り抑えるが、いかんせん一人食欲旺盛な自称乙女が居るのでその分は多めにそいつに加算するから心配無く。


柳家現当主 柳奏士


---------------------------


「……なんですかこれ?」


青葉がリビングの掲示板に貼ってあった紙を見ながら呟く。


「……朝起きたら、ここに貼ってあった」


その隣で見ている紅葉が、寝癖だらけの髪のまま答える。


「くぁぁぁぁぁ……」


そしてその隣でベルが口を大きく開けて欠伸をする。現在は朝、奏士が朝食の用意をしている時に居間にやってきた三人は、無駄に達筆に見える文字で書かれた掲示板の用紙を見ていた。重政は居間のテーブルの上でニャンモナイトと化している。白猫だから、アンモナイトというよりは大福や、雪玉の方が似ているが。


「『次』ってことはお嬢様、以前侵入したことが?」


「いやー、あの時はしくじったデス」


青葉の質問に、ベルが少し照れながら答える。


「ちょっとその時のことを詳しく」


そして紅葉が目を輝かせる。


「というか、最後の方とか確実に会長殿のことを指してませんか?」


「……気のせい」


青葉が未だ眠そうに目をこすっている紅葉に目線を向けるが、当の紅葉はぷいとそっぽを向いて知らんぷり。


「お前ら飯できたからそろそろ座れー」


そんなやり取りを気にすることも無く、奏士が両手両腕に人数分の皿と、トレーに白米と味噌汁を乗せて暖簾をくぐる。


「ようやくできましたか」


「……お腹減った」


「ゴハンデース!」


三人がそれぞれいつもの席に座る。そしてニャンモナイト重政はとてとてと特別席に。


「んー」


「はいはい、ちゃんと重政の分もあるから慌てない慌てない」


最後に奏士が重政の朝食を器に盛り、自分の席に着いていざ食べようとするとーー


「なぁ奏士。私の分は?」


「待ってなんでお前ここに居る?」


奏士の隣の席に悠が居た。悠には立場上最低限の敬語を使い、『悠ちゃん』もしくは『あんた』呼びをする奏士が、思わず『お前』と呼んでしまうくらい驚いている。


「なんでって……お前、昨日のこと覚えてないのか?」


「昨日……昨日? 昨日の記憶……全く記憶が無い」


奏士が顎を撫でながら記憶を引き出そうとうんうん唸る。しかし一向に出てくる気配は無かった。


「フォーヒ、ひのうのほほほふもうにほほえへないへふは?」


ベルがもぐもぐと口を動かしながら話す。食べながら話していると言うのに、何一つ食材は飛ばしてなかった。


「……語感から察するに、『昨日のこと覚えてない?』的なこと言ってるんだろうが、マジで記憶無い。つーか飲み込んでから話せ」


「……んっ、ソージ、本当に昨日のこと覚えてないデス? 昨日はあんなに激しく求めて……」


「記憶が無くてもそれが嘘だってことはわかる」


ベルが頬に手を当てていやんいやんと振るが、奏士はいつもと変わらず返す。そんな奏士の反応を見て、ベルが少し不機嫌そうにする。


「とりあえず私の分の飯も作ってくれ」


「……はいはい、ちょっと待ってろ」


奏士が諦めたように溜息を一つ吐き、席を立って壁にかかってるエプロンを装着する。


「……俺の分食うなよ?」


「…………」


奏士が振り向いて悠に指を指すと、悠は丁度奏士の皿に手を伸ばしていた。そして気付かれてそっと手を戻す。


そして再び溜息を吐く奏士。そしてどこか疲れたような顔をしながら、厨房へと消えたーー

はい、今年も終わりというわけでおまけで一話投稿します。ここで小話を……なんと、書き始めるまではしっかりと話の内容が頭に入っていたのにいざ入力しようとしたらさっきまで考えていたことを全て綺麗に忘れました。以前、主人公がモノローグで出しましたが、作者、本当に若年性認知症かもしれません。もしくは脳疲労。多分後者です。はい、夜中の4時に書いてるからこんなことが起きるのです。寝ます。それでは、良いお年を。と言っても、年末年始は仕事無いので普通に完徹で起きてますが。声優特番見てその後初日の出よりも先に外出て勝ち誇るのが毎年の日課なのです。年一なのに日課です。それでは、また来年

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