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輪廻のFate Line  作者: 怪人アホ面男
第十章 2桁まで長すぎない?
115/133

作戦編終わりとか言っておきながら体育祭の話殆どしてないの何なん

告白が成功(?)したその日の放課後


幸せカックソがプルを連れて滅べ生徒会室に戻る。 私怨いぶつ混入してますよ。


ついさっき誕生した熱々のカップル(仮)は仲良く手を繋いで椅子に座る。


「ん、あぁ莇。 お前の座る場所はそっちじゃねぇ」


「? ここは私の席ですが……」


莇が立ち上がって椅子を確かめる。 役員席ベルの隣俺の斜向かい泉ちゃんの対面。 確かにそこは間違いなく莇の席だが……


「いやいや、今回の主役に相応しい特等席を俺が用意したからそこに座れよ」


そう言って莇を十露盤板とくとうせきに正座させる。


さて、と……


「じゃ、乗せるぞー」


「ちょっと待ちなさい」


莇の上に石を乗せようとしたら頼金に止められました。 何?


「……一目瞭然ですけど一応聞きますね。 何してるんですか」


「石抱き」


「ああ、ダメだやっぱり思考回路が理解出来ない」


頼金は頭痛がするのかこめかみに手を当てる。 それはそうと俺は莇に石を乗せる。


「お前2枚目らしいし、石も7、8枚行けるよな」


「因果関係何処ですか」


なんでこの男は1枚とはいえ石抱きで平然としているのだろうか。 あ、鍛えてるからか。 そんなどっかの鬼みたいな理論で通じる訳が無い。


「というか、私既に殴られているのですが。 それでチャラではないのですか」


「何言ってんだお前。 あれはED野郎にバイアグラぶち込んだだけだ。 告白ほんばん終わったら次はお掃除だろ 」


「……この場合掃除の意味が違う」


「珍しくソージの株が上がったと思ったらこれデス……」


何言ってんだあの女は。 俺があれで済ます訳が無いだろ。 最初から言ってた事だし。


「ほらほら、華ちゃん抱く前に石抱かせてどうするんですか。 先輩今だけは我慢して祝福してあげてください」


「本当に抱いたら石で済ます気は無いが」


「はいはい後にしてください。 先輩早くこれ片付けなさい」


頼金が睨み付けてきたのでなんか怖くて渋々道具を片付ける。 べ、別に後輩にビビったとかじゃないんだからねっ!


一方今回のヒロインは


「抱く?…………莇さんに抱きしめてもらえるってことですか?」


「え、えーっとぉ…………あ、当たらずとも遠からず?」


ピュアな目で泉ちゃんを困らせていた。 頑張れ泉ちゃん。 俺は薪姫と相性が悪い。


───────────────────────────


「で」


告白の後色々あった(超他人事)が、それもここまで。 莇と薪姫を並んで座らせ、それと向き合う形で他が並ぶ。


そして先頭に立った頼金が咳払いして一言。


「紆余曲折ありましたしまだ解決はしてませんが…………一先ずぅ〜〜〜〜大団円! おめでとう!」


頼金が叫ぶと同時にクラッカーを鳴らし、それを皮切りに皆が一斉にクラッカーを鳴らす。


「……おめでとう」


「オメデトー!」


「お2人共おめでとうございます」


皆が2人を祝福する中、俺は『なんかエ○ァみたいだな』とか思ったり。


てかちょっと待って。 俺何も知らされてないしクラッカー受け取ってないんだけど。


流石の俺もクラッカーを常備してる訳もなく、どうしようか悩んでいると○ラメキーノ!


