表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

6/31

ツタゲッティ



料理回少し入ります。




あれから幾度となく同じような人間っぽい体毛の薄く汚い奴らに群がられ、様々な部位の臓物を捧げられた。


緑とか青とかカラフルなものから、最初に貰った動いてる系、他には足が生えてて動き回る大腸とかね、これは流石に遠慮したが。


その腸を持って来た奴が凄い悲しそうな顔をしていたのが、めっちゃ気まずかったが。



ええ、おかげさまで物語の終盤に登場すり邪神のような姿になりましたよ。


もういらねぇっす。


骨の兜とか骨と臓物の鎧とか、わけのわからない素材で出来た杖とか…




もう腹一杯、いらないの、わかる?




何処から聞きつけたのか四方八方か臓物を手にした集団が走って追いかけてくる…


しかも血だらけで笑みを浮かべて走ってきたら普通逃げるわ!




ひぇぇ、ゾンビ映画顔負けの怖さだよ。



ちなみに奴ら以外の動物に出会っていない。






◇◇


それの恐怖から逃れるため。


眠気を忘れひたすら歩いた。



ふと気づいた時、目の前に真っ暗な口を開けている洞窟があった。


その洞窟が救いの手を差し伸べているように見えてフラフラと吸い込まれるようにして入っていった。





そこから俺の洞窟生活が始まった。




壁に覆われた街に住んでいて巨人にいつ襲われるか怯える世界の人みたいに俺は洞窟の中でビクビクしながら隠れ住んでいる。

が、立方体のブロックで出来た世界と違って洞窟の中に敵が湧いたりしないので外さえ気にしていれば安全に暮らせる。


それにこの洞窟には、燃えない普通の水に、最初に食べたやつよりはマシな味の苔にみずみずしいツタ、それと藻っぽいのがある。



クソッタレ!ベジタリアンになって嫌がる!




今も白い空間で堕落した生活を送っているだろうジジイに悪態をつき、飯の支度を始める。









今日も始まりました、0円クッキングの時間です!


ええ、なんと今日は2種類も新しい食材が!?


『わぁぁぁぁぁ!!』


代わりに、みずみずしい朝取れツタと、本場綺麗な水溜りに生えていた藻、それからおなじみ!産地直送最初のよりはマシな苔です!


『おぉぉー』



♪-♪-♪-



今日はどんな料理を作りますか?


ふむ、なるほど



では!まず燃える水を引いた石のテーブルを熱していきます。

はい、いい感じですね。


次に軽く洗った苔と藻を和えたものを焼いていきます。

目分量ですねー


その間に石の鍋でツタを茹でていきます。

先生、ここで注意することは何かありますでしょうか?


ええ、そうですね、これは好みにもよるのですが、茹ですぎると固くなってしまうので、茹ですぎないようにですぬ、あ、そろそろ苔と藻の方火を止めてください。


まだ、ツタの方が時間がかかるみたいなので、



出来上がったものがこちらになります!



『わぁぁぁぁぁ!』


"シェフの気まぐれ、フリーウィードのツタゲッティ"


うん!美味しいっ










………んなわけあるかぁぁあ!?!







ツタで作ったスパゲティとは似ても似つかない物体xを彼はムシャムシャと食べています。


可哀想に…味覚がおかしくなったらしい



次回から洞窟編始まります!

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