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魔女への復讐冒険談  作者: 俺ですけど
異世界に転移したら殺されかけた
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第七話 辺境の魔女

 リュー一行と分かれた後、リューから貰った地図を見ながら今後の方針を決めた


 それにしても、リュー達には世話になってばかりだな、今度、恩を返さなければ


 地図を見ると、大陸が3つあって南、北西、北東、と分かれていた


 大きな国は、7個ほどあった


「一先ず、ヒューストンさんが言ってた賢者のとこに行くか」


 移動中にヒューストンさん何処に行けばいいか聞いていた事である


 ヒューストンさん曰く


「賢者のおっさんの所に行けば、いいんじゃないかのう」


「おっさんって」


「あ奴もいいって言ってたんじゃ、いいじゃろう」


「そういう問題じゃ、それよりもヒューストンさんって賢者と会ったことあるんですか?」


「まあ、結構ラフな奴じゃしの」


「最近の賢者って凄いな」


「何を言う?あのおっさんは、最古の賢者じゃぞ?」


「……そうか」


「お主は無知じゃのう」


「ハハハ」 


 という会話があった


「賢者は、ここか」


 賢者の家、塔とかじゃないんだな


 幸い、賢者の家はこの大陸にあった


「でも、結構遠いな

 うっし頑張ろ」


 そう思い、俺は賢者の家に向かって歩き始めた


 1日後、

「腹が減った…」


 この1日間、特に問題もなく、順調に進んでいた。が、それも1日目までの話


 くっ、リューに食料でも貰えば良かった


 腹が減っては戦は出来ぬ、とはよく言ったもので、2日目からはスピードが断然落ちていたのだ


「肉ぅ、肉が食いたい」


 駄目だ、目の前の石が骨付き肉に見えてきた、


「もう、石でもいいや……、固ってぇ、ああ、空腹でおかしくなりそうだ…」


 瞬間、俺の目がニクを捉えた


「グゥア」 


「ひっ」


 ニクから何か声がした

 ニク?いや人だ


「落ち着け俺!人殺しは駄目だ、ダメ…だ」


「ひぃぃぃ、助けてぇー」


 そういう少女の股間からは湯気が立っていた


「済まない、腹が減ってどうにかなりそうで、お前…リューと一緒にいた」


 目の前の少女は、俺を見て一目散に逃げた赤髪の少女であった


 あの時はよく見てなかったからよくわかなかったけど可愛いな流石は異世界クオリティー、完璧だ


「頼む、リューの所には連れて行かないでやるから食料を少し分けてくれ」


「分かった、分かりましたから、命だけは」


「俺が人なんて殺す訳ないだろ」


「はは、そうですよね」


「そりゃそう、ちょっとどこいくの?」


『ビクッ』


「い、いやー、ハハ……逃げろっ」


 赤髪の少女は行ってしまった


「まあ、しょうがないよね、俺も逆の立場だったら逃げてただろうし」


 そう言ってさっき少女が漏らしていた場所に目を向けた、美少女の尿は男友達ならいたが、彼女いない歴=年齢の俺には妙にそそるものがある、いかんいかん変な性癖に目覚める所だったぞ


 収まれ俺の息子


「あいつ、食料全部置いててきやがったな、大丈夫か?」


 心配しても仕方ないだろう。さて、中身はっと


「なんだこれ、石、だと」


 やりやがったな彼奴め、失禁してたのに何てことだ


「マズイ、希望が無くなったら力が……」


 そして俺はパタンと音を立てて倒れた




 ―――





 此処は


「ペッ、なんだこれ、土か、土食って生き返るとかマジか」


「おーい、大丈夫?」


「は、なんぞ?」


「本当に大丈夫?」


「だ……」


 この感覚は

 俺はこの娘を…


「むう、早く応えてよ!」


「ああ、ごめん俺はサガミシン!

 通りすがりのカミサマだ!!」


「そうなの、神様なら平気だよね

 じゃあまたね」


「今の信じるの!素直だなー

 というか嘘だから!ちょっと待って!行かないでー」


「ふふ、ほんとに信じたとでも?」


 少女はクルリと振り返り顎に手を当てて揶揄うように言った


 これはブスがやったらキモイけど可愛い娘がやったら最高のポーズだな

 勿論この子は後者の方で

 でもその可愛さは違くて……あー何だこれ!


 目の前の少女は

 黒いショートの髪で、目は少しだけ鋭い、少し幼さを残した凛とした振る舞いであった


 いや、決してロリコンではないよロリコンではない

 そう、違うのである!


