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輪廻のFate Line  作者: 怪人アホ面男
四階ってエレベーター使うほどでもないし、かといって階段使うと疲れるっていう微妙な階。でもゲームコーナーとかって大抵そこにある
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見た目が暗い人ってテンションはかなり高い 俺? 俺は何時だって外側冷静内側寝不足の深夜テンション

前回、後書きで「次回今年最後!」とかやりましたが、どうも付け加えた部分が消えてたみたいなので、ここで訂正を……


正しくは、「本編は今年最後、スピンオフ的なやつが三本」となります。スマホで書いてるので、色々タブやらアプリを並行して使っていると消える時があるんですよね……ごめんなさい

朝、障子越しの朝日がクソ眩しくて目が覚める。後は重政の温もりを感じる。猫って時々捕まえた死骸とか持ってきたり、虫食ったりするらしいけど、重政は虫苦手だし、野生を忘れきってるから獲物を捕まえるとか無理だから両方無くて安心する……時々縄張りに入ってくるやつを追い払ったりはしてるみたいだけど。


「……ー」


一つ欠伸をし、相変わらず人体から出してはいけないような音を出す身体を軽く伸ばして布団から出る。俺の身体よく保ってるな……なんというか、ジェンガみたいな危うさを感じる。というか今の欠伸で変な声出た。


作務衣から制服に着替えるのは最後だからまだ良いとして、そろそろ季節的に暑くなって来るな……重政のモフりと温もりの有難みが減ってくる時期。ついでに花粉が凄い。ちゃんと外で払ってから入ってきておくれ……


「……よし」


今日の胃痛は五回以内だったら良いな、と最近はもう防ぐのを諦めた思考と共に朝の支度をはじめる。本当にそうなってくれたら良いのに……願いは叶わず夢は砕かれ全ては黒に染まる……本当にクソゲーだなぁ。下の方見てもセーブとロードの表示出ねぇし、コンフィグ画面も出せねぇし、なんならショトカどこにあるのか分からない。目的も不明でクリア不可能。グラフィックだけは超リアルなこのクソゲーなんてレビューで酷評してやる。神よ、一度テストプレイしてみろ。デバックしろ。せめて修正パッチ出せや。ログアウトボタンが存在しないデスゲームとかマジ巫山戯んな。


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


そして記憶とか時間とか思考とかぶっ飛んで放課後。例のブツを渡すべく、頼金に言われた部屋の前に来たのだがーー


「…………」


なんというか……凄く普通の部屋だった。というかここ、新聞部の部室じゃん……メール(アドレスを交換した記憶無し)で暗号文送られてきて、それを必死に解読した俺が馬鹿みたいじゃん。


「……俺だ」


扉を三回ノックし、やってきたことを告げる。


「……合言葉を」


中から頼金と思しき声が聞こえてきた。めんどくせえなこいつ。


「彼方は此方、表と裏、想像と破壊。我が目は全てを見通し、我が手は全て創り、破壊する。真の支配者、それ即ち我ら也」


とりあえず即興で思いついたそれらしき言葉を言ってみる。内容は、ジャーナリストを俺的に表現しただけ。あくまで俺のイメージ。


※あくまで故人の感想です。


……あ、やっべ変換間違えた。俺死んじゃった。


「……よし、入れ」


ガチャりと鍵が開く音がしたのでノブを回す。だがしかし、カチャカチャと音がするだけで扉はピクリとも動かない。念の為に扉を横にスライドさせるが、それでも動かない……なるほど、この扉もめんどくせぇな。なんというか、製作者の悪意を感じる。製作者多分身内クソジジイだけど。


今度はノブを一度押し込み、ノブを上下右から左へ下移動からの上上、とまるで格ゲーのように動かす。そして手から伝わる引っかかりが無くなったら横にスライドさせる。すると今度は開いた。というか結局横スライド方式だったのかこの扉。


部屋の中には頼金一人だけだった。今は部活動時間のはずなんだが……他の部員は何処? 伊豆高原? 伊豆か……そういや行ったこと無いな。海が綺麗と聞く。ダイビングのライセンス持ってるし、今度重政連れて行ってみるか。


「先輩は、初めてなのになんで開け方を知ってるんですか……」


頼金が若干引き気味でズーンと落胆する。それは以前、俺も考えたから。レバー……もといノブの部分は動かした時の微妙な音のから解除の順番を解析した。なお、現在俺の自室の部屋の扉はコード入力式の電子ロック。ベルは本当にどうやって入ってきたのだろうか。コードは誰にも教えてないし、指紋を浮き出すための粉も着いてなかったし……怖ぁ。