も、もうこのM202をぶっぱなして祝砲とするしか……何処で使い方を習ったかって? 説明書は読まないタイプだ。 じゃあ勘じゃねぇか。


「ああ、先輩にクラッカー渡すと音とか増幅したの出しそうなので今手渡しします。 これ使ってください」


あ、そう…………べ、別にランチャーONしたかった訳じゃないんだからねっ! まぁ前後間違えたら大変なことになるし。 間違えなくても大変なことになるのはここだけの秘密。


「ほらよ」


莇に向けてクラッカーを放つ。 スカでした。


え、嘘でしょ俺のやつだけ音ならないっていうか湿気ってるなんてある? ねぇこれ持ってきたのだーれー? あー! 頼金じゃーん! 先輩に恥かかせた罪で人権ボッシュートです。 独裁国家並のクソ法律。


「……まぁ先輩が恥じかきましたが、お2人共おめでとうって事でですね。 これから写真撮影質疑応答その後入籍の流れとなります」


「現代の流れに反するスピード結婚」


「その後は初夜となりますのでお部屋は用意してあります。 ちなみに先輩の部屋です」


「お互いに後々地獄すぎるし巫山戯んな」


「あの……私達はまだお付き合いしていないのですが」


「大丈夫です告白したんですから後はナカで付き合っちゃえば外でも付き合えます」


「それは暴論では?」


まぁあながち間違っちゃいないから暴論ではないと思うが。 ちょいと強引なだけで。


「付き合う…………泉ちゃん、中と外ってどういう意味ですか?」


「え、ええと……お互いの理解を深め合うというかあアガペーと言いますか……」


「?」


「っ~~~!」


限界の泉ちゃんが真っ赤な顔でこっち見てる。


すまん俺ももっと見てたいから助け舟はトイレットペーパーの船しか出せない。 水に流せるから安心安全。 乗ってる人の安全は度外視。 世間はそれをゴミと呼ぶ。


「コラコラ、まだ早いデスヨ」


思わぬ場所から助け舟タイタニック号が。 名前的に沈むよね。


「お嬢様……」


「無垢なハナを徐々に染めていくアオバの想いを放置して急いじゃ中折れシチャイマス」


「お嬢様?」


ほらー自分から沈んでった。 タイタニック号っていうか大パニック号だろ。 どーすんだこれ。


「それもそうですね」


「お前聞き分け良すぎだろ」


「いえまぁあの華ちゃんが女になるのはちょっと楽しみというか」


「私って男の子だったんですか?」


「華ちゃんが男の子だとしたら、私はそれより山がないことになるなぁ……華ちゃんはちゃんと女の子ですよ」


なんでこの後輩は自分の発言で暗黒面に落ちてるんだろうか。 あの『益』みたいな黒マスクの人も意気消沈する。


「まぁとにかくおめでとうって事で、私達からお2人共へプレゼントがあります」


「プレゼントですか?」


「わぁーい!」


無邪気に手を挙げて喜ぶもう1人の後輩。 なんか甥姪を甘やかして怒られる叔父の気分。 俺は叔父と会ってないけど。


「これです。 2人きりの時に開けてくださいね」


そう言って頼金はピンク色の包装紙と黄色のリボンで包まれた箱を渡す。


ええ、同じく俺は何も聞かされてません。 けものはいてものけものはいないんじゃなかったのかよ。


「わぁ……皆さんありがとうございます!」


「これ……軽いですが中に何が入っているのですか?」


「それは開けてのお楽しみです」


そういう頼金の顔はとても悪い笑みだった。


そしてベルも悪い顔だし泉ちゃんは微笑んでるし美少女だし紅葉はいつも通りぼーっとした顔。 それが普通に怖い。 ちょっと待て何入れたお前ら。


「おい、ベルちょっとこっち来い」


「?……! ソージも漸く愛を囁く覚悟がデキマシタカ」


「哀なら囁けるが違う。 お前ら、あの箱に何入れた」


