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輪廻のFate Line  作者: 怪人アホ面男
九章だけど海会をダラダラしすぎてめっちゃダルい
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最近フルーツ系のCM見なくなった。 俺がただTVを見ないだけかも

「ご予約4名様〜 4番テーブルご案内で〜す!」


「「「いらっしゃいませ〜ぇっ!」」」


コミケの会場からちょいと離れた場所にある焼肉屋。 予約の認証を済ませて席に着く。 あ〜なんか疲れた。 運転中もしつこかったし、車に施した緊急脱出装置という名の排出機能使って追い出そうかと思った。


「お客様、お子様席をご利用になりますか?」


席に着いたら店員さんの声が。 うちに子どもはいま────あ、悠ちゃんか。


「おい、聞かれてるぞ」


「お前わざとだろ」


「大丈夫そうです」


一応断りを入れておく。 向かいに座ってるも助と瑠姫さんが顔を背けて震えてるのを俺はあえて何も言わなかった。 超優しさ。


「……おい、顔背けないでこっち見ろ」


「い、いやいや……俺笑ってねぇって……」


「え、えぇ……そんな……」


「なぁ奏士、これは私キレていいよな?」


「俺を巻き込まないでもらえる?」


「ったく……いくら私が小柄とはいえ、これでも143はあるんだぞ。 小学校中学年くらいはあるだろ」


小学生を低・中・高学年で分けて呼ぶ人って珍しいな。 確かに俺ら世代はそう呼ばれてたけど。 今はなんか低学年と高学年の2つだけなんだってね。


「でもその身長はプロフィールフェイクで実際は138cmしかないじゃん」


「おいバラすな」


「悠、お前5センチもサバ読んでたのか」


「ううう煩いな! 130後半と140前半は大きな差があるんだよ! いいだろ学園での威厳保つためにそれくらい!」


「いや学園でもマスコットポジションだから威厳とかは無いけどなぁ」って俺とも助の意見が一致した。 声には出さなかったけど。


「よ、よーっし! 今日は奏士の財布を空にしてやるぞ!」


も助が無理やり切りかえてこの話は終わった。助かった。


「食べ放題だから一定額以上上がらないけどな」


「……じゃあコース頼んだ後で全部単品注文するか」


「その行いになんの意味がある」


絶対に店側困惑するからやめろ。


というか、今って全品タッチパネル式だからコース頼んだら単品不可能なんだよな。 逐一店員呼んで端末から入力じゃないと。 手分けで今激務だから止めろ。


「いいからさっさと注文しろ。 ほら貸せ」


パネルを操作してコースと人数を入力。 なぜタッチパネルの操作音は「たぷたぷ」なんだろうか。 重量感ある乳を持ち上げる時の音と同じなの意味分からんわ。 この思考に辿り着いたというか迷走した理由も分からんわ。 思考回路も思考誘導も自由すぎる。 まさに迷走ラプソディつって。 うっぜ。


最近そっち系のネタが増えたけど、作者の趣味嗜好が混入してない? いやキャラメイクの時点でだいぶ混入してるってかこの話全てが作者の意思の結晶みたいなもんだけど。 ちなみに作者が一番好きな曲はボカロ行進曲。 ほらまーた異物混入で衛生崩壊どうでもいいけどマカロン食べたい。 今から焼肉だっての。


「酒飲む人────は聞く必要なかったな」


俺が言い終える前にスっと無言で3人が手を挙げている。 具体的には「酒」の「s」で手を挙げた。


「コースも最上っと……」


今日1日働いてくれた報酬だしね。 プレミアムに行こうじゃないか。 今何フェアやってるっけ……あ、JAPANフェアか。 これ投稿される時にはもう終わってるのに? なんなら韓国フェアも終わってる可能性がある。 いやまだ続いてるか。


「はい、注文したから好きに飲め」


「「「わーい」」」


3人がパネルを操作して注文してる中、俺はソフトドリンクだけ注文して背もたれに寄りかかる。 角席に座れたのは警戒範囲が狭まって良いけど、都心でしかもお盆となると大盛況だな。 こういう時紅葉が来たら店が崩壊しそう。


「ほら奏士。 お前も何か注文しろ」


「ん、ああ」


悠ちゃんからパネルを受け取ってメニューをツイツイーっとスライド。 俺は初手肉と米ではなく、野菜類で胃を慣らすタイプ。 油物は論外。


「ん〜 はい。 他ないなら送信しちゃうぞ」


「私たちはもう終わったから大丈夫だ」


「はいよ」


ダンボールの開封作業と運搬で酷使した腕がパネルの重さに耐えきれなくなってきたからさっさと注文して充電器に戻す。


いやほんと、酷使したし会場で無双してたし酷使無双だわマジで。 ブラック企業の上司は全員酷使無双が使えるって聞くよね。 酷使するのは部活ですが。 そんな酷使に絶句した私。 韻踏みきもっちぇ。


「お待たせしましたー 塩タンとカルビ、豚肩ロースともやしナムルでございます」


「ほら、来たぞ」


1番近かった俺が店員さんから皿を受け取ってテーブルに置く。 もやしナムルは俺の。


「じゃ、各自自由に焼け」


3人にトングを渡して俺はもやしナムルを食う。 美味い……


「お前は肉食わないのか?」


「最近いきなり肉食うと胃もたれするようになったから後で食う」


「ジジイかお前は」


この中じゃ一番若いのに1番歳いってる感じがするのは何故でしょう。 気の持ちようかな。 自分が思ったより老けるのは早いよ。 時々身体が言うこと聞かないし。


「じゃあ奏士ジイは放っておいて」


「おい繋げるなロリ」


足を蹴られた。 でも狭いテーブルの下じゃそこまで効果無いもんね。


あ、でも悠ちゃんロL……幼女体k……クソガキだから狭い場所でも普通に動けるな。 そう思ったらなんか足がジンジンしてきた。 タンスの角に左足の中指〜小指まで一気に持ってかれろ。 エグいくらい苦しめ。