「それで、例のブツはどちらに?」


「ああ、ちょっと待て……」


そう言って部屋の明かりを消し、カーテンと扉を閉めて密閉する。気分はまさに犯罪物の取引。いや、盗撮写真だからあながち間違っちゃいない。


「先輩、急に部屋を密閉して……襲おうたってそうは行きませんよ!」


「うん、違うな。思考回路自体が違う」


「私のナイスバディに惹かれて発情してしまうのは分かります」


胸を張って大声で言う頼金。ちょっと背景と効果音が煩い。いや、俺の目は何を見ている? 俺の脳も何を認識しているのだ……


「ナイス……バディ? ちょっと意味を調べるから待ってろ」


多分だけど、こいつと俺とで解釈が違う気がする。というか……


今一度、頼金を頭から脚まで見る。うん、絶対違う。


「……ガンバレ」


そっと、親指を立てて形だけの応援とエールを。さすがの俺も涙出ちまうぜ。いや、目を守るって意味では出てるけどさ。


「慰めは不要です!」


頼金は目尻に涙を浮かべながら否定する。そうか、それがお前なりの鼓舞だったのか。


「でも、無い胸を反らせて主張されたから……」


「有りますよ! 十分有りますよ! これでも理事長よりは有りますよ!」


「いや、悠ちゃんは特例だからな? あの年齢であの見た目なのはかなりの特例だから基準にならんぞ」


同学年の泉ちゃんも人より身体の成長は遅いが。遅いが。遅い・・、な。決してもう発達終了では無い。というか、泉ちゃんの場合、あれで完成してるんだから良い。成長して背とかが大きくなった泉ちゃんを見てみたい気もするが、泉ちゃんはやっぱり小さい方が可愛い。大きいと綺麗……というより元が童顔で声が幼いから、どうやっても可愛い系になる。


「くっそ〜、先輩はとりあえず覚えておいてください」


「悪いな、俺は興味無い事は何もかも覚えちゃいないんだ」


特に人の名前とか。すれ違った人の特徴とか、車のナンバーとかは完璧に覚えている。なんなら推しのBWHは絶対忘れない。二次元だけど。


「……とりあえず、例のブツを早く渡してください」


「……これだ」


肩にかけたスクバから、黒い紙に包まれた写真の束を渡す。何となく、違法ドラッグに見える。状況も相まって。


「では、早速確認を」


ゴソゴソと包装を開け、中の写真を確認する頼金。ねぇ、このコントいつまで続けんの?


「……確認が終了した。これは約束の報酬だ」


そう言って一枚の茶封筒を渡してきた。え、金? 現ナマ?違うな。軽いし、札みたいに長くない。正方形に近い長方形だ。


「え、これ何?」


思わず素に戻ってしまった。


「あ、それは私が盗撮したパシャった生徒会長、ベルさん、そして貴方お気に入りの逆無さんの三人の誰かの着替え中の写真が入ってます」


そして頼金も元に戻った。本当になんだったんだこの茶番。


「お前本当になにしてんの……」


ということは三分の二の確率でハズレだし、というか全部持ってちゃいけないやつだし。でも、泉ちゃんの着替え写真か……どうしよう、全く興奮しない。だっていもうとだもの。でもまだ持ってないんだよなぁ……どうする、どうする奏士!


「あ、データもあるならさらに報酬を払いますよ?」


「……一応聴くが、内容は?」


「今度は選択式で、先程の三人の内から一人選べます」


「んなガチャみたいな方法……」


絶対無間地獄にハマって抜けられなくなるやつだ。だってガチャってそういうものだもの。俺は殆ど課金しないけど。課金するほど余裕無いし。


「それでは、またのご利用……もとい、ご協力をよろしくお願いします。あ、私の商店は年中無休でやってますよ?」


「そうか、利用する機会は無いと思うが、今後とも、な」


というかそれって良いのか? 盗撮写真とか売るってことだろ?


「ちなみに、私が売っているのは盗撮写真じゃありません。夢を、願いを、そして想いを、更にはちょっぴりの勇気を売っているのです」


パチッとウインクかましながら語り出す頼金。


「なんだそのギャンブル中毒者みたいな言い分」


どうしよう、どっかで聞いたような気がする。絶対ろくな記憶じゃないけど。


「まぁそれはさておき」


さておいていいのか。お前絶対何か隠しただろ。


「前から思ってたんですけど、先輩って意外とノリ良いですよね」


「え、急に何?」


前からって、時期によっては恐怖を感じる。


「いえ、私はよく生徒会メンバーに張り込んでいますが、先輩は嫌そうにしながらも話を合わせていますし、今も急な遊びに付き合ってくれましたし」


「あのなぁ……」


もうストーカー自白しちゃったよこの娘。おまわりさーん? 野生のポリスメンはどこー? ポリスメン、君に決めた! モ○スターボール投げても効果ねぇし、そもそもポリスメンに知ってる人一人しかいねぇし。一人知ってるだけでもやばいんだけどさ。


「俺は別にノリが良いとかそんなんじゃねぇよ。あくまで、流れに付き合った方が楽に、スムーズに進むからってだけだ。効率重視なんだよ」


確かに、というより一人の時は常に悪ノリハイテンションだけどさ。他人の、周りの作り出したノリって1度乗ったらあとがめんどくさいじゃん。ついでになんかイラッとくる。


「なるほど、『先輩は早い方』と」


「メモんな。後、表現考えろ」


俺は早漏じゃない。多分! ……きっと。 自信なくなってきた。


「ではでは、またのご利用、お待ちしております!」


気に入っているのか、ビシッと敬礼ポーズをする頼金。


「おう、待ってなくていいから仕事しろ」


しかし、そう言っても頼金は笑顔だった。本当に怖い。何? 何が始まるの?