「君は、誰だ?」


「私はステファニー、ただのステファニー、ステフって呼んでね」


「ああ、宜しくな、ステフ…さん?」


「さんはいいよ、よろしくね!」


 おかしい、俺はこんなにもコミュ力なっかたっけ?あの頃を思い出せ、元の世界のことを


「ふーー」


「どうしたの?」


「いや、何でもないよステフ

 あー腹が減って……」


「……家に来る?」


「はい、すみません」


「じゃ、行こっか」


 そう言ってステフの家に向かって歩いていく


 平原を歩き、森の中に入る

 この世界に来てもう二回目の森だ


 どうしてこんな所に居るのか気になって聞いたが敢え無くはぐらかされてしまった


 着いたのは歩き始めて三十分後、予想以上に広い平屋建ての家だった

 木でできたドアを抜けて家の中に入る


 正面にはリビングへと通じる扉とその他のよく分からない部屋が並んでいた


 その内のリビングへと通じる扉に入る


「女の子の部屋だ」


「お茶出すからそこに座っててね」


「応!」


 さて、部屋に来たはいいがどうしよう、取り敢えずご飯が食べたい


「ほら、お茶が沸いたよ」


「おお、サンキュー」


 お茶を受け取ろうとしたとき、腹の虫が鳴った


「すまん……」


「ごめんね忘れてた…ご飯作ってくるね」 


「いいや、いいよステフ、ここまで世話になるとか何事だよ」


 気遣かわれて、迷惑がかかるところだったのをセーブをかけた


「ううん、困ってる人がいるもん、助けなきゃね」


「じゃあ、せめて手伝うよ」


「じゃあ、お願いしよっかな」


「喜んで」 


 その後、ステフが作った料理は正直言ってマズかった

 俺が手伝わなかったり、空腹じゃなかったら食べられなかっただろう


「シンくんは何でこんな所にいるの?」


「賢者に会いに行く途中だ」


「何しに行くの?」


「魔女を殺す方法を聞きに」


 その瞬間『サー』と音を立てて場の空気か凍るのを感じた


「あ、のそれはつまり魔女を殺したいんですか?」


「ああ、魔物の森の魔女をな、何か悪いことでも?」


 場の空気が数段戻った気がするがまだステフはピリピリしていた


「人殺しなんて駄目です」


「いや、でも魔女だし」


 リューの話では魔女は殺したら罰されるのではなく、褒められるはずだ

 だからここで言葉を濁す必要は無い


「一応、私も魔女なんだけど」


「へ?あ…」


「…」


「御免、ステフが魔女だって知らなくて」


「普通、肌で感じるはずですが?」


 下から目線のジト目が痛い


「そうなの?」


「むう、取り敢えず、何でその人を殺したいか、教えてよ」


「ああ、それはな」


 こうして俺は異世界のことを伏せ、事情を説明した

 あの屈辱はもう二度と味あいたくない


「成程、それでも、人殺しはだ駄目ですよちゃんと謝って貰って、一緒に元の体に戻る方法を見つけて、解決じゃない?」


「そんなの、無理だ」


 自分でも驚く程の低い声が出た


 俺の心には奴に対する憎悪がある

 宮川を殺した、殺した彼奴が


「じゃあ、私がついてって殺さないように見張っててあげる」


「それは駄目だ何でステフが付いてくる、迷惑だ」


 本音を言えば、ステフに迷惑がかかるからダメなんだでもそれを言ってもステフは引き下がらないだろうから


「人の命がかかってるんだよ?なにがなんでも付いてく」


「駄目だ、そこまで言うんだったら出ていくぞ」


「ふうんだそんなことしても、付いてくんだからね」


「最後に、ありがとな」


 そう言って俺立ち上がりはステフの首をトンと叩いた

 手ごたえ有り


「私も魔女だよ」


「え、なんで気絶しないの?」 


「普通の人間なら悶絶してたけど、魔女だもん、私」


「悶絶って、気絶じゃなくて」


「あんなので人が気絶するわけ無いじゃん

 しかも私のほうが強いんだからね」


 俺はこんな華奢な女の子に負けるのか、あれ?目から何か汗が


「分かった、いざとなったら置いてくからな」


「だーめ、そんなシンくんには追跡の魔法を掛けちゃいまーす

 かの者の名はシン、我が名はステファニー、かの者の光を記憶し我に示したもう、【感覚同化チェイン】」


 ステフの瞳が燃えるように光る違う、俺から出た光がステフの瞳に吸い込まれている


「これは、魔法?」


「うんまあそうとも言えるかな?兎に角!これでもうシンくんは私から逃げられ無いよー」


「魔法って凄いのな」


 美女に付いてきて貰えて嬉しい反面、どうやってステフを巻こうか、考える俺であった

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