今更だけど、俺の名前は「奏士そうじ」って読むからね。 忘れてる人が多数だろうから改めて言うけど。 「し」じゃないぞ。


「お前ら酒は持ったな?」


「今更だけど、悠ちゃん飲んで大丈夫? 基本的に酒弱いだろ」


「飲む量とペースに気をつけて間にチェイサー挟めば流石に大丈夫だ」


「なんだ奏士、今日は珍しく優しいじゃねぇか」


「いやこれ酔い潰れたら誰が運搬するって話」


「ああ、それなら納得」


「そうね」


ご覧の通り、俺の性質の一部を理解してるこの人達は基本的に冷たいことを言ってもこうなります。 全員同じ穴のムジナだからかな。 性格良い人が一人しかいないからね。 いい性格してる人は3人いるけど。 勿論、俺が性格良い唯一の存在。


「じゃ、乾杯するぞ。 ほら、奏士もナムル食ってないでコップを持て」


「はいはい」


渋々橋を置いてコップ(烏龍茶)を持ち上げる。


「…………」


あれ、乾杯の声が聞こえないぞ。 遅れても聞こえてこない。


「何してる奏士。 今日の主はお前なんだから、お前が音頭を取れ」


「え、あ、そゆことね」


ンもー 言ってくれないと困りますよお客さん。 いや今は俺が客だな。 じゃあお嬢さ……お嬢さん? レディ? いや年齢制限無いからレディではあるんだけど……淑女かと聞かれると沈黙を貫く。 沈黙は肯定じゃなくて優しさだと知って欲しい。


「えー では僭越ながら」


「あ、そういうのいいからさっさと乾杯の2文字だけ言え。 全員酒飲みたくてウズウズしてんだ」


「は?」


こいつぶち殺したろか。


「じゃあ乾杯! お疲れ様でした」


「「「乾杯!!」」」


ジョッキ(1人コップ)を鳴らして一気に煽る。 烏龍茶こんな勢いで飲んだら腹壊しちゃうよ。 つくづく思うけど俺の体内弱過ぎない? 肉体強化の弊害?


弊害で思い出したけど、「Hey guys」ってワードあるじゃん。 これ本来ならフランクな呼びかけとか挨拶らしいんだけど、とあるアレが原因で日本じゃ気軽に使えないし海外でも聞こえたらちょっとピクっとしちゃう弊害があるって聞いた。


つまり「Hey guysの弊害っす」なんつって。 これは爆笑不可避な左三腸捻転ですわ。 これが言いたかっただけだろ絶対。 そして弊害云々のソースが何もかも曖昧過ぎるんだけど誰から聞いた。


「っあーっ! 風呂上がりの酒が美味い!」


「生き返る〜」


「そら! お前ら肉焼くぞ!」


店内の皆様、連れが煩くてゴメンなちゃい。


と、心の中で謝っておく。 周りも騒がしいし多少は大丈夫やろ&ナムル食ってて口が塞がってるから言えない。 ただいま南無ってる。 あれ俺って日蓮もしくは浄土系だっけ? というかナムルって南無るの変換だったのか……いや絶対違う。そして俺は無臭教だ。 何その宗教。 無臭ファブリーズとか消臭剤崇めてそう。 それただの熱心なP&Gファンでは? 西川貴教が開祖ないし教祖やってそう。


というかさっきから企業名とか品名出しすぎでは? 出しすぎていいのは子種とカルピスだけぞ。 ちょっと濃いカルピスを飲んだ時の罪悪感と謎の高揚はヤバい。


そしてキャラにないセクハラ発言はするもんじゃないな。 いやキャラとかそんなレベルじゃないし俺も自分のキャラが分からなくなってきたけど。


本来、この巫山戯たモノローグもとい脳内独り言って緊張とか紛らわすためのスパイディ式ジョークの筈がいつの間にか

どんなときも どんなときも 僕が僕らしくあるためにってノリで恒例化してるし、俺は好きなものは好きって言えてるし。


まぁこれはあれだ。 そう、そうだ。 どれだ。 俺だ俺だ俺だ! ネタをパクるな。 私です。 それはどっちの魔女ですか?


あ、ナムル亡くなった。 ナムルに死の概念ってあるんか? 植物もどこからが死なのか不明。 死の定義って曖昧だね。 生の定義も曖昧。 結局の決め手は主観なのかな。 植物なら師管が決め手なのかな。 黙れや。


話をまとめると、生と死は曖昧なもので生きていても死んでいて、死んでいたとしても実は生きているなんてあるかもしれない。 うわ、そう考えたらうちのジジイが生きてる説が浮上してきたやっぱこれ無しで。 黙らんからこうなる。


「お待たせしました〜 もやしナムルでございます」


「ども」


ナムルは色々あるが、もやしナムルが基本にして強靭無敵最強。 そんなブルーアイズみたいなキャッチコピーつけるな。


そして俺は数文字程度なら冠詞が不要なのだよ。 正確にはテンプレを使ってるから不要。 いや全部がそうな訳じゃないけど。


なんてどうでもいい考え事してたら焼肉は進行している様子で、肉を網に乗せた途端響き渡る「ジュ〜」という音。 あ、これ俺がストローでジュース飲んでる音だった。


次何飲もうかな。 そして俺いつの間にストローで……俺そんなキャワキャワキャラじゃないんだけど。 ストローで飲む=可愛い系orぶりっ子と思い込んでる経験と知識の無さに全俺がナムった。 まだ食っとんのか。そんで泣けや。 奏士くんの言の葉も涙も喉も枯れてるからやっぱ飲む方優先しよ。 下半身まで枯れてるとは思いたくない。


