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始末書とペン

日本国憲法第9条にぎりぎり引っ掛からないようにかいたつもり 憲法に違反しない小説てどんなのだろう。

はぁ、なんて

「何なんだ!あのやろう!」

叫びながら近くにあった清掃用具入れをけっ飛ばす女性がいた

優雅な日は後れそうにないなぁと思う俺がいた


俺は、赤松良樹(あかまつよしき)F-15Jのパイロットである。ナビだがな

先程、けっ飛ばして痛そうに足を押さえている女性が俺の相棒、御崎由紀(みさきゆき)自衛官初の戦闘機パイロットの一人である

話によるとB(防衛大学校の略)を首席で卒業、救難ヘリに成りたがったらしいが、タクイツした身体能力によっていまでは日本の主力戦闘機パイロットの一員である

しかしながらだ、かなりの行動派らしく幾つもの常識外れの事をしてくださる

今回もその一つで、俺と彼女と共に小言を聴いてきたのだ

「落ち着け、御崎」

「落ち着いてられるっかつーの!ソ連野郎、俺に手話で『俺と一発やらないか』って言ってきたんだぞ!」俺たちは先程までオホーツク海上空にいた。

ロシアの定期便、いわゆる月に一度偵察に来るロシア機に無線ではなく手合図(しゅわ)て語ってきた

それに、切れた御崎はあろうことかロシア機の背後に回りミサイルとまでは行かないが20ミリ機関砲を直撃ぎりぎりにお見舞いしたのだ

それだけならいいが、オープン回線で

「次は貴様のケツにお見舞いしてやる」

なんて言ったもんだから、上層部が慌て御崎を還したのだった。まぁ、俺もすっきりしたからいいが

にしても、少しやりすぎかなと思うのだが

「何か文句あるのか」

「いーや、ないよ」

「有ります。って顔だが」さすが相棒、分かっていらっしゃる

「何で、俺も始末書なのかなとね」

「それは、俺達運命共同体だからな。連帯責任だ」

また、理不尽な

「まっ、いいけどね。楽しいのは、何時でも歓迎だし」

くすっと、笑う御崎

この時の彼女が、かわいいと思うのは俺もだけかもしれん

「でも、罰てアラート待機を増やされたのは痛いな。小屋の雑誌は読み終えちまったし」

「漫画でも持ってくるか?」

「な、何!御崎お前漫画読むのか!」

「失敬な!使い道のない金をどう使うかは勝手だろ」

いや、そういう事ではなくだな

確かに、使い道がないわけではないが

給料が良い分、食事は隊員食堂(1食250円)朝と夕は自炊が多いため

それ以下になる。寝泊りする場所も月6800円と安く

そのほかは光熱費ぐらいだろう

だから、お金の使い道がほとんど無いのだ

そんなことを、言っていたら事務所まで着いてしまい仕方がなく、パソコンを起動させる。始末書を書くために

「お決まりのフォームができちまったな」

「そういうな、1枚で済むんだから安いもんだ」

しかしながら、この御崎由紀という人物はすごいもんで

さすがに、首席で卒業した人物だとわれながら感動してしまうほど

博識だったりする


その時

「いい身分だな、御崎殿」

「始末書か?物好きだな」

こいつらは、うちの飛行隊の中で対立関係にあるグループの一つだ

「・・・」

完全に無視をきめこむ御崎だが

こいつにも限界がある

「手伝ってやろうか?ハハハ」

バキっ

と、ボールペンが片手で握り折った

それに驚く二人に俺は

「お前達の息子があんな風になる前に帰りな」

耳元で囁いた

「ちっ行くぞ」

そう言って立ち去ろうとしたとき

御崎がたちあがるが、俺が止めた

(よせ、おまえがやったら死人がでる)

アイコンタクトで語る

それをしってか立ち上がった体を座らせた

「アイツ、コロス」

だからな、御崎よ。あんたがやったらかわりのやつがいないだろ

待機がふえるしな

そればかりは、勘弁だ

「…」

黙って折れたペンを見つめていた

「ん?どうした」

「…私のペンが、折れちゃった」

泣きそうな声を出す御崎

「はいはい、替わりはあるだろ」

その言葉か失言だった

「貴様!長年付き合った戦友であるペン君を侮辱するきか!」

やば、こいつ物の愛護心すさまじかったんだ

なにせ、全ての物に名前つけてるしな

「しないしない、ペン2型がいるだろ」

「2型は、まだ新兵だ。この難儀な任務(しまつしょ)を成し遂げられるか。不安だ」

オイオイ

「可愛い子には旅をさせろっていうだろ。大丈夫だって」

「そうか、ペンには二階級特進だ。あとで舞台喪にしてやるからな」

ムリだとおもうぞ

次回 曲芸飛行と記念写真をおおくりします

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