「…………」


それを聞いた瞬間、ベルが口を閉じて顔を背けた。 おい。


「……黙秘権を酷使シマス」


「残念ながら黙秘権は現在休職中だ。 吐け」


「じ、実は…………」


ベルにちょいちょいと手招きされて部屋の隅へ移動する。 ここで何かしたらタダじゃ済まさんぞ。 ベルへの信用ねー


「ドムコン・お薬・夜の玩具を入レマシタ」


「何してんのお前」


「あとお砂糖スパイス素敵な物とケ○カルX少々」


「そんなん入れたら18禁の○ワーパフガールズが出来上がるわ」


つーかこの時代にそのネタは読者に伝わんねぇって前にも言ったよね俺。 伝わる人が居たら奇跡。


「つーかお前あの薬合法なんだろうな」


「…………黙秘け「休職中だっての」…………沈黙が正解デス」


「言っておくが沈黙が正解なのはハン○ー試験くらいだからな」


「…………こ、これには訳がアリマス」


「なんだ」


「あの薬は一応完成してマス。 でもまだ人体への影響が不確定だからアオバを被検体にしようと思っただけデス」


「なんだただのカスか」


「失礼な! これはワタシからアオバに対するお仕置ダベ〜 第1、ソージにだって有益デス」


それより途中なんか聞き馴染みあるセリフが聞こえた気がする。


「そう、ソージとワタシが使う時に備えてアオバをサンプルにする事で凡その効果時間と効力が分かりマス」


「なんだただのゴミか」


「あれおかしい評価が下がった」


だって何度も使う機会無いと言うとろうに執拗いから。 朝から中華くらい執拗い。


「つーかお前、前にあの薬のプロトタイプ的なやつの効果で『エグい継戦力』って言ったよな。 あれ完成系ならよりヤバいだろ」


「そんな事は無いデスヨ? せいぜい1日2日程度じゃ倒壊しない塔を築くだけデス」


「効果倍増してんじゃねぇか」


おい政府機関は何してんだ! 危険ドラッグ製造会社をはよ取り締まれ!


「ちなみにもう1つの薬は一緒に開発した『感度が良くなって気持ちよくなれるお薬』デス」


「言い方」


もろヤバいクスリだろ。


…………いやどっちにしろヤバい薬だったわ。


「この2つはセットで、片方を男が、もう片方を女が飲むとそれはもうケモノの如く」


「お前、処女と(推定)童貞にそれ飲ませる気か」


「薬の効果で痛みも緊張も無くなって素敵な初体験デス」


「たぶんお互いに殆どの記憶残らねぇよ」


薬の効果が切れて疲れが一気にやって来た時正気に戻る感じだと思う。 そしてその後眠るように気絶して目が覚めてから…………これは未来視じゃなくてテンプレか。 でもありそう。


「まぁ使うかどうかは2人次第デスから」


「それはそうだが……」


嫌だぞ俺は。 万一莇が我が家の自室に連れ込んで箱開けてそのまま……なんて。 暫くイカ臭いじゃないか。 重政臭いの苦手なんだぞ。 きな臭いのは好きだけど。


「そんなに心配ならソージが試してミマスカ? 勿論、ワタシもお手伝いシマス!」


「遠慮しとく」


「まぁまぁ遠慮しないで」


「お構いなく」


「まぁまぁ遠慮しないで」


「お気遣いなく」


「まぁまぁ遠慮しないで」


「まぁまぁ遠慮しないでbot?」


はよ凍結されてくんないかな。 永久凍土に放置したら氷像で発見されるかな。


「む〜 じゃあその時まで待チマス」


その時ってどういう時だろう。 そしてそんな時は昨日今日明日未来永劫に来ないから諦めてマジで。


「皆さーん お祝いケーキ切りますよー」


「ハーイ!」


「……ケーキ♡」


「ほ、ホールケーキ……」


あれおかしいな頼金が取り出したケーキ俺が作ったやつだな。 なんであいつさも当然のように取り出してんの?