何度も年だの無欲だの言ってるけど正直まだ現役っていうか1度もスタメン入りしたことないしなんなら試合にすら出たことないしもっと言えばベンチウォーマーするさせて貰えない万年フェンス外だから現役もクソもないけど1人で素振りはしてるし。 なんか意味深。


いやそっちの話してるんだから意味深ではないか。 バットとボールの扱いには慣れてるからいつでもスタメンで出られるぜ! 試合相手もバッテリーも不在、審判も不在でコート整備だけは完璧というなんとも泣ける状況。 俺の涙はまだ枯れていなかった。


とりあえず飲み物注文しよ。 さっきナムルと一緒に注文すればよかった。


パネルをタプタプ……なんかパネルって名前のキャラが何かのゲームで居た気がする。 それ前提にするとなんか……叡智ですね。 あれ、俺もしかして溜まってたりする? いや溜まってるも何も抜いてない以上は溜まるんだろうけど。 溜まるほどあったのか、それともただ単にこれ書いてる時の作者が腹壊して格闘中なのか。


※トイレにスマホの持ち込みは止めましょう。 落としたら死にます。


「飲み物頼むけど、他に何か欲しい人」


「あ、じゃあ俺に普通ハイボール」


「私は濃レモンサワー」


「私は────ノンアルとチェイサーを」


チェイサー 酒を飲んだに飲むものを総じた呼び名。 飲んでる酒より度数が低ければチェイサーの範囲内らしい。


つまりスピリタス飲んでればスピリタス除いて全てがチェイサーとなる。 ストレートで飲むもんじゃねぇよ普通は。


後なんでホ°ケモン図鑑みたいな説明入れた? 十字のツメを食い込ませて壁や天井を這い回るぞ。 それ一般ポケモンと同じ扱い受けてるゴキブリですぞ。


「チェイサーどれだよ。 生中か?」


「より強い酒飲んでね?」


ちょいと巫山戯てみたらビール泡髭を付けたも助に冷静に対処された。 なぜ俺がボケに回ると誰も彼も冷たいのだろうか。 俺が冷たいからか? めちゃくちゃ暖かいと言うのに。 産まれたての松岡○造くらい暖かい。 それ熱すぎね?


というか、今悠ちゃんが飲んでるのが生小だからノンアルそれ自体がチェイサーなんだけど……面倒だし言わんとこ。


「じゃあ烏龍茶でいいか……はい、パネル戻しておいてくれ」


「うーい」


網の上の肉を返してる悠ちゃんにパネルを渡した。 なんか人身売買っぽい。 いやそれはさっきの影響か。


「これそろそろ焼けるぞー」


「よっしゃ、待ってたぜ」


も助が肉を掻っ攫う────ようなことはせず、それぞれの取り皿にトングで乗せていく。 まぁここで全部もってったら前と横からフルボッコだドン! ってなるからね。 俺は肉食えなくても気にしないから不参加。 今日は胃を労る日にしよう。 の割には油っこいナムル食ってるけど。


「お待たせしましたー」


「ども」


受け取ったジョッキをそれぞれの前に置いていく。 ちょっとも助お前遠いわ。 対角線は無理。 網の上の空間が熱いし。


「ほれ、ドア割ったビール瓶」


「何言ってんだお前」


従姉がこの冷えてるビール並みに冷たいんですけど。


瓶を悠ちゃんに渡して俺の飲み物を受け取る。 すいませんねお待たせして。 いやそこに置いて帰ってもらっていいんですけど。


「折角だ。 奏士、ついでくれ」


「何を? 秘伝の技?」


「酒だよ」


…………ちょ、ちょっと冷えすぎて風邪引きそうとか思ってないんだからね!


「しゃーねぇな。 ジョッキ傾けろ」


「ほい」


ノンアルビールを酒と呼んでいいのかは知らんが、従姉のジョッキに酒を注いでやる。 奏士くんの技術は泡の配分まで完璧。


「っとと……」


悠ちゃんのジョッキが小さいので半分近く残った。 なんかあれだけ言っておいて残すの恥ずかしい。


でも中ジョッキでも少し残るから別にいいもんね! どうせこんなモノローグが外に出ることは無いんだし。


「んッ、んっ……ぶはーっ! 今日も酒が美味い!」


普段は酒飲んでないくせに。


知ってるぞ! 悠ちゃんは幼児向けの小型紙パックジュースが好きだってことを! 完熟りんごが好きなのよね。


「失礼しますお客様」


と、突然店員さんが席に来た。 もしかして間違えたの飲んでる?


と思って確認してみたけど、注文通りのもの飲んでるし、ちゃんとアルコール飲み放題コースにしてあるから大丈夫。 人が来るとどうしても「自分がなにかしたんじゃないか」って真っ先に考えちゃう。


なんて事は知らんかのようにも助と瑠姫さんはジョッキを持って酒を煽る。 2人とも合間にチェイサー挟めよな。


「そちらのノンアルコールビールはアルコール飲み放題をご注文かつ成人済みの方にのみ販売していますので、お子様は御遠慮頂いて……」


「ぶっ!」


「げーっほっ! ごっほ!」


も助と瑠姫さんが吹いた。 汚ねぇな拭けよ後で。


「いえ、あの……」


という俺も笑いそうになった。 奏士くん作中で笑ったことないけどそういう感情が無いとかじゃなくて表情筋動かすのダルすぎるのと笑顔が似合うキャラじゃないから笑わないだけだぞ。「楽しい・面白い」って感情はちゃんとあるノン厨二病なのでそこん事よろちく。