「あ、またって言っても『股』じゃないので、そこら辺誤解しないでくださいね?」


「するか」


「私の股はそう簡単じゃあ開きませんよー!」


「知ったこっちゃねぇ」


「ちなみに話は戻りますけど、他人に慰められるのは不要ですが、自分で慰めるのは大切ですよね」


「話が唐突すぎるしなんで俺はそんな告白をされなきゃならんのだ」


やっぱり新聞部は廃部にしようかな、と思った。いや、、廃部以前に元凶をどうにかする必要がある。


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


……はぁ、マジで心の底から農民のみたいにヤバたんつらたん言うてます……安らぎが欲しい。安寧が欲しい。ついでに金が欲しい。マニーをプリーズヘルプミー。いや、まじで助けて。


なんて心の中で文句を言っても改善しないこの現状。というわけで今日も変わらず生徒会室へ。そういや最近悠ちゃんのパシリになってない。こう、学園がある日は毎日やっていたことをやらないとなると、不安になってくるな。ヤバい。奴隷根性がヤバい。別にモテすぎて無いけどヤバい。ついでに俺は妹がいない。無念。いや、今妹が居たら絶対可愛いし、好きになってる可能性が微レ存どころか確定演出だからな……なるほど、俺の人生のメインヒロインは実妹だったのか……義妹も良いけど俺は実妹が好きだし大切。攻略対象としても、身内としても。


「はよーっす」


そんな思考を一瞬でデリートして俺の十八番の『無駄思考』を繰り返しながら扉を開ける。その向こう側の光景はーー


「…………」


仰向けで、顔に白い布……の代わりにティッシュ(コット○フィール)を掛けられ、死体みたいにピクリとも動かない莇と、


「え、えーっと……クレハ?」


床に仰向けで倒れているベルと、


「……大丈夫、すぐに終わる」


そしてそんなベルを押し倒すかのように覆い被さる紅葉と、


「え、えーっと……私はどうすれば……」


そんな二人を見て耳まで赤くしながらもスマホを握りしめている泉ちゃん。何コレ。


ベルの制服は乱れており、リボンと腰に巻いているパーカーは結び目が緩んで今にも外れそうになっていて、スカートはめくれて今にも中が見えそうになっている。ついでにほんのり頬が赤い。どーしよ、普通の男ならここでちょっとドキドキするはずなのだろうが、俺はこの状況に恐怖しか感じない。ドキドキの意味って違うと恐ろしいな……


とりあえず俺の取るべき行動はーー


「……」


そっと、音を出さないように扉を閉めた。逃げよう。そして今の記憶を消そう。未来永劫来世でも思い出さないように完全消去しよう。バックアップも消しておこう。


そして俺はその場から全速力で走り去った。俺は何も見てない俺は何も見てない俺は何も見てない……逃げる逃げる逃げる。初号機とか俺は知らんし。


そうだよな、今のはきっと俺の見間違いだよな。どんな見間違いだよ。無理だろどうやっても擁護できない。


今のはきっと紅葉がイラストを描くための資料用だよな。もしくは紅葉が本当に百合っ娘に目覚めた。どうしよう、後者の可能性が高い。泉ちゃんがスマホを構えていたのはそういうお年頃か、もしくは証拠用に記録するためか。前者ならちょっと嬉しい。バカか俺は。いや、今この状況だけは俺は正常。


さて、と。俺はこれからどうしよう。生徒会室には行けない。行ったら再び命の危機になる気がする。帰るか。仕事無いだろうし。帰って重政で癒されよう。溜まってた積みゲーを消化しよう。そして久しぶりに仕事しよう。いや、ちゃんと計画的にやってるけどさ。やはり癒しをくれるのはアニマルか二次元だけだな……でも瑠姫さんからの電話で癒しが帳消しにされるからな……着拒しようかしら。意味無いと思うけど。


その後、夕方になって三人は帰ってきた。莇は草臥れていて生気……というより記憶が無いのか、それとも何かあったのか……いつもより疲れているように見えた。紅葉はいつもよりつやつやしていて、まさに興奮状態。ベルはなんだか頬が赤くて、制服に皺があった。何があったのかは聞かないことにした。怖いから。俺はあえてフラグをへし折る男……


いや、まずそれ以前に、莇に何があった。真実を知るのが怖い。はぁ……重政に癒されよう。

今年最後の投稿です。内容はアレです。酷いです。それでも理由はどうあれ、毎回読んでくれる人達のため、そして自分のために創ります。そういや最近モノローグがうるさくなってきたように感じます。気の所為ですかね。木の精なら喜びます。それが可愛いなら。二次元美少女のように可愛かったら。

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