「あ、先輩も食べます?」


「なんで製作者が食えない可能性あんの? そしてなぜお前が仕切っている」


「私がやらないで誰がやりますか」


「意識高」


「先輩達に任せてたらグダグダになりますからね。 ほらほら、突っ立ってないでお皿とか持ってきてください」


「……ついでにお茶も」


「ヘイマスター! マテーヨをロックで」


「マティーニだろキ○タクか」


あとそれ酒。 学園に置いてあるわけねぇだろんなもん。 も助に聞けば隠し持ってるかもしれない。 いや流石のあいつも運転もあるのに職場で酒は飲まないだろ。 うん……多分。 信用なにそれ美味しいの?


「では、私はコーヒーブラックで」


「自分で容れろ」


「私は────莇さんと同じものを!」


「大丈夫ですか? コーヒー、苦手な筈では?」


「わ、私ももう大人ですからね…………頑張ります!」


「そうですか。 では私はブラックではなくミルクとシュガー多めで」


「万一に備えて自分のを変えないでください!」


「はいはい、怒った顔も可愛いですよ」


「イチャつくの辞めてくんない?」


莇は糖尿病になればいいのにと心の底から思う。 そして死ねばいいのに切実に。


「ほらほら先輩早くしてください」


「人使い荒」


というか全員違うもの飲んでんだけど。 これ俺が全部やんの?


「お、お手伝します」


「泉ちゃん大丈夫大丈夫。 ゆっくりしてていいよ」


泉ちゃんに見られてると毒盛りにくいし。 これくらいの仕打ちは許して貰えると思う。 無理ですね諦めろ。


「で、ですが……」


「ホントホント。 ちょっと一服盛るだけだから」


「いや何する気デスカ!」


「暗殺?」


「…………奏士は短気」


「俺が短気ならお前を家には置かん」


「…………」


「あ?」


なんだ喧嘩か? 穏便に暴力以外で解決しよう。 このセリフって暴力以外が出てくることってあるんだ……


「お、お2人共喧嘩はダメですよ」


「大丈夫です華さん。あれは喧嘩ではなく仲良しの証拠。 1種のイチャつきです」


「紅葉、勝負はお預けだ。 先に奴を殺る」


「……異議無し」


「おやおや」


さて莇をどう殺るか。 出来る限り苦痛を味わう形で殺りたい。


「あのー…………」


そして一方頼金は。


「いつんなったらお皿とか持ってきてくれるんですかねこの人達は」


紅葉と共闘して莇をシバいてる俺らを、放置されたケーキと共に眺めていた。


閑話休題


「そういえば会長。 書類持ってきました」


「……ん。 受理する。 理事長の許可はもう貰ってるから予定通りに進めていい」


「本当ですか? わーい私会長愛してます」


「…………ここまで心がこもってない告白は初めて」


「まるで告白は経験済みみたいな発言ですね」


「……中等部の時とかに割と」


「へ〜 クレハもそういう経験アリマスカー」


「……ベルも?」


「それはモチのロン! イギリスにいた頃も日本に来てからも何度も!」


「…………」


「黙り込んでどうしました先輩。 ヤキモチですか?」


「いや……告白してきたやつが気の毒だなぁと思って」


「お、なんだ喧嘩か?」


いやだって……見た目は良くても中身がアレだし。 見た目でカバー出来る限度を超えるくらい酷いし。


「まぁいいや。 2人は告白されたことあります?」


「わ、私……ですか?」


「うんそう、泉ちゃんと華ちゃん」


「うーん…………私はありませんね〜 」


「以外ですね。 華ちゃん可愛い(くてエロい身体してる)から経験あると思ったんですけど」


あれ今頼金のゲスい心の声が聞こえた気がする。 幻聴か?