「「……っ! ……」」


よく見れば吹いた2人が俯いて震えてる。 めっちゃ笑いこらえてますやん。


「あの……私成人してます」


「えっ」


あ、店員さんの素が出た。 今素の声だったな……


「証拠あります。 はい」


悠ちゃんが免許証を出────したけど届かなかったので俺が受け取って変わりに提示する。 店員さんめっちゃ見てますやん。


「し、失礼しました」


店内ということあって声量は控えめだったけどめっちゃ土下座しそうなくらい頭下げてる。 名札見る限り責任者クラスじゃなくてバイトなんだし気にしないで。


「「……ぶぶっ……」」


だってこっちの被害は悠ちゃん除いてゼロだし。 悠ちゃんの被害? 壊滅的だぜ。


店員さんも去って打ち上げ再開。


だと言うのに空気はアレ。 悠ちゃんがめっちゃ不機嫌。


「「…………」」


「おいそこの2人。 言いたいことがあるなら聞くぞ」


「い、いや……何も無い……くくっ」


「そ、そうね……い、今更気にすることじゃないわよ……」


「なら笑っている理由を聞こうか」


めっちゃ腹抑えてますやん。 ツボ入ったな。 ツボの入口が不明すぎる。 どんくらい分からないかって言うと、壁と同化してるAEDくらいわからん。


「ったく……」


ゴキブロ……虫が納まったのか、一息吐いてジョッキのビールを飲み干す。


「……なぁ、私ってそんなに子どもに見えるか?」


「まぁ態度とかはともかく、見た目はどう見ても良くて小柄な中一だよな」


「そもそも悠は童顔だからな〜 声だって若干幼い感じあるだろ」


「そこが可愛いんじゃない」


どこか他人事っていうかバリ他人事だけど、酒の肴程度に話す。 基本的に宅飲みだから最近は無かったけど、前まではこういうの結構あった。 よく行く店なんかはもう全員知ってる感じで流してくれるけど、地元外だと度々あるっていうか毎回あるというか。


「何故だ……やはり乳か? 乳が無いから子どもと間違われるのか?」


たぶん足りないのは乳じゃなくて身長だろうけど俺はそこら辺のデリケートな話題に入らない回避術を知っているから言わないでおいた。


「いや足りねぇのは乳よりも身長だろ」


そしてその回避術を何度学んでも身につかないも助は自ら地雷原でDANCE aR○UNDしやがった。 華麗なステップでコンボを重ねていくぅ! あと1回で地雷コンボ完成。 スキャニングチャージ使ったら自爆しそう。


「まぁ乳も足りねぇけど」


しかもコイン連投しやがった。 オイオイオイ死ぬわアイツ。


「そうか……」


しかし普段から手が早い悠ちゃんが今回は手を出さなかった。 普段なら既にも助の意識は無いのに……


「…………全人類の身体を削ぎ落とせば相対的に私が高身長に……」


違ったよりヤバい思考してた。 なんだその逆人類補完計画は。 そんなことしたら宇宙からの来訪者が

「おい見ろよ! 地球人全員チビだぜww」

とか言われちゃう。 なんの心配してんだ。


「ほれ、酒飲んで悩みなんざ吹っ飛ばせ」


「ドン太郎みたいに言うな」


桃を抜くなそれだと別人だろ。


とは今言える空気じゃなかったのでスルーしてジョッキに酒を注ぐ。


あれ、ドン太郎の前の「黙れ」をD消してB挿入して「アバレ」に変えれば完璧じゃん。 その修正部分をローマ字でやる人初めて見た。


「ほら」


「ああ……」


そのままグイッとイッキ。 打ちこわしじゃー! それ一揆違う。


「おお、いい飲みっぷり」


「悠ちゃんお酒弱いんだから、あんまり無理しちゃ駄目よ〜?」


「……ぶはぁっ! 無理しなきゃやってられんわこんな世界」


「世界規模か」


悠ちゃんの「人類チビ化計画」が世界規模にまで発展してそう。 迎え撃つの面倒だし暗殺しかないか?


「ほら、肉食え。 酒と肉と米で何もかも忘れちまえ」


「そうだぜ。 とりあえず美味いもん食えば大抵の悩みは消えるさ。 ……ストゼ口でも消えるけど」


「そうよ。 美味しいもの食べて、お風呂入って暖かい布団で寝たら何もかもスッキリよ。 ストゼ口でも代用可能だけど」


社会人はお疲れのようですね。 俺は飲んだことないけどそんなに効くんだ。 これは止めておこう。 だって俺が酒飲んだとしたらそれだけで20以上確定だから。 俺は成人してて普通免許持ってること以外は年齢不詳なのだ。 初心者マークの有無は今聞くな。


「瑠姫さん……なんかオカンみたいな事言いますね」


「悠ちゃんみたいな可愛い娘なら大歓迎ね。 ママって呼んでも良いのよ♡」


「いえ、さすがに歳の近い人をママ呼びは……変わりに野郎2人を息子として差し出しますので」


「おい」

「俺を巻き込むなよー」


「うーん……2人は息子というより近所の男の子的ポジションかしら」


「え、このまま話進めんの?」


あとそれ多分っていうかほぼ確実に俺とも助をショタ扱いしてるよね。 このまま性癖歪まされるんだ! いや俺の性癖それくらいじゃ歪まないしもう歪んでるようなもんだけど。 歪みに歪みを加えることによって逆矯正とも言える。


「2人とも1回私の事『お姉ちゃん』って呼んでみてくれない?」


「姉者」

「姉上」


「2人ともノリ悪ぅ〜い」


さっきから妙に艶のある言い方をするなぁ……もしかして折角の登場だから色気キャラを確立しようとしてる?


