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かみかくし

お題:彼が愛したボーイズ 制限時間:15分

即興小説トレーニングhttp://sokkyo-shosetsu.com/

 信じらんねェかもしんないけど、俺、子どもの頃神様に会ってんだ。

 ああ、やっぱバカにしたか。

 まーいいや、俺、こんな見た目だもんな、神様なんつー言葉が似合わねえことくらい分かってるよ。まあ、聞け。


 ガキの頃、これでもいい子ちゃんだったわけ。

 山奥のでっかい一軒家でじいちゃんばあちゃんに預けられてたからさ、遊び相手がいないわけよ。

 で、山に入ってウロウロしてたら、そのまま迷っちまってよく分からんトコに出た。

 真っ白い霧の中ってさ、自分の腕も見えねえの。

 で、恐ろしくなってがむしゃらに走ってたら、でっかい屋敷の前にぽん、って出た。

 やったー助かったー! って、俺、何にも怪しまずにそのまま門を潜って入ってったわけ。

 したら、だーれもいないの。

 うろうろしてたらおっきな部屋に丸くて赤いちゃぶ台みたいな台があって、その上にお椀みたいなのが乗っかっててさ。中見たら、金平糖みたいなのがもうちょっとでっかくなったような、ピンクとか緑とか白とか、キレーな色のお菓子が入ってんの。

 俺、腹減っててさあ。ばくばくそれ食ったのね。

 そしたら、いつの間にか何人もの同い年くらいのガキが傍に立ってんの。

「あそぼ あそぼ」

「何して あそぼ」

 って言ってくるから、まー人数多いならコレだな、って

「けいどろ!」

 って叫んだのよ。けど、

「知らぬ 知らぬ」

 って繰り替えすだけなの。

 は? けいどろも知んねえの? っつって、俺は一から丁寧にそのガキ達に教えてやったわけ。

 で、遊んだ。

 けいどろやりまくった。

 そりゃーもう盛り上がってぎゃあぎゃあ叫びながら追いかけあった。


 暗くなってきたなー、と思っていたら、

「かえろ かえろ」

 ってガキ達が言い出すの。

 何言ってんの、こええよ、道、わっかんねえよって思ってたら、

「また おいで おいで」

 って、頭を撫でられて、気付いたら山の麓で気絶してた。

 俺、三日間行方不明だったって、後から聞いた。


 でさ、そろそろじゃねえかなって思ってんの。

 あれから10年だぜ。

 俺、約束してるからさ。

「また」

 ってな。


 だから、俺がお前にこのこと話すの、念のための保険なワケ。

 もしある日、俺が消えたらさ、ま、そういうことだから。な。


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