「と、言われても……私は昔から料理一筋だったから人と遊ぶ事も少なかったし、特には────あ、でもラブレターなら昔貰ったことがあります」


「っ」


「ほうほう! ラブレターとな!」


「……詳しく」


「聞かせロー!」


女子メン全員が目を輝かせて薪姫に詰め寄る。


それよか、莇が凄い顔してるんだけど。 お前割と独占欲強いのな。 子どもの頃のラブレターくらい許してやりなさい。


「あ、ラブレターって言っても告白はありませんよ。 その日はお料理の練習で忙しかったので直接その人のクラスまで行ってお断りしました!」


「「「「…………おおぅ」」」」


皆が少し引いている。 薪姫華よなんという残酷な。 そいつは暫くクラスどころか学年の笑いものにされるぞ。


「……そ、それじゃあ泉ちゃんは!」


頼金が強引に切り替えた。 お前のそういう所嫌いじゃない。


「わ、私は1度も…………」


「……そうなの?」


「こんなにカワイイのに〜」


「むぐっ……い、いえそんな事は……」


紅葉とベルの2人に抱き着かれて撫でられて苦しそうな泉ちゃん。 いいなぁ……


「先輩今泉ちゃんと代わりたいって思いました?」


「いや紅葉らと代わりたいなって」


「あそっち」


だって俺がやったらセクハラ1歩手前だし。 昔はよくやったけど今はもう無理よ。 お互い大人やし。 強いて言うなら俺は精神が子どもで泉ちゃんは身体が子ども。 だが、そこがいいとは思わんかねルイス君。 誰に聞いとんねん。


「でもそうなんですか〜 私が男なら泉ちゃんを今すぐにでも嫁に欲しいくらいなのに」


「わ、私なんかがそんな……」


「いやいや十分魅力的ですよ。 て訳でお義父さん! 娘さんをください!」


「俺を父と呼ぶな」


「ならクソジジイ!」


「なんで次点がそれなんだよ」


「冗談です。 まぁ嫁に欲しいのは冗談ではないですが」


「そこも冗談出会って欲しかったよね」


「いえまぁ実際泉ちゃんは男子人気凄いですし、誰かに食われるくらいなら私が食ってしまおうと」


「絶対やめろ」


泉ちゃんは永遠の処女だい! 処女厨は帰れ! じゃあ俺帰るわ。 一人でなにしてんだこいつ。


「そうそう、それで思い出したんですけど、莇先輩今後は大変ですよ」


「私ですか?」


「ええ。 華ちゃんも男子人気凄いですからね。 お互いに牽制してたりで手を出す人はいませんでしたけど、1年生のオアシスみたいな部分がありますから」


「それがアオバの手に渡って暴動が起きる、という事デスカ?」


「大体そういう事です。 莇先輩、大丈夫ですか?」


「覚悟の上です。 それすら含めて、華さんを誰かに渡す気も奪われる気もありませんので」


「あ、莇さん……」


「あ、先輩吐くならトイレで吐いてくださいね」


「なぬ」


無言でしかめっ面してただけなのにノールックで言われた。 頼金お前徐々に俺の扱いに慣れてきたというか雑になってないか? もうちょい労わろうよクソ雑魚な先輩オレを。


と、その時生徒会室の扉がノックされ、同時に人が入ってきた。


「入るぞ」


「……もう入ってる」


「返事を待て」


久しぶりの登場となる悠ちゃんは、いつも通りやってきてまた面倒事を持ち込む。


「なんだケーキを食べているのか。 ひとつ貰うぞ」


「貴様それは俺の「気にするな」おい」


悠ちゃんは俺の皿のケーキを素手で掴むとパクリ。 おい本当に製作者が食えない事件が起きてるじゃねぇか。 俺まだ口付けてねぇぞ。 茶と格闘してたから。


「全員集まっているな」


「……今日は生徒会が無い筈」


「仕事じゃない。 連絡事項を言いに来ただけ────なぜ薪姫がここに居る? 役員でも増やしたのか」


「え、ええと……」


目を合わせた薪姫が少しどもる。 まぁ一般生徒からしたら理事長って目を合わせる機会も対面で話す機会もないし、当然か。


それよか、俺は悠ちゃんが薪姫のことを知っていたことに驚き桃の木楠木正成。 同じロリ枠として知っていたのか、自分と差程変わらぬ背に対して一部が違いすぎる僻みで覚えていたのか。 「全生徒を覚える」という選択肢が出てこないのがミソ。