「だって……なぁ?」


「『姉さん』なら兎も角『お姉ちゃん』呼びは野郎系男的にキツい」


「この歳になるとより一層のなぁ……」


も助もウンウン頷いている。 男は一定年齢に達した瞬間から姉を「お姉ちゃん」と呼ぶのを忌避する。 1部除いて。


そして俺に実姉はいない。 ほら、俺は妹がいるお兄ちゃんだから。 いやそんなマジな顔で否定しなくても……


「野郎が2人揃って情けない……1回私に向かって呼んでみろ」


「え、愚姉?」


それとも愚姉兼幼子?


「それともボケ姉と呼べばいいのか?」


俺が言えたことじゃないけど、も助さっきから地雷原に不時着するのなんなん。


「貴様ら喧嘩売ってるな?」


もう特売だし叩き売りだし無料配布してる。 持ってけトロンボーン! トロンボーン? あの「始めるきっかけ分からん楽器ランキング堂々の20位以内のどこか」のやつ? 20位以内という広範囲かつ順位未確定で堂々とするな。


でもそんなことより肉が美味い。 胃もたれしない程度に食えれば美味い。 石焼きとか色々頼めるかな……まぁ家に帰れば近くにあるから今無理でもいいか。


「そんなことより追加の肉注文しようぜ。 俺壺食いてぇ」


「私はそろそろ野菜が食べたいわねぇ」


「俺にたこ焼きとネギタン1つ」


「あいよ」


も助がタプタプとパネルを操作する。 今更だけど白衣脱いでないから臭い染み付きそう。


「悠はどうする?」


「……お子さまカレー」


「はいよ」


悠ちゃんは自分を大人の女だと主張する割には食性とか舌がお子様だ。 この人ファミレスで基本的にキッズプレート食いますからね。 俺もおもちゃ目的でハッピーセット食う時あるけど。 伝説の邪神、チャクラ宙返りは我が家の家宝(?)に指定されている。 あれって今幾らになるんや。


まぁでも好みは人それぞれだよね。 俺もカップケーキにチョコソースとマスタードトッピングするけど誰からも高評価無いし。 これは子ども舌云々じゃなくて単に味覚が異常なだけでは? と思い始めた今日この頃。


でも騙されたと思って食ってみな (記憶が)飛ぶぞ。 記憶飛ぶほど不味いんじゃねぇか。 いや本当はガチで美味いんよ。 手順は後書きに書くけど。


今は肉焼いて米食って腹と幸せ度数を満たそう。 美味い飯は全世界共通の幸せだ。


「…………ぷはーっ!」


今日は3人とも飲むなぁ……これ俺がホテルまで送っていくんだよなぁ……車内で吐いたら刺す。


「そうだそうだ。 忘れてた」


「どうした。 喫煙所なら外だぞ」


「いや流石に今は吸わねぇよ。 そうじゃなくて……」


も助は肉を箸で摘んで1口。 俺を箸で指すな。


「奏士と〜〜……えーと、名前なんだったかな……」


花伝はなづたえか?」


「そうそれ!」


「おい顧問」


こいつ生徒会顧問じゃないの? 基本的にサボってるし、各種交渉とかを生徒会長自らやってるのどうなん? いや、宿学の校風的に自分でやるのは合っているのか? でもそれって教師の仕事じゃね?


「奏士と会長の熱愛報道? なんかホテルだのなんだの言ってただろ」


「色々言いたいことあるけど誤解を招く発言はよせ」


そして紅葉のこと会長呼びするなら名前聞く必要ないんじゃねぇの? あ、名前と役職結び付けてるタイプか。


「そうか。 そうだな。 おい奏士、吐け」


「何を吐けと」


「何もかもだ。 内蔵諸共」


「吐きすぎ」


俺その過程で死んでね? 俺αアルファ版じゃないんだけど。 ライフ99もないぞ。


「で〜? 実際どうなのよ」


「どうもクソもあるか。 単に同じホテルを予約してただけの話だ」


「同じホテル、ねぇ……」


「本当にそれだけなの?」


「それだけだけど」


「先に寝てろ発言について詳しくお聞かせ願えないでしょうか!」


「記者会見?」


あと他の人の邪魔になるから大声出すな席立つな。 ほらー幕板に太ももぶつけたじゃん。 飲み物零れるわ。


「それはあれだ。 夜に部屋でゲームしたりしてるけど、今日はイベントでお互い疲れてるし帰るの遅くなるから言っただけだ」


「ほうほう……つまり貴方はこの3日間毎日夜遅くまで薄着の年頃の娘と狭い部屋で2人きりだったと」


「全部が全部間違ってないけどなんか引っかかる表現やめろ」


無理やりな印象操作するからマスゴミと呼ばれるんだぞ。 分かったか白衣着たゴミ!


3人がエアマイクとエアメモを持って押し寄せる。 ちょっ、今タン塩を最適に焼いてるんだけど。


「言っておくが、期待してるようなことは無いぞ」


「着替えとか風呂上がりに遭遇してラッキーとかは?」


「無い。 強いて言うなら俺が風呂を覗かれた」


「薄着なのに無防備に身体くっつけられてチラリズムにドキドキとかは」


「俺がそこまで近付けると?」


「お前そこそこ気を許したら自分の領域に居ること許すだろ」


「いや、万一犯罪者扱いされたら堪らんから今回みたいな時は絶対に無い」


「疑い強すぎるわよ……」


「なら! 寝惚けてベッドに潜り込んで来て添い寝は!」


「泊まってる部屋シングルだから」


「うっわ」


えうっわ?


