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動物いた…… ★

※ グロ少々あります。








何日歩けど、一向に人の住んでそうな場所もないし、人っぽいのもいない。


途中で、なんかの骨と血がやたらにばら撒かれた禍々しい場所を見つけてしまったがあれが人のではないことを祈りたい。


悪魔でも召喚する気かよ…



この世界に来て何日経ったか忘れたが、とりあえず、雑草オンリーの生活には慣れた。自分でもよく生きてるなーって思う。頑丈な身体様々だよ。


途中、デッカい黒曜石みたいなのを見つけたので、地道に削り2日かけて剣を作った。


挿絵(By みてみん)



見た目が明らかに黒曜石だからそうだと思ったんだが、雑に扱っても全く傷つかない上、切れ味が抜群にいい。



黒曜石って意外に脆くて、あんまり乱暴に使うには無理がある。


その切れ味のいい黒曜石の剣、改め暗黒剣ジェノサイダー (笑)をよくわからない木で作った鞘に入れ背中に担いでいる。


草原は草原でもこの辺は少し草が長く腹部あたりまで隠れるほどだ。


もちろんここには俺しかいないはずだが…



ーーがさっ

ーーーサワサワガザザ…


風もないのに背後から草が擦れる音聞こえる

俺の後ろだけ風が吹いているわけでもあるまい…


背中の暗黒剣ジェ…ジェ。ミツ○サイダー?じゃねぇよ!?


えーと、なんだっけ?



と、とにかく黒曜石の剣を引き抜き後ろに向ける。



「何者だ。貴様が私をつけて来ていたのはとっくに気づいていた。フッ…見逃してやらんこと「Mejjtuaaaaaaaa!!Eyguitu furilte ec kk doomeleote helmon pyy!」……は?」



せっかくカッコいい決め台詞を言おうとしていたのに、後ろから出てきた身体中に薄い体毛を生やした人間?が奇声を上げながら飛び出してきてなんか叫び始めた。


俺が首をかしげると骨の皿に乗せた心臓を差し出してきた。


うわぁ…


「Au ini mtel ovp heez ELKIV kk mtowrr tu koybii fupit?Ee htxid ahry tjje ooyeit puten.」


そして這い蹲りような姿勢になった人間っぽい奴は、頭だけをこちらに向けニコニコしている。




まさか、食えと?



なぁ、心臓を食えというのはまだ許容範囲だ。

だがな、切り離されているのにもかかわらず、ドクドクと動いているこの不気味な心臓は却下だ。


食うのは嫌だけど、返すのも忍びないのでとりあえず、前は苔が入っていた箱に入れておく。


心臓を貰ったお礼にと奴には失敗して少し細くなってしまった黒曜石の剣をあげた。





背中に担いでいた黒曜石の剣をつくるとき失敗してしまった剣であったが勿体無く持って来てしまったものだ。

ちょうど良かった、これで邪魔なものを押し付けられるわ!





恭しく差し出した剣を人間っぽい奴が身体を震えさせながら受け取った。

重いのか?

貧弱すぎだろ。


ああ、そういえば、箸より重いものは持てないだっけか?


はははははは!






◇◆


SIDE とあるシャーマン


儂はこの辺りでは有名な集団に属する一人だ。

儂らの集団は


皆、この辺の奴らは生贄を捧げることにより、恵みを頂いて生きている。

精霊との交信や儀式を専門に扱っているのが儂らの集団だ。


数日前、儂らの集団と交流のあるものでも最も遠くにいる集団の一人が衝撃的な話を伝えに来た。


『その者、光昇し時、地に光堕ちた闇纏う。地光堕つす時、上昇る光地に表す。』



この世のもの全てに精霊が宿っているとされるが、そんな精霊聞いたこともない。


まさかまさか、精霊の長。

いや、そんな生半可なものじゃない。


そうだ神と呼ぼう!



神(ELKIV)


精霊様方の頂点、即ち神



なんでも、神様は、泉の側に少し留まったあと、彼らに神器を与えたそうだ。

採取量が増えたとか、触れると病が治ったとか、敵に襲われる回数が減ったとか。



ふむ、それから儂らの中で誰かが神様に接触してみないか?という話になった。

殺し合いになるかと思いきや(おさ)の決定で最も優れたシャーマンの儂になった!



その日は、涙を流して喜んだ。




それからしばらくたち、少し離れた場所で神を発見したという知らせを聞いた。

伝えに来た奴は神様ではなく神、神と連呼する無礼者だったので尖った棒で突き刺し殺し、そのままお供えものを持って走り出した。


前に出るのは失礼かと静かに近寄ると神様は、背中から“光、地堕ちた時"を押し固めたような棒?のようなものを引き抜きこちらに向けた。



ーーーサッ



音も立てず目にも止まらない速さで振られたその一振りで、目の前の草と儂の顔の薄皮一枚が切られていた。


神を…いや神様を怒らせてしまったのか…


そう思っていると神様が何かをいい始めた。


「Wuani me llu d!qkvm daeb uetha jjtumotu ggo ccoetuh sht olom td.

llez…




そうか!わかったぞ。生贄が足らないから怒ってらっしゃるのだ!

仕方があるまい。

今はこれで我慢してもらうしかない。



「おぉ、偉大なる精霊の長にして光と地堕ちし時操る神様!我々の生贄が足らないのはわかっておりますゆえ、これからは今まで以上に捧げますので、どうかご慈悲を…」


「…llelf?」



神様は、差し出した心臓を見てかなり不服そうな顔をしたあと、箱に収納した。


そして何かいいことを考えついたかのような顔をして後ろから新たな"光、地堕ち時"の剣を抜き儂の手の上に乗せて来た。



儂は感動で身体を震わせていると、神はいつのまにか遠くに行っており、神様が向かった方に再び頭を下げてて崇めた






その後、無事に持ち帰った神器は、決して折れることがなく、どんなものでも切り裂き、故に生贄を沢山捧げることを可能にした。


この先、泉の一族とこの剣を手に入れた集団が、繁栄を遂げるのだが、それは別の話






原始人たちには、昼とか夜とか他にも色の呼び方とかがないのです。


だから昼は光昇りし時、夜は光、地に堕ちし時

なんてまどろっこしい言い方になっています。


黒曜石の剣は、そもそも剣がないのと黒いという言葉がないため→夜のような色の剣→光、地堕ちし時の棒のようなもの


ですね。



原始人と主人公にはかなり思い違いがあるようですね?


これからこの思い違いがどうなって行くのか?


どうぞ!お楽しみにー

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