表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

2/31

食べるものがない

更新再開しました。よろしくおねがいします













「ーーーああああぁぁあ!?ぐへぇっ!!」



クソジジイによって転移させたのは、空中でした。

転移ポイントがずれていたのか、嫌がらせなのかわからないが、地上より20m程上空から投げ出された結果、体全体を地面に叩きつけられ、ただ今もがき苦しんでおります。

ご機嫌いかがでしょうか、皆様?

私は、初っ端から死にそうです。


不老で丈夫な身体と言ったのにどの辺が丈夫なのでしょうか?




「死ねぇ!!嘘つき、詐欺師、老いぼれ偏屈ジジイめ!」




はぁはぁはぁ…


無意味だ。




やめよう。

まずは、人里を……と言いたいところだが、ここはなんだ?



あたり一帯が岩だらけになっており、ジメジメしている。


が、生物の気配をまるっきし感じさせない。

川もあるが、何もいない。

植物もあるが食べられそうにない。



さて、どうしようか。



とりあえず、敵はいなさそうだから現在の状況を確認しよう。


何の説明もなくよくわからん世界に転移した。

持っている能力は、不老、頑丈な身体、素材加工。

所持品、ボロボロの素材不明のロープ、素材不明の半袖シャツと長ズボン。

このエリアに植物以外の生物はいなさそう。

食料、家、火がない代わりに水はある。




酷いな。

やっぱりクソジジイだな。


まずは、違う世界に来たらやりたいことその②をやろう!


その①は、ってか?

それはチート貰うだな。だから済だ。



ドキドキするなぁ…


「ステータス」


……


「ステータスオープン」


…ん?


「ステータスオープンッ!」



「status open」


ネィディブ発音は関係ない…か。




「親愛なる魔よ。内なる力を示し給え!ステータス」


……ぎぁあぁあぁあ!!恥ずかしいぃ!


何なんだよ!何でひらかねぇんだよ!




老いぼれぇの人、聞こえますかぁー?




叫んだおかげで疲れた為、一度座る。


ぐぅ〜


腹が鳴るな。


ググググギュウ…


ふふふ、我が腹部に封印されし暴食の悪魔が暴れ出したようだ…

ククク、我を苦しめて困るのは貴様だジジイよ…

7つの大罪の1つ暴食が解き放たれれば、この世界は終わりだ…



ヤバイヤバ過ぎる。

腹が減って思考がおかしくなっていやがる。




これしか食えそうにない。

だか、文明人としてこれは食いたくない。


嫌だ嫌だ!






うわぁ……無理無理ぃ!?!









◇◇










その日、一人の大人が泣きながら苔を食う姿をどこかの神が笑い転げながら見ていたと言う。










評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