「……2人ともちょっと」


俺だけハブられ────るのはいつもの事だけど、3人は離れてヒソヒソ話してる。


「たせっましたー」


「ども」


慣れてる感凄い店員さんが石焼きを持ってきた。 キーマカレー美味いアッヅァ! 一人でなにやってんのか知らんけど舌と唇火傷しかけた。 そこ火傷するのは熱いキスだけで十分です。 つまり俺は永遠に火傷しない。


あ、あれ……なんか涙が。 涙が小便小僧の如く止まらない。 例えそれで合ってる?


─────────────────────────


「代表! お肉焼けましたよ」


「…………」


「あれ、どうしました代表。 そんな『自分が話題に出てて小っ恥ずかしいようなでも多分気の所為だと思う』みたいな顔をして」


「……妙に具体的」


「そんなことよりお肉、お肉食べましょ。 ほ〜ら、厚切りの牛タンですよ〜」


「……美味」


「やだ……モキュモキュしてる代表可愛すぎる……尊い」


「ああ……俺、このサークル入って良かったって今日ほど思ったことはない」


「俺もだ……何この萌え生物」


─────────────────────────


「アリアンのマシター」


……なんであの店員さん異世界出身の会長の名前言ったんだろう。 もしかしてGBFファンなのか? それとも異世界出身なのか?


という冗談は置いといて、「ありあとざっしたー」って聞こえる感じで言ったんだろう。 作者はこれを必死に考えてた。 思考時間なんと15分! 暇なん? あ、暇だからこれ書いてんのか。


「っあ〜っ! 食った食った!」


店を出て開口一番出たのがそれ+も助の腹を叩く音。


「お前らこれからどうすんの?」


「どうしようかしら。 ねぇ悠ちゃん、お姉ちゃんとこれから飲み直さない?」


「……うぷっ」


あれだけ飲んだというのにまだ飲もうとしてる瑠姫さんと、口を押えて青い顔でフラフラしてる悠ちゃん。


「うーん……もうちょい飲めるな……」


ついでに酒は回ってるのに平然としてるも助。 なんというか、悠ちゃんの酒の弱さは2人が強すぎて相対的にそう見えるだけに思えてくる。


「飲むなら店まで送るが、俺は付き合わんぞ」


運転あるし今酒飲んだら疲労で酔える自信あるし直接的な飲酒シーンは年齢非公開的にアウトだし。


「うーん……止めておくわ。 悠ちゃんもギブアップしてるし」


「……し、死ぬ……」


だいぶ限界きてる我らがロ理事長。 そろそろマジで吐きそう。


「お酒弱いのにあんなに飲むからよ」


「……お、大人には……分かっていても向かわなきゃならない時が……あ、る……」


「大人は結果が分かってるなら真っ向勝負をしないもんだ」


「う、うるさい……うぷっ」


「あーもうほら。 肩貸してあげるから捕まりなさい」


そう言って瑠姫さんは悠ちゃんの手を取って肩に手を回す。 しかし────


「……バランス悪っ」


悠ちゃんと瑠姫さんでは体格差がありすぎて肩を貸すというよりぶら下がってるに近い。


「じゃあ私が手を持つから、貴方は足を持ちなさい」


「こうすか?」


瑠姫さんが悠ちゃんの両手首を掴み、も助が両足首を持つ。 そして持ち上げる。


「……運搬?」


悠ちゃんの腰が耐えられそうにないくらい歪曲した運搬法が完成した。 それ多分振動とかで吐くぞ。


「……ふ、普通に車に乗せろ……」


「いいけど、車内で吐くなよ?」


「……ぜ、善処する……」


フラフラと千鳥足で歩く悠ちゃんを誘導してそっと車に乗せる。 念の為にエチケット袋も持たせる。


「っと。 念の為どっちかは隣の席、もう1人は後ろに座れ」


「おk」


「じゃあ私が隣に座るわ。 貴方は後ろで準備しておきなさい」


「了解っす」


2人が乗ったのを確認して扉を閉め、俺も運転席へ。


「万一も無いと思うけど、悠ちゃんがギャグみたいな量ゲロったら袋が満たされる前に言ってくれ」


「車停めるの?」


「いやその前にコレを社外に蹴って緊急脱出させる」


「もっと従姉を大事にしなさい」


いや俺的にはこの欲望だらけの愛車の方が大事なんで。


─────────────────────────


3人をホテルまで送り、ついでに悠ちゃんも部屋までおんぶして郵送した。 規定重量超えてますので追加料金請求していい?


「たでー」


と言っても返事が返ってくる筈もなく、酷使した身体を引きずって部屋に入る。


……あれ、俺部屋の電気消したよな……


「……おかえり」


わぁ寝巻き姿でお出迎えだぁ。


「じゃないよねなんで部屋に居る」


俺ちゃんと自分の部屋だってこと確認して入ったんだけど。 あ! コレ空間が歪んで部屋の入口と中がごっちゃになってるタイプか。 つまり風呂場の扉を開ければ冷蔵庫に繋がってる可能性がある。


「……?」


「そんなキョトン顔されても」


首傾げんな「まだ息してますよ」のノリで首の骨へし折るぞ。


「どうやって入った貴様」


「……部屋の鍵を開けて」


「なぜ俺の部屋の鍵をお前が開けられる」


「……試しに私の部屋のカードキーでやってみたら開いた」


ふむふむなるほどねホテルのレビューは-那由他っと。


えぇ……ちょっとセキュリティガバガバ過ぎない? 使い込まれた穴くらいガバガバ過ぎない? もっとこう、初体験みたいにキッツキツでさぁ……経験無いから想像だけど。


次からはこのホテル使わないようにしよう。 立地は良かったんだけどなぁ……セキュリティクソビッチなのがなぁ……


閑話休題 ってほどか?