「ノンノン! 今はお祝い会をシテマシター!」


「祝い? 誰のだ。 ウェディングか」


「それは祝う側じゃね? 11マナの」


懐かしいな。 作者が昔大会の優勝賞品で貰ったパックで引き当てたやつじゃん。 要るか? このクソどうでもいい小話。


「えっと……お姉ちゃん実は──」


「ふむ? ふむふむ……なぬ?」


泉ちゃんが悠ちゃんにコショコショと伝える。 すると徐々に悠ちゃんの表情が変わっていく。


「そうか。 まぁおめでとうと言っておこう」


「ありがとうございます」


「あ、ありがとうございますっ!」


悠ちゃんがパンパンと軽い拍手をしながら言うと、2人はほぼ同時にぺこりと頭を下げる。


「で、莇よ。 貴様の葬式は何時だ?」


「理事長?」


「ああ、スマン間違えた。 処刑の日は何時だ?」


「理事長?」


流石独り身悠ちゃん。 リア充への憎しみは忘れない。


「なんで従姉弟揃って同じ反応!?」


「……血は争えない」


「お、お姉ちゃん……」


俺も残念だよ。 悠ちゃんの事は身内として恥ずかしい(棚上)


「若造共が色気付きやがって……なんだ! お前らと私で何が違う!」


「見た目性格趣味嗜好色気」


「従弟と言えどぶち殺すぞ貴様」


「なんだコイツ」


悠ちゃんに本気の殺意を向けられて俺も対抗。 キャストぉ! 緑竜の盾ぇ! バ○ィファイトやないかい。


「……まぁいい。 連絡事項だ」


あ、案外熱が冷めるのが早い。 ホントに何なんだお前。


「そろそろ体育祭だ。 設営運営は実行委員が主体となるが、お前達生徒会役員も参加だ。 来週から設営期間に入るから放課後の予定を空けておくように」


「ハイ! 体育祭の本番は何時?」


「今年は来週の土曜日を予定してる。 雨天時は日曜日だ」


「ハイ! 組み分けとかはアリマスカ!」


「それは明日のホームルームで決まる。 例年通りならクジ引きだ」


「……基本的に紅白」


「クラスでもチームが違う……これって半々デスカ?」


「凡そ半々だ。 クラスの半分は敵になる」


「と言っても、参加するのは普通科と工業科くらいで音楽と美術は殆ど参加しませんけどね」


「それは何故ですか?」


「音楽と美術は基本的に運動苦手連中ばっかだからな。 万一怪我してコンクールとかがおじゃんになれば元も子もないから、特別に自由参加になってる。 逆に、工業科は9割以上が運動出来る野郎で構成されてるし丈夫だから参加率が高い」


「ぶっちゃけ個人競技の上位入賞者って工業科か陸上部ですしね」


「体育祭なんてほぼ陸上部か力持ちの独擅場だからな」


俺はそこそこの力で流すことにしている。 右左使えるとはいえ、手が潰れちゃ漫画に支障が出るし。 安全第一超大事。


「なんだ奏士。 もっとやる気を出せ」


「無理」


「花伝も少しは出せ」


「……体育祭は疲れる」


「なんだ揃いも揃って情けない」


「そうは言っても乗り気じゃねぇし」


「……普通科も任意参加でいいと思う」


※これが学年2トップかつ生徒会会長・副会長の姿です。 立派でしょう?


