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プロローグ的な1死目
開いて頂き感謝感激です。
何も無い真っ白な空間に2人の男女がちゃぶ台を挟んで座っている。
「いやー、お茶入れるのうまくなりましたね、死神さん」
黒いローブを纏って背中に大きな鎌を持った少女に、緑茶を飲みながら話しかける。
「ありがとうございます、綾人さん」
お茶菓子を食べながら、うれしそうに向かいに座った綾人と呼ばれる少年にお礼を言う。
お茶を飲み終えた2人は、立ち上がり距離をとる。
少女は骸骨の仮面をかけ、フードを目深にかぶり、死神の鎌を構える。
少年は軽い準備体操をして、ファイティングポーズをとる。
「「それじゃあ……」」
お互いに向き合い叫ぶ。
「生き返らせろや!!」
「魂を刈らせて頂きます!!」
どちらからとも無く走り出す。
銀色の髪の死神と黒髪の少年の何回目かわからないの激闘が始まった。
不定期連載です。