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幸福な犬

お題:彼が愛した転職  制限時間:15分

 ボクがおねーさんのおうちにきたのは、ひと月ほど前です。


 その日、ボクは帰る家も無くお腹を空かせて辺りをウロウロしていました。

 コンビニエンスストアの近くにいればいずれ食べ物が捨てられるのを知っていますから、お店の傍でじいっと座って待っていると、


「――あら、わんこちゃん。こんなに薄汚れちゃって。

 あなた、おうちは?」


 とってもキレーなおねーさんがボクを見下ろし、訊ねてきました。

 おうちなんてボクにはありませんから、悲しい気持ちで黙って見上げます。


「そう。じゃあ、ウチにいらっしゃい。ちょうど可愛いわんこちゃんを一匹飼いたいと思ってたの」


 こうして、ボクはおねーさんに飼われることになりました。



 おねーさんの住むマンションには、おっきな部屋が三つもあります。

 お風呂に入れてもらってさっぱりした後、


「ふふ、ちょうどいい首輪があるのよ」


 ボクの首に、きらきらした綺麗な石やとげとげがたくさんついた首輪がつけられました。


 おいしいゴハンの時間が終わると、首輪に長い紐が繋げられ、おねーさんは僕を連れ、外に散歩に連れていってくれました。


 おなかがいっぱいでさっぱりするのって、なんて幸せなんでしょう!

 キレーでいい匂いのおねーさんに飼われるのって、なんて素敵ことなんでしょう!


 おうちに帰った後、お腹も膨れたボクは、何だか眠くなってしまいました。

 ふわぁ……、と大きく欠伸をすると、おねーさんはボクの頭を撫でてくれ、


「一緒にあったかい場所で寝ましょうね」


 とベッドに案内してくれました。




 そんなこんなで、ボクは毎日たっぷりと可愛がってもらっています。

 だから、リストラに遭って良かったです。

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