後悔
「あー死んじゃったのかな…」
なぜそう思うかなんて簡単だ
腹に大きな穴があいているからだ
「こんな依頼受けなきゃよかったな……」
段々と意識が薄れていく中、冷崎 夕は物凄く後悔をした
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昔は、異能師と裏の世界では呼ばれていた異能使いに依頼をして厄介事をやってもらっていたらしいが科学が発展していき必要ないものになっていき段々と依頼が減り異能師は裏の世界から消えていった
科学が進み次元に穴を開けてその別次元から資源を取ろうと研究者が次元に穴を開ける研究をして次元に穴を開けるところまでは、成功したがそこから見たこともない動物らしきものが出てきたのは予想外だった
そして、動物らしきものに銃や爆発物が効かなかったのはさらに予想外だった
なぜ、銃や爆発物が効かないのか研究者は何日も徹夜して調べてわかった結果は次元の穴の近くの物理法則が変わっているとういものだった
例えば、重力が急に5倍になったり空気中の酸素濃度が薄くなったり濃くすることだった
次元の穴を塞ごうにもいつまた物理法則が変わるのかわからないままで塞げなかった
打つ手がなくて困っていたがある者がこう言った
「彼らならどうだ、あの異能という理解できない力を扱う者達なら…」
そこからの動きは早かった
最後に異能師が受けたと思われる依頼を片っ端から探したり異能が使える者を子供から年寄りまで探していた
たったの4日で異能が使える者を見つけられたのは幸運だった
どうにか依頼を受けてもらえるように説得をして次元の穴から出てくる動物らしきものと戦ってもらった
なんと科学の力では倒すことのできなかった動物らしきものたちを倒すことができたのだ
しかし、公の場で異能師を探すことができなかった
なぜなら人数不足だったからだ
たった一人で戦うのは不可能に近くまた世界中に知られると暴動が起きる可能性が高かったため少しずつ異能師を探していた
段々と見つかる異能師に国の重鎮達は喜んだ
だが、問題が解決したわけではなかった
次元の穴を塞ぐことができないからなんとか塞ぐ方法を研究者達は日々考えている
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「はぁー、今回の依頼面倒だったな…」
ため息をつきながら依頼に文句を言っている男がいた
だが、その光景をみればこの男が只者ではないことがわかる
周りの建物が凍りついているからだ
その男は、黒髪で瞳が碧く体の周りには冷気が漂っていた
「久しぶりに休み取ろうかな…」
独り言を言いながら胸ポケットからスマホを取り出し電話を掛けた
「あーどうも夕です。依頼が終わったので連絡しました」
『お疲れ様です。夕様に依頼が来ています、どうしますか?』
「ちょっと疲れて少しの間休みを取る予定なので依頼は受けません」
『わかりました、ごゆっくりお休みしてください』
「はーい」
耳からスマホを離した
「なんかいつも思うけど機械と喋っているみたい。まーいっか、休みなにしようかなー。ふっふっふんー♪」
疑問に思っていたことを考えるのをやめて他のことを考えて変な鼻歌を歌いながら考えていた
少しずつ周りの建物の凍っていたところが溶けていたが不思議と水にならないで霧のように消えていいていた
「お菓子でもつくろーかなそれともゲームでもしよっかな、どうしようかな?」
考え事に夢中になって油断していてすぐ後ろにいた人に気付かなかった
【もっと、楽しいことをしようではないか】
夕は、反射的に回し蹴りをしてすぐ後ろにいた人と50mぐらい飛ばした
『な、なんでここに人がいるっ!ここはそう簡単に入ってこれない所だぞっ、しかも油断していたとしてもここまで接近されていることに気付かせない力を持つこいつは、只者じゃないっ』
内心、夕は疑問や恐怖心があってなるべくあの蹴り飛ばした人から距離を取りたかった
【くっくっく、久しぶりに蹴られたな】
嗤いながら立ち上がった人は、黒いフードを被っていたが顔にタトゥーみたいなものが入っていて不気味だった
「そーですか…。要件はなんですかね」
こいつは、マジでやばいと思い逃げられる時間を稼ごうと話しかけた
【なに、簡単なことだよ━━━戦うことだよ】
その瞬間、その場の雰囲気が変わった
「くっそ、こんな依頼受けなきゃよかったっ」
依頼人に文句を言いながら戦う準備をした
ここで起こった壮絶な戦闘はこの二人以外誰も想像もつかないレベルの戦いだった