「え〜ソージもクレハもヤリマショ〜」


「……やらないとは言ってない」


「強制だから最低限はやるさ」


「お2人は凄く消極的ですね」


「そういうおまえは結構乗り気だな」


「身体を動かすことは嫌いじゃありませんので」


そう言いながら莇は薪姫の手を握る。 何? 殺すぞ。


「それに、今年は明確な目標が出来ましたので。 運動ができる人は女性にモテるらしく」


「それでモテるのは多分中学生までだと思う」


いやまぁ大人の世界というかプロの世界になるとそれでモテモテだと思うが。 この年で運動出来てもモテるかって言われても……なぁ? 頭いい方が多分モテる。 金持ちは何時でもモテる。


つまり俺は頭良い・運動出来る・金持ってるのモテ要素は揃っているのになぜモテないんだ? あ、見た目と内面か。 人として全否定されたんだけど。


「む〜……莇さん、女性にモテたいんですか?」


薪姫が頬を膨らませて莇の袖を引く。 そんな事言ったら……


「いえいえ、私がモテたいのは貴方だけですので」


莇が何でもないかのように返す。 ほらー俺の殺意が高まっちゃうじゃないか。 限界なんてぶっ壊してやったぜ。 自分の手で。


「チッ……ガキはこうやってスグイチャつきやがる……」


「お、お姉ちゃん落ち着いて……」


荒ぶる天神間違えた荒ぶる悠ちゃんを宥めるのは万能清涼剤こと泉ちゃんに任せるとして、だ。


「体育祭実行委員っていつ決まったんだ?」


「先輩何言ってんですか。 4月の時点で各委員会は決められてるでしょ」


「4月…………4月? 4月、かぁ……」


どうしよう5月からの記憶しかない。 なんならあれほぼ6月だし。


「ぶっちゃけ設営って1週間も必要か?」


「まぁウチの学園は使う校庭も広いですから。 関係者も呼ぶでしょうし、それの打ち合わせとかも兼ねてじゃないですか?」


「まぁ早く帰れるから良いが」


「……期間内でも生徒会はある」


えマジで?


「そうなのですか?」


「……さっきも理事長が言ってたけど、設営実行は実行委員と有志。 生徒会の仕事の大半は、設営に使う設備の申請書等の各種書類の処理と設営に不備がないかの点検。 派遣する人員の管理も含まれる」


「生徒会役員は仕事しすぎじゃない?」


週休3日超大事よ。 なんなら5でも6でも7でも良い。 超ウェルカム。


「……流石に当日は無い」


「当日は競技で忙しいじゃん」


「……文句の多い」


そりゃ文句言いたくなるよ。 仕事量多いもん。 休み欲しいもん。


「そうだ、それについて注意点を言っておこう」


「注意点?」


「それってなんデスカー?」


「実行委員はあくまで体育祭の設営と運営が仕事だ。

だが、あくまで実行委員。 その上に生徒会がある。 実行委員に独断先行の権限は無いから、申請書が無い・却下されたのに進められてるものを見つけたら報告しろ」


「例えばどのようなものですか?」


「そうだな……例えば、実行委員が作成したプログラムは事前に競技別に内容と必要設備を書類に書いて提出する義務があるんだが、時折プログラムと申請書が一致しない場合がある」


「なるほど……」


要するに実行委員は全権代理では無いってことね。 主体ではあるが、あくまで生徒会の『お手伝い』ってことか。


「ほへ〜 皆さん大変そうですね」


「なんだ薪姫、お前も手伝うか?」


「わ、私ですか!?」


「ああ、暇ならやってみるといい。 成績は学業だから無理だが、内申にはプラスしておくぞ」


「うっ、確かに私は成績良くは無いですけど……お店もありますし……」


「華ちゃん別に進学する気はないですしね」


「ほう? 卒業後は即結婚か」


「いえ、結婚は私が1人前になってからと決めてます!」


胸張ってる所悪いんだけど、薪姫さん貴方一応莇とは保留の関係ですよね。 なんで既に結婚までの道が見えてるんですか?


「だ、そうデスヨアオバ。 頑張って支えナサイ」


「ええ、勿論」


莇って割と愛が凄いタイプだな。 子が産まれたら親バカになる未来が見える。 それがもし女の子だったらとんでもなく親バカになる。 確実に。


「まぁ強制はしない。 あくまで自由参加だ。 だが、その気があるなら生徒会役員の枠は1つ開けておこう」


悠ちゃんがああ言ってるけど、生徒会役員の枠って今も結構空きがあるんですよね。 本来は1つの役職に4、5人とか就任するらしいっすよ。 副会長でも3人だそうです。 ねぇ、やっぱり増やさない?