「で、なんで居る?」


「……待ってた」


「誰を」


「……奏士」


「なして?」


「……そんなこと私に言われても」


そんなこと言われても 何ですか? 言ってみてください。 丁寧な言葉がより怖いわ。


「明日早いんだから寝てろって言ったでしょう」


「……明日早いとは言われてない」


あれ、言ってなかったっけ? あ、言ってないわ。 寝てろとは言ったけど。


「……何処か行くの?」


「アキバ」


「……コミケ連戦後に……」


そんなバカを見る目で見ないで。 正直オデノカラダハボドボドダ!


でも寝れば大抵の事は治るから。 そう、例えるなら宿屋のベッド。


でもあれ状態異常は治らんし、結局身体がボロボロな事に変わりは無いんだなぁ……なんかえなりドリンクみたい。 えなりドリンクって何? エナドリの打ち間違いですねこれは。


「入力ミスをそのまま採用するな」って声が聞こえそうだけどそんなこと言ったってしょうがないじゃないか。 早速えなドリ飲むな。


「そう、だから俺はそろそろ寝るから部屋に戻れ」


明日の準備とか今日の戦利品鑑賞会とかあるし。


「……分かった」


そう言って紅葉は迷うことなく自室────ではなく、何故か俺の部屋のベッドへ。


「……おやすみ」


「は?」


紅葉が布団に潜り込んで数秒、すやすや寝息が聞こえてくるじゃあありませんかァ⤴︎︎︎? うわ最後テンション間違えた。


それと、寝る時目を閉じて数分で寝てしまった場合は気絶の可能性があるぞ。 紅葉の寝付きの良さは毎回気絶してる可能性があるな……ちょっと羨ましいと思ってたけど、気絶ならどうなんだと悩む。


「……すー」


紅葉の寝相の悪さからと馬鹿力による予想外の反撃に警戒しつつ、そっと近寄って確認してみれば緩みきった顔で寝ています。 うわぁムカつく。


「おい、起きろ」


「……すー」


「起きろ。 寝るなら部屋で寝ろ」


「……すやぁ……」


落ち着け。 落ち着いて素数を数えるんだ……57! グロタンディーク素数は素数です。 異論は認めざるを得ない。 なんでちょっと悔しい感じ出してんの?


「起きろや」


「……うるしゃい」


「あっぶな!」


寝惚けた紅葉が振るう腕は寸分違わず股間の紳士を狙っていて、俺が予想していなかったら避けられなかったぜ……


「彼奴め……」


「すやぁ……」


幸せそうに寝てるなぁ……もうこいつ部屋に運びこもう。 と言って成功した試しが無い悪夢。


えーと、紅葉の部屋のカードキーは……あ、テーブルの上か。


俺の部屋のカードキーも財布から出して、っと……


なんで俺財布に入れてんだろ。 フロントで受け取って部屋まで持ってくるのに態々入れる必要あるか? つまりこの無理矢理感はそろそろ話を終える為の路線矯正ってことか。 メタ会話(独り言)は話の外でやりましょう。


「おい起きろ。 最終勧告だ」


「……にゅ〜」


よし強制執行だ。 これは奪われた陣地を取り戻す為の行為であって、決してセクハラ目的では無い。


なので身体のいずれかに触れてしまった見てしまったとしても事故であり他意は無いので今のうちに弁護士を呼べェェェーっ! 弱気になるのが早すぎる。


流石無敵のクソ雑魚を名乗るだけはある。 俺に勝てない奴なんか一人も居ねぇんだよォ! セリフだけは立派だな。


「持ち上げるぞー」


「んー……」


寝言で返事をされたが、俺はそれを了承と受け取った。 俺が法律、俺が国だ。 何が国だよ誰かを忠君にしろオラァァァ!!


「よっ」


紅葉のベッドと腰の間に手を入れてお姫様抱っこ────ではなく、肩に担ぐ。 重い……寝てる人って脱力してるからより重い。


あと年頃の娘特有の妙に柔らかい身体のせいで折れないか心配。 万一利き手に傷なんか付けたら……俺は死を持って償う。 残りライフ94……貴重なライフをよくもぉぉ!! 自殺ですよね。 あとやっぱりお前α版使ってんじゃねぇか。


「ん〜……」


時々紅葉が唸る。 歩く際の振動が腹にもろ来るのかね。


紅葉のカードキーでドアを開け、布団を捲ってベッドにそっと乗せる。 あー重かった。 俺の肩歪んでない?


布団を掛けてっと……あ、紅葉の髪が。


顔にかかった髪を紅葉が食わないうちに払っておく。 ほら、寝ぼけて食うかもしれないし。 これ否定しきれないのだいぶヤバいな……


「……ん……」


寝惚けた紅葉に手を取られた。 いや根元からじゃなくて。 後のその場合俺失血死しちゃう。


「……ん〜♪」


手を掴んでほっぺすりすり……なんかまひしそう。


「……すぅ……」


そのまま手を離さずにグンナイ。 ちょっと待ちなさい。


手を抜こうと右へ左へ右往左往。 2回言ったなこれ。


うんとこしょ、独鈷杵、三鈷杵。 それでも手は抜けません。 あれ途中仏教経由した? 読み方は各自調べるかオレカバトノレをやるべし。


でも今はそんなことよりどうにかして手を抜かなきゃ。 人生手抜き王が人1人の力で押さえつけられるとは……いや手抜きって「本気じゃない」って意味でね? 処理的な意味じゃなくて。 あとそっちの手抜き王はバキ童だろ。