って思ったけど俺が人見知り激しいので無理ですね。 なんならこの生徒会は役員全員が対人に何かしらの問題がある。 今更だけどおかしくね?


「では諸君。 励む様に」


そう言って悠ちゃんは部屋から出ていった。 ああ、俺のケーキよさらば。


「り、理事長ってああいう人だったんですね」


「基本的に良い人ですけど、根っこが先輩と同じですからね」


「従姉弟ですし」


「……見た目は似てなくても性質は同じ」


「……………………」


泉ちゃん君はなぜフォローしないんだい? なぜ俺から目をそらすのかわからんなぁ。 思い当たる節しかないけど。


「ソージもユウも恋人を作れば万事解決デス! て訳でソージカモン!」


「要らねっす」


「今日は一段と冷たい!」


「まだ暑いから冷たいくらいが丁度いいだろ」


「暖かい想いを所望シマス!」


「お前が黙れば暖かくなると思う」


「無理ナノデアオバ達にアツアツになって貰いマス!」


それでいいのかお前は。 趣旨ズレてね? いや俺的には逸れてくれて嬉しいけど。


「アツアツ……どうしますか?」


「こいび────私達でアツアツって何すればいいんですかね」


あれ今恋人って言いかけたよね。 言いかけたよね? ね?


「あ、では次回の記事はお2人の独占インタビュー的な感じにしますんで何もかも吐いちゃってください」


「唐突では?」


「(無視) はいじゃあ華ちゃんから。 莇さんを思って何回シたの?」


「最初に聞くことがそれかい」


「シ、シた? 何をですか?」


「おっとこれは失礼」


つーかお前が率先して言うんかい。 お前前に控えろ的なこと言ってただろ。


「じゃあ莇先輩はどうです?」


「これ校内新聞ですよね」


「大丈夫です上手くやりますから」


「お前は何を求めてんだよ」


「愛です」


「ボ○ドルドみたいなこと言うな」


「愛ですよボ○ドルド」


「じゃあお前誰だよ」


これがやりたかっただけだろコイツ。


「さぁさぁ吐いちゃってください。 吐いてくれたら私が喜びます」


「私に全く利が無いのですが」


「わかりました……華ちゃんの為! 私、一肌脱ぎます!」


「華さん?」


「じゃあ手っ取り早く上脱いでくれます?」


「千聖殿?」


「分かりました……あ、莇さんはあっち向いててくださいね?」


「は、華さん脱いじゃダメです! 奏士さんも居ますから!」


「変わりにソージはワタシを見るといいデス!」


「……じゃあ私は泉を見る」


「え、え?」


今日も賑やかだなーとか思いながら茶を啜る。


…………ケーキ

ハイどーも最近コンビニ行くことが増えた作者です。


今まではコピー機と料金支払い以外で行くことなかったのですが、最近コンビニで買って食べる機会が増えました。 最近のは美味しいですね。 昔より高くなってますけど。


コンビニ繋がりで最近の出来事ですと、私がレジ待ちしてる時の話がありまして。


私の前の人がカード払いで暗証番号を打っているのでしょうが、苦戦してる様子。 何かと思って待っていると、その方が

「これ反応しないんですけど」

と言いながら何度も画面をタップしていました。


大きなつけ爪をつけた指で。 ええ、タッチパネルには殆ど触れてませんでした。


結局諦めて現金で払ってましたけど、あれはなんだってんでしょうか。 新手のボケですかね。


はい、特に落ちは無いです。強いて言うなら私がセルフレジで

「ポイントカードあります」

って言ったくらいですかね。 誰に言ってんでしょうか。 怖いですねぇ


それでは次回から体育祭。 目標2話以内です。今度はちゃんと日付を間違えずに来週の日曜午前0時。 お楽しみに


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