「……ん……」


俺がこうして苦悩してる間も、紅葉は安らかな寝顔を見せる。 うわぁ徐々にイラッとくる。


主人公ならこういう時無防備な寝顔に「ドキッ♡」とかするんだろうけど、主人公失格な俺は今更そんなことは無く、むしろ無限にムカつく。 あと寝顔は見なれてる。 起こすときに見てるし。


「……すやぁ……」


もう手加減しないで無理やり抜くか。 よいしょっと。


「……ん〜?……」


さっきまで掴んでいた手を探すようにモゾモゾする紅葉。 変わりに自分の手を掴んでいなさい。


「……ん〜……」


さっきまで俺の手があった位置に紅葉の手を持っていくと大人しくなった。 あ、それで満足するんだ……単純かよ。


部屋の電気を消して出る。 戸締り完璧。


さて、俺も部屋帰ろう。 おくしゅり飲めたのぉぉぉっ! 何このエセみさくら語。


「……?」


部屋に入ろうとしてカードキーを使うが一向に反応しない。 なんですかァ? 貴方ァ……敬語の独歩怖い。


「……( ' ω ' )」


あ、これカードキーじゃなくてA¡MEカードだ。 これ変換無理やり過ぎない?


いや〜参った参った。 見た目がそっくりだからって間違えて持ってきちゃうとはね。 ハッハッハクソがァ!


何だこの終わり方。 1ヶ月越しのくっだらねぇ伏線回収してんじゃねぇよボケ。


どーすんだよこれ。 俺フロントの人に仕事モード以外で自分から話しかけるコミュ力ねぇよ。


でもそうしないと入れないし……


あ、そういや紅葉の部屋のカードキーで入れたって言ってたな。 そうすれば────あ、もうドア閉めちゃった。 ハハハーハハーハハ


でも俺は冷静だ。 何時だって心は冷静。 だから乱れるなんてことは無いけどそっと国土錬成陣を起動してこよう。 ブチ切れてんじゃん。


「……」


諦めてフロント行こう。 エレベーター乗るのめんど……


ねぇ、終わり方これでいいの? 1ヶ月引っ張ったんだよこんなことに。 1話で終わるような事なのに無駄なモノローグで無駄にした挙句終わり方がくだらない伏線回収って作者本当に無能かコイツ滅べクソが。 この最近インポの可能性がチラホラしてる不能が! 俺も作者も同じ病で仲良し。 いや俺は厨二病じゃないから完全同じじゃねぇ。


というわけでこれで終わりますはいエンディングGO!


そして話はCパートへ。 え、まだなんかあんの?


─────────────────────────

後日、帰宅して翌日、時間帯は白日


「……………………」


「そろそろ離れてくれない?」


「嫌デス」

はいどーも最近試着室で試着した後ついでに決めポーズしてたらカーテンがオープンザプライスして他のお客に見られてしまった作者です。 靴見えなかったんですかね。


という羞恥の事実は放っておいて、作品に入りましょう。


というわけで先程から土下座してるのですが、今回紅葉前半ベル後半とか言っておいて70大人焼肉29紅葉1ベルという謎構成になってしまいました。 それもこれも全ては長々と肉食ってる大人たちが悪い。


えーはい。 次回はちゃんとベル回やります。 現在放置少女状態で不貞腐れたベル回をします。 泉の影がどんどん薄く……


皆さんお分かりの通りっていうかもうラブコメヒロインなんて9割はいちばん早い登場ヒロインがメインヒロインです。 つまりこの理論だと紅葉がメインヒロインです。 いやまぁベルと泉もメインヒロインですが。


一応各種ルートとしてそれぞれ用意してはいますが、ちゃんと本編として便宜上グランドルートが存在します。


でも泉だけどうしようか未だに悩んでいるんですよね……どうしても奏クソ士野郎ボケナスゴミカスが泉を好きになる未来が見えなくて……ついでに私の明るい未来も見えないんですけどブレーカー落ちましたかね。 電気代ちゃんと払ってるのになぁ……


一応3人ともルートはありますが、もしかしたら泉ルートは恋人と言うよりはいつまでも仲良し〜的なエンドになるかもしれません。 もしくは特に誰ともくっつかないハッピーエンド的な。 私的にあまり好きではありませんが。 エロゲーだってハッピーエンドでもセンターヒロインと恋仲になりますし。 どうしましょう……


でも根幹は奏士が幸せになるお話なので、どれもがハッピーエンドです。 つまり奏士めこんちくしょう。


今更ながら、初期の紅葉と今の紅葉の変わりようが凄いなぁと思います。 警戒してたのを胃袋掴んだって感じですかね。


はいというわけで「前に書いたような気がする後書き」をやりましたが、次回はやりますから。 ちゃんとベルの機嫌をなおしますから。 恋する乙女なんです。


そして今回でなんと記念すべき100話目です


……………………第1話は失われました


はい拍手! 麦酒! そりゃ悪手じゃろ 私ビールって苦手なんですよね。 もうサーバー洗うのが大変で大変で。


ちなみに100話目もやってるのに夏休み終わってないという鋭い意見に対しては先端恐怖症発症するので問題無いです。 どうやら私も無敵のクソ雑魚だったようです。





陳謝


昨日更新前に予約設定して文書修正していたら寝落ちしてしまい、そのまま放置してたら更新されてませんでした。 皆様心配させてしまいもうシワシワで毛がございませんでした。


ちなみに最後に時計を見たのが20:37で、起きたのが13:34なので約17時間寝てたことになります。 お風呂も入りそびれて……部屋の明かりつけたまま寝てしまったので電気代が怖いです。


本当に、もうシワシワで毛がございませんでしたm(_ _)m

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